試合結果
第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦

モンテディオ山形
試合終了
0-5
0前半1
0後半4

鹿島アントラーズ
- 4' 西 大伍
- 49' 鈴木 優磨
- 54' レアンドロ
- 80' OWN GOAL
- 90'+3 中村 充孝
試合経過
4' | ![]() |
西 大伍 | ||
43' | ![]() |
レアンドロ | ||
49' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
54' | ![]() |
レアンドロ | ||
ク ボンヒョク → 佐藤 優平 | ![]() |
54' | ||
62' | ![]() |
西 大伍 → 小田 逸稀 | ||
石川 竜也 | ![]() |
62' | ||
本田 拓也 → 阪野 豊史 | ![]() |
64' | ||
73' | ![]() |
鈴木 優磨 → 金森 健志 | ||
中村 駿 → 風間 宏希 | ![]() |
78' | ||
80' | ![]() |
OWN GOAL | ||
80' | ![]() |
レアンドロ → 三竿 健斗 | ||
90'+3 | ![]() |
中村 充孝 |
鹿島、アウェイ4連戦の最終章でゴールラッシュ!山形相手に5得点、天皇杯ベスト16進出!
元日決勝、そして連覇に向けた道のりの第2章は、アウェイ4連戦を締めくくる90分だった。天皇杯3回戦でNDソフトスタジアム山形に乗り込んだ鹿島は、モンテディオ山形を相手に5-0と圧勝。力強くベスト16へと駒を進めた。
11日間でのアウェイ4連戦という、厳しいスケジュールに身を置いている鹿島。連勝街道を突き進んで迎えた4日前のJ1第18節FC東京戦は、前半に先制しながら逆転を許す苦しい展開となったが、ペドロ ジュニオールがファインゴールを突き刺して2-2の引き分けに持ち込んだ。再逆転、そしてリーグ戦6連勝を逃した悔しさは計り知れないが、大岩監督が「彼らのタフさに感服した」と語った通り、満員の敵地で見せた意地と底力は内外に強烈なインパクトを残したはずだ。
中2日で臨んだ3試合を終え、アウェイでの険しい道のりは大詰めを迎えた。中3日で迎える山形遠征は、元日決勝と連覇を目指す天皇杯の2試合目。ベスト16進出を懸けた一戦へ、チームは準備を進めていった。厳しい暑さに見舞われる中でも、意欲的にトレーニングに打ち込んでいく選手たち。指揮官は「連戦中でいろいろな状況が起こり得る中で、今は計画通りにきている。それぞれが準備してくれている」と手応えを語り、「得点を取ることに対して、選手自身が思い切ってやれるような状況を作ってあげたいと思う」とアグレッシブな姿勢を貫くことを強調した。
ミーティングを経てセットプレー練習、ミニゲームを敢行した前日練習を終え、選手たちは「天皇杯は何が起きるかわからない大会」と口々に語った。一発勝負のトーナメントは常に難しいもので、だからこそチーム一丸で集中力を高め、試合に臨まなければならない。永木は「4連戦という位置付けで準備を進めてきた」と、険しい道のりを勝利とともに走り抜けることを誓っていた。
厚い雲に覆われ、蒸し暑い一日となった山形。平日夜のアウェイゲームでも、勝利への道のりをともに突き進む背番号12が続々とスタジアムへ足を運んだ。勝利への渇望はピッチへと降り注がれ、選手たちのウォーミングアップに熱を送り込んでいった。
指揮官は4日前から5名ものメンバー変更を施した。味スタのピッチで勇敢なオーバーラップを繰り返した伊東を右サイドバックに配し、センターバックにはブエノを指名。ボランチの一角に小笠原、2列目に中村を復帰させた。そして前線は土居と鈴木のユース出身コンビ。「個人的に結果が出ていない。数字を残したい」と決意を語った背番号8が、2年ぶりに故郷のピッチに立つ。その他、GKは曽ケ端、センターバックはブエノとともに昌子が君臨し、左サイドバックには西がスライド。ボランチは小笠原と永木のペアで、2列目にはレアンドロが入った。そしてベンチにはGKの川俣、三竿雄斗、健斗、遠藤、金森、そしてルーキーの2人、小田と安部が座った。
19時、キックオフ。まとわりつくような湿気と蒸し暑さの中、ビクトリーホワイトを纏った選手たちは積極的にゴールを目指す。そして、この日最初のスコアが刻まれるまで要した時間はわずかだった。4分、レアンドロが右サイド深くのコーナーフラッグ際で相手にプレスをかけ、ボールを奪う。素早い攻守の切り替えを体現した背番号11はゴール前の密集を視界に捉え、狙い済ましたグラウンダーのパスを送る。ニアサイドの土居がシュートフェイントからスルー、そして背後で待っていた中村もボールをまたいだ。さらに後方で待っていたのは、指揮官から左サイドでの先発を託された西。非凡な攻撃センスを発揮する背番号22は、迷うことなく右足を振り抜く。強烈なミドルシュートが相手GKの手をかすめ、ゴールネットを揺らした。1-0。開始4分での先制弾で、鹿島がリードを奪った。
早々と主導権を握った鹿島は、先制直後にも鈴木のポストプレーから土居が鋭い飛び出しを見せてゴールを脅かすなど、追加点への意欲を示していった。13分にもペナルティーエリア右角でパスを受けたレアンドロが、鋭い切り返しから左足ミドルシュート。ループ気味に狙った一撃は枠を逸れてしまったが、多彩な攻撃で山形陣内へと押し込んでいった。
順調に時計の針を進めていた鹿島だが、16分にピンチを迎えてしまう。最終ラインでのビルドアップでボールを奪われ、ペナルティーエリア内へ運ばれて至近距離からシュート。しかし、鹿島の背番号21が立ちはだかった。天皇杯歴代単独2位となる58試合目の出場を記録した守護神がファインセーブで失点を阻止し、鹿島を救った。
20分以降は山形がボールポゼッション率を高めたが、鹿島はブロックを組む時とプレスをかけるタイミングの使い分けをチーム全員で統一しながら、冷静に対応していく。30分頃からは鹿島が敵陣でのプレータイムを増やしていった。36分には土居のドリブル突破、そして丁寧なラストパスから鈴木が相手GKと1対1になる絶好機を迎えたが、シュートは枠の外へ。追加点こそ奪えなかったものの、前半は1点リードのまま終了した。
1-0で迎えた後半、鹿島は前半に続いて山形の出鼻をくじいてみせた。開始早々の49分、スコアを刻んだのは背番号9だった。小笠原が繰り出したピンポイントのアーリークロスに反応。身体を投げ出すと、ダイビングヘッドをゴールへ突き刺した。「全力でプレーして、点を取るのが自分の仕事」と語っていた鈴木の一撃で、鹿島がリードを広げた。
スコアを2-0として、試合を優位に進める鹿島。52分には鈴木が打点の高いヘディングシュートを放ったものの、右ポストに阻まれてしまった。それでも54分、ゴール前での混戦からレアンドロが右足でのコントロールショットをゴール右隅へ。3-0。背番号11のファインゴールで、鹿島のリードは3点となった。
後半立ち上がり10分間でたたみ掛け、鹿島は一気に勝利へ前進した。大岩監督は62分、左サイドバックとしてゲームコントロールを担っていた西に代えて小田を投入。「彼のパフォーマンスを見たかった」という指揮官はルーキーをピッチに送り出し、競争意識に刺激を与えた。
残り25分を切ったあたりから、鹿島は山形に押し込まれる展開が多くなっていった。それでも曽ケ端を中心とした守備陣が集中力を切らさずに応戦。中盤では小笠原が危機察知能力を存分に示してセカンドボールを拾い続け、圧倒的な存在感を見せた。そして80分、次のスコアはルーキーによってもたらされた。左サイド深くを突破した小田がクロスを上げると、相手のクリアがゴールへ。記録上はオウンゴールだが、積極果敢なプレーを見せた若武者の活躍で、鹿島が4点目を挙げた。
勝利は揺るがないものとなった。あとは無失点を保つこと、そしてさらなるゴールを目指すこと。連戦を経て強く逞しくなった鹿島は、課された2つのタスクをともに遂行してみせる。後半アディショナルタイム3分。伊東からのパスを受けた中村がペナルティーエリア内で相手のマークを剥がすと、強烈な右足シュートを突き刺して5点目。5-0と圧勝し、力強くベスト16へと駒を進めた。
これで、11日間でのアウェイ4連戦は終了。3勝1分と負けなしで乗り切り、サマーブレイク期間を迎えることとなった。J1は第18節終了時点で2位、天皇杯はベスト16進出と、まずは連覇を目指す2つのタイトルで上々の位置につけ、しばしの充電期間に突入する。次戦は10日後、22日に行われるJリーグワールドチャレンジのセビージャFC戦だ。聖地にスペインの雄を迎え撃つ一戦で勝利を目指すこととなる。激闘の日々を終えた選手たちは、この経験と自信を糧にさらなる進化を期して歩みを続ける。
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、公式戦8試合負けなしとなった。
・山形との対戦は2年ぶりで、2連勝。公式戦の通算戦績は6勝3分となった。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代単独2位となる通算58試合目の出場を記録した。歴代首位の釜本邦茂氏に1試合と迫っている。
・小田が公式戦2試合目の出場を果たした。
元日決勝、そして連覇に向けた道のりの第2章は、アウェイ4連戦を締めくくる90分だった。天皇杯3回戦でNDソフトスタジアム山形に乗り込んだ鹿島は、モンテディオ山形を相手に5-0と圧勝。力強くベスト16へと駒を進めた。
11日間でのアウェイ4連戦という、厳しいスケジュールに身を置いている鹿島。連勝街道を突き進んで迎えた4日前のJ1第18節FC東京戦は、前半に先制しながら逆転を許す苦しい展開となったが、ペドロ ジュニオールがファインゴールを突き刺して2-2の引き分けに持ち込んだ。再逆転、そしてリーグ戦6連勝を逃した悔しさは計り知れないが、大岩監督が「彼らのタフさに感服した」と語った通り、満員の敵地で見せた意地と底力は内外に強烈なインパクトを残したはずだ。
中2日で臨んだ3試合を終え、アウェイでの険しい道のりは大詰めを迎えた。中3日で迎える山形遠征は、元日決勝と連覇を目指す天皇杯の2試合目。ベスト16進出を懸けた一戦へ、チームは準備を進めていった。厳しい暑さに見舞われる中でも、意欲的にトレーニングに打ち込んでいく選手たち。指揮官は「連戦中でいろいろな状況が起こり得る中で、今は計画通りにきている。それぞれが準備してくれている」と手応えを語り、「得点を取ることに対して、選手自身が思い切ってやれるような状況を作ってあげたいと思う」とアグレッシブな姿勢を貫くことを強調した。
ミーティングを経てセットプレー練習、ミニゲームを敢行した前日練習を終え、選手たちは「天皇杯は何が起きるかわからない大会」と口々に語った。一発勝負のトーナメントは常に難しいもので、だからこそチーム一丸で集中力を高め、試合に臨まなければならない。永木は「4連戦という位置付けで準備を進めてきた」と、険しい道のりを勝利とともに走り抜けることを誓っていた。
厚い雲に覆われ、蒸し暑い一日となった山形。平日夜のアウェイゲームでも、勝利への道のりをともに突き進む背番号12が続々とスタジアムへ足を運んだ。勝利への渇望はピッチへと降り注がれ、選手たちのウォーミングアップに熱を送り込んでいった。
指揮官は4日前から5名ものメンバー変更を施した。味スタのピッチで勇敢なオーバーラップを繰り返した伊東を右サイドバックに配し、センターバックにはブエノを指名。ボランチの一角に小笠原、2列目に中村を復帰させた。そして前線は土居と鈴木のユース出身コンビ。「個人的に結果が出ていない。数字を残したい」と決意を語った背番号8が、2年ぶりに故郷のピッチに立つ。その他、GKは曽ケ端、センターバックはブエノとともに昌子が君臨し、左サイドバックには西がスライド。ボランチは小笠原と永木のペアで、2列目にはレアンドロが入った。そしてベンチにはGKの川俣、三竿雄斗、健斗、遠藤、金森、そしてルーキーの2人、小田と安部が座った。


19時、キックオフ。まとわりつくような湿気と蒸し暑さの中、ビクトリーホワイトを纏った選手たちは積極的にゴールを目指す。そして、この日最初のスコアが刻まれるまで要した時間はわずかだった。4分、レアンドロが右サイド深くのコーナーフラッグ際で相手にプレスをかけ、ボールを奪う。素早い攻守の切り替えを体現した背番号11はゴール前の密集を視界に捉え、狙い済ましたグラウンダーのパスを送る。ニアサイドの土居がシュートフェイントからスルー、そして背後で待っていた中村もボールをまたいだ。さらに後方で待っていたのは、指揮官から左サイドでの先発を託された西。非凡な攻撃センスを発揮する背番号22は、迷うことなく右足を振り抜く。強烈なミドルシュートが相手GKの手をかすめ、ゴールネットを揺らした。1-0。開始4分での先制弾で、鹿島がリードを奪った。

早々と主導権を握った鹿島は、先制直後にも鈴木のポストプレーから土居が鋭い飛び出しを見せてゴールを脅かすなど、追加点への意欲を示していった。13分にもペナルティーエリア右角でパスを受けたレアンドロが、鋭い切り返しから左足ミドルシュート。ループ気味に狙った一撃は枠を逸れてしまったが、多彩な攻撃で山形陣内へと押し込んでいった。


順調に時計の針を進めていた鹿島だが、16分にピンチを迎えてしまう。最終ラインでのビルドアップでボールを奪われ、ペナルティーエリア内へ運ばれて至近距離からシュート。しかし、鹿島の背番号21が立ちはだかった。天皇杯歴代単独2位となる58試合目の出場を記録した守護神がファインセーブで失点を阻止し、鹿島を救った。



20分以降は山形がボールポゼッション率を高めたが、鹿島はブロックを組む時とプレスをかけるタイミングの使い分けをチーム全員で統一しながら、冷静に対応していく。30分頃からは鹿島が敵陣でのプレータイムを増やしていった。36分には土居のドリブル突破、そして丁寧なラストパスから鈴木が相手GKと1対1になる絶好機を迎えたが、シュートは枠の外へ。追加点こそ奪えなかったものの、前半は1点リードのまま終了した。

1-0で迎えた後半、鹿島は前半に続いて山形の出鼻をくじいてみせた。開始早々の49分、スコアを刻んだのは背番号9だった。小笠原が繰り出したピンポイントのアーリークロスに反応。身体を投げ出すと、ダイビングヘッドをゴールへ突き刺した。「全力でプレーして、点を取るのが自分の仕事」と語っていた鈴木の一撃で、鹿島がリードを広げた。



スコアを2-0として、試合を優位に進める鹿島。52分には鈴木が打点の高いヘディングシュートを放ったものの、右ポストに阻まれてしまった。それでも54分、ゴール前での混戦からレアンドロが右足でのコントロールショットをゴール右隅へ。3-0。背番号11のファインゴールで、鹿島のリードは3点となった。



後半立ち上がり10分間でたたみ掛け、鹿島は一気に勝利へ前進した。大岩監督は62分、左サイドバックとしてゲームコントロールを担っていた西に代えて小田を投入。「彼のパフォーマンスを見たかった」という指揮官はルーキーをピッチに送り出し、競争意識に刺激を与えた。


残り25分を切ったあたりから、鹿島は山形に押し込まれる展開が多くなっていった。それでも曽ケ端を中心とした守備陣が集中力を切らさずに応戦。中盤では小笠原が危機察知能力を存分に示してセカンドボールを拾い続け、圧倒的な存在感を見せた。そして80分、次のスコアはルーキーによってもたらされた。左サイド深くを突破した小田がクロスを上げると、相手のクリアがゴールへ。記録上はオウンゴールだが、積極果敢なプレーを見せた若武者の活躍で、鹿島が4点目を挙げた。





勝利は揺るがないものとなった。あとは無失点を保つこと、そしてさらなるゴールを目指すこと。連戦を経て強く逞しくなった鹿島は、課された2つのタスクをともに遂行してみせる。後半アディショナルタイム3分。伊東からのパスを受けた中村がペナルティーエリア内で相手のマークを剥がすと、強烈な右足シュートを突き刺して5点目。5-0と圧勝し、力強くベスト16へと駒を進めた。


これで、11日間でのアウェイ4連戦は終了。3勝1分と負けなしで乗り切り、サマーブレイク期間を迎えることとなった。J1は第18節終了時点で2位、天皇杯はベスト16進出と、まずは連覇を目指す2つのタイトルで上々の位置につけ、しばしの充電期間に突入する。次戦は10日後、22日に行われるJリーグワールドチャレンジのセビージャFC戦だ。聖地にスペインの雄を迎え撃つ一戦で勝利を目指すこととなる。激闘の日々を終えた選手たちは、この経験と自信を糧にさらなる進化を期して歩みを続ける。

【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、公式戦8試合負けなしとなった。
・山形との対戦は2年ぶりで、2連勝。公式戦の通算戦績は6勝3分となった。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代単独2位となる通算58試合目の出場を記録した。歴代首位の釜本邦茂氏に1試合と迫っている。
・小田が公式戦2試合目の出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
10 | シュート | 13 |
10 | GK | 11 |
5 | CK | 0 |
12 | 直接FK | 3 |
2 | 間接FK | 4 |
2 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 5,211人
- 天候
- 曇り、弱風
気温 27.2℃ / 湿度 70.0% - ピッチ
- 良芝、乾燥
- 主審
- 柿沼 亨
- 副審
-
野村 修
岡野 宇広 - 第4の審判員
- 国吉 真樹