試合結果
天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 準決勝

鹿島アントラーズ
試合終了
0-1
0前半1
0後半0

浦和レッズ
- 27' マウリシオ
試合経過
27' | ![]() |
マウリシオ | ||
51' | ![]() |
興梠 慎三 → 李 忠成 | ||
永木 亮太 → 土居 聖真 | ![]() |
61' | ||
65' | ![]() |
武藤 雄樹 → 柴戸 海 | ||
遠藤 康 → 安西 幸輝 | ![]() |
70' | ||
72' | ![]() |
青木 拓矢 → 阿部 勇樹 | ||
山本 脩斗 → 山口 一真 | ![]() |
84' |
鹿島、天皇杯準決勝敗退。聖地で屈辱の完封負け。
今季最後のカシマスタジアムで、天皇杯の戦いは終わった。準決勝、浦和レッズ戦。前半にセットプレーから先制を許した鹿島は、最後まで1点を返すことができずに0-1と敗れた。2年連続の国内無冠が決まった。
4日前のJ1最終節、鳥栖と対峙した90分は不甲斐ない戦いだった。スコアレスドローで終了のホイッスルが鳴り響くと、聖地は重苦しい雰囲気に包まれる。3位を確保してACLプレーオフ出場権という最低限の任務は遂行したものの、1年前に味わった屈辱を想起させる結末でもあった。守備を固めた相手を攻略できず、山本は「ホーム最終節だったし、1点を取って勝って終わりたかった」と悔しさを露わにしていた。
それでもシーズンは続く。リーグ最終節セレモニー、聖地の中心に立った昌子は「これからも一緒にファミリーとしてともに戦い、21、22、23と、タイトルを獲り続けられることを願っています。ともに戦い、ともに笑いましょう」と、“共闘”の思いを鹿嶋の空へ響かせていた。ACL制覇を誇るとともに、J1とルヴァンカップを失った悔しさを胸に刻み、そして総力戦で突き進む。背番号3はチームのベクトルを次なる戦いへと向けるべく、努めて前向きのベクトルを放っていた。
来たる戦いは4日後、聖地で戦う最後の公式戦。宿敵相手のノックアウトマッチへ、まずはリカバリーメニューで心身の状態を整えていく。週末には、ユースが高円宮杯プレミアリーグU-18 EASTを制覇。アカデミーの快挙がクラブの歴史に刻まれ、クラブハウスは祝福の花に彩られた。ACL制覇に次ぐ栄光の物語に、新たなる章を書き加えるために――。トップもユースも、勝利だけを目指して歩みを進めていく。
季節外れの暖かさに恵まれた火曜日、クラブハウスのグラウンドは熱を帯びていた。セットプレー練習を入念に行い、紅白戦とPK練習も実施。攻守の連係を改めて確認した指揮官は「重要な試合である位置付け、浦和対策を思い出してもらううえで、しっかりと試合へと意識を向けていく」と意図を説明した。分析映像で意思を統一し、グラウンドで実践へと移していく。中盤での起用が示唆された西について指揮官は「攻守において中心になってほしい」と信頼を寄せていた。
中3日で迎える、聖地でのノックアウトマッチ。大岩監督は鳥栖戦から2名の先発変更を施した。右サイドバックに内田、2列目に安部が復帰。その他、クォン スンテがゴールマウスに立ちはだかり、最終ラインには内田とともにチョン スンヒョン、昌子、山本が並ぶ。ボランチには永木と西がゲームコントロールを司る。そして攻撃陣は安部とともに遠藤、セルジーニョ、鈴木が虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、安西、犬飼、土居、レアンドロ、小笠原、山口が座る。
穏やかな青空に恵まれた鹿嶋は、日没とともに冷え込みに見舞われた。水曜日のナイトゲーム、今季最後のカシマスタジアム。開場前から緊張感と高揚感に包まれ、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。詰め掛けた報道陣の数もまた、舞台の大きさを物語っていた。ウォーミングアップへ姿を見せた選手たちに、愛情と情熱が注がれる。鈴木とセルジーニョのゴールを渇望するコール、そしてミドルゾーンで輝きを放つ西ヘと信頼を託すチャントが、聖地の夜空に響き渡った。チーム一丸で戦い抜く、ノックアウトマッチが始まる。
19時4分、戦いの火蓋が切って落とされた。立ち上がりから激しいボディコンタクトが繰り返され、ピッチは熱を帯びていく。鹿島は鈴木が前線で体を張ったポストプレーを見せ、存在感を見せた。背番号9は遅れて入ったタックルで何度も地を這うこととなったが、献身の意味をピッチに刻んだ。開始7分には敵陣左サイドでの攻撃からセカンドボールを拾い、最終ラインに戻して昌子がロングパス。ペナルティーエリア中央へのボールを遠藤が追ったが、伸ばした足にはわずかに届かなかった。
続く9分、鈴木がペナルティーエリア右側で後方からのパスを受ける。軌道を確保すると、マウリシオに背後から押されて倒されたものの、笛は鳴らなかった。遠藤と内田が主審に埋め寄るが判定は覆らない。聖地は騒然としたが、プレーは続いた。直後の10分には鈴木が敵陣左サイドのスペースへ抜け出し、粘り強い突破から左足を一閃。強烈なシュートを放ったがしかし、相手DFにブロックされてしまった。さらに直後の左CK、永木のボールに反応した山本のヘディングも、わずかに枠の左へ逸れてしまった。
鹿島が攻勢をかけた開始15分を経て、次第に一進一退の攻防へと推移する中、次の決定機は19分に生まれた。鈴木がペナルティーエリア右外でボールをキープすると、大外で待っていた内田へ預ける。加速した背番号2がピンポイントのクロスを供給、そこに西が待っていたが、ヘディングシュートは枠を越えた。
20分、そして25分が経過しても、均衡が破られることはない。鹿島がボールキープ率を高めて攻撃の圧力を高め、浦和を押し込んでいった。しかし、27分。この日最初のスコアは浦和の者だった。CKからファーサイドのマウリシオにヘディングシュートを許し、0-1。警戒していたセットプレーから、痛恨の失点を喫してしまった。
ビハインドを負った鹿島は、失点のプレーで相手と交錯したスンテが足首を痛めるアクシデントにも見舞われたものの、百戦錬磨の守護神は不屈の闘志で立ち上がった。33分にもCKからゴール前の密集となってピンチを迎えたものの、シュートは枠を逸れていった。
前半残り10分、鹿島は両サイドから突破口を見出そうと腐心した。激しいタックルの応酬、セカンドボールの奪い合いに推移する中で、痛みとともにピッチに倒れる選手も増えていった。44分にはペナルティーエリア手前で突破を試みたセルジーニョが相手に交錯し、もつれながらなぎ倒される形となったが、判定は浦和ボール。前半はスコアを刻むことができず、0-1で終了した。
後半も肉弾戦が繰り返された。ホイッスルから1分足らず、競り合いでセルジーニョがマウリシオに顔面を蹴られて倒れ込む。守備を固める浦和に対し、鹿島は必死の攻撃を試みた。53分にはセルジーニョがバイシクルシュート。以後も人数をかけて敵陣に押し込んだが、なかなかペナルティーエリア内へ効果的な形で進出することができなかった。
61分、大岩監督は永木に代えて土居を投入。背番号8を中盤の低い位置に配し、西とのペアにゲームコントロールを託す。さらに70分、遠藤に代えて安西がピッチへ。攻撃陣を活性化し、反撃の時を虎視眈々と狙った。
3選手が負傷交代となった浦和は、カウンター狙いを徹底してきた。鹿島は敵陣でボールを動かす時間が続いたが、なかなか決定機を作れない。72分には右サイドから鈴木がクロスを上げ、安西が飛び込んだものの、ヘディングシュートは枠の上へ。残り15分を切ると、枠内へシュートを飛ばすことができないまま時計の針が進んでしまった。
84分、最後の交代カードは山口。貪欲な突破を仕掛けるルーキーに希望を託し、ノックアウトマッチは最終盤へと突入する。89分、背番号19はペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾い、ミドルシュート。左CKを得ると、ニアサイドに飛び込んだスンヒョンのヘディングから密集となったが、押し込むことができない。アディショナルタイム1分にはエリア手前でボールを持った鈴木が左前方のセルジーニョへ預け、至近距離からシュート。相手GKの手を避けてゴールへと転がったボールはしかし、相手DFにブロックされた。こぼれ球を押し込むべく反応していた土居も、ボールに触れることはできなかった。
最後まで、歓喜の瞬間は訪れなかった。0-1。天皇杯は準決勝敗退、2年連続の国内無冠に終わった。次戦は15日、クラブワールドカップ初戦。北中米王者のメキシコ・CD グアダラハラとの準々決勝に臨む。国内無冠の屈辱と向き合い、世界の舞台で意地を示すしかない。
【この試合のトピックス】
・1992年(第72回大会)以来、天皇杯のクラブ通算100試合目だった。戦績は75勝6分19敗(PK戦突入の試合は引き分け扱い)。
・内田が10月10日のルヴァンカップ準決勝第1戦、横浜FM戦以来の先発出場を果たした。
今季最後のカシマスタジアムで、天皇杯の戦いは終わった。準決勝、浦和レッズ戦。前半にセットプレーから先制を許した鹿島は、最後まで1点を返すことができずに0-1と敗れた。2年連続の国内無冠が決まった。
4日前のJ1最終節、鳥栖と対峙した90分は不甲斐ない戦いだった。スコアレスドローで終了のホイッスルが鳴り響くと、聖地は重苦しい雰囲気に包まれる。3位を確保してACLプレーオフ出場権という最低限の任務は遂行したものの、1年前に味わった屈辱を想起させる結末でもあった。守備を固めた相手を攻略できず、山本は「ホーム最終節だったし、1点を取って勝って終わりたかった」と悔しさを露わにしていた。
それでもシーズンは続く。リーグ最終節セレモニー、聖地の中心に立った昌子は「これからも一緒にファミリーとしてともに戦い、21、22、23と、タイトルを獲り続けられることを願っています。ともに戦い、ともに笑いましょう」と、“共闘”の思いを鹿嶋の空へ響かせていた。ACL制覇を誇るとともに、J1とルヴァンカップを失った悔しさを胸に刻み、そして総力戦で突き進む。背番号3はチームのベクトルを次なる戦いへと向けるべく、努めて前向きのベクトルを放っていた。
来たる戦いは4日後、聖地で戦う最後の公式戦。宿敵相手のノックアウトマッチへ、まずはリカバリーメニューで心身の状態を整えていく。週末には、ユースが高円宮杯プレミアリーグU-18 EASTを制覇。アカデミーの快挙がクラブの歴史に刻まれ、クラブハウスは祝福の花に彩られた。ACL制覇に次ぐ栄光の物語に、新たなる章を書き加えるために――。トップもユースも、勝利だけを目指して歩みを進めていく。
季節外れの暖かさに恵まれた火曜日、クラブハウスのグラウンドは熱を帯びていた。セットプレー練習を入念に行い、紅白戦とPK練習も実施。攻守の連係を改めて確認した指揮官は「重要な試合である位置付け、浦和対策を思い出してもらううえで、しっかりと試合へと意識を向けていく」と意図を説明した。分析映像で意思を統一し、グラウンドで実践へと移していく。中盤での起用が示唆された西について指揮官は「攻守において中心になってほしい」と信頼を寄せていた。
中3日で迎える、聖地でのノックアウトマッチ。大岩監督は鳥栖戦から2名の先発変更を施した。右サイドバックに内田、2列目に安部が復帰。その他、クォン スンテがゴールマウスに立ちはだかり、最終ラインには内田とともにチョン スンヒョン、昌子、山本が並ぶ。ボランチには永木と西がゲームコントロールを司る。そして攻撃陣は安部とともに遠藤、セルジーニョ、鈴木が虎視眈々とゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、安西、犬飼、土居、レアンドロ、小笠原、山口が座る。

穏やかな青空に恵まれた鹿嶋は、日没とともに冷え込みに見舞われた。水曜日のナイトゲーム、今季最後のカシマスタジアム。開場前から緊張感と高揚感に包まれ、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。詰め掛けた報道陣の数もまた、舞台の大きさを物語っていた。ウォーミングアップへ姿を見せた選手たちに、愛情と情熱が注がれる。鈴木とセルジーニョのゴールを渇望するコール、そしてミドルゾーンで輝きを放つ西ヘと信頼を託すチャントが、聖地の夜空に響き渡った。チーム一丸で戦い抜く、ノックアウトマッチが始まる。
19時4分、戦いの火蓋が切って落とされた。立ち上がりから激しいボディコンタクトが繰り返され、ピッチは熱を帯びていく。鹿島は鈴木が前線で体を張ったポストプレーを見せ、存在感を見せた。背番号9は遅れて入ったタックルで何度も地を這うこととなったが、献身の意味をピッチに刻んだ。開始7分には敵陣左サイドでの攻撃からセカンドボールを拾い、最終ラインに戻して昌子がロングパス。ペナルティーエリア中央へのボールを遠藤が追ったが、伸ばした足にはわずかに届かなかった。


続く9分、鈴木がペナルティーエリア右側で後方からのパスを受ける。軌道を確保すると、マウリシオに背後から押されて倒されたものの、笛は鳴らなかった。遠藤と内田が主審に埋め寄るが判定は覆らない。聖地は騒然としたが、プレーは続いた。直後の10分には鈴木が敵陣左サイドのスペースへ抜け出し、粘り強い突破から左足を一閃。強烈なシュートを放ったがしかし、相手DFにブロックされてしまった。さらに直後の左CK、永木のボールに反応した山本のヘディングも、わずかに枠の左へ逸れてしまった。



鹿島が攻勢をかけた開始15分を経て、次第に一進一退の攻防へと推移する中、次の決定機は19分に生まれた。鈴木がペナルティーエリア右外でボールをキープすると、大外で待っていた内田へ預ける。加速した背番号2がピンポイントのクロスを供給、そこに西が待っていたが、ヘディングシュートは枠を越えた。
20分、そして25分が経過しても、均衡が破られることはない。鹿島がボールキープ率を高めて攻撃の圧力を高め、浦和を押し込んでいった。しかし、27分。この日最初のスコアは浦和の者だった。CKからファーサイドのマウリシオにヘディングシュートを許し、0-1。警戒していたセットプレーから、痛恨の失点を喫してしまった。

ビハインドを負った鹿島は、失点のプレーで相手と交錯したスンテが足首を痛めるアクシデントにも見舞われたものの、百戦錬磨の守護神は不屈の闘志で立ち上がった。33分にもCKからゴール前の密集となってピンチを迎えたものの、シュートは枠を逸れていった。


前半残り10分、鹿島は両サイドから突破口を見出そうと腐心した。激しいタックルの応酬、セカンドボールの奪い合いに推移する中で、痛みとともにピッチに倒れる選手も増えていった。44分にはペナルティーエリア手前で突破を試みたセルジーニョが相手に交錯し、もつれながらなぎ倒される形となったが、判定は浦和ボール。前半はスコアを刻むことができず、0-1で終了した。




後半も肉弾戦が繰り返された。ホイッスルから1分足らず、競り合いでセルジーニョがマウリシオに顔面を蹴られて倒れ込む。守備を固める浦和に対し、鹿島は必死の攻撃を試みた。53分にはセルジーニョがバイシクルシュート。以後も人数をかけて敵陣に押し込んだが、なかなかペナルティーエリア内へ効果的な形で進出することができなかった。



61分、大岩監督は永木に代えて土居を投入。背番号8を中盤の低い位置に配し、西とのペアにゲームコントロールを託す。さらに70分、遠藤に代えて安西がピッチへ。攻撃陣を活性化し、反撃の時を虎視眈々と狙った。


3選手が負傷交代となった浦和は、カウンター狙いを徹底してきた。鹿島は敵陣でボールを動かす時間が続いたが、なかなか決定機を作れない。72分には右サイドから鈴木がクロスを上げ、安西が飛び込んだものの、ヘディングシュートは枠の上へ。残り15分を切ると、枠内へシュートを飛ばすことができないまま時計の針が進んでしまった。



84分、最後の交代カードは山口。貪欲な突破を仕掛けるルーキーに希望を託し、ノックアウトマッチは最終盤へと突入する。89分、背番号19はペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾い、ミドルシュート。左CKを得ると、ニアサイドに飛び込んだスンヒョンのヘディングから密集となったが、押し込むことができない。アディショナルタイム1分にはエリア手前でボールを持った鈴木が左前方のセルジーニョへ預け、至近距離からシュート。相手GKの手を避けてゴールへと転がったボールはしかし、相手DFにブロックされた。こぼれ球を押し込むべく反応していた土居も、ボールに触れることはできなかった。





最後まで、歓喜の瞬間は訪れなかった。0-1。天皇杯は準決勝敗退、2年連続の国内無冠に終わった。次戦は15日、クラブワールドカップ初戦。北中米王者のメキシコ・CD グアダラハラとの準々決勝に臨む。国内無冠の屈辱と向き合い、世界の舞台で意地を示すしかない。

【この試合のトピックス】
・1992年(第72回大会)以来、天皇杯のクラブ通算100試合目だった。戦績は75勝6分19敗(PK戦突入の試合は引き分け扱い)。
・内田が10月10日のルヴァンカップ準決勝第1戦、横浜FM戦以来の先発出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
7 | シュート | 9 |
3 | GK | 13 |
6 | CK | 3 |
12 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 1 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 13,949人
- 天候
- 曇、弱風
気温 15.0℃ / 湿度 71.0% - ピッチ
- 前面良芝、乾燥
- 主審
- 福島 孝一郎
- 副審
-
聳城 巧
平間 亮 - 追加審判
-
荒木 友輔
今村 義朗 - 第4の審判員
- 野村 修