試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2019 ラウンド16 第1戦
鹿島アントラーズ
- 24' セルジーニョ
試合終了
1-0
1前半0
0後半0
サンフレッチェ広島
試合経過
セルジーニョ | 24' | |||
65' | 渡 大生 → 柴崎 晃誠 | |||
安西 幸輝 → 町田 浩樹 | 73' | |||
74' | 川辺 駿 → パトリック | |||
80' | 清水 航平 → 東 俊希 | |||
遠藤 康 → 伊藤 翔 | 80' | |||
82' | 稲垣 祥 | |||
86' | 稲垣 祥 | |||
86' | 稲垣 祥 | |||
白崎 凌兵 → 山口 一真 | 90' |
まずはホームで先勝!アウェイゴールを許さず勝負の第2戦へ
アントラーズはACLラウンド16第1戦でサンフレッチェ広島をホームに迎えた。前半24分にセルジーニョが先制点を決めると、失点を許さずに最後までリードを保ち、1-0で完封勝利を収めた。
4日前の明治安田J1第15節C大阪戦。度重なるピンチを迎える苦しい前半となったが、後半に入ると、50分にセルジーニョがPKを決めて先制に成功、72分には、白崎が強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らし、追加点を奪った。スコアは2-0。中断明けの一戦を勝利を収めた。
指揮官は試合を振り返り、「後半は修正して、選手たちはよくやってくれた。価値のある勝ち点3だと思う 」と、後半の戦いぶりを評価した。
選手たちも手応えを感じている。中盤で存在感を放った三竿健斗は「ハーフタイムで守備のところを修正して、後半は押し込んだり、いい形で守備はできていた。みんなで我慢していこうという意思疎通ができていたところはよかったと思う」と話した。公式戦3試合ぶりに右サイドバックで出場した永木も「後半は少し低い位置から守備をしようと話して、それがうまくハマった形になった」と修正出来た点をポジティブに捉えている。
勝利から一夜明け、チームは翌日の午後から練習を再開。まずは、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図った。2年連続のアジア王者へ。絶対に負けられない決戦に向けて心身ともに準備を整えた。いま、チームは自分たちの戦い方に絶対的な自信をもっている。あとは、対戦相手の戦い方に対して、どうアジャストしていくか。そこに尽きる。
対戦相手はサンフレッチェ広島。国内のライバルだが、ACLとリーグ戦では、また別の難しさがある。犬飼智也も「リーグ戦からACLと大会も変わるし、レフェリーの笛の部分の違いもある。そこの準備はしている」と警戒を強めていた。
そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から永木、チョンスンヒョン、犬飼、安西が入る。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に遠藤、左に白崎、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、町田、平戸、名古、金森、伊藤、山口が座った。
キックオフの時間が近づくにつれて、高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、フィールドプレーヤーが、順にウォーミングアップに姿を現すと、サポーターから力強い大声援が送られた。ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。
19時00分。アントラーズのキックオフで試合が始まった。アントラーズは試合開始直後から立て続けにチャンスをつくっていく。まずは2分、遠藤から送られた一本のロングボールで最終ラインの背後をとったセルジーニョがシュート。5分には、高い位置でレオ シルバがボールをカットすると、最後は白崎がシュート。しかし、これはどちらも相手GKにセーブされ、得点には至らなかった。
序盤から積極的な姿勢をみせ、攻勢を強めていたアントラーズだが、10分にピンチを迎える。ドウグラス ヴィエイラに右サイドを突破されると、ゴール前に際どいクロスを入れられる。幸い、中に入り込んだ選手に合わなかったが、肝を冷やす場面となった。
前半15分が経過したあたりから、試合はこう着状態に陥っていく。ボールポゼッション率を高める広島に対し、アントラーズはなかなかボールを奪えなかった。それでも、サポーターからの大声援を力にかえて、しっかりと全員で守備を行い、我慢の時間帯をチーム一丸となって凌いだ。
すると24分、歓喜の瞬間が訪れる。ハーフウェイライン付近でボールを受けた土居は、ドリブルでグングンと加速し、ニアゾーンまで進入してクロスを入れる。クロスは相手DFの足に当たったが、ふわっとした軌道でゴール前へ上がった。アントラーズサポーターの目の前で、相手選手との競り合いを制したセルジーニョがゴールネットを揺らした。1-0。欲しかった先制点を手に入れた。
リードを奪ったアントラーズは、主導権を握って連続攻撃を仕掛けていく。広島を完全に自陣へ押し込み、徹底したリスクマネジメントでカウンターを許さない。ACLの独特な緊張感が漂うピッチで、鹿のエンブレムを纏う選手たちは堂々たるプレーをみせた。
前半はこのまま1-0で終了。アントラーズがリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
後半に入っても、主導権はアントラーズが握る。46分に三竿が放った強烈なミドルシュートに象徴されるように、前半と変わらぬ積極性で試合に入った。
追加点こそ奪えなかったが、アントラーズの選手たちはピッチ上で躍動した。セルジーニョは見事なボールキープで起点をつくり、土居は鋭いドリブルで違いを生み出す。右サイドの遠藤と永木、左サイドの白崎と安西は、抜群の連係を披露し、相手の武器であるサイド攻撃を封じた。
中盤では、レオ シルバが強烈なフィジカルと繊細なボールテクニックで圧倒的な存在感を放ち、三竿もボール保持時にリスクマネジメントを徹底。センターバックの犬飼とチョン スンヒョンは相手のロングボールを確実に跳ね返す。守護神クォンスンテもクロスボール、ロングシュートの対応に全く隙をみせなかった。
選手たちは与えられた役割を完遂した上で、それぞれ個性を発揮。選手たちの力を結集し、チームは一丸となり戦った。
73分、アントラーズは安西に代えて町田を投入。80分には、遠藤との交代で伊藤翔をピッチへ送った。攻守両面で大きく貢献した安西、遠藤に対して、ゴール裏のサポーターからは惜しみない拍手が送られた。
86分、試合が大きく動く。チョンスンヒョンを倒した広島の稲垣が、この日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となった。広島は第1戦の残り時間と第2戦で、攻守のキーマンを失うことになった。
10人となった広島だが、積極的に攻撃を仕掛けてきた。アントラーズは自陣に押し込まれる展開となる。
しかし、それでもアントラーズは90分から途中出場した山口を含め、チーム全員が最後まで身体を張ったディフェンスで広島の攻撃を跳ね返していった。
ついに、第1戦の試合終了を告げるホイッスルが鳴った。スコアは1-0。アウェイゴールを許さず、リードを奪って、前半の90分間を終えた。
運命の第2戦は、1週間後の6/25(火)だ。指揮官は、「180分の戦いの前半が終わっただけ。しっかり分析、改善して、第2戦に向けて準備したい」と気を引き締めた。総力戦で挑む、アウェイでの戦いへ――。2年連続のアジア王者に向けた歩みは続く。
【この試合のトピックス】
・セルジーニョが公式戦2試合連続ゴール
アントラーズはACLラウンド16第1戦でサンフレッチェ広島をホームに迎えた。前半24分にセルジーニョが先制点を決めると、失点を許さずに最後までリードを保ち、1-0で完封勝利を収めた。
4日前の明治安田J1第15節C大阪戦。度重なるピンチを迎える苦しい前半となったが、後半に入ると、50分にセルジーニョがPKを決めて先制に成功、72分には、白崎が強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らし、追加点を奪った。スコアは2-0。中断明けの一戦を勝利を収めた。
指揮官は試合を振り返り、「後半は修正して、選手たちはよくやってくれた。価値のある勝ち点3だと思う 」と、後半の戦いぶりを評価した。
選手たちも手応えを感じている。中盤で存在感を放った三竿健斗は「ハーフタイムで守備のところを修正して、後半は押し込んだり、いい形で守備はできていた。みんなで我慢していこうという意思疎通ができていたところはよかったと思う」と話した。公式戦3試合ぶりに右サイドバックで出場した永木も「後半は少し低い位置から守備をしようと話して、それがうまくハマった形になった」と修正出来た点をポジティブに捉えている。
勝利から一夜明け、チームは翌日の午後から練習を再開。まずは、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図った。2年連続のアジア王者へ。絶対に負けられない決戦に向けて心身ともに準備を整えた。いま、チームは自分たちの戦い方に絶対的な自信をもっている。あとは、対戦相手の戦い方に対して、どうアジャストしていくか。そこに尽きる。
対戦相手はサンフレッチェ広島。国内のライバルだが、ACLとリーグ戦では、また別の難しさがある。犬飼智也も「リーグ戦からACLと大会も変わるし、レフェリーの笛の部分の違いもある。そこの準備はしている」と警戒を強めていた。
そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から永木、チョンスンヒョン、犬飼、安西が入る。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に遠藤、左に白崎、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、町田、平戸、名古、金森、伊藤、山口が座った。
キックオフの時間が近づくにつれて、高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、フィールドプレーヤーが、順にウォーミングアップに姿を現すと、サポーターから力強い大声援が送られた。ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。
19時00分。アントラーズのキックオフで試合が始まった。アントラーズは試合開始直後から立て続けにチャンスをつくっていく。まずは2分、遠藤から送られた一本のロングボールで最終ラインの背後をとったセルジーニョがシュート。5分には、高い位置でレオ シルバがボールをカットすると、最後は白崎がシュート。しかし、これはどちらも相手GKにセーブされ、得点には至らなかった。
序盤から積極的な姿勢をみせ、攻勢を強めていたアントラーズだが、10分にピンチを迎える。ドウグラス ヴィエイラに右サイドを突破されると、ゴール前に際どいクロスを入れられる。幸い、中に入り込んだ選手に合わなかったが、肝を冷やす場面となった。
前半15分が経過したあたりから、試合はこう着状態に陥っていく。ボールポゼッション率を高める広島に対し、アントラーズはなかなかボールを奪えなかった。それでも、サポーターからの大声援を力にかえて、しっかりと全員で守備を行い、我慢の時間帯をチーム一丸となって凌いだ。
すると24分、歓喜の瞬間が訪れる。ハーフウェイライン付近でボールを受けた土居は、ドリブルでグングンと加速し、ニアゾーンまで進入してクロスを入れる。クロスは相手DFの足に当たったが、ふわっとした軌道でゴール前へ上がった。アントラーズサポーターの目の前で、相手選手との競り合いを制したセルジーニョがゴールネットを揺らした。1-0。欲しかった先制点を手に入れた。
リードを奪ったアントラーズは、主導権を握って連続攻撃を仕掛けていく。広島を完全に自陣へ押し込み、徹底したリスクマネジメントでカウンターを許さない。ACLの独特な緊張感が漂うピッチで、鹿のエンブレムを纏う選手たちは堂々たるプレーをみせた。
前半はこのまま1-0で終了。アントラーズがリードを奪ってハーフタイムを迎えた。
後半に入っても、主導権はアントラーズが握る。46分に三竿が放った強烈なミドルシュートに象徴されるように、前半と変わらぬ積極性で試合に入った。
追加点こそ奪えなかったが、アントラーズの選手たちはピッチ上で躍動した。セルジーニョは見事なボールキープで起点をつくり、土居は鋭いドリブルで違いを生み出す。右サイドの遠藤と永木、左サイドの白崎と安西は、抜群の連係を披露し、相手の武器であるサイド攻撃を封じた。
中盤では、レオ シルバが強烈なフィジカルと繊細なボールテクニックで圧倒的な存在感を放ち、三竿もボール保持時にリスクマネジメントを徹底。センターバックの犬飼とチョン スンヒョンは相手のロングボールを確実に跳ね返す。守護神クォンスンテもクロスボール、ロングシュートの対応に全く隙をみせなかった。
選手たちは与えられた役割を完遂した上で、それぞれ個性を発揮。選手たちの力を結集し、チームは一丸となり戦った。
73分、アントラーズは安西に代えて町田を投入。80分には、遠藤との交代で伊藤翔をピッチへ送った。攻守両面で大きく貢献した安西、遠藤に対して、ゴール裏のサポーターからは惜しみない拍手が送られた。
86分、試合が大きく動く。チョンスンヒョンを倒した広島の稲垣が、この日2枚目のイエローカードを提示され、退場処分となった。広島は第1戦の残り時間と第2戦で、攻守のキーマンを失うことになった。
10人となった広島だが、積極的に攻撃を仕掛けてきた。アントラーズは自陣に押し込まれる展開となる。
しかし、それでもアントラーズは90分から途中出場した山口を含め、チーム全員が最後まで身体を張ったディフェンスで広島の攻撃を跳ね返していった。
ついに、第1戦の試合終了を告げるホイッスルが鳴った。スコアは1-0。アウェイゴールを許さず、リードを奪って、前半の90分間を終えた。
運命の第2戦は、1週間後の6/25(火)だ。指揮官は、「180分の戦いの前半が終わっただけ。しっかり分析、改善して、第2戦に向けて準備したい」と気を引き締めた。総力戦で挑む、アウェイでの戦いへ――。2年連続のアジア王者に向けた歩みは続く。
【この試合のトピックス】
・セルジーニョが公式戦2試合連続ゴール
スタッツ
8 | シュート | 9 |
---|---|---|
11 | GK | 3 |
3 | CK | 5 |
12 | 直接FK | 20 |
2 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 13,179人
- 天候
- 曇のち晴、弱風
気温 22.3℃ / 湿度 73.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- アジズ アシモフ
- 副審
-
ルスラン セラジディノフ
アリシェル ウスマノフ - 第4の審判員
- シェルゾド カシモフ