試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2017 グループステージ 第3節

鹿島アントラーズ
- 43' 鈴木 優磨
- 76' 植田 直通
- 80' 遠藤 康
試合終了
3-0
1前半0
2後半0

ブリスベン・ロアーFC
試合経過
42' | ![]() |
アブラム パパドプロス | ||
鈴木 優磨 | ![]() |
43' | ||
永木 亮太 → 小笠原 満男 | ![]() |
62' | ||
伊東 幸敏 → 西 大伍 | ![]() |
68' | ||
75' | ![]() |
マット マッカイ → ジェイコブ ペッパー | ||
植田 直通 | ![]() |
76' | ||
77' | ![]() |
コリー ブラウン | ||
80' | ![]() |
ブランドン ボレロ → マヌエル アラナ | ||
遠藤 康 | ![]() |
80' | ||
遠藤 康 → 中村 充孝 | ![]() |
84' | ||
85' | ![]() |
ジェイコブ ペッパー |
優磨、植田、遠藤が決めた!鹿島、ブリスベン撃破で公式戦3連勝!
鹿島が重要なホームゲームで力強く勝利を収め、グループEの首位に返り咲いた。AFCチャンピオンズリーグのグループステージ第3節で、オーストラリアのブリスベン・ロアーFCと対戦すると、43分に鈴木、76分に植田、80分に遠藤がゴールネットを揺らし、3-0と勝利を収めた。
2月最終週に公式戦2連敗を喫した鹿島だが、3月4日の甲府戦で1-0と勝利を収めると、10日の横浜FM戦でも1-0と粘り強く勝ち点3を掴み取った。2試合連続の“ウノゼロ”は決して充実の内容とは言えなかったが、勝負どころをしっかりと見極めて勝ち切る姿は「鹿島らしい」と形容される戦いぶりでもあった。
3.11を前に掴んだ勝利。カシマにサッカーがある日常への感謝と喜びを噛み締め、チームは歩みを進めていく。準備期間は3日間。勝利の翌日、穏やかな青空に恵まれたクラブハウスで、選手たちはリカバリーメニューを消化した。横浜FM戦の先発メンバー以外は、実戦形式のトレーニングやシュート、パス練習で次戦に向けた準備を行った。激しいポジション争いが日常と化し、ベンチ入りの18名枠を巡る切磋琢磨はどんな時でも続いている。
そして試合前日には、非公開練習と公式会見が行われた。石井監督は「前節のムアントン戦は自分たちのミスが多くて、勝ち点を失ってしまったという印象が強い。ブリスベン戦はホームだし、しっかりと勝ち点3を取りたい」と、勝利を誓う。並んで出席した土居も「前半に先制できるかが重要だと思っている」と、具体的なイメージを描きながら試合を展望していた。
冷たい雨に見舞われた、火曜日夜のカシマスタジアム。それでも、背番号12はボルテージを高め、選手たちを鼓舞する。石井監督が指名した先発メンバーは、横浜FM戦から3名が変更。ゴールマウスには、今季の公式戦初先発となる曽ケ端が立ちはだかり、ボランチの一角には永木。そして前線には、ACL前節のムアントン戦でPK失敗という悔しさと向き合い、4日前の横浜FM戦で値千金の決勝ゴールを叩きこんだ鈴木が入った。その他、最終ラインは右から伊東、植田、昌子、山本の4人。永木とコンビを組むのはレオ シルバ、2列目には遠藤と土居、そして鈴木と2トップを組むのは金崎となった。そしてベンチにはGKのクォン スンテ、復帰となった西、町田、中村、小笠原、ペドロ ジュニオール、金森が並んだ。
冷たい雨に打たれながら、大きなチームコールで選手たちを奮い立たせる背番号12とともに、選手たちは19時にキックオフのホイッスルを聞いた。立ち上がりから、ボールキープ率が高めていったのは鹿島。開始早々、右サイドを起点とした攻撃から、最後は敵陣まで進出していた昌子が思い切りよくロングシュートを放つ。相手DFにブロックされたものの、国際試合では特に難しいキックオフ直後の時間帯に、積極的な姿勢を示してチームをけん引した。
続くチャンスは6分。遠藤がペナルティーエリア右手前から左足を振り抜く。得意の位置から放たれたシュートは相手GKにキャッチされたが、背番号25は幾度となくチャンスを作り出し、のちに歓喜の瞬間を生み出すこととなる。
10分以降はブリスベン・ロアーFCがボールを持つ時間が長くなり始め、押し込まれる場面もあった。それでも、今季初先発の曽ケ端を中心とする守備陣が冷静に対応。18分には最終ラインの背後へ抜け出した土居が左サイドから果敢に切り込み、鋭い突破から右足を振り抜く。グラウンダーのシュートは枠を捉えたが、相手GKにキャッチされてしまった。次のチャンスは22分、遠藤が再び得意の位置でボールを持つと、ペナルティーエリア右側に入って左足を一閃。ゴール左隅へと巻くイメージで狙った一撃は、わずかに枠を逸れた。
攻勢をかけていた鹿島だが、一瞬の隙を突かれてピンチを迎える。26分、鹿島陣内左サイドからのグラウンダーのクロス。ゴール前でスルーされ、背後からシュートを打たれると、枠を捉えられてしまったものの、曽ケ端が左手で弾き出した。百戦錬磨の守護神は、今季初の出番でも安定感にあふれたプレーを披露。瞬時の判断でチームを救った。33分にもペナルティーエリア内でルーズボールを拾われてボレーシュートでゴールを脅かされたが、再び曽ケ端が好セーブ。雨の下、判断が難しい場面でも、的確なシュートストップでゴールを許さなかった。
スコアレスのまま、前半は残り5分を切った。ホームで先制点が欲しい鹿島はなかなか決定機を作り出せずにいたが、43分に待望の瞬間が訪れる。主役となったのは、横浜FM戦で鮮やかな決勝弾を演出した2人だった。右サイドの深い位置まで攻撃参加した伊東が低いクロスを供給すると、待っていた鈴木は迷いなく右足を一閃。ニアサイドの狭いコースを強烈なボレーで射抜き、ゴールネットを揺らした。1-0。伊東から鈴木のホットラインで2試合連続でスコアを刻み、鹿島が1点リードで前半を終えた。
1-0で迎えた後半も、鹿島は立ち上がりからゴールへの意欲を示してみせる。46分、敵陣へ進出したレオがミドルシュート。相手GKにキャッチされたものの、久々に複数得点が決まる予感が漂う。
50分以降は中盤にスペースが空き始め、ややオープンな展開へ傾斜していった。54分にはミドルシュートを打たれたが、曽ケ端がガッチリとキャッチ。ブリスベン・ロアーFCにゴールを許さない。そして石井監督は62分、永木に代えて小笠原を投入。ボランチの一角に背番号40を配し、勝利への羅針盤を託した。さらに68分には、試合メンバーへの復帰を果たした西を右サイドバックに起用。途中出場の2人と遠藤を交えた右サイドでのパスワークで、主導権を取り戻した。
1-0のまま、残り20分を切った。72分、遠藤の右CKに合わせた昌子のヘディングシュートはわずかに枠を越えてしまう。しかし4分後、再び右CKから2つ目のスコアが刻まれた。ゴール前の混戦から、植田が強引に押し込む。相手GKが弾き出そうとする中、力強くゴールラインの奥へとボールを届けた。2-0。背番号5を纏って初めて挙げたゴールで、鹿島が勝利へと前進した。
追加点を決めて優位に立った鹿島。ゴールラッシュの締めくくりは、何度もチャンスを作り出していた遠藤の左足がもたらした。80分、金崎からのパスを受けてペナルティーエリア右側に入ると、ゴール左隅へ力強いシュート。グラウンダーのボールで正確にネットを揺らし、スコアを3-0とした。
残り10分、鹿島は失点を喫することなく、しっかりと試合を終わらせた。後半アディショナルタイムには土居のクロスから金崎のボレーで4点目を狙い、惜しくも相手GKに阻まれてしまったものの、最後まで得点への意欲を示し続けた。連ねたシュートは20本。実に5試合ぶりとなるマルチゴール、今季2回目の1試合3得点、そして3試合連続のクリーンシートで、鹿島が3-0と勝利を収めた。
グループステージ2勝目を挙げた鹿島は、第3節を終えて勝ち点6。他会場の結果により、グループEの首位に返り咲いた。ACLの次戦は4月12日、再びブリスベン・ロアーFCとの対峙で、今度はアウェイに乗り込むこととなる。そして鹿島は次戦、4日後にJ1第4節で清水と対戦。再び中3日で迎える一戦を最後に、公式戦は2週間のインターバルに入る。3月の4試合を全勝で終えるべく、チームは準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・ACLのホームゲームで2連勝を果たした。
・3月に入ってから、公式戦3連勝となった。
・曽ケ端が今季の公式戦初出場を果たした。
・遠藤が2月18日の浦和戦以来となるゴールを決めた。
・鈴木が公式戦2試合連続ゴール。公式戦7試合で4得点目となった。
・西が2月25日のFC東京戦以来、4試合ぶりの出場を果たした。
鹿島が重要なホームゲームで力強く勝利を収め、グループEの首位に返り咲いた。AFCチャンピオンズリーグのグループステージ第3節で、オーストラリアのブリスベン・ロアーFCと対戦すると、43分に鈴木、76分に植田、80分に遠藤がゴールネットを揺らし、3-0と勝利を収めた。
2月最終週に公式戦2連敗を喫した鹿島だが、3月4日の甲府戦で1-0と勝利を収めると、10日の横浜FM戦でも1-0と粘り強く勝ち点3を掴み取った。2試合連続の“ウノゼロ”は決して充実の内容とは言えなかったが、勝負どころをしっかりと見極めて勝ち切る姿は「鹿島らしい」と形容される戦いぶりでもあった。
3.11を前に掴んだ勝利。カシマにサッカーがある日常への感謝と喜びを噛み締め、チームは歩みを進めていく。準備期間は3日間。勝利の翌日、穏やかな青空に恵まれたクラブハウスで、選手たちはリカバリーメニューを消化した。横浜FM戦の先発メンバー以外は、実戦形式のトレーニングやシュート、パス練習で次戦に向けた準備を行った。激しいポジション争いが日常と化し、ベンチ入りの18名枠を巡る切磋琢磨はどんな時でも続いている。
そして試合前日には、非公開練習と公式会見が行われた。石井監督は「前節のムアントン戦は自分たちのミスが多くて、勝ち点を失ってしまったという印象が強い。ブリスベン戦はホームだし、しっかりと勝ち点3を取りたい」と、勝利を誓う。並んで出席した土居も「前半に先制できるかが重要だと思っている」と、具体的なイメージを描きながら試合を展望していた。
冷たい雨に見舞われた、火曜日夜のカシマスタジアム。それでも、背番号12はボルテージを高め、選手たちを鼓舞する。石井監督が指名した先発メンバーは、横浜FM戦から3名が変更。ゴールマウスには、今季の公式戦初先発となる曽ケ端が立ちはだかり、ボランチの一角には永木。そして前線には、ACL前節のムアントン戦でPK失敗という悔しさと向き合い、4日前の横浜FM戦で値千金の決勝ゴールを叩きこんだ鈴木が入った。その他、最終ラインは右から伊東、植田、昌子、山本の4人。永木とコンビを組むのはレオ シルバ、2列目には遠藤と土居、そして鈴木と2トップを組むのは金崎となった。そしてベンチにはGKのクォン スンテ、復帰となった西、町田、中村、小笠原、ペドロ ジュニオール、金森が並んだ。

冷たい雨に打たれながら、大きなチームコールで選手たちを奮い立たせる背番号12とともに、選手たちは19時にキックオフのホイッスルを聞いた。立ち上がりから、ボールキープ率が高めていったのは鹿島。開始早々、右サイドを起点とした攻撃から、最後は敵陣まで進出していた昌子が思い切りよくロングシュートを放つ。相手DFにブロックされたものの、国際試合では特に難しいキックオフ直後の時間帯に、積極的な姿勢を示してチームをけん引した。

続くチャンスは6分。遠藤がペナルティーエリア右手前から左足を振り抜く。得意の位置から放たれたシュートは相手GKにキャッチされたが、背番号25は幾度となくチャンスを作り出し、のちに歓喜の瞬間を生み出すこととなる。

10分以降はブリスベン・ロアーFCがボールを持つ時間が長くなり始め、押し込まれる場面もあった。それでも、今季初先発の曽ケ端を中心とする守備陣が冷静に対応。18分には最終ラインの背後へ抜け出した土居が左サイドから果敢に切り込み、鋭い突破から右足を振り抜く。グラウンダーのシュートは枠を捉えたが、相手GKにキャッチされてしまった。次のチャンスは22分、遠藤が再び得意の位置でボールを持つと、ペナルティーエリア右側に入って左足を一閃。ゴール左隅へと巻くイメージで狙った一撃は、わずかに枠を逸れた。

攻勢をかけていた鹿島だが、一瞬の隙を突かれてピンチを迎える。26分、鹿島陣内左サイドからのグラウンダーのクロス。ゴール前でスルーされ、背後からシュートを打たれると、枠を捉えられてしまったものの、曽ケ端が左手で弾き出した。百戦錬磨の守護神は、今季初の出番でも安定感にあふれたプレーを披露。瞬時の判断でチームを救った。33分にもペナルティーエリア内でルーズボールを拾われてボレーシュートでゴールを脅かされたが、再び曽ケ端が好セーブ。雨の下、判断が難しい場面でも、的確なシュートストップでゴールを許さなかった。


スコアレスのまま、前半は残り5分を切った。ホームで先制点が欲しい鹿島はなかなか決定機を作り出せずにいたが、43分に待望の瞬間が訪れる。主役となったのは、横浜FM戦で鮮やかな決勝弾を演出した2人だった。右サイドの深い位置まで攻撃参加した伊東が低いクロスを供給すると、待っていた鈴木は迷いなく右足を一閃。ニアサイドの狭いコースを強烈なボレーで射抜き、ゴールネットを揺らした。1-0。伊東から鈴木のホットラインで2試合連続でスコアを刻み、鹿島が1点リードで前半を終えた。



1-0で迎えた後半も、鹿島は立ち上がりからゴールへの意欲を示してみせる。46分、敵陣へ進出したレオがミドルシュート。相手GKにキャッチされたものの、久々に複数得点が決まる予感が漂う。
50分以降は中盤にスペースが空き始め、ややオープンな展開へ傾斜していった。54分にはミドルシュートを打たれたが、曽ケ端がガッチリとキャッチ。ブリスベン・ロアーFCにゴールを許さない。そして石井監督は62分、永木に代えて小笠原を投入。ボランチの一角に背番号40を配し、勝利への羅針盤を託した。さらに68分には、試合メンバーへの復帰を果たした西を右サイドバックに起用。途中出場の2人と遠藤を交えた右サイドでのパスワークで、主導権を取り戻した。

1-0のまま、残り20分を切った。72分、遠藤の右CKに合わせた昌子のヘディングシュートはわずかに枠を越えてしまう。しかし4分後、再び右CKから2つ目のスコアが刻まれた。ゴール前の混戦から、植田が強引に押し込む。相手GKが弾き出そうとする中、力強くゴールラインの奥へとボールを届けた。2-0。背番号5を纏って初めて挙げたゴールで、鹿島が勝利へと前進した。



追加点を決めて優位に立った鹿島。ゴールラッシュの締めくくりは、何度もチャンスを作り出していた遠藤の左足がもたらした。80分、金崎からのパスを受けてペナルティーエリア右側に入ると、ゴール左隅へ力強いシュート。グラウンダーのボールで正確にネットを揺らし、スコアを3-0とした。



残り10分、鹿島は失点を喫することなく、しっかりと試合を終わらせた。後半アディショナルタイムには土居のクロスから金崎のボレーで4点目を狙い、惜しくも相手GKに阻まれてしまったものの、最後まで得点への意欲を示し続けた。連ねたシュートは20本。実に5試合ぶりとなるマルチゴール、今季2回目の1試合3得点、そして3試合連続のクリーンシートで、鹿島が3-0と勝利を収めた。




グループステージ2勝目を挙げた鹿島は、第3節を終えて勝ち点6。他会場の結果により、グループEの首位に返り咲いた。ACLの次戦は4月12日、再びブリスベン・ロアーFCとの対峙で、今度はアウェイに乗り込むこととなる。そして鹿島は次戦、4日後にJ1第4節で清水と対戦。再び中3日で迎える一戦を最後に、公式戦は2週間のインターバルに入る。3月の4試合を全勝で終えるべく、チームは準備を進めていく。


【この試合のトピックス】
・ACLのホームゲームで2連勝を果たした。
・3月に入ってから、公式戦3連勝となった。
・曽ケ端が今季の公式戦初出場を果たした。
・遠藤が2月18日の浦和戦以来となるゴールを決めた。
・鈴木が公式戦2試合連続ゴール。公式戦7試合で4得点目となった。
・西が2月25日のFC東京戦以来、4試合ぶりの出場を果たした。
スタッツ
![]() |
![]() |
|
---|---|---|
20 | シュート | 7 |
2 | GK | 8 |
8 | CK | 2 |
14 | 直接FK | 16 |
0 | 間接FK | 2 |
0 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 6,558人
- 天候
- 雨、中風
気温 9.3℃ / 湿度 85.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- アリレザ ファガニ
- 副審
-
レザ ソハンダン
モハンマド レザ マンスウリ - 第4の審判員
- アムディラー ザイヌ ディン