試合結果
2019明治安田生命J1リーグ 第29節

松本山雅FC
- 9' 永井 龍
試合終了
1-1
1前半0
0後半1

鹿島アントラーズ
- 58' 上田 綺世
試合経過
永井 龍 | ![]() |
9' | ||
16' | ![]() |
遠藤 康 | ||
セルジーニョ → パウリーニョ | ![]() |
36' | ||
46' | ![]() |
内田 篤人 → 永木 亮太 | ||
52' | ![]() |
ブエノ | ||
58' | ![]() |
上田 綺世 | ||
永井 龍 → 阪野 豊史 | ![]() |
77' | ||
79' | ![]() |
遠藤 康 → レアンドロ | ||
89' | ![]() |
名古 新太郎 → 山口 一真 | ||
岩上 祐三 → 田中 隼磨 | ![]() |
89' |
後半に上田のPKで同点に追いつくも、逆転はならず。1-1のドロー決着
明治安田J1第29節で松本山雅FCと対戦したアントラーズは、9分にコーナーキックの流れから失点を喫し、先制を許してしまう。前半は流れを掴めない展開が続いたが、後半に入って選手と陣形の変更を行うと、試合の主導権を握り、58分に上田のPKで同点に追いつく。その後、攻勢を強めたアントラーズだったが、最後まで逆転弾を決めることは出来ず、1-1のドローで試合を終えた。
5日前のルヴァンカップ準決勝第2戦、開始直後に犬飼が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われたアントラーズは、試合の主導権を握ることができず、前半はシュート0本に終わった。後半に入っても、素早くボールを動かす川崎Fの攻撃に苦しみ、最後までゴールを割ることができなかった。第2戦はスコアレスドローとなったが、2戦合計スコア1-3で、アントラーズのYBCルヴァンカップ準決勝敗退が決まった。
指揮官は「台風19号という甚大な自然災害が起きながらも、たくさんのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれたので、なんとか勝ち切って、決勝に進みたかった」と語った。チーム全員がタイトルを失った痛みを感じている。この悔しさはすぐに消え去るものではない。
しかし、これからも戦いは続いていく。「ルヴァンカップは敗退してしまったが、まだリーグ戦と天皇杯でタイトルに挑む権利がある。そこにフォーカスしながら、次のゲームに向けて、最高の準備をしていこう」。大岩監督が選手たちに話したとおり、現実を受け止め、前に進まなければいけない。
チームは1日のオフを挟んで、火曜日から練習を再開した。指揮官はミーティングで「まずは試合に向けて、しっかりと気持ちを向ける。今いる選手で、自分たちのやるべきことを継続してやっていく。そして、120%で戦う姿勢を見せよう」と選手たちに伝えた。チーム一丸、勝利への強い決意と戦う覚悟をもって松本戦へ準備を進めていった。
迎えた試合当日、松本はあいにくの天気となり、長野県内は台風19号の被害からの復旧も道半ばだが、サンプロ アルウィンのアウェイ席はアントラーズファミリーで埋め尽くされた。平日のナイトゲーム、アウェイでも熱い声援を送ってくれるサポーターとともに勝利を目指す。
キックオフ約2時間前に先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から内田、ブエノ、チョン スンヒョン、小池が入る。ボランチは小泉と名古がコンビを組み、サイドハーフは右に遠藤、左に白崎、前線は土居と上田が務めた。ベンチには、曽ケ端、伊東、町田、永木、レアンドロ、山口、有馬が座る。有馬は自身初のリーグ戦ベンチ入りとなった。
19時04分、キックオフのホイッスルが鳴った。
この試合初めてのシュートを放ったのはアントラーズだった。前半2分、土居からの浮き球のパスを上田がダイレクトで狙う。このシュートは大きく枠を外れたが、立ち上がりから積極的にゴールを狙っていった。
しかし、8分にピンチを迎えた。自陣右サイドでファウルを犯すと、フリーキックの流れから松本のセルジーニョに遠目から強いシュートを放たれる。枠を捉えたボールは、スンテが弾いたもの、コーナーキックを与えてしまった。
このコーナーキックはスンヒョンがクリアしたが、クリアボールを高橋諒にシュートされると、ゴール前で永井にコースを変えられ、ゴールに入ってしまった。前半9分、アントラーズは痛恨の先制点を献上してしまう。
ここから反撃に出たいアントラーズだが、松本が敷く守備ブロックの内側にボールを入れられない展開が続いた。
流れを掴めないまま迎えた前半終了間際の44分、アントラーズは久々にチャンスをつくる。左サイドから入れられたクロスのこぼれ球を土居が下がりながらワンステップで合わせる。難しい体勢で放ったダイレクトボレーは、枠を捉えたが、相手GKの好セーブに阻まれてしまった。
前半はこのまま、0-1のスコアで終了した。
後半開始からアントラーズは選手の交代を行う。内田との交代で永木を投入し、フォーメーションを4-4-2から4-3-3へ変化させた。永木が中盤の底に入り、小泉が右サイドバックにポジションを移す。そして、土居と名古がインサイドハーフに入り、左のウイングは白崎、右のウイングは遠藤、ワントップに上田が入った。
この陣形変更によって戦局が大きく変わった。両サイドの白崎と遠藤が、幅と深みをとり、松本のウイングバックを深い位置まで押し下げる。インサイドハーフの名古と土居はうまくパスを引き出し、ボールの巡りを良くした。アントラーズはスムーズにパス交換を行えるようになり、敵陣深くまで侵入できるようになった。
攻勢のなかで迎えた56分、アントラーズは右からのコーナーキックを獲得する。キッカーの遠藤が左足でインスイングのボールを入れた瞬間、笛が鳴った。ペナルティエリア内の混戦で上田が相手選手に倒されていた。ファウルの判定が下され、アントラーズにペナルティキックが与えられた。
ペナルティキックを獲得した上田が、自らキッカーを務める。上田はゆっくりとした助走から冷静にゴール右隅へ蹴り込み、アウェイサポーターの前でゴールネットを揺らした。58分、アントラーズがついに1-1の同点に追いついた。
同点に追いついたアントラーズは、勢いを落とすことなく、主導権を握ってボールを動かしていく。
しかし、松本のハードワークに苦しめられ、なかなか追加点を奪えない。
79分、二人目の選手交代を行った。遠藤との交代でレアンドロをピッチに送る。レアンドロはそのまま右ウイングのポジションに入った。
攻勢を強めていたアントラーズだったが、85分にピンチを迎える。途中出場のパウリーニョにパスが渡ると、ペナルティエリア右外からコントロールシュートを放たれてしまう。だが、これはスンテが見事なセーブでゴールの外に弾き出し、チームの危機を救った。
89分には三人目の選手交代を行う。名古に代わって山口を投入し、さらに攻撃姿勢を強めた。
すると、この交代直後にチャンスをつくる。右サイドから小泉がペナルティエリア内へクロスを入れると、レアンドロが高い打点でヘディングシュートする。相手選手に競り勝っていたものの、シュートは枠を捉えられず、待望の逆転弾とはならなかった。
そして、このまま試合終了のホイッスルを聞いた。後半の怒涛の巻き返しで同点に追いついたアントラーズだったが、立ち上がりの失点に泣き、1-1のドロー決着となった。
次は中4日で天皇杯準々決勝に臨む。厳しいスケジュールが続くが、前に進むしかない。これからも限られた時間で最善の準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・上田がリーグ戦4試合ぶりのゴール
・有馬が初のリーグ戦ベンチ入り
明治安田J1第29節で松本山雅FCと対戦したアントラーズは、9分にコーナーキックの流れから失点を喫し、先制を許してしまう。前半は流れを掴めない展開が続いたが、後半に入って選手と陣形の変更を行うと、試合の主導権を握り、58分に上田のPKで同点に追いつく。その後、攻勢を強めたアントラーズだったが、最後まで逆転弾を決めることは出来ず、1-1のドローで試合を終えた。
▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼
5日前のルヴァンカップ準決勝第2戦、開始直後に犬飼が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われたアントラーズは、試合の主導権を握ることができず、前半はシュート0本に終わった。後半に入っても、素早くボールを動かす川崎Fの攻撃に苦しみ、最後までゴールを割ることができなかった。第2戦はスコアレスドローとなったが、2戦合計スコア1-3で、アントラーズのYBCルヴァンカップ準決勝敗退が決まった。
指揮官は「台風19号という甚大な自然災害が起きながらも、たくさんのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれたので、なんとか勝ち切って、決勝に進みたかった」と語った。チーム全員がタイトルを失った痛みを感じている。この悔しさはすぐに消え去るものではない。
しかし、これからも戦いは続いていく。「ルヴァンカップは敗退してしまったが、まだリーグ戦と天皇杯でタイトルに挑む権利がある。そこにフォーカスしながら、次のゲームに向けて、最高の準備をしていこう」。大岩監督が選手たちに話したとおり、現実を受け止め、前に進まなければいけない。
チームは1日のオフを挟んで、火曜日から練習を再開した。指揮官はミーティングで「まずは試合に向けて、しっかりと気持ちを向ける。今いる選手で、自分たちのやるべきことを継続してやっていく。そして、120%で戦う姿勢を見せよう」と選手たちに伝えた。チーム一丸、勝利への強い決意と戦う覚悟をもって松本戦へ準備を進めていった。

迎えた試合当日、松本はあいにくの天気となり、長野県内は台風19号の被害からの復旧も道半ばだが、サンプロ アルウィンのアウェイ席はアントラーズファミリーで埋め尽くされた。平日のナイトゲーム、アウェイでも熱い声援を送ってくれるサポーターとともに勝利を目指す。

キックオフ約2時間前に先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から内田、ブエノ、チョン スンヒョン、小池が入る。ボランチは小泉と名古がコンビを組み、サイドハーフは右に遠藤、左に白崎、前線は土居と上田が務めた。ベンチには、曽ケ端、伊東、町田、永木、レアンドロ、山口、有馬が座る。有馬は自身初のリーグ戦ベンチ入りとなった。


19時04分、キックオフのホイッスルが鳴った。


この試合初めてのシュートを放ったのはアントラーズだった。前半2分、土居からの浮き球のパスを上田がダイレクトで狙う。このシュートは大きく枠を外れたが、立ち上がりから積極的にゴールを狙っていった。


しかし、8分にピンチを迎えた。自陣右サイドでファウルを犯すと、フリーキックの流れから松本のセルジーニョに遠目から強いシュートを放たれる。枠を捉えたボールは、スンテが弾いたもの、コーナーキックを与えてしまった。

このコーナーキックはスンヒョンがクリアしたが、クリアボールを高橋諒にシュートされると、ゴール前で永井にコースを変えられ、ゴールに入ってしまった。前半9分、アントラーズは痛恨の先制点を献上してしまう。
ここから反撃に出たいアントラーズだが、松本が敷く守備ブロックの内側にボールを入れられない展開が続いた。





流れを掴めないまま迎えた前半終了間際の44分、アントラーズは久々にチャンスをつくる。左サイドから入れられたクロスのこぼれ球を土居が下がりながらワンステップで合わせる。難しい体勢で放ったダイレクトボレーは、枠を捉えたが、相手GKの好セーブに阻まれてしまった。


前半はこのまま、0-1のスコアで終了した。


後半開始からアントラーズは選手の交代を行う。内田との交代で永木を投入し、フォーメーションを4-4-2から4-3-3へ変化させた。永木が中盤の底に入り、小泉が右サイドバックにポジションを移す。そして、土居と名古がインサイドハーフに入り、左のウイングは白崎、右のウイングは遠藤、ワントップに上田が入った。
この陣形変更によって戦局が大きく変わった。両サイドの白崎と遠藤が、幅と深みをとり、松本のウイングバックを深い位置まで押し下げる。インサイドハーフの名古と土居はうまくパスを引き出し、ボールの巡りを良くした。アントラーズはスムーズにパス交換を行えるようになり、敵陣深くまで侵入できるようになった。

攻勢のなかで迎えた56分、アントラーズは右からのコーナーキックを獲得する。キッカーの遠藤が左足でインスイングのボールを入れた瞬間、笛が鳴った。ペナルティエリア内の混戦で上田が相手選手に倒されていた。ファウルの判定が下され、アントラーズにペナルティキックが与えられた。
ペナルティキックを獲得した上田が、自らキッカーを務める。上田はゆっくりとした助走から冷静にゴール右隅へ蹴り込み、アウェイサポーターの前でゴールネットを揺らした。58分、アントラーズがついに1-1の同点に追いついた。


同点に追いついたアントラーズは、勢いを落とすことなく、主導権を握ってボールを動かしていく。


しかし、松本のハードワークに苦しめられ、なかなか追加点を奪えない。

79分、二人目の選手交代を行った。遠藤との交代でレアンドロをピッチに送る。レアンドロはそのまま右ウイングのポジションに入った。


攻勢を強めていたアントラーズだったが、85分にピンチを迎える。途中出場のパウリーニョにパスが渡ると、ペナルティエリア右外からコントロールシュートを放たれてしまう。だが、これはスンテが見事なセーブでゴールの外に弾き出し、チームの危機を救った。


89分には三人目の選手交代を行う。名古に代わって山口を投入し、さらに攻撃姿勢を強めた。

すると、この交代直後にチャンスをつくる。右サイドから小泉がペナルティエリア内へクロスを入れると、レアンドロが高い打点でヘディングシュートする。相手選手に競り勝っていたものの、シュートは枠を捉えられず、待望の逆転弾とはならなかった。
そして、このまま試合終了のホイッスルを聞いた。後半の怒涛の巻き返しで同点に追いついたアントラーズだったが、立ち上がりの失点に泣き、1-1のドロー決着となった。

次は中4日で天皇杯準々決勝に臨む。厳しいスケジュールが続くが、前に進むしかない。これからも限られた時間で最善の準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・上田がリーグ戦4試合ぶりのゴール
・有馬が初のリーグ戦ベンチ入り
スタッツ
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|
---|---|---|
12 | シュート | 9 |
12 | GK | 4 |
2 | CK | 5 |
13 | 直接FK | 13 |
0 | 間接FK | 3 |
0 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 1 |
試合データ
- 入場者数
- 19,479人
- 天候
- 雨、弱風
気温 14.6℃ / 湿度 88.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 山本 雄大
- 副審
-
村上 孝治
塩津 祐介 - 第4の審判員
- 野田 祐樹