試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2017 ラウンド16 第2戦

鹿島アントラーズ
- 28' ペドロ ジュニオール
- 90'+1 金崎 夢生
試合終了
2-1
1前半0
1後半1

広州恒大
- 55' パウリーニョ
試合経過
ペドロ ジュニオール | ![]() |
12' | ||
ペドロ ジュニオール | ![]() |
28' | ||
37' | ![]() |
ジャン リンポン → ワン シャンユエン | ||
55' | ![]() |
パウリーニョ | ||
レアンドロ → 金崎 夢生 | ![]() |
60' | ||
66' | ![]() |
アラン → ユー ハンチャオ | ||
小笠原 満男 → 三竿 健斗 | ![]() |
71' | ||
78' | ![]() |
ガオ リン → ジョン ロン | ||
ペドロ ジュニオール → 金森 健志 | ![]() |
78' | ||
山本 脩斗 | ![]() |
79' | ||
81' | ![]() |
ジョン ロン | ||
90' | ![]() |
リー シュエポン | ||
金崎 夢生 | ![]() |
90'+1 |
鹿島、ACLラウンド16敗退。アウェイゴール数で広州恒大に屈す。
アジアでの挑戦が終わりを告げた。AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16第2戦で広州恒大をカシマスタジアムに迎え撃った鹿島は、2点差以上での勝利が必要な大一番で28分に先制。ペドロ ジュニオールが豪快なミドルシュートを沈めた。しかし、55分に痛恨の失点を喫し、さらに2得点が必要に。必死の反撃から後半アディショナルタイムに金崎のゴールで勝ち越しに成功したものの、もう1点が届かなかった。2試合で合計2-2。アウェイゴール差でラウンド16敗退となった。
鹿島は1週間前、広州恒大とのラウンド16第1戦で0-1と完封負けを喫した。負傷者が相次ぐ苦境の中、公式戦2連敗で迎えたアウェイゲーム。公式戦で初めてセンターバックを務めた三竿健斗が奮闘し、レアンドロや金森が入った攻撃陣も可能性を示してみせた。スコアレスのまま、終盤へ突入する展開は理想的とも言えたが、75分にCKから失点。アウェイゴールを奪えずに敗れ、ホームでの逆転を期すこととなった。
鹿島に課されたミッションは、2点差以上での勝利。敗戦の翌日に帰国の途についた選手たちは、聖地でのリベンジに向けて準備を進めていく。無念の離脱を強いられたレオ シルバや遠藤、町田の思いとともに、チームは集中力と闘争心を高めていった。試合前の週末には、クラブハウスに数多くの背番号12が集結。ビッグフラッグと横断幕、大声でのチャントが選手たちを鼓舞し、石井監督は「一緒に戦って絶対に勝って突破しましょう」と呼びかけた。
試合前日、公式会見には石井監督と山本が出席。指揮官が「厳しい戦いになると思うが、良い結果を出してラウンド16を勝ち抜きたいと思う」と決意を述べれば、山本は「チーム全員で90分、強い気持ちを持って戦うことに全力を注ぎたい」と懸ける思いを明かした。
指揮官が並べた先発メンバーには4名の変更が施されていた。最終ラインに西と植田が復帰し、昌子、山本と4バックを形成する。そして前線には鈴木とペドロのコンビが指名された。その他、第1戦でビッグセーブを連発したクォン スンテがゴールマウスに立ちはだかり、ボランチは永木と小笠原のペア。2列目にはレアンドロと土居が並ぶ。そしてベンチにはGKの曽ケ端、伊東、三竿健斗、梅鉢、そして中村、金崎、金森というアタッカー陣がジョーカーとして虎視眈々と出番を窺う。
聖地を覆う漆黒の闇に、アントラーズレッドの歌声が響き渡る。逆転突破を渇望する背番号12は、情熱をピッチへと降り注ぎ続けた。選手がウォーミングアップに姿を現すまで轟いた重低音、そしてそこから一気にアップテンポへ。ともに戦う意志を示したサポーターとともに、ついに戦いの時を迎えた。
19時、ビッグマッチの火蓋が切って落とされた。立ち上がりから大一番らしい、緊迫した展開で推移していく。鹿島はなかなかボールを落ち着かせることができなかったが、昌子が重要性を語った「局面でのバトル」でしっかりと応戦。激しいボディコンタクトを繰り返し、勝利への意地を示していった。チャンスを作り出すに至らなくとも、背番号12が作り出した最高の雰囲気に乗って、選手たちは気迫に満ちたプレーを連発した。
最初の決定機は18分、左サイドから鋭いドリブルでカットインした土居がスルーパスを繰り出すと、最終ラインの背後へ抜け出したペドロがワンタッチで狙う。相手GKに阻まれてしまったが、鮮やかな連係からチャンスを作り出した。さらに25分にも左サイドから決定機。土居のドリブルからヒールパス、そこに待っていた鈴木が狙い済ましてゴール右隅へシュートを放ったものの、わずかに枠を逸れてしまった。
少しずつ得点の予感が漂い始めた聖地。そして28分、鹿島に待望の瞬間が訪れる。ペドロがハーフウェーライン付近での攻防でボールを奪い取ると、スピードを上げてドリブル突破。独力で敵陣を切り裂き、ペナルティーエリア右手前から右足を振り抜く。強烈なミドルシュートがゴール左隅へ突き刺さり、カシマスタジアムに歓喜が包まれた。1-0、2試合で合計1-1。極めて重要な意味を持つ先制点を奪い、鹿島はさらに加速した。
鹿島は32分に広州恒大のCKからピンチを迎えたが、ニアサイドからのシュートはポストを直撃し、事なきを得る。直後の33分にはレアンドロが振り向きざまのボレーシュートでゴールを脅かしたが、相手GKの正面を突いた。41分にはペナルティーエリア右手前までドリブルで進出した西のクロスに土居が飛び込んだものの、難しい体勢からのボレーシュートは枠を越えてしまった。前半は1-0。2試合の合計ではタイスコアで、残り45分にベスト8の切符を懸けることとなった。
後半立ち上がりから、鹿島は積極的に2点目を目指して攻め込んだ。47分に永木の右CKから鈴木がファーサイドでヘディングシュートを放ってゴールを脅かし、直後の48分にはまたも鈴木が左サイドから鋭いドリブルでカットイン。右足シュートは相手GKの正面を突いた。
攻勢をかけていた鹿島だったが、55分に落とし穴が待っていた。自陣左サイド深くからのロングスロー、こぼれ球がゴール前へ転がってしまう。いち早く反応したパウリーニョに押し込まれ、与えてはならないアウェイゴールを奪われてしまった。1-1、2試合での合計が1-2。鹿島が準々決勝へ進出するためには、残り35分強で2得点が必要となった。
石井監督は失点の3分後、エースの金崎をピッチへ送り出す。背番号33は両サイドに流れて起点を作ろうと腐心したが、決定機を作り出すには至らない。残り20分を切り、指揮官は小笠原に代えて健斗を投入。中盤を活性化させて反撃を期した。
残り15分、鹿島はなかなかゴールを脅かせない。82分にはペナルティーエリア右手前からのFKを永木が横へ流し、土居のシュートに鈴木が詰めたがオフサイド。89分には鈴木のポストプレーから金崎が右足で狙ったが、枠をわずかに逸れてしまった。
反撃のゴールは後半アディショナルタイム。金崎がペナルティーエリア右側から強引に突破すると、こぼれ球に反応して右足アウトサイドでループシュート。鮮やかな軌道を描き、クロスバーを叩いてゴールに吸い込まれた。あと1点、残りは2分弱。鹿島は可能性を信じて3点目を目指した。しかし、届かなかった。
2-1。2試合で合計2-2、アウェイゴール数、0-1。もう1点が届かず、ラウンド16敗退となった。失意の聖地には拍手とチームコールが響いた。背番号12とともに一丸となって挑んだアジアでの冒険は、ここで終わりを迎えた。
【この試合のトピックス】
・通算5度目のACLラウンド16敗退となった。
・広州恒大とのホームゲームは通算2戦2勝となった。
・今季のACLでのホームゲームは4試合目で、全勝だった。
・植田が公式戦4試合ぶりの先発復帰を果たした。
アジアでの挑戦が終わりを告げた。AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16第2戦で広州恒大をカシマスタジアムに迎え撃った鹿島は、2点差以上での勝利が必要な大一番で28分に先制。ペドロ ジュニオールが豪快なミドルシュートを沈めた。しかし、55分に痛恨の失点を喫し、さらに2得点が必要に。必死の反撃から後半アディショナルタイムに金崎のゴールで勝ち越しに成功したものの、もう1点が届かなかった。2試合で合計2-2。アウェイゴール差でラウンド16敗退となった。
鹿島は1週間前、広州恒大とのラウンド16第1戦で0-1と完封負けを喫した。負傷者が相次ぐ苦境の中、公式戦2連敗で迎えたアウェイゲーム。公式戦で初めてセンターバックを務めた三竿健斗が奮闘し、レアンドロや金森が入った攻撃陣も可能性を示してみせた。スコアレスのまま、終盤へ突入する展開は理想的とも言えたが、75分にCKから失点。アウェイゴールを奪えずに敗れ、ホームでの逆転を期すこととなった。
鹿島に課されたミッションは、2点差以上での勝利。敗戦の翌日に帰国の途についた選手たちは、聖地でのリベンジに向けて準備を進めていく。無念の離脱を強いられたレオ シルバや遠藤、町田の思いとともに、チームは集中力と闘争心を高めていった。試合前の週末には、クラブハウスに数多くの背番号12が集結。ビッグフラッグと横断幕、大声でのチャントが選手たちを鼓舞し、石井監督は「一緒に戦って絶対に勝って突破しましょう」と呼びかけた。
試合前日、公式会見には石井監督と山本が出席。指揮官が「厳しい戦いになると思うが、良い結果を出してラウンド16を勝ち抜きたいと思う」と決意を述べれば、山本は「チーム全員で90分、強い気持ちを持って戦うことに全力を注ぎたい」と懸ける思いを明かした。
指揮官が並べた先発メンバーには4名の変更が施されていた。最終ラインに西と植田が復帰し、昌子、山本と4バックを形成する。そして前線には鈴木とペドロのコンビが指名された。その他、第1戦でビッグセーブを連発したクォン スンテがゴールマウスに立ちはだかり、ボランチは永木と小笠原のペア。2列目にはレアンドロと土居が並ぶ。そしてベンチにはGKの曽ケ端、伊東、三竿健斗、梅鉢、そして中村、金崎、金森というアタッカー陣がジョーカーとして虎視眈々と出番を窺う。
聖地を覆う漆黒の闇に、アントラーズレッドの歌声が響き渡る。逆転突破を渇望する背番号12は、情熱をピッチへと降り注ぎ続けた。選手がウォーミングアップに姿を現すまで轟いた重低音、そしてそこから一気にアップテンポへ。ともに戦う意志を示したサポーターとともに、ついに戦いの時を迎えた。
19時、ビッグマッチの火蓋が切って落とされた。立ち上がりから大一番らしい、緊迫した展開で推移していく。鹿島はなかなかボールを落ち着かせることができなかったが、昌子が重要性を語った「局面でのバトル」でしっかりと応戦。激しいボディコンタクトを繰り返し、勝利への意地を示していった。チャンスを作り出すに至らなくとも、背番号12が作り出した最高の雰囲気に乗って、選手たちは気迫に満ちたプレーを連発した。
最初の決定機は18分、左サイドから鋭いドリブルでカットインした土居がスルーパスを繰り出すと、最終ラインの背後へ抜け出したペドロがワンタッチで狙う。相手GKに阻まれてしまったが、鮮やかな連係からチャンスを作り出した。さらに25分にも左サイドから決定機。土居のドリブルからヒールパス、そこに待っていた鈴木が狙い済ましてゴール右隅へシュートを放ったものの、わずかに枠を逸れてしまった。
少しずつ得点の予感が漂い始めた聖地。そして28分、鹿島に待望の瞬間が訪れる。ペドロがハーフウェーライン付近での攻防でボールを奪い取ると、スピードを上げてドリブル突破。独力で敵陣を切り裂き、ペナルティーエリア右手前から右足を振り抜く。強烈なミドルシュートがゴール左隅へ突き刺さり、カシマスタジアムに歓喜が包まれた。1-0、2試合で合計1-1。極めて重要な意味を持つ先制点を奪い、鹿島はさらに加速した。
鹿島は32分に広州恒大のCKからピンチを迎えたが、ニアサイドからのシュートはポストを直撃し、事なきを得る。直後の33分にはレアンドロが振り向きざまのボレーシュートでゴールを脅かしたが、相手GKの正面を突いた。41分にはペナルティーエリア右手前までドリブルで進出した西のクロスに土居が飛び込んだものの、難しい体勢からのボレーシュートは枠を越えてしまった。前半は1-0。2試合の合計ではタイスコアで、残り45分にベスト8の切符を懸けることとなった。
後半立ち上がりから、鹿島は積極的に2点目を目指して攻め込んだ。47分に永木の右CKから鈴木がファーサイドでヘディングシュートを放ってゴールを脅かし、直後の48分にはまたも鈴木が左サイドから鋭いドリブルでカットイン。右足シュートは相手GKの正面を突いた。
攻勢をかけていた鹿島だったが、55分に落とし穴が待っていた。自陣左サイド深くからのロングスロー、こぼれ球がゴール前へ転がってしまう。いち早く反応したパウリーニョに押し込まれ、与えてはならないアウェイゴールを奪われてしまった。1-1、2試合での合計が1-2。鹿島が準々決勝へ進出するためには、残り35分強で2得点が必要となった。
石井監督は失点の3分後、エースの金崎をピッチへ送り出す。背番号33は両サイドに流れて起点を作ろうと腐心したが、決定機を作り出すには至らない。残り20分を切り、指揮官は小笠原に代えて健斗を投入。中盤を活性化させて反撃を期した。
残り15分、鹿島はなかなかゴールを脅かせない。82分にはペナルティーエリア右手前からのFKを永木が横へ流し、土居のシュートに鈴木が詰めたがオフサイド。89分には鈴木のポストプレーから金崎が右足で狙ったが、枠をわずかに逸れてしまった。
反撃のゴールは後半アディショナルタイム。金崎がペナルティーエリア右側から強引に突破すると、こぼれ球に反応して右足アウトサイドでループシュート。鮮やかな軌道を描き、クロスバーを叩いてゴールに吸い込まれた。あと1点、残りは2分弱。鹿島は可能性を信じて3点目を目指した。しかし、届かなかった。
2-1。2試合で合計2-2、アウェイゴール数、0-1。もう1点が届かず、ラウンド16敗退となった。失意の聖地には拍手とチームコールが響いた。背番号12とともに一丸となって挑んだアジアでの冒険は、ここで終わりを迎えた。
【この試合のトピックス】
・通算5度目のACLラウンド16敗退となった。
・広州恒大とのホームゲームは通算2戦2勝となった。
・今季のACLでのホームゲームは4試合目で、全勝だった。
・植田が公式戦4試合ぶりの先発復帰を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
13 | シュート | 14 |
10 | GK | 10 |
5 | CK | 6 |
9 | 直接FK | 19 |
2 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 11,388人
- 天候
- 晴、弱風
気温 23.0℃ / 湿度 83.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- ラフシャン イルマトフ(ウズベキスタン)
- 副審
-
ジャホンギル・サイドフ(ウズベキスタン)
アブドゥハミドゥロ・ラスロフ(ウズベキスタン) - 第4の審判員
- スハイジ・ビン・シュクリ(マレーシア)