試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2019 グループステージ 第6節

鹿島アントラーズ
- 68' 伊藤 翔
- 70' 伊藤 翔
試合終了
2-1
0前半1
2後半0

山東魯能泰山
- 11' マルアン フェライニ
試合経過
11' | ![]() |
マルアン フェライニ | ||
16' | ![]() |
チー ティエンユ | ||
29' | ![]() |
チー ティエンユ → ハオ ジュンミン | ||
永木 亮太 → 山本 脩斗 | ![]() |
55' | ||
中村 充孝 → 伊藤 翔 | ![]() |
63' | ||
64' | ![]() |
ジョウ ハイビン → リウ ヤン | ||
67' | ![]() |
ソン ウェンジェ → ワン トン | ||
伊藤 翔 | ![]() |
68' | ||
伊藤 翔 | ![]() |
70' | ||
白崎 凌兵 → 安部 裕葵 | ![]() |
85' |
わずか2分の逆転劇!伊藤の2ゴールでグループステージ突破決定!
アントラーズはACLグループステージ第6節で中国の山東魯能と対戦した。前半11分にコーナーキックからフェライニに先制点を奪われる苦しい展開となったが、68分、70分に途中出場の伊藤が立て続けにゴールを奪い、2-1で逆転勝利を収めた。
4日前、アントラーズは今季初のリーグ戦3連勝をを達成した。松本山雅FCを相手にスコアは5-0。試合序盤から攻勢を強めながらも、なかなか得点を奪えない展開が続いたが、25分にレオ シルバが先制点を決めて、1-0で前半を折り返す。後半に入ると、聖地に集結したアントラーズファミリーの後押しを受けて、怒涛のゴールショーを展開。47分に白崎、54分にセルジ、65分に再び白崎、83分には中村がゴールネットを揺らし、大勝を収めた。
「後半立ち上がりの得点が、我々に勇気を与えてくれた。ハーフタイムに伝えたことを、選手たちがしっかり実行してくれた結果、いい形で勝つことができた」。指揮官は試合後に選手たちを労った。今季初のリーグ戦3連勝。チームを勢いづける格別の勝利だ。しかし、すぐに重要な戦いが待ち受けている。「次のACLに向けて、しっかり準備したい」と、すぐに次なる戦いへ目を向けていた。
試合翌日、チームは午後練習を実施。中3日で迎えるACLグループステージ突破をかけた戦いへ、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図る。心身ともに決戦への準備を進めた。
決戦前日、累積警告による出場停止で欠場する安西の代役を務めることになった町田は、「ロングボールを蹴ってくると思うので、CBが競りに行ったあとのカバーリングは意識してやっていきたい。セットプレーの怖さもあるチームなので、そこはしっかり自分が中心となってはね返していきたい。局面局面で勝つことで、チームの助けにもなると思う。しっかりと勝って次のステージに進むということも大事なので、ポジションがどこであれ、しっかりと任務を遂行したい」と、決意を語った。グループステージ突破に向けて、絶対に負けられない一戦。チームは集中力を高めた。
すでにグループステージ首位通過を決めている山東。週末には国内リーグの上位対決を控えており、主力選手を温存する可能性が高いと予想される。前日会見に出席したリー シャオペン監督も「選手のローテーションを考えている。普段のリーグ戦でチャンスを与えられていない選手がプレーする可能性がある」とコメントしていた。
そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ。最終ラインはセンターバックにチョン スンヒョンと犬飼、右サイドバックは永木、左サイドバックは累積警告による出場停止で欠場する安西に代わって、町田が入った。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に今季公式戦初先発となる中村、左に白崎が入り、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、山本、関川、遠藤、安部、金森、伊藤が座った。
一方、山東は主力選手を温存する可能性が高いと思われていたが、蓋を開けてみれば、選手の入れ替えは中国人選手の主力のみ。グラツィアノ ペッレ、フェライニ、ジウとチームの核を担う外国籍3選手は揃って先発出場した。
高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、そしてフィールドプレーヤーがウォーミングアップに姿を現す。試合開始時刻が迫るにつれて、ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。19時00分。乾坤一擲の戦いが始まった。
グループステージ突破をかけた重圧か。立ち上がり、アントラーズは細かいミスが目立ち、なかなか良い形でボールを繋げない。逆に何の気負いもなくシンプルなプレーでフィジカル勝負を仕掛けてきた山東相手に苦戦を強いられる。
すると、11分に最も恐れていた事態が起きる。左からのコーナーキックをファーサイドでジウに折り返されると、最後はゴール前でフェライニに押し込まれ、失点を許してしまった。0-1。絶対に避けたかった先制点を献上してしまった。
ビハインドを負ったアントラーズは攻勢に出る。22分には、コーナーキックから町田が高い打点でヘディングシュート。30分には、土居のクロスに中村がボレーシュートを放つ。しかし、どちらも枠を捉えられずゴールには至らなかった。
アントラーズはボールを圧倒的に支配するも、最終ラインを深く設定し、ゴール前を固める山東相手に攻めあぐねる展開が続いた。守備面でもフェライニとペッレのツインタワーを目掛けてシンプルなロングボールを入れてくる山東の攻撃に手を焼いてしまう。
思い通りの攻撃を仕掛けられなかったアントラーズだが、41分に決定機をつくる。右サイドのクロスから土居がボールを落とすと、セルジーニョがシュート。相手DFに阻まれたこぼれ球を今度は土居がシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。しかし、クロスボールが入った段階で土居はオフサイドラインを超えており、得点は認められなかった。
前半はこのまま0-1で終了。1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。
まずは同点。そして逆転へ。再び選手たちがピッチへ登場すると、アントラーズレッドに染められたゴール裏から大きな声援が送られた。
ホームの大歓声を味方に逆転を狙うアントラーズは55分、永木に代えて山本を投入する。右サイドバックに入った山本は、中村とのスムーズな連携で右サイドからの攻撃を活性化させた。
右サイドからの攻撃力が高まったことで左サイドも勢いを増す。58分、アントラーズに決定機が訪れた。左サイドから白崎がクロスを上げると、中央でセルジーニョがヘディングシュート。これは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれたが、同点弾の機運が高まる。
63分、再び指揮官が動く。中村に代えて伊藤を投入。土居が右サイドにポジションを移し、伊藤がトップに入った。
すると、この指揮官の決断がズバリ的中する。68分、左からのコーナーキックがゴール前で混戦を生むと、こぼれ球が交代直後の伊藤のもとへ。伊藤は素早く反応し、ゴールへと蹴りこんだ。1-1。ついに同点。公式戦11試合ノーゴールと苦しみの最中にいたストライカーが、貴重な得点をもぎ取った。
さらに、得点直後の70分。興奮冷めやらぬカシマスタジアムが、再び沸騰する。アントラーズは自陣でボールを奪うと、鋭いカウンターを発動。レオ シルバからのパスを受けた伊藤は、倒れこみながらアウトサイドでシュートを放った。ふわっと浮かせたボールは、相手GKの頭上を見事に抜き、無人のゴールへと吸い込まれた。2-1。投入からわずか7分、伊藤が大仕事をやってみせた。
逆転に成功したアントラーズは、集中を切らすことなく、ピッチに立つ11人が全力で戦う。85分、指揮官は最後の交代カードを切る。連戦の疲労がみえた白崎に代えて安部をピッチへ送った。
後半アディショナルタイムは3分。本職ではない左サイドバックで奮闘していた町田の足がつる。一度は地面に倒れこんだものの、再び立ち上がり、最後まで勝利のためにピッチに立ち続けた。
そして、ついに、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。2-1。この瞬間、グループE2位通過でノックアウトステージへの進出が決定した。2年連続のアジア王者へ。ラウンド16で待ち受けるサンフレッチェ広島と対戦する権利を得た。
アジア連覇への歩みを進める前に、アントラーズはリーグ戦3試合を控えている。アジアでの戦い同様、国内タイトル奪還もまた至上命題だ。まずは26日、明治安田J1第13節でサガン鳥栖と対戦する。この勢いを維持したまま、連勝街道を突き進もう。再び中3日で迎える一戦へ、チームは準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・ACLグループステージ突破が決定
・ACLラウンド16でサンフレッチェ広島と対戦することが決定
・中村充孝が今季公式戦初先発
・伊藤翔が公式戦12試合ぶりのゴール
アントラーズはACLグループステージ第6節で中国の山東魯能と対戦した。前半11分にコーナーキックからフェライニに先制点を奪われる苦しい展開となったが、68分、70分に途中出場の伊藤が立て続けにゴールを奪い、2-1で逆転勝利を収めた。
4日前、アントラーズは今季初のリーグ戦3連勝をを達成した。松本山雅FCを相手にスコアは5-0。試合序盤から攻勢を強めながらも、なかなか得点を奪えない展開が続いたが、25分にレオ シルバが先制点を決めて、1-0で前半を折り返す。後半に入ると、聖地に集結したアントラーズファミリーの後押しを受けて、怒涛のゴールショーを展開。47分に白崎、54分にセルジ、65分に再び白崎、83分には中村がゴールネットを揺らし、大勝を収めた。

「後半立ち上がりの得点が、我々に勇気を与えてくれた。ハーフタイムに伝えたことを、選手たちがしっかり実行してくれた結果、いい形で勝つことができた」。指揮官は試合後に選手たちを労った。今季初のリーグ戦3連勝。チームを勢いづける格別の勝利だ。しかし、すぐに重要な戦いが待ち受けている。「次のACLに向けて、しっかり準備したい」と、すぐに次なる戦いへ目を向けていた。
試合翌日、チームは午後練習を実施。中3日で迎えるACLグループステージ突破をかけた戦いへ、リカバリーのメニューを消化して、コンディション調整を図る。心身ともに決戦への準備を進めた。

決戦前日、累積警告による出場停止で欠場する安西の代役を務めることになった町田は、「ロングボールを蹴ってくると思うので、CBが競りに行ったあとのカバーリングは意識してやっていきたい。セットプレーの怖さもあるチームなので、そこはしっかり自分が中心となってはね返していきたい。局面局面で勝つことで、チームの助けにもなると思う。しっかりと勝って次のステージに進むということも大事なので、ポジションがどこであれ、しっかりと任務を遂行したい」と、決意を語った。グループステージ突破に向けて、絶対に負けられない一戦。チームは集中力を高めた。



すでにグループステージ首位通過を決めている山東。週末には国内リーグの上位対決を控えており、主力選手を温存する可能性が高いと予想される。前日会見に出席したリー シャオペン監督も「選手のローテーションを考えている。普段のリーグ戦でチャンスを与えられていない選手がプレーする可能性がある」とコメントしていた。
そして、迎えた試合当日。キックオフ1時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ。最終ラインはセンターバックにチョン スンヒョンと犬飼、右サイドバックは永木、左サイドバックは累積警告による出場停止で欠場する安西に代わって、町田が入った。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右に今季公式戦初先発となる中村、左に白崎が入り、前線は土居とセルジーニョが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、山本、関川、遠藤、安部、金森、伊藤が座った。


一方、山東は主力選手を温存する可能性が高いと思われていたが、蓋を開けてみれば、選手の入れ替えは中国人選手の主力のみ。グラツィアノ ペッレ、フェライニ、ジウとチームの核を担う外国籍3選手は揃って先発出場した。
高揚感と勝利への決意が聖地を包む。GK陣、そしてフィールドプレーヤーがウォーミングアップに姿を現す。試合開始時刻が迫るにつれて、ビッグマッチ直前の緊張感がピッチを覆う。決戦の舞台は整った。19時00分。乾坤一擲の戦いが始まった。


グループステージ突破をかけた重圧か。立ち上がり、アントラーズは細かいミスが目立ち、なかなか良い形でボールを繋げない。逆に何の気負いもなくシンプルなプレーでフィジカル勝負を仕掛けてきた山東相手に苦戦を強いられる。


すると、11分に最も恐れていた事態が起きる。左からのコーナーキックをファーサイドでジウに折り返されると、最後はゴール前でフェライニに押し込まれ、失点を許してしまった。0-1。絶対に避けたかった先制点を献上してしまった。

ビハインドを負ったアントラーズは攻勢に出る。22分には、コーナーキックから町田が高い打点でヘディングシュート。30分には、土居のクロスに中村がボレーシュートを放つ。しかし、どちらも枠を捉えられずゴールには至らなかった。



アントラーズはボールを圧倒的に支配するも、最終ラインを深く設定し、ゴール前を固める山東相手に攻めあぐねる展開が続いた。守備面でもフェライニとペッレのツインタワーを目掛けてシンプルなロングボールを入れてくる山東の攻撃に手を焼いてしまう。



思い通りの攻撃を仕掛けられなかったアントラーズだが、41分に決定機をつくる。右サイドのクロスから土居がボールを落とすと、セルジーニョがシュート。相手DFに阻まれたこぼれ球を今度は土居がシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。しかし、クロスボールが入った段階で土居はオフサイドラインを超えており、得点は認められなかった。



前半はこのまま0-1で終了。1点ビハインドでハーフタイムを迎えた。

まずは同点。そして逆転へ。再び選手たちがピッチへ登場すると、アントラーズレッドに染められたゴール裏から大きな声援が送られた。


ホームの大歓声を味方に逆転を狙うアントラーズは55分、永木に代えて山本を投入する。右サイドバックに入った山本は、中村とのスムーズな連携で右サイドからの攻撃を活性化させた。


右サイドからの攻撃力が高まったことで左サイドも勢いを増す。58分、アントラーズに決定機が訪れた。左サイドから白崎がクロスを上げると、中央でセルジーニョがヘディングシュート。これは惜しくも相手GKの好セーブに阻まれたが、同点弾の機運が高まる。
63分、再び指揮官が動く。中村に代えて伊藤を投入。土居が右サイドにポジションを移し、伊藤がトップに入った。
すると、この指揮官の決断がズバリ的中する。68分、左からのコーナーキックがゴール前で混戦を生むと、こぼれ球が交代直後の伊藤のもとへ。伊藤は素早く反応し、ゴールへと蹴りこんだ。1-1。ついに同点。公式戦11試合ノーゴールと苦しみの最中にいたストライカーが、貴重な得点をもぎ取った。



さらに、得点直後の70分。興奮冷めやらぬカシマスタジアムが、再び沸騰する。アントラーズは自陣でボールを奪うと、鋭いカウンターを発動。レオ シルバからのパスを受けた伊藤は、倒れこみながらアウトサイドでシュートを放った。ふわっと浮かせたボールは、相手GKの頭上を見事に抜き、無人のゴールへと吸い込まれた。2-1。投入からわずか7分、伊藤が大仕事をやってみせた。



逆転に成功したアントラーズは、集中を切らすことなく、ピッチに立つ11人が全力で戦う。85分、指揮官は最後の交代カードを切る。連戦の疲労がみえた白崎に代えて安部をピッチへ送った。





後半アディショナルタイムは3分。本職ではない左サイドバックで奮闘していた町田の足がつる。一度は地面に倒れこんだものの、再び立ち上がり、最後まで勝利のためにピッチに立ち続けた。
そして、ついに、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。2-1。この瞬間、グループE2位通過でノックアウトステージへの進出が決定した。2年連続のアジア王者へ。ラウンド16で待ち受けるサンフレッチェ広島と対戦する権利を得た。

アジア連覇への歩みを進める前に、アントラーズはリーグ戦3試合を控えている。アジアでの戦い同様、国内タイトル奪還もまた至上命題だ。まずは26日、明治安田J1第13節でサガン鳥栖と対戦する。この勢いを維持したまま、連勝街道を突き進もう。再び中3日で迎える一戦へ、チームは準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・ACLグループステージ突破が決定
・ACLラウンド16でサンフレッチェ広島と対戦することが決定
・中村充孝が今季公式戦初先発
・伊藤翔が公式戦12試合ぶりのゴール
スタッツ
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|
---|---|---|
12 | シュート | 4 |
7 | GK | 13 |
6 | CK | 3 |
8 | 直接FK | 8 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 8,836人
- 天候
- 晴、弱風
気温 15.3℃ / 湿度 83.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- ハミス・モハメド・アルクワリ
- 副審
-
ユースフ・アレフ・アルシャマリ
ザヒー・スナイド・アルシャンマリ - 第4の審判員
- アブドゥラ・アリ・アルマッリ