試合結果
2019明治安田生命J1リーグ 第22節

鹿島アントラーズ
- 1' セルジーニョ
- 87' 上田 綺世
試合終了
2-1
1前半0
1後半1

横浜F・マリノス
- 68' 仲川 輝人
試合経過
セルジーニョ | ![]() |
1' | ||
30' | ![]() |
扇原 貴宏 | ||
65' | ![]() |
大津 祐樹 → 三好 康児 | ||
68' | ![]() |
仲川 輝人 | ||
クォン スンテ | ![]() |
69' | ||
伊藤 翔 → 上田 綺世 | ![]() |
73' | ||
77' | ![]() |
扇原 貴宏 | ||
77' | ![]() |
扇原 貴宏 | ||
名古 新太郎 → 相馬 勇紀 | ![]() |
81' | ||
82' | ![]() |
マルコス ジュニオール → 伊藤 槙人 | ||
上田 綺世 | ![]() |
87' | ||
90' | ![]() |
ティーラトン → 中川 風希 | ||
白崎 凌兵 → 永木 亮太 | ![]() |
90'+3 |
上田のプロ初ゴールが値千金の決勝点!ホームで上位対決を制す!
アントラーズは明治安田J1第22節で横浜F・マリノスと対戦した。試合開始直後にセルジーニョがゴールを決めて、幸先よく先制したアントラーズだったが、68分に仲川に決められて、同点に追いつかれてしまう。それでも、試合終了間際の87分に上田がプロ初ゴールを決めて、アントラーズが勝ち越しに成功。これが決勝点となり、2-1で勝利を収めた。
8月3日。明治安田J1第21節湘南戦。中2日という厳しい日程で迎えた試合は、2点を先制される苦しい展開となったが、セルジーニョのゴールで追いあげると、伊藤がPKを決めて、同点に追いつく。しかし、試合終了間際の後半アディショナルタイムに失点を許し、痛恨の敗戦を喫した。
猛暑のなか、過酷なアウェイ2連戦を戦い終えたチームは、2日間のオフでリフレッシュを図り、火曜日から練習を再開した。悔しさを力にかえて、横浜FM戦へ準備を進めていった。
対戦相手の横浜FMは、第21節終了時点で12勝3分6敗のリーグ2位。ここまで一度も連敗を喫することなく、安定した戦いぶりで勝ち点を積みあげている。国内タイトル奪還のためには絶対に勝利しなければいけない相手だ。指揮官も「ホームで勝ち切るところや戦うところは、今まで以上に出していかなければいけない」と、勝利への執念をみせることを選手たちに求めた。
そして、迎えた試合当日。キックオフの約2時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォンスンテ、最終ラインは右から小泉、ブエノ、犬飼、小池が入った。小泉はアントラーズ加入後初の公式戦出場となる。ボランチはリーグ戦4試合連続で三竿と名古がコンビを組んだ。サイドハーフは、右にセルジーニョが入り、左は白崎。前線は、土居と伊藤が務めた。ベンチには、曽ケ端、町田、永木、遠藤、山口、上田、相馬が座る。相馬はアントラーズ加入後、初のベンチ入りとなった。
キックオフが迫るにつれて、高揚感と緊張感がスタジアムを包んでいく。優勝争いを左右する重要な上位対決。勝ち点3のみを目指し、アントラーズレッドの情熱がスタンドを埋め尽くしていく。
18時33分、戦いの火蓋が切って落とされた。
開始20秒足らず、早くも試合が動いた。キックオフから自陣深くまでボールを下げた横浜FMに対し、アントラーズは前線から猛烈なプレスをかける。パスコースを確実に限定していくと、GKからパスを受けたティーラトンに素早く寄せて、セルジーニョがパスカット。こぼれ球を拾った土居から再びパスを受けたセルジーニョは、ティーラトンをワンタッチで交わして、ペナルティエリア内右からファーサイドへ巻くようなシュートを放つ。これが見事にサイドネットへ吸い込まれた。1-0。試合開始から電光石火の先制ゴールだった。
幸先よく先制に成功したアントラーズだったが、時間の経過とともに、横浜FMの猛攻を受ける展開となる。20分には遠藤、22分にはマルコス ジュニオールに決定的なシュートを放たれてしまう。それでも、フィニッシュの局面では、球際で身体を寄せ、失点には至らなかった。
アントラーズはチーム一丸となって横浜FMの攻撃を凌いでいく。サイドハーフのセルジーニョ、白崎も自陣深くまで戻って献身的に守備を行った。
ピンチを凌いだアントラーズは、34分にチャンスをつくる。右に流れた伊藤からニアゾーンに走りこんだ白崎へパスが渡ると、白崎は低く鋭いクロスを入れる。ニアポストへ飛び込んだ土居が、上手くクロスに合わせて、シュートを放ったものの、GKに弾かれた。こぼれ球にはセルジーニョが詰めたが、これもゴールには至らなかった。
43分にもアントラーズに再びチャンスが訪れる。左サイドからのクロスは、相手に跳ね返されたものの、相手のパスミスに反応した土居が、ダイレクトでボレーシュートを放った。しかし、これは相手GKの好セーブに阻まれ、追加点には至らなかった。
前半終了間際、立て続けにセットプレーをとられ、苦しい時間帯となる。それでも、この日キャプテンマークを巻いた三竿を中心に声を掛け合い、チーム一丸となって守り切った。
このまま前半は1-0で終了。ハーフタイムに指揮官は「サイドにボールがあるとき、逆サイドのスペースに注意すること」、「後半も相手のライン裏を狙い続けよう」、「全員でポジションを押し上げ、相手を圧倒しよう 」と選手たちに伝え、ピッチへ送り出した。
後半立ち上がり、アントラーズはいきなりチャンスをつくった。47分、右サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーの小池が高精度のボールを送る。一度は跳ね返されたものの、再びボールを受けた小池が、右サイド深い位置からファーサイドへクロスを送った。このクロスに高い打点でブエノが合わせてヘディングシュート。ゴールに迫ったが、これは惜しくも枠を外れてしまった。
後半開始早々にチャンスをつくったアントラーズは、そのまま優勢に試合を進めていく。
56分には、左からのコーナーキックを獲得。キッカー名古からのボールに、ファーサイドでブエノがヘディングで折り返す。これに伊藤が反応し、ヘディングするとゴール前で混戦が生まれる。この混戦からこぼれたボールを土居が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。しかし、伊藤のヘディングが、オフサイドの判定となり、得点は認められなかった。
押し気味に試合を進めていたアントラーズだったが、68分にピンチを迎える。左サイドから広瀬とのワンツーで仲川に突破を許し、クロスボールを入れられると、当たり損ねた遠藤のシュートが、仲川のもとへ渡り、ヘディングシュートを決められてしまった。1-1。不運な形で同点に追いつかれてしまった。
73分、勝ち越し点を狙うアントラーズは、一人目の選手交代を行う。伊藤との交代で上田をピッチへ送った。
すると、77分に再び試合が動く。アントラーズ陣内で三竿が扇原に倒され、ファウルを受ける。扇原にはこの日2枚目のイエローカードが提示され、退場処分が下された。
数的有利となったアントラーズは、勝ち越し点を奪うべく、81分に2人目の選手交代を行う。名古に代えて相馬を投入。相馬はアントラーズ加入後初の公式戦出場となった。
試合は終盤に突入した。猛暑の中で厳しい時間帯。だが、カシマスタジアムに詰めかけた29,790人の大歓声が選手たちを後押しした。アントラーズの選手たちは、大声援に呼応するように、攻勢を強めていった。新加入の上田、相馬もアントラーズレッドを纏い、勝利のみを目指してプレーした。
そして、迎えた87分。ついに歓喜の瞬間が訪れた。ピッチ中央から三竿が左斜めにクロスを入れると、土居が真横に落とす。そのボールを上田がダイレクトで右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。2-1。新たなヒーローの誕生に、カシマスタジアムが沸騰した。
勝ち越しに成功したアントラーズは、後半アディショナルタイム3分に白崎との交代で永木を投入する。チーム一丸、勝利だけを目指して、猛暑の中でも最後まで気迫の戦いを貫いた。
試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。2-1。カシマスタジアムが歓喜に沸く。アウェイ2連戦の嫌な流れを払拭する会心の勝利。国内タイトル奪還を争うライバル相手の勝利という意味でも、非常に重要な勝ち点3を掴みとった。
試合後、指揮官はロッカールームに戻った選手たちに労いの言葉を送ったあと、「次、すぐに天皇杯がある。その次のリーグ戦も控えている。すぐにしっかり準備を進めていこう」と、切り替えの必要性を説いた。次戦は、中3日で天皇杯3回戦。ここから連勝街道を突き進もう。
【この試合のトピックス】
・横浜FMとはリーグ戦通算60回目の対戦
・横浜FMに対して、リーグ戦通算30勝目
・横浜FMに対して、カシマスタジアムでリーグ戦7連勝
・伊藤がJ1通算200試合出場
・セルジーニョが2試合連続ゴール
・上田がプロ初ゴールを記録
・小泉がアントラーズ加入後、公式戦初先発初出場で90分フル出場
・相馬がアントラーズ加入後、公式戦初出場
・ブエノが今季公式戦初先発
・上田 綺世がLIXIL賞を受賞
アントラーズは明治安田J1第22節で横浜F・マリノスと対戦した。試合開始直後にセルジーニョがゴールを決めて、幸先よく先制したアントラーズだったが、68分に仲川に決められて、同点に追いつかれてしまう。それでも、試合終了間際の87分に上田がプロ初ゴールを決めて、アントラーズが勝ち越しに成功。これが決勝点となり、2-1で勝利を収めた。
▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼
8月3日。明治安田J1第21節湘南戦。中2日という厳しい日程で迎えた試合は、2点を先制される苦しい展開となったが、セルジーニョのゴールで追いあげると、伊藤がPKを決めて、同点に追いつく。しかし、試合終了間際の後半アディショナルタイムに失点を許し、痛恨の敗戦を喫した。
猛暑のなか、過酷なアウェイ2連戦を戦い終えたチームは、2日間のオフでリフレッシュを図り、火曜日から練習を再開した。悔しさを力にかえて、横浜FM戦へ準備を進めていった。
対戦相手の横浜FMは、第21節終了時点で12勝3分6敗のリーグ2位。ここまで一度も連敗を喫することなく、安定した戦いぶりで勝ち点を積みあげている。国内タイトル奪還のためには絶対に勝利しなければいけない相手だ。指揮官も「ホームで勝ち切るところや戦うところは、今まで以上に出していかなければいけない」と、勝利への執念をみせることを選手たちに求めた。

そして、迎えた試合当日。キックオフの約2時間前に注目の先発メンバーが発表された。GKは守護神クォンスンテ、最終ラインは右から小泉、ブエノ、犬飼、小池が入った。小泉はアントラーズ加入後初の公式戦出場となる。ボランチはリーグ戦4試合連続で三竿と名古がコンビを組んだ。サイドハーフは、右にセルジーニョが入り、左は白崎。前線は、土居と伊藤が務めた。ベンチには、曽ケ端、町田、永木、遠藤、山口、上田、相馬が座る。相馬はアントラーズ加入後、初のベンチ入りとなった。

キックオフが迫るにつれて、高揚感と緊張感がスタジアムを包んでいく。優勝争いを左右する重要な上位対決。勝ち点3のみを目指し、アントラーズレッドの情熱がスタンドを埋め尽くしていく。
18時33分、戦いの火蓋が切って落とされた。
開始20秒足らず、早くも試合が動いた。キックオフから自陣深くまでボールを下げた横浜FMに対し、アントラーズは前線から猛烈なプレスをかける。パスコースを確実に限定していくと、GKからパスを受けたティーラトンに素早く寄せて、セルジーニョがパスカット。こぼれ球を拾った土居から再びパスを受けたセルジーニョは、ティーラトンをワンタッチで交わして、ペナルティエリア内右からファーサイドへ巻くようなシュートを放つ。これが見事にサイドネットへ吸い込まれた。1-0。試合開始から電光石火の先制ゴールだった。



幸先よく先制に成功したアントラーズだったが、時間の経過とともに、横浜FMの猛攻を受ける展開となる。20分には遠藤、22分にはマルコス ジュニオールに決定的なシュートを放たれてしまう。それでも、フィニッシュの局面では、球際で身体を寄せ、失点には至らなかった。



アントラーズはチーム一丸となって横浜FMの攻撃を凌いでいく。サイドハーフのセルジーニョ、白崎も自陣深くまで戻って献身的に守備を行った。



ピンチを凌いだアントラーズは、34分にチャンスをつくる。右に流れた伊藤からニアゾーンに走りこんだ白崎へパスが渡ると、白崎は低く鋭いクロスを入れる。ニアポストへ飛び込んだ土居が、上手くクロスに合わせて、シュートを放ったものの、GKに弾かれた。こぼれ球にはセルジーニョが詰めたが、これもゴールには至らなかった。


43分にもアントラーズに再びチャンスが訪れる。左サイドからのクロスは、相手に跳ね返されたものの、相手のパスミスに反応した土居が、ダイレクトでボレーシュートを放った。しかし、これは相手GKの好セーブに阻まれ、追加点には至らなかった。


前半終了間際、立て続けにセットプレーをとられ、苦しい時間帯となる。それでも、この日キャプテンマークを巻いた三竿を中心に声を掛け合い、チーム一丸となって守り切った。

このまま前半は1-0で終了。ハーフタイムに指揮官は「サイドにボールがあるとき、逆サイドのスペースに注意すること」、「後半も相手のライン裏を狙い続けよう」、「全員でポジションを押し上げ、相手を圧倒しよう 」と選手たちに伝え、ピッチへ送り出した。

後半立ち上がり、アントラーズはいきなりチャンスをつくった。47分、右サイドでフリーキックを獲得すると、キッカーの小池が高精度のボールを送る。一度は跳ね返されたものの、再びボールを受けた小池が、右サイド深い位置からファーサイドへクロスを送った。このクロスに高い打点でブエノが合わせてヘディングシュート。ゴールに迫ったが、これは惜しくも枠を外れてしまった。


後半開始早々にチャンスをつくったアントラーズは、そのまま優勢に試合を進めていく。
56分には、左からのコーナーキックを獲得。キッカー名古からのボールに、ファーサイドでブエノがヘディングで折り返す。これに伊藤が反応し、ヘディングするとゴール前で混戦が生まれる。この混戦からこぼれたボールを土居が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。しかし、伊藤のヘディングが、オフサイドの判定となり、得点は認められなかった。





押し気味に試合を進めていたアントラーズだったが、68分にピンチを迎える。左サイドから広瀬とのワンツーで仲川に突破を許し、クロスボールを入れられると、当たり損ねた遠藤のシュートが、仲川のもとへ渡り、ヘディングシュートを決められてしまった。1-1。不運な形で同点に追いつかれてしまった。

73分、勝ち越し点を狙うアントラーズは、一人目の選手交代を行う。伊藤との交代で上田をピッチへ送った。
すると、77分に再び試合が動く。アントラーズ陣内で三竿が扇原に倒され、ファウルを受ける。扇原にはこの日2枚目のイエローカードが提示され、退場処分が下された。
数的有利となったアントラーズは、勝ち越し点を奪うべく、81分に2人目の選手交代を行う。名古に代えて相馬を投入。相馬はアントラーズ加入後初の公式戦出場となった。



試合は終盤に突入した。猛暑の中で厳しい時間帯。だが、カシマスタジアムに詰めかけた29,790人の大歓声が選手たちを後押しした。アントラーズの選手たちは、大声援に呼応するように、攻勢を強めていった。新加入の上田、相馬もアントラーズレッドを纏い、勝利のみを目指してプレーした。

そして、迎えた87分。ついに歓喜の瞬間が訪れた。ピッチ中央から三竿が左斜めにクロスを入れると、土居が真横に落とす。そのボールを上田がダイレクトで右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。2-1。新たなヒーローの誕生に、カシマスタジアムが沸騰した。




勝ち越しに成功したアントラーズは、後半アディショナルタイム3分に白崎との交代で永木を投入する。チーム一丸、勝利だけを目指して、猛暑の中でも最後まで気迫の戦いを貫いた。



試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。2-1。カシマスタジアムが歓喜に沸く。アウェイ2連戦の嫌な流れを払拭する会心の勝利。国内タイトル奪還を争うライバル相手の勝利という意味でも、非常に重要な勝ち点3を掴みとった。


試合後、指揮官はロッカールームに戻った選手たちに労いの言葉を送ったあと、「次、すぐに天皇杯がある。その次のリーグ戦も控えている。すぐにしっかり準備を進めていこう」と、切り替えの必要性を説いた。次戦は、中3日で天皇杯3回戦。ここから連勝街道を突き進もう。


【この試合のトピックス】
・横浜FMとはリーグ戦通算60回目の対戦
・横浜FMに対して、リーグ戦通算30勝目
・横浜FMに対して、カシマスタジアムでリーグ戦7連勝
・伊藤がJ1通算200試合出場
・セルジーニョが2試合連続ゴール
・上田がプロ初ゴールを記録
・小泉がアントラーズ加入後、公式戦初先発初出場で90分フル出場
・相馬がアントラーズ加入後、公式戦初出場
・ブエノが今季公式戦初先発
・上田 綺世がLIXIL賞を受賞
スタッツ
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|
---|---|---|
11 | シュート | 8 |
9 | GK | 7 |
8 | CK | 7 |
11 | 直接FK | 13 |
3 | 間接FK | 10 |
3 | オフサイド | 10 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 29,790人
- 天候
- 晴、弱風
気温 28.3℃ / 湿度 72.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 小屋 幸栄
- 副審
-
間島 宗一
中野 卓 - 第4の審判員
- 蒲澤 淳一