試合結果
2018明治安田生命J1リーグ 第19節

鹿島アントラーズ
- 13' 安西 幸輝
試合終了
1-2
1前半1
0後半1

FC東京
- 19' 富樫 敬真
- 77' リンス
試合経過
安西 幸輝 | ![]() |
13' | ||
19' | ![]() |
富樫 敬真 | ||
51' | ![]() |
チャン ヒョンス | ||
60' | ![]() |
米本 拓司 | ||
中村 充孝 → 永木 亮太 | ![]() |
61' | ||
72' | ![]() |
高萩 洋次郎 | ||
75' | ![]() |
富樫 敬真 → リンス | ||
安部 裕葵 → 金森 健志 | ![]() |
75' | ||
75' | ![]() |
ディエゴ オリヴェイラ → 永井 謙佑 | ||
77' | ![]() |
リンス | ||
犬飼 智也 | ![]() |
86' | ||
土居 聖真 → 田中 稔也 | ![]() |
89' |
鹿島、ホームで逆転負け。FC東京に敗れる。
3試合ぶりに帰還した聖地で、鹿島が不甲斐ない逆転負けを喫した。J1第19節、FC東京戦。2位につける青赤を猛暑のカシマスタジアムに迎え撃つと、安西のゴールで先制に成功したものの、6分後に同点ゴールを許す。1-1で迎えた終盤、77分にミスを突かれて逆転弾を奪われた。1-2。暫定9位転落となった。
熱帯夜の大阪2連戦、結果は1勝1分。長居で気迫の完封勝利を収めたものの、吹田では悔しいドローに終わった。7日間での3試合目、苦しみながらもスコアレスのまま時計の針を進め、前半終了間際に町田のプロ初得点で先制。セットプレーで均衡を破る、理想的な展開で前半を終えた。だが70分、クロスボールがゴールへと吸い込まれ、痛恨の失点。疲労が色濃く残るピッチで、選手たちは必死に反撃を目指した。大阪まで駆け付けた背番号12が待つゴールへ、体を突き動かして迫っていく。だが勝ち越しには至らず。ホイッスルが鳴り響き、勝ち点1を得るにとどまった。
「体が重い中、スイッチを入れ直して状況を変えることができなかった」と、指揮官は苦しい90分を振り返った。内田は「アウェイでも3ポイントを持って帰らないといけない」と悔しさを隠そうとせず、ミックスゾーンを後にしている。中断明けのリーグ戦4試合、2勝2分。若き才能が躍動と奮闘を続ける中、勝利を着実に積み重ねていくこと。それが、6試合が組まれた8月の至上命題だ。
吹田の試合後、大阪は台風の影響で大荒れの天候だった。それでも明け方には嵐が過ぎ去り、チームは無事に移動。鹿嶋へ帰還し、次なる戦いへと準備を進めていく。連日の猛暑ももはや日常であり、与えられたコンディションで最善の対策を積み重ねるのみだ。大阪でチームに合流したチョン スンヒョンも、時間を経るごとに溶け込んでいった。試合前日には、セットプレー練習やレクリエーションゲームに加えてシュート練習も敢行。中2日での試合が続いた中、今節に向けた準備期間は3日間。フル稼働を続ける土居は「攻撃のいい流れを、継続して出していきたい」と決意を語っていた。
「試合の流れや分析を踏まえて選手起用をしなければならない。しっかりと準備ができている選手を使っていく」。クラブハウスでの前日練習を終え、指揮官は3試合ぶりのホームゲームを展望した。大阪でトレーニングを重ねる変則日程を走り抜き、カシマで戦う8月の初戦。対峙するFC東京との差は、8ポイントだ。極めて重要な意味を持つ、90分が始まる。町田が「上位にいるチームなので、しっかり叩きたい」と勝利を誓えば、中村も「上位に食らいつくための大事な試合」と、その重要性を強調していた。
「静岡キャンプでやってきたことを、選手たちが表現してくれている。平均年齢が下がっている中、継続することが大事。できていることの割合を増やし、確率を高めていくこと。そう伝え続けている」という大岩監督は、先発変更を2名にとどめた。右サイドバックに西を復帰させ、ボランチの一角にはレオ シルバを指名。その他、GKにクォン スンテ、最終ラインは西とともに犬飼、町田、安西が並ぶ。ボランチはレオとともに三竿健斗が並び、2列目は中村と安部。そして前線では土居と鈴木が今夜もゴールを狙う。さらにベンチにはGKの曽ケ端、スンヒョン、三竿雄斗、永木、小笠原、田中、金森が座る。
3試合ぶりに迎える、聖地での90分。水曜日のナイトゲームだが、カシマスタジアムには背番号12が続々と足を運んで行った。大阪での連戦を戦い終えたチームを鼓舞し、ともに加速していくために――。大きなチームコールが聖地の空に響き渡り、選手たちはボルテージを高めていった。時間を追うごとに増えていく仲間、埋め尽くされていくスタンド。舞台は整った。19時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。
19時を過ぎても蒸し暑い鹿嶋で、立ち上がりは拮抗した展開で推移した。鹿島はなかなか前線で起点を作れず、ロングボールからペナルティーエリアへの進入を許す場面も。それでも体を張った守備で応戦し、開始10分を経過する。互いにパスミスも多く、ルーズボールの奪い合いが繰り返された。レオや健斗のインターセプトからカウンターを仕掛けても、シュートまで持ち込めないプレーが続いた。
だが、一瞬の隙を突いた若武者が待望のスコアを刻んだ。13分、安西幸輝。敵陣左サイドでパスを受けると、対面する相手との駆け引きから縦へ突破する。ペナルティーエリア左角へ差し掛かると、右足から鋭いボールを蹴り込む。シュート性のボールは相手GKの頭上を越え、そしてファーサイドのネットを揺らした。1-0。躍動を続ける背番号32が、ホームゲーム2戦連発となる一撃で鹿島に勇気をもたらした。
苦しい展開ながらも、先制に成功した鹿島。勢いに乗ってビジターチームを凌駕したいところだったが、わずか6分後に同点弾を許してしまう。19分、ペナルティーエリア手前でポストプレーを許すと、左サイドからのクロスを富樫に押し込まれてしまった。1-1。2試合連続の失点で、戦いは振り出しに戻った。
鹿島は以後も、もどかしい時間を過ごすこととなる。相手の2トップにボールを収められるプレーが続き、自陣深くへ押し込まれてしまった。25分には直接FKでゴールを脅かされたが、スンテが起死回生のシュートストップ。弾いたボールは左ポストに当たり、こぼれ球には土居が反応して体を投げ出す。スライディングを受けながらも鹿島を守り、逆転は免れた。背番号8が勝利への決意と献身の意味を体現してみせた。
鹿島のチャンスは29分。自陣からのカウンターで縦パスを受けた土居が反転し、スピードを上げて敵陣を切り裂く。ペナルティーエリア左側の鈴木へパスが通ると、狙い済ましたグラウンダーのクロスがゴール前へ。土居がリターンを受ける形で反応したが、わずかに合わなかった。鹿島の推進力となるべく、8番と9番は腐心を続けていた。
前半の残り15分も、停滞感が漂う時間だった。決定機を迎えることなく、ハーフタイムのホイッスル。結果的に、45分間で放ったシュートは2本のみだった。
アントラーズレッドのスタンドへと攻める後半も、ゴール前まで迫れない時間が続く。50分、ショートカウンターから鈴木が気迫の突進。イエローカードを誘発したが、ペナルティーエリアに進出することはできなかった。大岩監督は61分、永木を投入してミドルゾーンに活力を加える。交代直後の62分にはレオがボール奪取から攻撃参加。迫力満点のドリブルでエリア手前まで差し掛かると、ファウルを受けてFKを獲得した。リスタートを試みた
健斗はボールごとなぎ倒されたが、チャレンジは無効に。プレー再開、キッカーはレオ。右足で狙い済ました一撃はしかし、枠の右へ逸れてしまった。
以後も一進一退の展開となった。ペナルティーエリアに進入される場面も増えたが、町田と犬飼が必死のタックルを繰り返して応戦。試合は残り15分を切った。大岩監督は金森をピッチへ送り出し、勝ち越し点への希望を託した。
だが、歓喜は青赤のものだった。77分、鹿島陣内左サイドで犬飼がスライディングでのクリアを試みたが、ルーズボールを奪われてしまう。ゴール前へのラストパス。スンテが飛び出したものの、及ばない。リンスに押し込まれてしまった。
残り20分弱、鹿島は必死にゴールを目指した。83分には右CKから金森がボレーを枠に飛ばしたが、相手GK正面へ。89分にはJ1デビューの田中がピッチに解き放たれ、果敢なチャレンジを見せる。後半アディショナルタイムにはセットプレーのこぼれ球から永木が左足で狙ったが、相手GKに弾かれた。熱帯夜のカシマで、失意のホイッスルが鳴り響いた。
1-2.2位との対峙に敗れ、9位に転落してしまった。次戦は4日後、5日の清水戦だ。再び迎える聖地での90分、死に物狂いで勝利を収めなければならない。這い上がらなければならない。
【この試合のトピックス】
・安西が今季のJ1で2得点目を挙げた。
・トップチーム昇格3年目の田中がJ1デビューを果たした。
【動画】DAZNハイライト
3試合ぶりに帰還した聖地で、鹿島が不甲斐ない逆転負けを喫した。J1第19節、FC東京戦。2位につける青赤を猛暑のカシマスタジアムに迎え撃つと、安西のゴールで先制に成功したものの、6分後に同点ゴールを許す。1-1で迎えた終盤、77分にミスを突かれて逆転弾を奪われた。1-2。暫定9位転落となった。
熱帯夜の大阪2連戦、結果は1勝1分。長居で気迫の完封勝利を収めたものの、吹田では悔しいドローに終わった。7日間での3試合目、苦しみながらもスコアレスのまま時計の針を進め、前半終了間際に町田のプロ初得点で先制。セットプレーで均衡を破る、理想的な展開で前半を終えた。だが70分、クロスボールがゴールへと吸い込まれ、痛恨の失点。疲労が色濃く残るピッチで、選手たちは必死に反撃を目指した。大阪まで駆け付けた背番号12が待つゴールへ、体を突き動かして迫っていく。だが勝ち越しには至らず。ホイッスルが鳴り響き、勝ち点1を得るにとどまった。
「体が重い中、スイッチを入れ直して状況を変えることができなかった」と、指揮官は苦しい90分を振り返った。内田は「アウェイでも3ポイントを持って帰らないといけない」と悔しさを隠そうとせず、ミックスゾーンを後にしている。中断明けのリーグ戦4試合、2勝2分。若き才能が躍動と奮闘を続ける中、勝利を着実に積み重ねていくこと。それが、6試合が組まれた8月の至上命題だ。
吹田の試合後、大阪は台風の影響で大荒れの天候だった。それでも明け方には嵐が過ぎ去り、チームは無事に移動。鹿嶋へ帰還し、次なる戦いへと準備を進めていく。連日の猛暑ももはや日常であり、与えられたコンディションで最善の対策を積み重ねるのみだ。大阪でチームに合流したチョン スンヒョンも、時間を経るごとに溶け込んでいった。試合前日には、セットプレー練習やレクリエーションゲームに加えてシュート練習も敢行。中2日での試合が続いた中、今節に向けた準備期間は3日間。フル稼働を続ける土居は「攻撃のいい流れを、継続して出していきたい」と決意を語っていた。
「試合の流れや分析を踏まえて選手起用をしなければならない。しっかりと準備ができている選手を使っていく」。クラブハウスでの前日練習を終え、指揮官は3試合ぶりのホームゲームを展望した。大阪でトレーニングを重ねる変則日程を走り抜き、カシマで戦う8月の初戦。対峙するFC東京との差は、8ポイントだ。極めて重要な意味を持つ、90分が始まる。町田が「上位にいるチームなので、しっかり叩きたい」と勝利を誓えば、中村も「上位に食らいつくための大事な試合」と、その重要性を強調していた。

「静岡キャンプでやってきたことを、選手たちが表現してくれている。平均年齢が下がっている中、継続することが大事。できていることの割合を増やし、確率を高めていくこと。そう伝え続けている」という大岩監督は、先発変更を2名にとどめた。右サイドバックに西を復帰させ、ボランチの一角にはレオ シルバを指名。その他、GKにクォン スンテ、最終ラインは西とともに犬飼、町田、安西が並ぶ。ボランチはレオとともに三竿健斗が並び、2列目は中村と安部。そして前線では土居と鈴木が今夜もゴールを狙う。さらにベンチにはGKの曽ケ端、スンヒョン、三竿雄斗、永木、小笠原、田中、金森が座る。
3試合ぶりに迎える、聖地での90分。水曜日のナイトゲームだが、カシマスタジアムには背番号12が続々と足を運んで行った。大阪での連戦を戦い終えたチームを鼓舞し、ともに加速していくために――。大きなチームコールが聖地の空に響き渡り、選手たちはボルテージを高めていった。時間を追うごとに増えていく仲間、埋め尽くされていくスタンド。舞台は整った。19時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。
19時を過ぎても蒸し暑い鹿嶋で、立ち上がりは拮抗した展開で推移した。鹿島はなかなか前線で起点を作れず、ロングボールからペナルティーエリアへの進入を許す場面も。それでも体を張った守備で応戦し、開始10分を経過する。互いにパスミスも多く、ルーズボールの奪い合いが繰り返された。レオや健斗のインターセプトからカウンターを仕掛けても、シュートまで持ち込めないプレーが続いた。

だが、一瞬の隙を突いた若武者が待望のスコアを刻んだ。13分、安西幸輝。敵陣左サイドでパスを受けると、対面する相手との駆け引きから縦へ突破する。ペナルティーエリア左角へ差し掛かると、右足から鋭いボールを蹴り込む。シュート性のボールは相手GKの頭上を越え、そしてファーサイドのネットを揺らした。1-0。躍動を続ける背番号32が、ホームゲーム2戦連発となる一撃で鹿島に勇気をもたらした。

苦しい展開ながらも、先制に成功した鹿島。勢いに乗ってビジターチームを凌駕したいところだったが、わずか6分後に同点弾を許してしまう。19分、ペナルティーエリア手前でポストプレーを許すと、左サイドからのクロスを富樫に押し込まれてしまった。1-1。2試合連続の失点で、戦いは振り出しに戻った。
鹿島は以後も、もどかしい時間を過ごすこととなる。相手の2トップにボールを収められるプレーが続き、自陣深くへ押し込まれてしまった。25分には直接FKでゴールを脅かされたが、スンテが起死回生のシュートストップ。弾いたボールは左ポストに当たり、こぼれ球には土居が反応して体を投げ出す。スライディングを受けながらも鹿島を守り、逆転は免れた。背番号8が勝利への決意と献身の意味を体現してみせた。


鹿島のチャンスは29分。自陣からのカウンターで縦パスを受けた土居が反転し、スピードを上げて敵陣を切り裂く。ペナルティーエリア左側の鈴木へパスが通ると、狙い済ましたグラウンダーのクロスがゴール前へ。土居がリターンを受ける形で反応したが、わずかに合わなかった。鹿島の推進力となるべく、8番と9番は腐心を続けていた。






前半の残り15分も、停滞感が漂う時間だった。決定機を迎えることなく、ハーフタイムのホイッスル。結果的に、45分間で放ったシュートは2本のみだった。

アントラーズレッドのスタンドへと攻める後半も、ゴール前まで迫れない時間が続く。50分、ショートカウンターから鈴木が気迫の突進。イエローカードを誘発したが、ペナルティーエリアに進出することはできなかった。大岩監督は61分、永木を投入してミドルゾーンに活力を加える。交代直後の62分にはレオがボール奪取から攻撃参加。迫力満点のドリブルでエリア手前まで差し掛かると、ファウルを受けてFKを獲得した。リスタートを試みた
健斗はボールごとなぎ倒されたが、チャレンジは無効に。プレー再開、キッカーはレオ。右足で狙い済ました一撃はしかし、枠の右へ逸れてしまった。

以後も一進一退の展開となった。ペナルティーエリアに進入される場面も増えたが、町田と犬飼が必死のタックルを繰り返して応戦。試合は残り15分を切った。大岩監督は金森をピッチへ送り出し、勝ち越し点への希望を託した。


だが、歓喜は青赤のものだった。77分、鹿島陣内左サイドで犬飼がスライディングでのクリアを試みたが、ルーズボールを奪われてしまう。ゴール前へのラストパス。スンテが飛び出したものの、及ばない。リンスに押し込まれてしまった。
残り20分弱、鹿島は必死にゴールを目指した。83分には右CKから金森がボレーを枠に飛ばしたが、相手GK正面へ。89分にはJ1デビューの田中がピッチに解き放たれ、果敢なチャレンジを見せる。後半アディショナルタイムにはセットプレーのこぼれ球から永木が左足で狙ったが、相手GKに弾かれた。熱帯夜のカシマで、失意のホイッスルが鳴り響いた。


1-2.2位との対峙に敗れ、9位に転落してしまった。次戦は4日後、5日の清水戦だ。再び迎える聖地での90分、死に物狂いで勝利を収めなければならない。這い上がらなければならない。


【この試合のトピックス】
・安西が今季のJ1で2得点目を挙げた。
・トップチーム昇格3年目の田中がJ1デビューを果たした。
【動画】DAZNハイライト
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スタッツ
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|
---|---|---|
5 | シュート | 9 |
9 | GK | 7 |
6 | CK | 5 |
13 | 直接FK | 12 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 12,643人
- 天候
- 晴、弱風
気温 29.7℃ / 湿度 62.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 山本 雄大
- 副審
-
聳城 巧
浜本 祐介 - 第4の審判員
- 金次 雄之介