試合結果
2018明治安田生命J1リーグ 第6節

湘南ベルマーレ
- 5' OWN GOAL
- 90'+4 山根 視来
試合終了
2-1
1前半1
1後半0

鹿島アントラーズ
- 7' 鈴木 優磨
試合経過
OWN GOAL | ![]() |
5' | ||
7' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
38' | ![]() |
三竿 健斗 | ||
菊地 俊介 → 高橋 諒 | ![]() |
46' | ||
岡本 拓也 | ![]() |
49' | ||
松田 天馬 → 梅崎 司 | ![]() |
62' | ||
69' | ![]() |
土居 聖真 → 安部 裕葵 | ||
石川 俊輝 | ![]() |
72' | ||
大野 和成 | ![]() |
77' | ||
79' | ![]() |
西 大伍 → 永木 亮太 | ||
86' | ![]() |
小笠原 満男 → 金森 健志 | ||
高山 薫 → 端戸 仁 | ![]() |
90'+1 | ||
山根 視来 | ![]() |
90'+4 |
ラストプレーの決勝被弾。鹿島、湘南に敗れる。
5月20日まで続く怒涛の連戦、第3ラウンド。鹿島がラストプレーの失点で痛恨の敗戦を喫した。J1第6節、湘南ベルマーレとのアウェイゲームに臨むと、開始5分で先制点を許したものの、2分後に鈴木がゴールを決めて同点に。以後は何度もチャンスを作り出したものの、追加点を決められずにいると、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪われて1-2と敗戦。今季2敗目を喫した。
3月31日に再開したJ1第5節から、すでに2試合を戦った鹿島。札幌とのホームゲームは不甲斐なきスコアレスドローに終わり、そして4月3日の上海申花戦ではアウェイで負った2点ビハインドを挽回してみせた。2-2の引き分けに持ち込み、ラウンド16進出を意味する1ポイントを獲得。グループステージ突破という最低限の目標を達成し、チームは翌4日の夕方に鹿嶋へと帰還した。
次なる戦い、相手は昨季のJ2王者だ。上海からの飛行機移動、そして帰国から実質中2日で迎えるアウェイゲーム。わずかな時間で最善の準備を進めるべく、選手たちは集中力を高めていった。リカバリートレーニングでコンディション調整に努め、そして課題の克服を期してボールを追う。上海申花戦で1ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せた鈴木は「前半を無失点に抑えていれば、勝てた試合だった」と反省の弁を述べていた。ここ2試合連続でドローに終わった一因が、前半の低調なパフォーマンスにあることは明白だった。永木は「それが課題の一つ」と言い切り、「相手を上回ることができるようにしないと」と誓っていた。
試合前日、春の嵐に見舞われたクラブハウスでは、熱気を帯びたミーティングが繰り広げられていた。大岩監督は「なかなかうまくいかないことが多いので、続けて伝えていくこと、そして選手が意識を持つことが大事。あとは『自分たちがやるべきことを整理しよう』という話をした」と内容を明かした。そしてグラウンドへ出た選手たちは、さっそく実戦形式のトレーニングで連係を確認。入念にコミュニケーションをとる姿が見られた。植田は「練習でイメージを共有できた」と話し、コンビを組む犬飼も「自分たちが主導権を握りたい」と意欲を見せていた。
試合が続く日程を見据えながらメンバー編成を行うと語っていた指揮官は、上海申花戦から5名の先発変更を施した。GKはクォン スンテ、最終ラインには今季初先発の西が並び、ボランチの一角には三竿健斗が復帰。そして2列目には土居、前線に金崎が指名された。その他、最終ラインは植田、リーグ戦では鹿島加入後初先発となる犬飼、山本が並ぶ。そして2日前に39回目の誕生日を迎えた小笠原がボランチに君臨し、上海のゴールネットを揺らしたレアンドロと鈴木も攻撃陣を形成。またベンチにはGKの曽ケ端、リーグ戦では初のメンバー入りとなった小田と山口、古巣との対峙に向かう永木、安部、中村、金森が座る。
朝から曇り空に覆われ、強風が吹き荒れた土曜日。2年ぶりの平塚遠征に臨む背番号12が、続々とスタジアムへ足を運んでいく。目指すものはただ一つ、3試合ぶりの勝利だ。アントラーズレッドで埋め尽くされたビジタースタンドから、大きなチームコールが叫ばれる。陸上トラックの先へ、ともに戦う選手たちへ、ホームチームを凌駕する熱量が送り届けられた。鹿島の魂を体現し続ける闘将、そして先発復帰を果たした背番号22の誇りと信頼が平塚の夜空に響き渡る。そして19時3分、勝ち点3を奪うための90分が始まった。
セカンドユニフォームに身を包んだ選手たちは、課題として挙げられていた「試合への入り方」を克服すべく開始直後から積極的に相手の背後を狙っていった。植田が2トップを狙ったロングパスを繰り出し、得点への意志を見せる。ルーズボールの奪い合いとなって落ち着かない展開だったが、ホームチームの勢いを受けることなく、しっかりと応対して時計の針を進めていた。
だが、鹿島は思いがけない形で失点を喫してしまう。5分、左サイド深くにパスを出されると、中央へのクロスに犬飼が対応。相手よりも先に軌道を確保したものの、後方へ戻りながらのヘディングがゴールネットを揺らしてしまった。0-1。鹿島でのリーグ戦初先発、並々ならぬ思いでピッチに立った背番号39のオウンゴールで、ビハインドを負うこととなった。
また、なのか――。開始早々に敵地で喫した失点が、閉塞感と化してピッチを覆いかねない展開。それでも鹿島は底力を見せる。オウンゴールからわずか2分後、植田が中盤右再度まで進出して迫力満点のプレスでボールを奪い、カウンターを発動。スピードを上げて敵陣左サイドへ展開すると、健斗が狙い済ましたラストパスを通す。ペナルティーエリア右側で待っていたのは鈴木だった。飛び出してきた相手GKをあざ笑うかのように、冷静かつ正確に右足で浮かせたシュートがゴールネットを揺らす。緑と青の沈黙、アントラーズレッドの歓喜。1-1。背番号9の公式戦2試合連続ゴールで、鹿島が早々と同点に追い付いた。
勢いに乗った鹿島は、敵陣でセカンドボールを拾う回数を増やし、ポゼッション率を高めるとともに湘南を押し込んでいく。16分には中盤で金崎が反転し、縦へ突破。スピードを上げて右サイドへ展開し、深い位置まで押し込んでから西がピンポイントのクロスを上げる。ペナルティーエリア中央で待っていた鈴木がダイビングヘッドでゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。鮮やかな連係からゴールまで到達したものの、得点は認められなかった。以後も攻勢をかける鹿島は、29分にもレアンドロがペナルティーエリア左側からの鋭い切り返し、そして左足シュートでゴールを脅かしたものの、ネットを揺らすことができない。
35分頃からは雨が降り始めた平塚で、鹿島は積極的に2点目を目指した。小笠原が繰り出すセットプレーからゴール前へ迫る場面も増え、43分には右CKから金崎がヘディングシュート。しかし枠を捉えられず、前半は1-1で終了した。
ビジタースタンドを埋め尽くしたアントラーズレッドが待つゴールへ。後半45分、勝ち越しを目指す戦いが始まった。開始直後の46分に金崎がミドルシュートを放つなど、得点への意欲を押し出していった鹿島だが、歓喜の瞬間はなかなか訪れない。56分にはペナルティーエリア右側から鈴木が鋭い突破で強引にカットイン。金崎やレアンドロもゴール前に詰めて何とか押し込もうとしたものの、決定機を作るには至らなかった。
大岩監督は69分、土居に代えて安部を投入。サイドハーフに背番号30を配して活性化を図る。しかし、敵陣深くまで進出してもラストパスやフィニッシュの精度を欠く場面が多く、もどかしいプレーが続いてしまった。77分にはレアンドロがペナルティーエリア左側から右足で巻いてファーサイドを狙ったシュートを放ったものの、枠を捉えられなかった。
タイスコアのまま、勝負は残り10分強。指揮官は79分に永木を右サイドバックで起用し、攻撃時の推進力として期待をかけた。慣れ親しんだ古巣の本拠地で出番を得た背番号6は85分、ピンポイントのクロスで鈴木のヘディングシュートを演出。しかし、相手GKの正面を突いてしまった。
残り5分を切り、大岩監督は金森を投入。攻撃の枚数を増やし、リスクを負って追加点を奪いに行った。だが、最後に歓喜の瞬間を迎えたのはホームチームだった。3分と表示されたアディショナルタイムが4分台に達しようかという最終局面で、ペナルティーエリア左側を山根に突破される。次の瞬間、強烈なシュートを決められてしまった。1-2。そして失点の直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
ラストプレーで決勝ゴールを許し、鹿島は勝ち点を得ることすらできなかった。永木は「重く受け止めないといけない」と言い残してスタジアムを後にした。次戦は中3日で迎えるJ1第7節、FC東京戦。味の素スタジアムで勝利を収めるために、チームは鹿嶋へ戻って準備を進めていく。全員で這い上がらなければならない。
【この試合のトピックス】
・鈴木が今季のJ1初得点を挙げた。公式戦では2試合連続ゴール。
・西が今季の公式戦初先発を果たした。
・2年目の小田とルーキーの山口が自身初のリーグ戦試合メンバー入りを果たした。
【動画】DAZNハイライト
5月20日まで続く怒涛の連戦、第3ラウンド。鹿島がラストプレーの失点で痛恨の敗戦を喫した。J1第6節、湘南ベルマーレとのアウェイゲームに臨むと、開始5分で先制点を許したものの、2分後に鈴木がゴールを決めて同点に。以後は何度もチャンスを作り出したものの、追加点を決められずにいると、後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪われて1-2と敗戦。今季2敗目を喫した。
3月31日に再開したJ1第5節から、すでに2試合を戦った鹿島。札幌とのホームゲームは不甲斐なきスコアレスドローに終わり、そして4月3日の上海申花戦ではアウェイで負った2点ビハインドを挽回してみせた。2-2の引き分けに持ち込み、ラウンド16進出を意味する1ポイントを獲得。グループステージ突破という最低限の目標を達成し、チームは翌4日の夕方に鹿嶋へと帰還した。
次なる戦い、相手は昨季のJ2王者だ。上海からの飛行機移動、そして帰国から実質中2日で迎えるアウェイゲーム。わずかな時間で最善の準備を進めるべく、選手たちは集中力を高めていった。リカバリートレーニングでコンディション調整に努め、そして課題の克服を期してボールを追う。上海申花戦で1ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せた鈴木は「前半を無失点に抑えていれば、勝てた試合だった」と反省の弁を述べていた。ここ2試合連続でドローに終わった一因が、前半の低調なパフォーマンスにあることは明白だった。永木は「それが課題の一つ」と言い切り、「相手を上回ることができるようにしないと」と誓っていた。
試合前日、春の嵐に見舞われたクラブハウスでは、熱気を帯びたミーティングが繰り広げられていた。大岩監督は「なかなかうまくいかないことが多いので、続けて伝えていくこと、そして選手が意識を持つことが大事。あとは『自分たちがやるべきことを整理しよう』という話をした」と内容を明かした。そしてグラウンドへ出た選手たちは、さっそく実戦形式のトレーニングで連係を確認。入念にコミュニケーションをとる姿が見られた。植田は「練習でイメージを共有できた」と話し、コンビを組む犬飼も「自分たちが主導権を握りたい」と意欲を見せていた。

試合が続く日程を見据えながらメンバー編成を行うと語っていた指揮官は、上海申花戦から5名の先発変更を施した。GKはクォン スンテ、最終ラインには今季初先発の西が並び、ボランチの一角には三竿健斗が復帰。そして2列目には土居、前線に金崎が指名された。その他、最終ラインは植田、リーグ戦では鹿島加入後初先発となる犬飼、山本が並ぶ。そして2日前に39回目の誕生日を迎えた小笠原がボランチに君臨し、上海のゴールネットを揺らしたレアンドロと鈴木も攻撃陣を形成。またベンチにはGKの曽ケ端、リーグ戦では初のメンバー入りとなった小田と山口、古巣との対峙に向かう永木、安部、中村、金森が座る。

朝から曇り空に覆われ、強風が吹き荒れた土曜日。2年ぶりの平塚遠征に臨む背番号12が、続々とスタジアムへ足を運んでいく。目指すものはただ一つ、3試合ぶりの勝利だ。アントラーズレッドで埋め尽くされたビジタースタンドから、大きなチームコールが叫ばれる。陸上トラックの先へ、ともに戦う選手たちへ、ホームチームを凌駕する熱量が送り届けられた。鹿島の魂を体現し続ける闘将、そして先発復帰を果たした背番号22の誇りと信頼が平塚の夜空に響き渡る。そして19時3分、勝ち点3を奪うための90分が始まった。
セカンドユニフォームに身を包んだ選手たちは、課題として挙げられていた「試合への入り方」を克服すべく開始直後から積極的に相手の背後を狙っていった。植田が2トップを狙ったロングパスを繰り出し、得点への意志を見せる。ルーズボールの奪い合いとなって落ち着かない展開だったが、ホームチームの勢いを受けることなく、しっかりと応対して時計の針を進めていた。
だが、鹿島は思いがけない形で失点を喫してしまう。5分、左サイド深くにパスを出されると、中央へのクロスに犬飼が対応。相手よりも先に軌道を確保したものの、後方へ戻りながらのヘディングがゴールネットを揺らしてしまった。0-1。鹿島でのリーグ戦初先発、並々ならぬ思いでピッチに立った背番号39のオウンゴールで、ビハインドを負うこととなった。

また、なのか――。開始早々に敵地で喫した失点が、閉塞感と化してピッチを覆いかねない展開。それでも鹿島は底力を見せる。オウンゴールからわずか2分後、植田が中盤右再度まで進出して迫力満点のプレスでボールを奪い、カウンターを発動。スピードを上げて敵陣左サイドへ展開すると、健斗が狙い済ましたラストパスを通す。ペナルティーエリア右側で待っていたのは鈴木だった。飛び出してきた相手GKをあざ笑うかのように、冷静かつ正確に右足で浮かせたシュートがゴールネットを揺らす。緑と青の沈黙、アントラーズレッドの歓喜。1-1。背番号9の公式戦2試合連続ゴールで、鹿島が早々と同点に追い付いた。




勢いに乗った鹿島は、敵陣でセカンドボールを拾う回数を増やし、ポゼッション率を高めるとともに湘南を押し込んでいく。16分には中盤で金崎が反転し、縦へ突破。スピードを上げて右サイドへ展開し、深い位置まで押し込んでから西がピンポイントのクロスを上げる。ペナルティーエリア中央で待っていた鈴木がダイビングヘッドでゴールネットを揺らしたが、判定はオフサイド。鮮やかな連係からゴールまで到達したものの、得点は認められなかった。以後も攻勢をかける鹿島は、29分にもレアンドロがペナルティーエリア左側からの鋭い切り返し、そして左足シュートでゴールを脅かしたものの、ネットを揺らすことができない。




35分頃からは雨が降り始めた平塚で、鹿島は積極的に2点目を目指した。小笠原が繰り出すセットプレーからゴール前へ迫る場面も増え、43分には右CKから金崎がヘディングシュート。しかし枠を捉えられず、前半は1-1で終了した。
ビジタースタンドを埋め尽くしたアントラーズレッドが待つゴールへ。後半45分、勝ち越しを目指す戦いが始まった。開始直後の46分に金崎がミドルシュートを放つなど、得点への意欲を押し出していった鹿島だが、歓喜の瞬間はなかなか訪れない。56分にはペナルティーエリア右側から鈴木が鋭い突破で強引にカットイン。金崎やレアンドロもゴール前に詰めて何とか押し込もうとしたものの、決定機を作るには至らなかった。




大岩監督は69分、土居に代えて安部を投入。サイドハーフに背番号30を配して活性化を図る。しかし、敵陣深くまで進出してもラストパスやフィニッシュの精度を欠く場面が多く、もどかしいプレーが続いてしまった。77分にはレアンドロがペナルティーエリア左側から右足で巻いてファーサイドを狙ったシュートを放ったものの、枠を捉えられなかった。




タイスコアのまま、勝負は残り10分強。指揮官は79分に永木を右サイドバックで起用し、攻撃時の推進力として期待をかけた。慣れ親しんだ古巣の本拠地で出番を得た背番号6は85分、ピンポイントのクロスで鈴木のヘディングシュートを演出。しかし、相手GKの正面を突いてしまった。


残り5分を切り、大岩監督は金森を投入。攻撃の枚数を増やし、リスクを負って追加点を奪いに行った。だが、最後に歓喜の瞬間を迎えたのはホームチームだった。3分と表示されたアディショナルタイムが4分台に達しようかという最終局面で、ペナルティーエリア左側を山根に突破される。次の瞬間、強烈なシュートを決められてしまった。1-2。そして失点の直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

ラストプレーで決勝ゴールを許し、鹿島は勝ち点を得ることすらできなかった。永木は「重く受け止めないといけない」と言い残してスタジアムを後にした。次戦は中3日で迎えるJ1第7節、FC東京戦。味の素スタジアムで勝利を収めるために、チームは鹿嶋へ戻って準備を進めていく。全員で這い上がらなければならない。
【この試合のトピックス】
・鈴木が今季のJ1初得点を挙げた。公式戦では2試合連続ゴール。
・西が今季の公式戦初先発を果たした。
・2年目の小田とルーキーの山口が自身初のリーグ戦試合メンバー入りを果たした。
【動画】DAZNハイライト
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スタッツ
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|
---|---|---|
4 | シュート | 16 |
14 | GK | 6 |
4 | CK | 9 |
16 | 直接FK | 21 |
6 | 間接FK | 5 |
4 | オフサイド | 5 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 13,947人
- 天候
- 曇のち雨、弱風
気温 13.9℃ / 湿度 63.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 山本 雄大
- 副審
-
武田 光晴
西橋 勲 - 第4の審判員
- 関谷 宣貴