試合結果
2018明治安田生命J1リーグ 第7節

FC東京
- 39' OWN GOAL
- 55' 室屋 成
試合終了
2-1
1前半1
1後半0

鹿島アントラーズ
- 29' 金崎 夢生
試合経過
6' | ![]() |
山本 脩斗 → 西 大伍 | ||
29' | ![]() |
金崎 夢生 | ||
OWN GOAL | ![]() |
39' | ||
室屋 成 | ![]() |
55' | ||
60' | ![]() |
レアンドロ → 小笠原 満男 | ||
永井 謙佑 → 富樫 敬真 | ![]() |
69' | ||
79' | ![]() |
伊東 幸敏 → 金森 健志 | ||
高萩 洋次郎 → 米本 拓司 | ![]() |
80' | ||
大森 晃太郎 → 前田 遼一 | ![]() |
86' |
鹿島、リーグ2連敗。金崎が先制弾も、FC東京に逆転負け。
5月20日まで続く怒涛の連戦、4試合目。今夜も暗闇の出口を見出すことはできなかった。J1第7節、FC東京とのアウェイゲームに臨むと、29分に金崎のミドルシュートで先制したものの、オウンゴールで同点に。そして後半に逆転弾を許し、1-2と敗れた。アウェイで2連敗、公式戦4試合勝ちなしとなった。
3月31日、0-0。4月3日、2-2。そして4月7日、平塚の夜に喫した屈辱の敗戦。後半アディショナルタイム、ペナルティーエリアを豪快に突破されて突き刺された一撃。ゴールネットが揺れた後、鹿島に反撃の時間は残されていなかった。即座に響き渡った試合終了のホイッスル。ラストプレーで谷底へと叩き付けられ、緑と青の歓喜をただ見届けるしかなかった。失意の選手たちに、アントラーズレッドのビジタースタンドは強烈なブーイングを送り届けた。
ホームチームを凌駕する熱量を発し続けた背番号12、そのメッセージに込められた意味。公式戦3試合未勝利という現実を受け止め、這い上がらなければならない。奮起しなければならない。古巣との対峙で屈辱を胸に刻んだ永木は「重く受け止めないといけない。敗戦はいけないこと。繰り返してはいけない」と強い口調で言葉を刻み、そして慣れ親しんだスタジアムを後にした。
失意の帰還翌日から、次なる戦いへの準備が始まる。指揮官はまず、選手たちを集めてミーティングを実施した。平塚での90分、映像から抽出された課題と修正点。それと同時に、光明を見出せたプレーにも焦点が当てられる。「日頃から言っているような、ボールホルダーを追い越す動きもあった。守備でも意図した形を作れた場面があった」と大岩監督は言う。そして再開されたトレーニング。各々がコンディション調整に努め、3日後に照準を合わせていく。内田や昌子も全体練習に合流し、精力的に汗を流していた。
試合前日には、セットプレーの確認に加えて実戦形式のメニューも消化した。限られた準備期間で、少しでも多くのプレーイメージを共有することは必要不可欠だ。植田は「湘南戦について、チーム全員で反省した。この教訓を活かさないといけない」と静かに決意を述べていた。
指揮官が施した先発変更は2名のみだった。ボランチの一角に永木が指名され、右サイドバックには伊東が復帰。残りの顔ぶれは湘南戦と同じで、GKはクォン スンテ、最終ラインには伊東のほか、植田、犬飼、山本が並ぶ。永木とボランチを務める2列目は土居とレアンドロ、そして金崎と鈴木が2トップを組んだ。またベンチにはGKの曽ケ端、西、昌子、小笠原、中村、金森、山口が座る。
前節同様、朝から強風が吹き荒れる一日となった。平日夜のアウェイゲームだが、アントラーズレッドの背番号12は続々とスタジアムへ足を運び、そして待機列を成した。キックオフ2時間前にゲートが開き、スタンドを埋めていく。そして発せられた、大きなチームコール。4試合ぶりの勝利へ、熱い思いが調布の空に響き渡った。時間を追うごとにして増えていく仲間たち、そして高まっていくボルテージ。19時3分、勝ち点3を奪うための90分が始まった。
試合への入り方に課題を残していた鹿島だが、今節は突然のアクシデントに見舞われることとなった。開始わずか1分、敵陣左サイドで競り合った山本が膝を押さえて倒れ込む。どんな時もチームを支え続ける背番号16は、一時は起き上がってプレーを再開。だが4分後、再びピッチへ座り込んでしまった。担架で運び出され、早くも1人目の選手交代。西が送り出され、左サイドバックを務めることとなった。
思いがけない形で始まったアウェイゲーム。鹿島の選手たちは動揺することなく、高い集中力とともにプレーを進めていった。8分には永木の右CKから植田が合わせ、ゴールを脅かす。ハイパフォーマンスを続ける健斗も持ち前のボール奪取から正確な長短のパスを繰り出し、攻守の起点として躍動していた。12分には鈴木が敵陣右サイドから対角線上のサイドチェンジを通し、西がボールを収める。背番号22が繰り出したクロス、そこに飛び込んだのは金崎。流れるような攻撃から放たれたヘディングシュートが枠を捉えることはなかったが、少しずつゴールの予感が漂い始めた。
20分を経過し、鹿島がボールポゼッション率を高めて敵陣へ押し込んでいく。鈴木と金崎が縦横無尽にピッチを駆け、パスを引き出して攻撃の基準点となった。急遽、左サイドバックに入った西も、冷静かつ的確なゲームコントロールでパス交換の中核を担った。レアンドロも迫力満点のドリブルで推進力となっていた。
そして、29分。ビジタースタンドに待望の瞬間が訪れる。レアンドロの突破から敵陣中央へ進出すると、ペナルティーエリア手前から金崎が右足を振り抜く。エースが狙い済ました一撃が青赤のゴールネットに突き刺さった。1-0。背番号10の今季3得点目で、鹿島がリードを奪った。
勢いに乗った鹿島は32分にも鈴木がミドルシュートを放つなど、追加点への意欲を示してみせた。だが、次のスコアはホームチームのものだった。39分、左サイドを突破されてペナルティーエリア左側からクロスを入れられると、ファーサイドに戻っていた植田に当たってネットが揺れる。2試合連続のオウンゴール。スコアは1-1となり、同点でハーフタイムを迎えることとなった。
アントラーズレッドが待つゴールへ、そして今季のリーグ戦で初となる複数得点へ。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかけた。伊東が高い位置を取ってパスを引き出し、起点となる。50分には敵陣右サイドからの攻撃でセカンドボールを拾い、最後は金崎がミドルシュート。ゴール前に人数を割いて圧力をかけていたが、エースのチャレンジは枠を越え、結実することはなかった。
しかし、以後は青赤の攻撃に襲われる時間が続いた。51分、左サイド深くからのクロスに反応されてヘディングシュートを打たれる。至近距離から狙われてピンチを迎えたが、ここはスンテが起死回生のビッグセーブを見せた。だが4分後、スコアを動かされてしまった。55分、再び左サイドのスペースを突かれ、スピードを上げて後方から攻撃参加してきた室屋に突破される。ペナルティーエリア左側からのシュートがニアサイドを破り、ゴールネットを揺らした。1-2。鹿島が敵地で逆転を許し、1点を追う展開となった。
失点直後、鈴木がペナルティーエリア右側から強烈な左足ボレー。枠を捉えたが、相手GKに阻まれた。そして結果的に、このシュートが今夜最後の決定機となってしまった。
守備ブロックを固め、機を見たカウンターを狙ってきたFC東京に対し、鹿島はなかなか効果的な縦パスを繰り出すことができない。大岩監督は60分、レアンドロに代えて小笠原を投入。攻略されていた左サイドの安定を図り、永木をサイドバックへ配して西を中盤にスライドさせ、局面の打開を目指した。
70分を過ぎても、ボールポゼッション率こそ高くても、ペナルティーエリア内で相手を脅かすには至らない。74分には左サイドからのクロスをゴール前で合わせられ、決定的なピンチを迎えたものの、スンテが弾いたボールは右ポストに当たり、そして守護神の手中へ。首の皮一枚でピンチを脱し、1点差のまま終盤へ突入した。
大岩監督は79分、金森を投入。右サイドの打開を背番号14に託した。だが、最後まで流れは変わらない。ペナルティーエリアの周囲でパスを回す時間は長かったが、守備ブロックを打開することはできなかった。1-2。情熱を降り注ぎ続けたビジタースタンドからは、またもブーイングが鳴り響いた。
次戦は中2日で迎えるJ1第8節、名古屋戦。4試合ぶりに帰還する聖地での90分だ。戦う姿勢を、勝利への意地を、示さなければならない。
【この試合のトピックス】
・金崎がJ1通算50得点目を挙げた。
・伊東と永木がJ1で2試合ぶりの先発復帰を果たした。
・昌子が公式戦3試合ぶりに試合メンバーに復帰した。J1の試合でベンチスタートとなったのは、2013年4月27日の第8節新潟戦以来、約5年ぶり。
【動画】DAZNハイライト
5月20日まで続く怒涛の連戦、4試合目。今夜も暗闇の出口を見出すことはできなかった。J1第7節、FC東京とのアウェイゲームに臨むと、29分に金崎のミドルシュートで先制したものの、オウンゴールで同点に。そして後半に逆転弾を許し、1-2と敗れた。アウェイで2連敗、公式戦4試合勝ちなしとなった。
3月31日、0-0。4月3日、2-2。そして4月7日、平塚の夜に喫した屈辱の敗戦。後半アディショナルタイム、ペナルティーエリアを豪快に突破されて突き刺された一撃。ゴールネットが揺れた後、鹿島に反撃の時間は残されていなかった。即座に響き渡った試合終了のホイッスル。ラストプレーで谷底へと叩き付けられ、緑と青の歓喜をただ見届けるしかなかった。失意の選手たちに、アントラーズレッドのビジタースタンドは強烈なブーイングを送り届けた。
ホームチームを凌駕する熱量を発し続けた背番号12、そのメッセージに込められた意味。公式戦3試合未勝利という現実を受け止め、這い上がらなければならない。奮起しなければならない。古巣との対峙で屈辱を胸に刻んだ永木は「重く受け止めないといけない。敗戦はいけないこと。繰り返してはいけない」と強い口調で言葉を刻み、そして慣れ親しんだスタジアムを後にした。
失意の帰還翌日から、次なる戦いへの準備が始まる。指揮官はまず、選手たちを集めてミーティングを実施した。平塚での90分、映像から抽出された課題と修正点。それと同時に、光明を見出せたプレーにも焦点が当てられる。「日頃から言っているような、ボールホルダーを追い越す動きもあった。守備でも意図した形を作れた場面があった」と大岩監督は言う。そして再開されたトレーニング。各々がコンディション調整に努め、3日後に照準を合わせていく。内田や昌子も全体練習に合流し、精力的に汗を流していた。
試合前日には、セットプレーの確認に加えて実戦形式のメニューも消化した。限られた準備期間で、少しでも多くのプレーイメージを共有することは必要不可欠だ。植田は「湘南戦について、チーム全員で反省した。この教訓を活かさないといけない」と静かに決意を述べていた。
指揮官が施した先発変更は2名のみだった。ボランチの一角に永木が指名され、右サイドバックには伊東が復帰。残りの顔ぶれは湘南戦と同じで、GKはクォン スンテ、最終ラインには伊東のほか、植田、犬飼、山本が並ぶ。永木とボランチを務める2列目は土居とレアンドロ、そして金崎と鈴木が2トップを組んだ。またベンチにはGKの曽ケ端、西、昌子、小笠原、中村、金森、山口が座る。


前節同様、朝から強風が吹き荒れる一日となった。平日夜のアウェイゲームだが、アントラーズレッドの背番号12は続々とスタジアムへ足を運び、そして待機列を成した。キックオフ2時間前にゲートが開き、スタンドを埋めていく。そして発せられた、大きなチームコール。4試合ぶりの勝利へ、熱い思いが調布の空に響き渡った。時間を追うごとにして増えていく仲間たち、そして高まっていくボルテージ。19時3分、勝ち点3を奪うための90分が始まった。
試合への入り方に課題を残していた鹿島だが、今節は突然のアクシデントに見舞われることとなった。開始わずか1分、敵陣左サイドで競り合った山本が膝を押さえて倒れ込む。どんな時もチームを支え続ける背番号16は、一時は起き上がってプレーを再開。だが4分後、再びピッチへ座り込んでしまった。担架で運び出され、早くも1人目の選手交代。西が送り出され、左サイドバックを務めることとなった。


思いがけない形で始まったアウェイゲーム。鹿島の選手たちは動揺することなく、高い集中力とともにプレーを進めていった。8分には永木の右CKから植田が合わせ、ゴールを脅かす。ハイパフォーマンスを続ける健斗も持ち前のボール奪取から正確な長短のパスを繰り出し、攻守の起点として躍動していた。12分には鈴木が敵陣右サイドから対角線上のサイドチェンジを通し、西がボールを収める。背番号22が繰り出したクロス、そこに飛び込んだのは金崎。流れるような攻撃から放たれたヘディングシュートが枠を捉えることはなかったが、少しずつゴールの予感が漂い始めた。
20分を経過し、鹿島がボールポゼッション率を高めて敵陣へ押し込んでいく。鈴木と金崎が縦横無尽にピッチを駆け、パスを引き出して攻撃の基準点となった。急遽、左サイドバックに入った西も、冷静かつ的確なゲームコントロールでパス交換の中核を担った。レアンドロも迫力満点のドリブルで推進力となっていた。

そして、29分。ビジタースタンドに待望の瞬間が訪れる。レアンドロの突破から敵陣中央へ進出すると、ペナルティーエリア手前から金崎が右足を振り抜く。エースが狙い済ました一撃が青赤のゴールネットに突き刺さった。1-0。背番号10の今季3得点目で、鹿島がリードを奪った。







勢いに乗った鹿島は32分にも鈴木がミドルシュートを放つなど、追加点への意欲を示してみせた。だが、次のスコアはホームチームのものだった。39分、左サイドを突破されてペナルティーエリア左側からクロスを入れられると、ファーサイドに戻っていた植田に当たってネットが揺れる。2試合連続のオウンゴール。スコアは1-1となり、同点でハーフタイムを迎えることとなった。

アントラーズレッドが待つゴールへ、そして今季のリーグ戦で初となる複数得点へ。鹿島は後半立ち上がりから攻勢をかけた。伊東が高い位置を取ってパスを引き出し、起点となる。50分には敵陣右サイドからの攻撃でセカンドボールを拾い、最後は金崎がミドルシュート。ゴール前に人数を割いて圧力をかけていたが、エースのチャレンジは枠を越え、結実することはなかった。

しかし、以後は青赤の攻撃に襲われる時間が続いた。51分、左サイド深くからのクロスに反応されてヘディングシュートを打たれる。至近距離から狙われてピンチを迎えたが、ここはスンテが起死回生のビッグセーブを見せた。だが4分後、スコアを動かされてしまった。55分、再び左サイドのスペースを突かれ、スピードを上げて後方から攻撃参加してきた室屋に突破される。ペナルティーエリア左側からのシュートがニアサイドを破り、ゴールネットを揺らした。1-2。鹿島が敵地で逆転を許し、1点を追う展開となった。

失点直後、鈴木がペナルティーエリア右側から強烈な左足ボレー。枠を捉えたが、相手GKに阻まれた。そして結果的に、このシュートが今夜最後の決定機となってしまった。
守備ブロックを固め、機を見たカウンターを狙ってきたFC東京に対し、鹿島はなかなか効果的な縦パスを繰り出すことができない。大岩監督は60分、レアンドロに代えて小笠原を投入。攻略されていた左サイドの安定を図り、永木をサイドバックへ配して西を中盤にスライドさせ、局面の打開を目指した。


70分を過ぎても、ボールポゼッション率こそ高くても、ペナルティーエリア内で相手を脅かすには至らない。74分には左サイドからのクロスをゴール前で合わせられ、決定的なピンチを迎えたものの、スンテが弾いたボールは右ポストに当たり、そして守護神の手中へ。首の皮一枚でピンチを脱し、1点差のまま終盤へ突入した。



大岩監督は79分、金森を投入。右サイドの打開を背番号14に託した。だが、最後まで流れは変わらない。ペナルティーエリアの周囲でパスを回す時間は長かったが、守備ブロックを打開することはできなかった。1-2。情熱を降り注ぎ続けたビジタースタンドからは、またもブーイングが鳴り響いた。

次戦は中2日で迎えるJ1第8節、名古屋戦。4試合ぶりに帰還する聖地での90分だ。戦う姿勢を、勝利への意地を、示さなければならない。
【この試合のトピックス】
・金崎がJ1通算50得点目を挙げた。
・伊東と永木がJ1で2試合ぶりの先発復帰を果たした。
・昌子が公式戦3試合ぶりに試合メンバーに復帰した。J1の試合でベンチスタートとなったのは、2013年4月27日の第8節新潟戦以来、約5年ぶり。
【動画】DAZNハイライト
▼▼CLICK!!▼▼
スタッツ
![]() |
![]() |
|
---|---|---|
7 | シュート | 7 |
7 | GK | 6 |
5 | CK | 7 |
12 | 直接FK | 13 |
1 | 間接FK | 4 |
1 | オフサイド | 4 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 17,260人
- 天候
- 曇、強風
気温 19.3℃ / 湿度 61.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 西村 雄一
- 副審
-
勝又 弘樹
八木 あかね - 第4の審判員
- 森川 浩次