試合結果
2018明治安田生命J1リーグ 第11節

横浜F・マリノス
- 7' 遠藤 渓太
- 21' 天野 純
- 66' 中町 公祐
試合終了
3-0
2前半0
1後半0

鹿島アントラーズ
試合経過
遠藤 渓太 | ![]() |
7' | ||
天野 純 | ![]() |
21' | ||
44' | ![]() |
三竿 健斗 | ||
伊藤 翔 → 扇原 貴宏 | ![]() |
59' | ||
62' | ![]() |
内田 篤人 → 伊東 幸敏 | ||
ユン イルロク → 仲川 輝人 | ![]() |
64' | ||
65' | ![]() |
ペドロ ジュニオール → 山口 一真 | ||
中町 公祐 | ![]() |
66' | ||
67' | ![]() |
遠藤 康 → 西 大伍 | ||
中町 公祐 → 大津 祐樹 | ![]() |
81' | ||
90'+1 | ![]() |
西 大伍 | ||
金井 貢史 | ![]() |
90'+2 |
鹿島、敵地で3失点。横浜FMに敗れる。
4月を締めくくる90分で、鹿島が大敗を喫した。日産スタジアムに乗り込んだJ1第11節、横浜F・マリノスとの対戦。鹿島は前半立ち上がりに先制点を許すと、直接FKで2失点目を喫する。2点ビハインドで迎えた後半も反撃できず、逆に3失点目を奪われた。0-3と敗れ、公式戦4試合勝ちなしとなった。
3日前、鹿島は悔しい夜を過ごすこととなった。J1第10節の神戸戦、結果は1-1。前半立ち上がりから主導権を握っていながら、一瞬の隙を突かれて先制を許すと、後半の早い段階で同点に追い付いたものの、逆転まではたどり着けなかった。聖地で逃した勝利、公式戦3試合勝ちなし。しかし、もがき苦しむ選手たちを迎えたのは大きなチームコールだった。ともに戦い続ける意志を叫び続ける背番号12に、内田が歩み寄る。「クラブハウスに貼られている横断幕のメッセージにもネガティブなものが一つもない。一緒に闘おうという思いが込められているから、頑張れる。一緒に乗り越えよう」。改めて、思いを一つに――。次なる戦いへの準備が始まった瞬間だった。
翌日のクラブハウス。選手たちはリカバリーメニューに取り組み、自身の状態を確かめた。見据える先は2日後、横浜での90分だ。神戸戦でピッチへの帰還を遂げた安西も、さらに状態を上げるべく精力的にトレーニングに打ち込んでいた。「スタメンを意識してやっていきたい」。途中出場で掴んだ手応え、そして何よりプレーする喜びが若武者の表情に滲み出ていた。
そして試合前日には、2日連続となるミーティングを敢行。わずかな準備期間で、トリコロールの戦術と警戒すべきポイントを全員で共有していく。そしてグラウンドではセットプレーを入念に確認。激しいマッチアップを繰り返し、動き方を何度も繰り返しながら集中力を高めていった。最終調整を終えた遠藤は「スタメン、サブ、スタッフ、サポーターが一緒に戦って勝ち点3を持ち帰りたい」と決意を述べて横浜へと向かった。
中2日で迎える一戦、先発変更は2名。安西が左サイドバックで先発復帰を遂げ、前線の一角にはペドロ ジュニオールが指名された。その他、ゴールマウスにクォン スンテ、最終ラインは安西のほか、犬飼と植田、内田が並ぶ。ボランチは三竿健斗とレオ シルバ、2列目には遠藤と鈴木。そして前線ではペドロとともに金崎がゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、昌子、西、伊東、永木、中村、山口が座る。
横浜は朝から雲一つない青空に恵まれた。今節唯一のナイトゲームは、通算57回目を数える「オリジナル10」同士の激突だ。トリコロールが待ち受けるスタジアムに、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。晴天の下、ビジタースタンドの待機列は時間を追うごとにボルテージを高めていった。
キックオフ前には暗転の演出が行われたが、トリコロールの奏と暗闇を切り裂くように、アントラーズレッドの歌声が響き渡っていた。そして灯がともったスタジアム。現れたのは、情熱に満ちたビジタースタンドだった。勝利だけを目指して戦う90分が、ついに始まった。
ファーストユニフォームを纏った選手たちは立ち上がりからゴールを目指し、相手の背後を狙い続けた。最終ラインを高い位置に保つ横浜FMの戦術に対して、金崎やペドロが果敢な飛び出しを繰り返して脅威を与えていく。最初の決定機は6分、金崎が右サイドのスペースを突いて縦へ突破。ペナルティーエリアに入ってマークを剥がし、右足を一閃。しかし、シュートは相手GKに阻まれてしまった。
すると、最初の歓喜はトリコロールのものだった。7分、右サイドからのクロスを植田がブロックしたものの、こぼれ球が背後へ浮き上がる。遠藤渓にヘディングで押し込まれ、ゴールネットを揺らされてしまった。
ビハインドを負った鹿島だが、選手たちは下を向くことなくゴールを狙い続けた。前節に続いてサイドハーフを務める鈴木がタッチライン際でのバトルを繰り返し、鋭いロングパスを遠藤に通して攻撃の起点となる。高い位置でのプレスも時間を追うごとに鋭く機能し始め、ショートカウンターを仕掛ける場面が目立つようになった。そして、この日2度目の決定機は16分。ハイプレスでボールを奪うと、金崎がペナルティーエリア手前まで突破。右側を並走したペドロに預け、ゴール前へ走り込んでリターンパスを受けた。右足での一撃が決まったかに見えたが、惜しくも結実せず。相手GKに阻まれてしまった。
横浜FMを押し込み続けていた鹿島。だが、痛恨の2失点目を喫してしまう。21分、ペナルティーエリア手前からのFKを天野に直接決められ、スコアは0-2に。アウェイで2点を追う展開となった。
鹿島は反撃に転じた。25分経過後は両サイドバックの内田と安西が高い位置でプレーする機会が増え、人数をかけて敵陣へ押し込んでいく。28分にはペナルティーエリア右側で内田と遠藤、金崎が絡んだ攻撃を敢行。クロスのこぼれ球を鈴木が左足ボレーで狙ったが、相手DFにブロックされてしまった。35分には金崎がペナルティーエリア左外で倒され、FKを獲得。自らの右足で直接狙うと、鋭いシュートが枠を捉えたが、相手GKに阻まれてしまった。
0-2。攻勢をかけ続けた鹿島だが、45分間でゴールネットを揺らすことはできなかった。ロッカールームへと引き揚げる選手たちにビジタースタンドが送り届けたのは「奇跡を起こせ」という叫びだった。そして15分後、再び戦いの舞台へと姿を現したアントラーズレッドに、大きな鼓舞の声が飛ぶ。
後半キックオフから20秒足らず。鹿島はいきなりチャンスを作り出した。鈴木が正確なサイドチェンジを敵陣右サイドへ通すと、内田のクロスに遠藤が飛び込む。しかし、ヘディングシュートはわずかに枠を越えてしまった。55分にもリスタートから内田がパスを受けてクロスを上げ、金崎が頭で狙ったものの、枠を捉えることはできなかった。
後半の立ち上がり15分で反撃のゴールを奪うことができず、以後は次第にオープンな展開へと推移していく。大岩監督は62分に伊東、64分には山口を投入。交代カードを切って打開を試みた。
しかし、次のスコアもホームチームのものだった。カウンターを受けて鹿島陣内左サイド深くまで進出されると、一時は突破を阻止したものの、セカンドボールを拾われて二次攻撃を受ける。最後は仲川の折り返しを中町に押し込まれた。
65分の失点で、ビハインドは3点に。鹿島は失点直後に西を投入した。67分には山口が強烈なミドルシュートを放ったが、相手GKの手を弾いたボールはクロスバーを直撃。以後も必死に反撃を狙ったが、人数をかけて守備を固めた相手を攻略できず、次第に運動量が落ちるにつれてプレーの精度を欠いていった。結局最後まで、ともに戦い続けたビジタースタンドを沸騰させることはできなかった。
0-3。屈辱的なスコアが刻まれた。次戦は4日後、長崎とのナイトゲームだ。5日の浦和戦、9日の上海上港戦と、ホームでの戦いが続いていく。ビジタースタンドはブーイングとチームコールで選手たちを見送った。その意味を受け止めて、這い上がるしかない。
【この試合のトピックス】
・安西が3月10日の第3節広島戦以来の先発出場を果たした。
・ペドロ ジュニオールが4月3日に行われたACLグループステージ第5節の上海申花戦以来の先発出場を果たした。J1での出場は3月31日の第5節札幌戦以来6試合ぶりだった。
・山口が途中出場。14日の第8節名古屋戦以来、J1では2試合目の出場を果たした。
【動画】DAZNハイライト
4月を締めくくる90分で、鹿島が大敗を喫した。日産スタジアムに乗り込んだJ1第11節、横浜F・マリノスとの対戦。鹿島は前半立ち上がりに先制点を許すと、直接FKで2失点目を喫する。2点ビハインドで迎えた後半も反撃できず、逆に3失点目を奪われた。0-3と敗れ、公式戦4試合勝ちなしとなった。
3日前、鹿島は悔しい夜を過ごすこととなった。J1第10節の神戸戦、結果は1-1。前半立ち上がりから主導権を握っていながら、一瞬の隙を突かれて先制を許すと、後半の早い段階で同点に追い付いたものの、逆転まではたどり着けなかった。聖地で逃した勝利、公式戦3試合勝ちなし。しかし、もがき苦しむ選手たちを迎えたのは大きなチームコールだった。ともに戦い続ける意志を叫び続ける背番号12に、内田が歩み寄る。「クラブハウスに貼られている横断幕のメッセージにもネガティブなものが一つもない。一緒に闘おうという思いが込められているから、頑張れる。一緒に乗り越えよう」。改めて、思いを一つに――。次なる戦いへの準備が始まった瞬間だった。
翌日のクラブハウス。選手たちはリカバリーメニューに取り組み、自身の状態を確かめた。見据える先は2日後、横浜での90分だ。神戸戦でピッチへの帰還を遂げた安西も、さらに状態を上げるべく精力的にトレーニングに打ち込んでいた。「スタメンを意識してやっていきたい」。途中出場で掴んだ手応え、そして何よりプレーする喜びが若武者の表情に滲み出ていた。
そして試合前日には、2日連続となるミーティングを敢行。わずかな準備期間で、トリコロールの戦術と警戒すべきポイントを全員で共有していく。そしてグラウンドではセットプレーを入念に確認。激しいマッチアップを繰り返し、動き方を何度も繰り返しながら集中力を高めていった。最終調整を終えた遠藤は「スタメン、サブ、スタッフ、サポーターが一緒に戦って勝ち点3を持ち帰りたい」と決意を述べて横浜へと向かった。
中2日で迎える一戦、先発変更は2名。安西が左サイドバックで先発復帰を遂げ、前線の一角にはペドロ ジュニオールが指名された。その他、ゴールマウスにクォン スンテ、最終ラインは安西のほか、犬飼と植田、内田が並ぶ。ボランチは三竿健斗とレオ シルバ、2列目には遠藤と鈴木。そして前線ではペドロとともに金崎がゴールを狙う。ベンチにはGKの曽ケ端、昌子、西、伊東、永木、中村、山口が座る。

横浜は朝から雲一つない青空に恵まれた。今節唯一のナイトゲームは、通算57回目を数える「オリジナル10」同士の激突だ。トリコロールが待ち受けるスタジアムに、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んでいく。晴天の下、ビジタースタンドの待機列は時間を追うごとにボルテージを高めていった。
キックオフ前には暗転の演出が行われたが、トリコロールの奏と暗闇を切り裂くように、アントラーズレッドの歌声が響き渡っていた。そして灯がともったスタジアム。現れたのは、情熱に満ちたビジタースタンドだった。勝利だけを目指して戦う90分が、ついに始まった。
ファーストユニフォームを纏った選手たちは立ち上がりからゴールを目指し、相手の背後を狙い続けた。最終ラインを高い位置に保つ横浜FMの戦術に対して、金崎やペドロが果敢な飛び出しを繰り返して脅威を与えていく。最初の決定機は6分、金崎が右サイドのスペースを突いて縦へ突破。ペナルティーエリアに入ってマークを剥がし、右足を一閃。しかし、シュートは相手GKに阻まれてしまった。


すると、最初の歓喜はトリコロールのものだった。7分、右サイドからのクロスを植田がブロックしたものの、こぼれ球が背後へ浮き上がる。遠藤渓にヘディングで押し込まれ、ゴールネットを揺らされてしまった。
ビハインドを負った鹿島だが、選手たちは下を向くことなくゴールを狙い続けた。前節に続いてサイドハーフを務める鈴木がタッチライン際でのバトルを繰り返し、鋭いロングパスを遠藤に通して攻撃の起点となる。高い位置でのプレスも時間を追うごとに鋭く機能し始め、ショートカウンターを仕掛ける場面が目立つようになった。そして、この日2度目の決定機は16分。ハイプレスでボールを奪うと、金崎がペナルティーエリア手前まで突破。右側を並走したペドロに預け、ゴール前へ走り込んでリターンパスを受けた。右足での一撃が決まったかに見えたが、惜しくも結実せず。相手GKに阻まれてしまった。

横浜FMを押し込み続けていた鹿島。だが、痛恨の2失点目を喫してしまう。21分、ペナルティーエリア手前からのFKを天野に直接決められ、スコアは0-2に。アウェイで2点を追う展開となった。
鹿島は反撃に転じた。25分経過後は両サイドバックの内田と安西が高い位置でプレーする機会が増え、人数をかけて敵陣へ押し込んでいく。28分にはペナルティーエリア右側で内田と遠藤、金崎が絡んだ攻撃を敢行。クロスのこぼれ球を鈴木が左足ボレーで狙ったが、相手DFにブロックされてしまった。35分には金崎がペナルティーエリア左外で倒され、FKを獲得。自らの右足で直接狙うと、鋭いシュートが枠を捉えたが、相手GKに阻まれてしまった。

0-2。攻勢をかけ続けた鹿島だが、45分間でゴールネットを揺らすことはできなかった。ロッカールームへと引き揚げる選手たちにビジタースタンドが送り届けたのは「奇跡を起こせ」という叫びだった。そして15分後、再び戦いの舞台へと姿を現したアントラーズレッドに、大きな鼓舞の声が飛ぶ。

後半キックオフから20秒足らず。鹿島はいきなりチャンスを作り出した。鈴木が正確なサイドチェンジを敵陣右サイドへ通すと、内田のクロスに遠藤が飛び込む。しかし、ヘディングシュートはわずかに枠を越えてしまった。55分にもリスタートから内田がパスを受けてクロスを上げ、金崎が頭で狙ったものの、枠を捉えることはできなかった。


後半の立ち上がり15分で反撃のゴールを奪うことができず、以後は次第にオープンな展開へと推移していく。大岩監督は62分に伊東、64分には山口を投入。交代カードを切って打開を試みた。
しかし、次のスコアもホームチームのものだった。カウンターを受けて鹿島陣内左サイド深くまで進出されると、一時は突破を阻止したものの、セカンドボールを拾われて二次攻撃を受ける。最後は仲川の折り返しを中町に押し込まれた。



65分の失点で、ビハインドは3点に。鹿島は失点直後に西を投入した。67分には山口が強烈なミドルシュートを放ったが、相手GKの手を弾いたボールはクロスバーを直撃。以後も必死に反撃を狙ったが、人数をかけて守備を固めた相手を攻略できず、次第に運動量が落ちるにつれてプレーの精度を欠いていった。結局最後まで、ともに戦い続けたビジタースタンドを沸騰させることはできなかった。


0-3。屈辱的なスコアが刻まれた。次戦は4日後、長崎とのナイトゲームだ。5日の浦和戦、9日の上海上港戦と、ホームでの戦いが続いていく。ビジタースタンドはブーイングとチームコールで選手たちを見送った。その意味を受け止めて、這い上がるしかない。
【この試合のトピックス】
・安西が3月10日の第3節広島戦以来の先発出場を果たした。
・ペドロ ジュニオールが4月3日に行われたACLグループステージ第5節の上海申花戦以来の先発出場を果たした。J1での出場は3月31日の第5節札幌戦以来6試合ぶりだった。
・山口が途中出場。14日の第8節名古屋戦以来、J1では2試合目の出場を果たした。
【動画】DAZNハイライト
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スタッツ
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|
---|---|---|
6 | シュート | 17 |
16 | GK | 3 |
3 | CK | 11 |
17 | 直接FK | 13 |
7 | 間接FK | 2 |
7 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 27,348人
- 天候
- 晴、弱風
気温 19.4℃ / 湿度 60.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 木村 博之
- 副審
-
秋澤 昌治
武部 陽介 - 第4の審判員
- 桜井 大介