試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2018 グループステージ 第1節
鹿島アントラーズ
- 51' 遠藤 康
試合終了
1-1
0前半1
1後半0
上海申花
- 4' ジョバンニ モレノ
試合経過
4' | ジョバンニ モレノ | |||
ペドロ ジュニオール | 22' | |||
38' | リウ ルオファン → ジャン ルー | |||
45'+2 | リー ユンチウ | |||
遠藤 康 | 51' | |||
昌子 源 | 55' | |||
遠藤 康 → 土居 聖真 | 69' | |||
71' | ジョバンニ モレノ → ワン ユン | |||
安部 裕葵 → 中村 充孝 | 82' | |||
90'+2 | オバフェミ マルティンス → マオ ジエンチン |
鹿島、ACL初戦はドロー。遠藤が同点弾を決めるも、逆転には至らず。
ついにアジアでの戦いが幕を開けた。聖地に帰ってきた鹿島が2018シーズンの公式戦初戦、AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第1節に臨んだ。中国の上海申花をカシマスタジアムに迎え撃つと、開始早々に先制点を許す苦しい展開に。それでも後半立ち上がりに遠藤のゴールで追い付くと、逆転を目指して攻勢をかけ続けたものの、次の1点を奪うことはできなかった。オープニングマッチは1-1の引き分けで終了。勝ち点1を得るにとどまった。
1月9日の始動から1か月超の準備期間を経て、鹿島が満を持して公式戦の初戦に臨む。宮崎キャンプでの3試合、2月3日の水戸戦、そして7日に実施した盛岡との練習試合。対外試合を積み重ねる中で、戦術の熟成とレベルアップを図った。大型補強を敢行した昨季開幕前に続いて今オフも各ポジションに実力者を加えたチームにあって、高水準の切磋琢磨はもはや日常と化している。ドイツと欧州でその名を轟かせ、8シーズンぶりに帰還した内田をはじめ、さらなるステップアップを期して新天地を求めた安西と犬飼、さらに山口と沖の両ルーキーもひたむきにボールを追い続けている。
プレシーズン最後の対外試合となった盛岡との練習試合では、120分間で6得点を奪った。新戦力のアピール、定位置奪回を誓うベテラン勢の奮闘。指揮官が打ち出したビルドアップへの試行錯誤を続ける中、三竿健斗は「試合が近づくにつれてスイッチが入るので楽しみ」と、来たるべき新シーズンの開幕へ期待感を隠そうとはしなかった。9日の練習再開から、チーム全員の視線はACL初戦へと向かう。全ては、己を「こえる」ために――。日々激しさを増すトレーニングを経て、大岩監督は「上海申花戦でも既存の選手たちとしっかりとした連動ができると思っているので、その辺も期待して送り出したいと思う」と、新戦力への期待を語っていた。
指揮官が指名した先発メンバー11人は、3日の水戸戦から5名が入れ替わっていた。GKに曽ケ端、最終ラインは右から内田、植田、昌子、新戦力の安西。ボランチはレオ シルバと三竿健斗がコンビを組み、2列目には遠藤、そして2年目の安部が並ぶ。そして前線には鈴木とペドロ ジュニオールが入った。またベンチには、GKのクォン スンテ、山本、犬飼、小笠原、中村、土居、新10番・金崎が座る。
青空に恵まれた聖地に、ともに戦い続ける背番号12が続々と足を運んだ。フットボールシーズンが帰ってきた喜び、そして勝利への決意を胸に。ボルテージの高まり、そしてピッチへ降り注がれた大きなチームコール。国際大会において極めて重要な意味を持つホームゲームにして、シーズンの公式戦初戦だ。誰しもがその価値を噛み締め、だからこそ勝利を誓う。19時ちょうど、戦いの火ぶたが切って落とされた。
先手を取って主導権を握りたい鹿島だったが、開始早々に思わぬ失点を喫してしまった。上海申花の左CKからこぼれ球に反応されてシュートを打たれると、クロスバーを直撃。大ピンチを脱したかに思われたが、セカンドボールを拾われて上げられたクロスをクリアしきれず、ジョバンニ モレノにヘディングシュートを決められてしまった。0-1。開始4分での失点で、鹿島は早くも1点を追う展開を強いられた。
だが、カシマスタジアムへ帰還した背番号2が反撃への意志をピッチに刻んだ。失点直後の5分、積極果敢のオーバーラップでペナルティーエリア内へ進出。相手との競り合いからシュートへ結び付けることはできなかったが、背番号12の目前で見せた勝利への決意が、聖地のボルテージを高めていた。
鹿島はボールポゼッション率を高め、上海申花ゴールを目指して攻勢をかける。12分にはレオのフィードを遠藤が折り返し、ペナルティーエリア中央の鈴木が反転から左足シュート。17分には自陣でのパスミスからピンチを迎えたが、曽ケ端が渾身のシュートブロックで追加点を許さなかった。20分を経過した後も鹿島がボールを保持する展開は続き、上海申花は自陣へと後退していった。
28分には左サイドバックの安西が敵陣深くまで進出し、クロスからチャンスを演出。こぼれ球の攻防から相手のハンドでFKを得ると、遠藤が狙った一撃は枠を捉えた。相手GKに阻まれたものの、続く右CKからペドロがニアサイドで背後へ逸らし、最後は昌子がヘディングシュート。しかし、わずかに枠の左へ逸れてしまった。
最終的に、ハーフタイムを迎えるまでに鹿島がスコアを刻むことはなかった。だが、ボールポゼッション率は70%を超え、シュート数でも相手を凌駕していた。残り45分、課されたミッションはスコアを刻むこと。アントラーズレッドの情熱を背に受け、逆襲しなければならない。
ゴールへの決意を胸に迎えた後半、開始早々に待望の瞬間が訪れた。51分、細かいパス交換で中央突破に成功すると、安部がペナルティーエリア内で突破を図る。相手DFにブロックされたものの、こぼれ球に反応した鈴木が強烈な左足シュート。またも相手GKに弾かれたが、背番号25が誰よりも早く詰めていた。遠藤のプッシュがゴールネットを揺らし、スコアは1-1の同点となった。
今季初めて刻んでみせたスコア。遠藤は喜びを表すことなく、ボールを拾ってセンターサークルへ走る。逆転への意志を示してみせたゲームキャプテンとともに、鹿島は勢いに乗った。得点直後の53分、鈴木の豪快な突破からペドロがシュート。56分にも安西のクロスからペドロがチャンスを迎えたが、結実することはなかった。60分経過後はカウンターからピンチを迎える場面も増え始めたものの、昌子と植田が身体を張ったカバーリングで応戦。同点のまま、残り20分を切った。
大岩監督は69分、1枚目の交代カードに土居を指名。すると背番号8は72分、鋭いカットインから強烈なミドルシュートを放って攻撃陣を活性化してみせた。76分には一瞬の隙を突かれてペナルティーエリアに進出されたが、至近距離からのシュートは曽ケ端がビッグセーブ。勝ち越しを許さず、残り10分を切った。
82分、指揮官は中村をピッチへ送り出す。「ゴールだけを目指していた」と振り返る背番号13は83分と85分に強烈なシュートを枠に飛ばし、上海申花に脅威を与えた。だが、スコアには結び付かない。89分にはレオが鈴木とのワンツーからペナルティーエリア中央へ。フリーで放ったシュートはしかし、枠を越えてしまった。決定機を活かすことができず、失意のホイッスルが鳴り響いた。
1-1。今季最初の公式戦は、勝ち点1という結果に終わった。21本ものシュートを放ちながら1得点にとどまった悔しさを胸に、選手たちはグラウンドへと向かう。まずは明日、ジョイフル本田つくばFCとのトレーニングマッチ。出場機会を虎視眈々と狙う者たちにとって、それは単なる練習試合ではない。切磋琢磨の繰り返しが、チームを強くすることは間違いないだろう。そして次戦は1週間後、ACLグループステージ第2節の水原三星戦だ。アウェイで勝ち点3を掴むため、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・上海申花との対戦は2011年5月3日以来、通算6回目。戦績は2勝3分1敗となった。
・中国のクラブとACLで対戦するのは通算14回目で、7勝3分4敗となった。
・遠藤が今季の公式戦初得点を挙げた。
・8シーズンぶりに復帰した内田が先発出場。鹿島での公式戦出場は、2010年5月12日のACLラウンド16浦項スティーラーズ戦以来となった。
・2年目の安部が先発出場。ACLでの先発は初めてで、通算2試合目の出場となった。
・新加入の安西が先発メンバーに名を連ね、ACL初出場を果たした。
【動画】試合後会見:鈴木 優磨&大岩監督
ついにアジアでの戦いが幕を開けた。聖地に帰ってきた鹿島が2018シーズンの公式戦初戦、AFCチャンピオンズリーグ グループステージ第1節に臨んだ。中国の上海申花をカシマスタジアムに迎え撃つと、開始早々に先制点を許す苦しい展開に。それでも後半立ち上がりに遠藤のゴールで追い付くと、逆転を目指して攻勢をかけ続けたものの、次の1点を奪うことはできなかった。オープニングマッチは1-1の引き分けで終了。勝ち点1を得るにとどまった。
1月9日の始動から1か月超の準備期間を経て、鹿島が満を持して公式戦の初戦に臨む。宮崎キャンプでの3試合、2月3日の水戸戦、そして7日に実施した盛岡との練習試合。対外試合を積み重ねる中で、戦術の熟成とレベルアップを図った。大型補強を敢行した昨季開幕前に続いて今オフも各ポジションに実力者を加えたチームにあって、高水準の切磋琢磨はもはや日常と化している。ドイツと欧州でその名を轟かせ、8シーズンぶりに帰還した内田をはじめ、さらなるステップアップを期して新天地を求めた安西と犬飼、さらに山口と沖の両ルーキーもひたむきにボールを追い続けている。
プレシーズン最後の対外試合となった盛岡との練習試合では、120分間で6得点を奪った。新戦力のアピール、定位置奪回を誓うベテラン勢の奮闘。指揮官が打ち出したビルドアップへの試行錯誤を続ける中、三竿健斗は「試合が近づくにつれてスイッチが入るので楽しみ」と、来たるべき新シーズンの開幕へ期待感を隠そうとはしなかった。9日の練習再開から、チーム全員の視線はACL初戦へと向かう。全ては、己を「こえる」ために――。日々激しさを増すトレーニングを経て、大岩監督は「上海申花戦でも既存の選手たちとしっかりとした連動ができると思っているので、その辺も期待して送り出したいと思う」と、新戦力への期待を語っていた。
指揮官が指名した先発メンバー11人は、3日の水戸戦から5名が入れ替わっていた。GKに曽ケ端、最終ラインは右から内田、植田、昌子、新戦力の安西。ボランチはレオ シルバと三竿健斗がコンビを組み、2列目には遠藤、そして2年目の安部が並ぶ。そして前線には鈴木とペドロ ジュニオールが入った。またベンチには、GKのクォン スンテ、山本、犬飼、小笠原、中村、土居、新10番・金崎が座る。
青空に恵まれた聖地に、ともに戦い続ける背番号12が続々と足を運んだ。フットボールシーズンが帰ってきた喜び、そして勝利への決意を胸に。ボルテージの高まり、そしてピッチへ降り注がれた大きなチームコール。国際大会において極めて重要な意味を持つホームゲームにして、シーズンの公式戦初戦だ。誰しもがその価値を噛み締め、だからこそ勝利を誓う。19時ちょうど、戦いの火ぶたが切って落とされた。
先手を取って主導権を握りたい鹿島だったが、開始早々に思わぬ失点を喫してしまった。上海申花の左CKからこぼれ球に反応されてシュートを打たれると、クロスバーを直撃。大ピンチを脱したかに思われたが、セカンドボールを拾われて上げられたクロスをクリアしきれず、ジョバンニ モレノにヘディングシュートを決められてしまった。0-1。開始4分での失点で、鹿島は早くも1点を追う展開を強いられた。
だが、カシマスタジアムへ帰還した背番号2が反撃への意志をピッチに刻んだ。失点直後の5分、積極果敢のオーバーラップでペナルティーエリア内へ進出。相手との競り合いからシュートへ結び付けることはできなかったが、背番号12の目前で見せた勝利への決意が、聖地のボルテージを高めていた。
鹿島はボールポゼッション率を高め、上海申花ゴールを目指して攻勢をかける。12分にはレオのフィードを遠藤が折り返し、ペナルティーエリア中央の鈴木が反転から左足シュート。17分には自陣でのパスミスからピンチを迎えたが、曽ケ端が渾身のシュートブロックで追加点を許さなかった。20分を経過した後も鹿島がボールを保持する展開は続き、上海申花は自陣へと後退していった。
28分には左サイドバックの安西が敵陣深くまで進出し、クロスからチャンスを演出。こぼれ球の攻防から相手のハンドでFKを得ると、遠藤が狙った一撃は枠を捉えた。相手GKに阻まれたものの、続く右CKからペドロがニアサイドで背後へ逸らし、最後は昌子がヘディングシュート。しかし、わずかに枠の左へ逸れてしまった。
最終的に、ハーフタイムを迎えるまでに鹿島がスコアを刻むことはなかった。だが、ボールポゼッション率は70%を超え、シュート数でも相手を凌駕していた。残り45分、課されたミッションはスコアを刻むこと。アントラーズレッドの情熱を背に受け、逆襲しなければならない。
ゴールへの決意を胸に迎えた後半、開始早々に待望の瞬間が訪れた。51分、細かいパス交換で中央突破に成功すると、安部がペナルティーエリア内で突破を図る。相手DFにブロックされたものの、こぼれ球に反応した鈴木が強烈な左足シュート。またも相手GKに弾かれたが、背番号25が誰よりも早く詰めていた。遠藤のプッシュがゴールネットを揺らし、スコアは1-1の同点となった。
今季初めて刻んでみせたスコア。遠藤は喜びを表すことなく、ボールを拾ってセンターサークルへ走る。逆転への意志を示してみせたゲームキャプテンとともに、鹿島は勢いに乗った。得点直後の53分、鈴木の豪快な突破からペドロがシュート。56分にも安西のクロスからペドロがチャンスを迎えたが、結実することはなかった。60分経過後はカウンターからピンチを迎える場面も増え始めたものの、昌子と植田が身体を張ったカバーリングで応戦。同点のまま、残り20分を切った。
大岩監督は69分、1枚目の交代カードに土居を指名。すると背番号8は72分、鋭いカットインから強烈なミドルシュートを放って攻撃陣を活性化してみせた。76分には一瞬の隙を突かれてペナルティーエリアに進出されたが、至近距離からのシュートは曽ケ端がビッグセーブ。勝ち越しを許さず、残り10分を切った。
82分、指揮官は中村をピッチへ送り出す。「ゴールだけを目指していた」と振り返る背番号13は83分と85分に強烈なシュートを枠に飛ばし、上海申花に脅威を与えた。だが、スコアには結び付かない。89分にはレオが鈴木とのワンツーからペナルティーエリア中央へ。フリーで放ったシュートはしかし、枠を越えてしまった。決定機を活かすことができず、失意のホイッスルが鳴り響いた。
1-1。今季最初の公式戦は、勝ち点1という結果に終わった。21本ものシュートを放ちながら1得点にとどまった悔しさを胸に、選手たちはグラウンドへと向かう。まずは明日、ジョイフル本田つくばFCとのトレーニングマッチ。出場機会を虎視眈々と狙う者たちにとって、それは単なる練習試合ではない。切磋琢磨の繰り返しが、チームを強くすることは間違いないだろう。そして次戦は1週間後、ACLグループステージ第2節の水原三星戦だ。アウェイで勝ち点3を掴むため、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・上海申花との対戦は2011年5月3日以来、通算6回目。戦績は2勝3分1敗となった。
・中国のクラブとACLで対戦するのは通算14回目で、7勝3分4敗となった。
・遠藤が今季の公式戦初得点を挙げた。
・8シーズンぶりに復帰した内田が先発出場。鹿島での公式戦出場は、2010年5月12日のACLラウンド16浦項スティーラーズ戦以来となった。
・2年目の安部が先発出場。ACLでの先発は初めてで、通算2試合目の出場となった。
・新加入の安西が先発メンバーに名を連ね、ACL初出場を果たした。
【動画】試合後会見:鈴木 優磨&大岩監督
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スタッツ
21 | シュート | 12 |
---|---|---|
7 | GK | 11 |
7 | CK | 3 |
9 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 9,192人
- 天候
- 晴、弱風
気温 5.4℃ / 湿度 56.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- ムハンマド・タキ
- 副審
-
リー・ズーリアン
コー・ミンキアット - 第4の審判員
- スクビル・シン