試合結果
2018明治安田生命J1リーグ 第5節

鹿島アントラーズ
試合終了
0-0
0前半0
0後半0

北海道コンサドーレ札幌
試合経過
安部 裕葵 | ![]() |
19' | ||
63' | ![]() |
三好 康児 | ||
安部 裕葵 → レアンドロ | ![]() |
74' | ||
79' | ![]() |
深井 一希 → 荒野 拓馬 | ||
83' | ![]() |
三好 康児 → ヘイス | ||
土居 聖真 → ペドロ ジュニオール | ![]() |
84' | ||
90' | ![]() |
チャナティップ → 早坂 良太 | ||
永木 亮太 → 西 大伍 | ![]() |
90'+1 | ||
90'+2 | ![]() |
菅 大輝 |
不甲斐なき90分。鹿島、ホームでスコアレスドロー。
5月20日まで続く、怒涛の連戦。その幕開けを告げる90分は、不甲斐なき時間に終始してしまった。北海道コンサドーレ札幌をカシマスタジアムに迎え撃ったJ1第5節。ホームでの勝利を目指して中断明けの一戦に臨んだ鹿島だったが、ミスを連発してペースを掴めず、自陣へ押し込まれる時間が続く。守備陣が奮闘して無失点に抑えたものの、結果はスコアレスドロー。勝ち点1を得るにとどまった。
3月3日から16日間で5試合を戦い、そして突入した2週間のインターバル。18日に鳥栖との激闘を演じた選手たちは3ポイントを鹿嶋へ持ち帰り、そして3日間の充電期間を過ごした。心身のリフレッシュを図り、22日にクラブハウスへ再集合。来るべき公式戦再開に向けて、トレーニングの日々が始まった。
練習再開3日目には東京学芸大学との練習試合を実施。昨季の最終節で無念の負傷交代、離脱を強いられていた西も、ついに実戦へ復帰した。ピッチへ帰ってきた。レアンドロや三竿雄斗といった面々も練習復帰を果たし、役者が続々と揃っていく。大岩監督は「皆が笑顔で、元気に練習している状態であれば、チーム内の空気が良くなる。もっともっと良い状態になれるような流れを作りたいと思う」と、メンバーリストの充実を喜んでいた。
春の訪れが日々着々と感じられる鹿嶋で、ボールを追う選手たちの表情は非常に明るかった。実力者たちの戦線復帰は競争意識の激化を意味するが、だからこそピッチは熱を帯びていく。日本代表の欧州遠征に参加し、そして経験と糧を胸に帰国した昌子と植田、三竿健斗は29日に合流。U-19代表の一員としてインドネシアでの日々を過ごした安部も、移動の影響を感じさせない軽快な動きを披露していた。試合前日、クラブハウスでは恒例のトレーニングメニューを実施。セットプレー練習で集中力を高め、レクリエーションゲームでは笑顔があふれた。
「いつも言っていることだが」と前置きしたうえで、指揮官は「ここから連戦が始まる中で、全員の力が必要になる」とチーム一丸の姿勢を強調した。ゴールデンウィークまで週2ペースで試合が続き、5月20日まで怒涛の連戦が待ち受けている。その幕開けとなる札幌戦、大岩監督が指名した先発メンバーは2週間前の鳥栖戦から1名のみの変更となった。GKはクォン スンテ、最終ラインは西、植田、昌子、山本。ボランチの一角にレオ シルバが復帰し、永木とコンビを組む。2列目には土居と安部、そして前線は金崎と鈴木が虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、犬飼、小笠原、ペドロ ジュニオール、金森が並んだ。さらに、西とレアンドロが今季初めて、ベンチ入りを果たしている。
鹿嶋は朝から青空に恵まれ、フットボールのある喜びが満ちあふれていた。満開の桜が周囲を包むカシマスタジアムに、勝利への決意を胸に秘めた背番号12が続々と足を運んでいく。青空と常緑のピッチ、そしてアントラーズレッド。鮮やかな色彩を描く聖地は、キックオフが迫るにつれてボルテージを高めていった。ウォーミングアップへ向かう選手たちに、最初に降り注がれたのは西の名を呼ぶ歌声だった。帰還を果たした背番号22の誇りと信頼、そして大きなチームコールが鹿嶋の青空に響き渡る。そして15時3分、戦いの日々が再び幕を開けた。
「試合の入り方が重要」と指揮官は強調していたが、思い描いた展開にはならなかった。開始1分足らず、自陣でのパスミスからペナルティーエリアに入られて強烈なシュートを打たれる。クロスバーに救われたものの、いきなり迎えた大ピンチに聖地が騒然とした。続く3分にもCKからヘディングシュートを許し、ゴールを脅かされる。鹿島はパス交換でのミスを連発してしまい、なかなかペースを掴めなかった。
10分を経過しても、鹿島は落ち着きを取り戻すことができない。両サイドを広く使い、最終ラインの背後を絶えず狙われる展開で、自陣深くまで押し込まれる時間が続いてしまった。17分にはペナルティーエリア右側まで突破され、強烈なシュートを打たれたものの、スンテがセーブ。背番号1は変わらぬ安定感で、ゴールマウスに立ちはだかっていた。
20分には安部が遅延行為を取られて警告を受け、直後に似た行為をした相手選手にはイエローカードが提示されない場面があった。主導権を握れない展開、基準が不明瞭なジャッジを目の当たりにして、聖地は時間を追うごとにざわついていく。
ようやく訪れたチャンスは32分だった。敵陣右サイドでのパス交換から土居が伊東へ展開。ゴールライン際から狙い済ましたクロスを上げると、ニアサイドへ安部が飛び込む。背番号30のダイビングヘッドはしかし、わずかに枠を越えてしまった。
以後も停滞と沈黙の時間が続く。それでも前半終了間際、聖地が刹那の沸騰を迎えた場面があった。45分、永木が蹴った左CK。結果的にこの日最大の決定機となったのは、ファーサイドで跳躍した植田のヘディングシュートだった。背番号5が放った一撃は、右ポストを直撃。ゴールネットを揺らすことはなく、アントラーズレッドの期待はため息へと変わる。0-0。スコアレスでハーフタイムを迎えた。
アントラーズレッドが待つゴールへ攻撃を仕掛ける後半も、閉塞感とともに時計の針が進んでいってしまった。前線からのプレスがなかなか機能せず、ロングボールで最終ラインの背後を取られる場面が幾度となく続く。60分までシュートを放つことができず、逆に62分にはペナルティーエリア内で決定的なピンチを迎えた。身を投げ出した昌子のブロックで事なきを得たものの、鹿島陣内でのプレーを強いられる時間が続いていった。
少しずつ攻勢をかけ始めたのは、70分が過ぎた頃だった。ペナルティーエリア右外で鈴木が得たFKから、こぼれ球を拾った伊東がシュート。エリア手前から左足で放った一撃は枠を逸れてしまった。続いて72分には、左サイドから鋭い突破で敵陣深くへ進出した鈴木が土居を狙ったラストパス。通っていれば決定機だったが、カバーに戻った相手DFにスライディングで阻まれてしまった。苦境を打開しようと腐心する背番号9の奮闘から2つのチャンスが生まれたものの、聖地に歓喜の時は訪れない。
守備陣の奮闘もあってクリーンシートは維持していたが、均衡を破ることができない。大岩監督は74分にレアンドロ、84分にはペドロを投入。攻撃陣の活性化を図るものの、なおも決定機は生まれない。89分には伊東のクロスに反応した鈴木がペナルティーエリア内で胸トラップ、そして混戦からペドロがこぼれ球を左足で叩く。至近距離からのボレーは、相手DFにブロックされてしまった。
後半アディショナルタイム、タッチライン際でスタンバイしたのは背番号22。復活を遂げた西が古巣との対峙でピッチへと帰ってきた。拍手で迎えるスタンド、そして託された最後の希望。しかし、スコアが刻まれることはなかった。0-0。カシマスタジアムに大きなブーイングが鳴り響いた。
怒涛の連戦、次なる道のりはアウェイでの3試合だ。まずは3日後のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節、上海申花戦。ラウンド16進出が懸かる重要な90分に向け、チームは翌朝に鹿嶋を発つ。内容で、そして結果で、示さなければならない。
【この試合のトピックス】
・J1での札幌戦は10試合負けなしとなったが、ホームでは初めて引き分けに終わった。過去6戦は全勝だった。
・レオ シルバが今季のJ1で2試合目の先発出場を果たした。J1では第1節以来、3試合ぶりだった。
・西とレアンドロが今季の公式戦初出場を果たした。
【動画】DAZNハイライト
5月20日まで続く、怒涛の連戦。その幕開けを告げる90分は、不甲斐なき時間に終始してしまった。北海道コンサドーレ札幌をカシマスタジアムに迎え撃ったJ1第5節。ホームでの勝利を目指して中断明けの一戦に臨んだ鹿島だったが、ミスを連発してペースを掴めず、自陣へ押し込まれる時間が続く。守備陣が奮闘して無失点に抑えたものの、結果はスコアレスドロー。勝ち点1を得るにとどまった。
3月3日から16日間で5試合を戦い、そして突入した2週間のインターバル。18日に鳥栖との激闘を演じた選手たちは3ポイントを鹿嶋へ持ち帰り、そして3日間の充電期間を過ごした。心身のリフレッシュを図り、22日にクラブハウスへ再集合。来るべき公式戦再開に向けて、トレーニングの日々が始まった。
練習再開3日目には東京学芸大学との練習試合を実施。昨季の最終節で無念の負傷交代、離脱を強いられていた西も、ついに実戦へ復帰した。ピッチへ帰ってきた。レアンドロや三竿雄斗といった面々も練習復帰を果たし、役者が続々と揃っていく。大岩監督は「皆が笑顔で、元気に練習している状態であれば、チーム内の空気が良くなる。もっともっと良い状態になれるような流れを作りたいと思う」と、メンバーリストの充実を喜んでいた。
春の訪れが日々着々と感じられる鹿嶋で、ボールを追う選手たちの表情は非常に明るかった。実力者たちの戦線復帰は競争意識の激化を意味するが、だからこそピッチは熱を帯びていく。日本代表の欧州遠征に参加し、そして経験と糧を胸に帰国した昌子と植田、三竿健斗は29日に合流。U-19代表の一員としてインドネシアでの日々を過ごした安部も、移動の影響を感じさせない軽快な動きを披露していた。試合前日、クラブハウスでは恒例のトレーニングメニューを実施。セットプレー練習で集中力を高め、レクリエーションゲームでは笑顔があふれた。
「いつも言っていることだが」と前置きしたうえで、指揮官は「ここから連戦が始まる中で、全員の力が必要になる」とチーム一丸の姿勢を強調した。ゴールデンウィークまで週2ペースで試合が続き、5月20日まで怒涛の連戦が待ち受けている。その幕開けとなる札幌戦、大岩監督が指名した先発メンバーは2週間前の鳥栖戦から1名のみの変更となった。GKはクォン スンテ、最終ラインは西、植田、昌子、山本。ボランチの一角にレオ シルバが復帰し、永木とコンビを組む。2列目には土居と安部、そして前線は金崎と鈴木が虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、犬飼、小笠原、ペドロ ジュニオール、金森が並んだ。さらに、西とレアンドロが今季初めて、ベンチ入りを果たしている。

鹿嶋は朝から青空に恵まれ、フットボールのある喜びが満ちあふれていた。満開の桜が周囲を包むカシマスタジアムに、勝利への決意を胸に秘めた背番号12が続々と足を運んでいく。青空と常緑のピッチ、そしてアントラーズレッド。鮮やかな色彩を描く聖地は、キックオフが迫るにつれてボルテージを高めていった。ウォーミングアップへ向かう選手たちに、最初に降り注がれたのは西の名を呼ぶ歌声だった。帰還を果たした背番号22の誇りと信頼、そして大きなチームコールが鹿嶋の青空に響き渡る。そして15時3分、戦いの日々が再び幕を開けた。
「試合の入り方が重要」と指揮官は強調していたが、思い描いた展開にはならなかった。開始1分足らず、自陣でのパスミスからペナルティーエリアに入られて強烈なシュートを打たれる。クロスバーに救われたものの、いきなり迎えた大ピンチに聖地が騒然とした。続く3分にもCKからヘディングシュートを許し、ゴールを脅かされる。鹿島はパス交換でのミスを連発してしまい、なかなかペースを掴めなかった。

10分を経過しても、鹿島は落ち着きを取り戻すことができない。両サイドを広く使い、最終ラインの背後を絶えず狙われる展開で、自陣深くまで押し込まれる時間が続いてしまった。17分にはペナルティーエリア右側まで突破され、強烈なシュートを打たれたものの、スンテがセーブ。背番号1は変わらぬ安定感で、ゴールマウスに立ちはだかっていた。

20分には安部が遅延行為を取られて警告を受け、直後に似た行為をした相手選手にはイエローカードが提示されない場面があった。主導権を握れない展開、基準が不明瞭なジャッジを目の当たりにして、聖地は時間を追うごとにざわついていく。

ようやく訪れたチャンスは32分だった。敵陣右サイドでのパス交換から土居が伊東へ展開。ゴールライン際から狙い済ましたクロスを上げると、ニアサイドへ安部が飛び込む。背番号30のダイビングヘッドはしかし、わずかに枠を越えてしまった。


以後も停滞と沈黙の時間が続く。それでも前半終了間際、聖地が刹那の沸騰を迎えた場面があった。45分、永木が蹴った左CK。結果的にこの日最大の決定機となったのは、ファーサイドで跳躍した植田のヘディングシュートだった。背番号5が放った一撃は、右ポストを直撃。ゴールネットを揺らすことはなく、アントラーズレッドの期待はため息へと変わる。0-0。スコアレスでハーフタイムを迎えた。

アントラーズレッドが待つゴールへ攻撃を仕掛ける後半も、閉塞感とともに時計の針が進んでいってしまった。前線からのプレスがなかなか機能せず、ロングボールで最終ラインの背後を取られる場面が幾度となく続く。60分までシュートを放つことができず、逆に62分にはペナルティーエリア内で決定的なピンチを迎えた。身を投げ出した昌子のブロックで事なきを得たものの、鹿島陣内でのプレーを強いられる時間が続いていった。



少しずつ攻勢をかけ始めたのは、70分が過ぎた頃だった。ペナルティーエリア右外で鈴木が得たFKから、こぼれ球を拾った伊東がシュート。エリア手前から左足で放った一撃は枠を逸れてしまった。続いて72分には、左サイドから鋭い突破で敵陣深くへ進出した鈴木が土居を狙ったラストパス。通っていれば決定機だったが、カバーに戻った相手DFにスライディングで阻まれてしまった。苦境を打開しようと腐心する背番号9の奮闘から2つのチャンスが生まれたものの、聖地に歓喜の時は訪れない。

守備陣の奮闘もあってクリーンシートは維持していたが、均衡を破ることができない。大岩監督は74分にレアンドロ、84分にはペドロを投入。攻撃陣の活性化を図るものの、なおも決定機は生まれない。89分には伊東のクロスに反応した鈴木がペナルティーエリア内で胸トラップ、そして混戦からペドロがこぼれ球を左足で叩く。至近距離からのボレーは、相手DFにブロックされてしまった。




後半アディショナルタイム、タッチライン際でスタンバイしたのは背番号22。復活を遂げた西が古巣との対峙でピッチへと帰ってきた。拍手で迎えるスタンド、そして託された最後の希望。しかし、スコアが刻まれることはなかった。0-0。カシマスタジアムに大きなブーイングが鳴り響いた。


怒涛の連戦、次なる道のりはアウェイでの3試合だ。まずは3日後のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節、上海申花戦。ラウンド16進出が懸かる重要な90分に向け、チームは翌朝に鹿嶋を発つ。内容で、そして結果で、示さなければならない。
【この試合のトピックス】
・J1での札幌戦は10試合負けなしとなったが、ホームでは初めて引き分けに終わった。過去6戦は全勝だった。
・レオ シルバが今季のJ1で2試合目の先発出場を果たした。J1では第1節以来、3試合ぶりだった。
・西とレアンドロが今季の公式戦初出場を果たした。
【動画】DAZNハイライト
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スタッツ
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|
---|---|---|
12 | シュート | 12 |
8 | GK | 12 |
4 | CK | 10 |
23 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 1 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 19,629人
- 天候
- 晴、弱風
気温 15.4℃ / 湿度 46.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 中村 太
- 副審
-
数原 武志
植田 文平 - 第4の審判員
- 清水 勇人