試合結果
2017Jリーグプレシーズンマッチ いばらきサッカーフェスティバル2017

水戸ホーリーホック
試合終了
0-3
0前半1
0後半2

鹿島アントラーズ
- 34' 遠藤 康
- 73' 鈴木 優磨
- 84' レアンドロ
試合経過
34' | ![]() |
遠藤 康 | ||
55' | ![]() |
昌子 源 → ブエノ | ||
61' | ![]() |
三竿 雄斗 → 伊東 幸敏 | ||
内田 航平 → 前田 大然 | ![]() |
66' | ||
70' | ![]() |
ペドロ ジュニオール → 鈴木 優磨 | ||
70' | ![]() |
中村 充孝 → レアンドロ | ||
73' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
白井 永地 → 小島 幹敏 | ![]() |
75' | ||
77' | ![]() |
小笠原 満男 → 三竿 健斗 | ||
田向 泰輝 → 田中 恵太 | ![]() |
82' | ||
84' | ![]() |
レアンドロ | ||
85' | ![]() |
遠藤 康 → 金森 健志 | ||
湯澤 洋介 → 外山 凌 | ![]() |
85' | ||
齊藤 隆成 → 伊藤 槙人 | ![]() |
90' |
遠藤、鈴木、レアンドロが決めた!鹿島、水戸とのダービーマッチで快勝!
シーズン開幕を告げる茨城ダービーで、鹿島が会心の勝利を収めた。いばらきサッカーフェスティバル2017、水戸ホーリーホックとの対戦は、遠藤と鈴木、そしてレアンドロのゴールで3-0と快勝。完封勝利でプレシーズン期間を締めくくった。
鹿島は1月22日から27日にタイキャンプ、そして31日から2月7日までは宮崎キャンプを実施し、すでに5試合を戦った。2冠を達成した昨季のメンバーをベースに、実績十分の新戦力が数多く加わった今季、石井監督は実戦をこなしながらコンディションと戦術理解度を高めていく試みを断行。キャンプでの計5試合は3勝2敗と思うような結果が出たわけではないが、新背番号“9”を背負う鈴木が4ゴールを挙げて強烈にアピールするなど、明るい材料も数多くあった。
課題と手応えをもって宮崎から鹿嶋へ帰還したチームは、つかの間のオフを終え、9日にクラブハウスに再集合した。厳しい寒さに見舞われたが、グラウンドは熱を帯びていく。クラブが敢行した積極補強の結果、選手層は格段に増した。実戦形式のトレーニングや紅白戦の水準は、かつてないほどに上がっている。プレシーズン期間の鈴木の活躍について「良い刺激を与え合っていると思う」と語っていた植田も、新たに纏う“5”を輝かせるべく、日々のトレーニングで存在感を示し続けている。
水戸戦前日、青空の下でセットプレー練習やレクリエーションゲームを実施した指揮官は「開幕に向けたメンバー構成はある程度、頭の中にある」と、新チームの輪郭を描きつつあることを明かした。「新加入選手と既存の選手をミックスして起用して、どのくらいコミュニケーションがうまくいくかを見たい。明日の試合と日曜日の練習試合で、ACLやJリーグのメンバーが決まってくると思う」。茨城ダービーは単なるプレシーズンマッチではない。レギュラーの座を懸けた、サバイバルマッチだ。
「公式戦に向けた最終チェックの場になる」と位置付けた一戦で、石井監督が指名した先発メンバー11人には、新加入4選手が名を連ねていた。GKのクォン スンテ、左サイドバックの三竿雄斗、ボランチのレオ シルバ、そして前線のペドロ ジュニオールが先発入り。最終ラインは雄斗のほか、西と植田、昌子が並ぶ。ボランチでレオとコンビを組むのは小笠原、そして2列目は中村と遠藤が務める。前線ではペドロとともに金崎がゴールを狙う。
またベンチには、GKの曽ケ端、伊東、ブエノ、三竿健斗、レアンドロ、鈴木、金森が並んだ。
青空に恵まれたケーズデンキスタジアム水戸には、朝早くから両チームのサポーターが足を運んでいた。5年ぶりに水戸で開催されるダービーマッチは、ホーム・アウェイともに自由席のチケットが完売となるなど、高い注目度の下で行われることとなった。11時からは筑波大学と流通経済大学の一戦も行われ、関東大学1部リーグに所属する両雄が熱い戦いを繰り広げた。まさに茨城が誇る4チームが集結した一日。アントラーズレッドで埋め尽くされたアウェイスタンドからは、フットボールシーズンの開幕を待ちわびた背番号12が大きな声でチームコールを降り注いだ。鹿島の赤、水戸の青。両者のコントラストが鮮やかに描かれ、ボルテージが高まっていく。そして14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。
鹿島は前半、風下での戦いを強いられた。序盤はボールの軌道を見誤る場面もあったが、次第に順応。右サイドの西と遠藤がパス交換で起点となり、水戸を押し込んでいった。ペドロや金崎も前線でのポストプレーでボールを収め、労を惜しまないプレスでチームの推進力となった。
10分以降は互いに拮抗した展開となったが、鹿島がボールキープ率を高めていった。向かい風を利用し、ロングボールを相手の最終ラインの背後へ落としてペドロや金崎を走らせる場面も増え始め、水戸陣内でのプレー機会が増えていく。22分には攻撃参加でカットインした西がペナルティーエリア右手前でファウルを受け、FKを獲得。レオが直接狙ったが、枠の左へ逸れてしまった。
攻勢をかける鹿島は24分、この日最初の決定機を作り出す。小笠原の縦パスから右サイドを攻略し、西がクロス。飛び込んだ中村がヘディングシュートで枠を捉えたが、相手GKの正面を突いてしまう。こぼれ球へのプッシュも阻まれ、ゴールネットを揺らすことができなかった。
続いての決定機は29分。金崎のポストプレーから雄斗がマイナスのクロスを上げ、遠藤がシュートを放つ。グラウンダーのボールは枠を捉えたが、右ポストを直撃して得点とならなかった。
両サイドからの攻撃でチャンスを作りながら、鹿島はなかなか均衡を破れずにいた。それでも34分、アントラーズレッドのスタンドに歓喜の時が訪れる。ペナルティーエリア内での混戦、西が競り合った後のこぼれ球に反応した遠藤が左足を一閃。グラウンダーのシュートが、左ポストを叩いてゴールへ吸い込まれた。1-0。キャプテンマークを巻いてピッチに立った背番号25が、鹿島にリードをもたらした。前半は鹿島の1点リードで終了した。
後半に入っても、鹿島の攻勢は続いた。ペドロや金崎がオフサイドとなる場面も少なくなかったが、積極的に最終ラインの背後へ飛び出す動きで水戸に脅威を与えていく。51分にはペナルティーエリア左手前でボールを持った中村の技術とアイデアが鮮やかなスルーパスとなって描かれたが、反応したペドロはわずかにオフサイド。惜しくもチャンスを逃したものの、流れるような攻撃を見せた。
鹿島は55分、ふくらはぎに違和感を訴えた昌子が交代を申し出、ブエノがピッチへ。石井 監督は61分に伊東、そして70分には鈴木とレアンドロを投入し、様々な組み合わせを試しながらコンビネーションの熟成を図る。
そして73分、相手GKのパスが味方に当たったルーズボールを金崎が拾い、鈴木へラストパス。新背番号“9”は無人のゴールへ冷静に流し込み、鹿島がリードを広げた。鈴木にとってはプレシーズンマッチ5試合目の出場で、5ゴール目。勢いに乗る若武者が、またもゴールネットを揺らしてみせた。
2点リードとなった鹿島。石井監督は77分に三竿健斗を投入し、レオとのボランチコンビもテストした。レアンドロが左サイドハーフ、西が左サイドバックと、宮崎では試さなかった配置も採用し、バリエーションを模索していった。
勝利を決定付ける3点目は84分、右サイドをオーバーラップした伊東に金崎からパスが通り、スピードに乗った状態でクロスが上がる。ゴール前、フリーで待っていたのはレアンドロだった。右足ボレーをゴールに突き刺し、日本での初ゴールを記録した。
寒空の下、勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた。3-0。鹿島が水戸との茨城ダービーを制し、今季6試合目のプレシーズンマッチを勝利で飾った。いばらきサッカーフェスティバルでの完封勝利は5年ぶり。様々な組み合わせを試しながら、しっかりと結果を残すことができた。
鹿島の次戦は18日、FUJI XEROX SUPER CUPで浦和と激突。日産スタジアムで、ライバルとの一戦に臨む。そして21日にはいよいよ、AFCチャンピオンズリーグの初戦・蔚山現代FCが待っている。25日はFC東京とのJ1開幕戦、28日はACLのムアントン・ユナイテッド戦で、タイへと遠征する。開幕と同時に立ち向かうこととなる過密スケジュール。難敵との連戦で、世界とクラブを「つなぐ」戦いがいよいよ始まる。
【この試合のトピックス】
・いばらきサッカーフェスティバルは通算12回目で、11勝1分けとなった。
・いばらきサッカーフェスティバルでの完封勝利は2012年以来5年ぶりとなった。
・鈴木が今季のプレシーズンマッチで5試合出場、5ゴールを記録した。
・レアンドロが日本での初ゴールを決めた。
・遠藤が今季初ゴールを決めた。
・クォン スンテが加入後初のフル出場を果たした。
シーズン開幕を告げる茨城ダービーで、鹿島が会心の勝利を収めた。いばらきサッカーフェスティバル2017、水戸ホーリーホックとの対戦は、遠藤と鈴木、そしてレアンドロのゴールで3-0と快勝。完封勝利でプレシーズン期間を締めくくった。
鹿島は1月22日から27日にタイキャンプ、そして31日から2月7日までは宮崎キャンプを実施し、すでに5試合を戦った。2冠を達成した昨季のメンバーをベースに、実績十分の新戦力が数多く加わった今季、石井監督は実戦をこなしながらコンディションと戦術理解度を高めていく試みを断行。キャンプでの計5試合は3勝2敗と思うような結果が出たわけではないが、新背番号“9”を背負う鈴木が4ゴールを挙げて強烈にアピールするなど、明るい材料も数多くあった。
課題と手応えをもって宮崎から鹿嶋へ帰還したチームは、つかの間のオフを終え、9日にクラブハウスに再集合した。厳しい寒さに見舞われたが、グラウンドは熱を帯びていく。クラブが敢行した積極補強の結果、選手層は格段に増した。実戦形式のトレーニングや紅白戦の水準は、かつてないほどに上がっている。プレシーズン期間の鈴木の活躍について「良い刺激を与え合っていると思う」と語っていた植田も、新たに纏う“5”を輝かせるべく、日々のトレーニングで存在感を示し続けている。
水戸戦前日、青空の下でセットプレー練習やレクリエーションゲームを実施した指揮官は「開幕に向けたメンバー構成はある程度、頭の中にある」と、新チームの輪郭を描きつつあることを明かした。「新加入選手と既存の選手をミックスして起用して、どのくらいコミュニケーションがうまくいくかを見たい。明日の試合と日曜日の練習試合で、ACLやJリーグのメンバーが決まってくると思う」。茨城ダービーは単なるプレシーズンマッチではない。レギュラーの座を懸けた、サバイバルマッチだ。
「公式戦に向けた最終チェックの場になる」と位置付けた一戦で、石井監督が指名した先発メンバー11人には、新加入4選手が名を連ねていた。GKのクォン スンテ、左サイドバックの三竿雄斗、ボランチのレオ シルバ、そして前線のペドロ ジュニオールが先発入り。最終ラインは雄斗のほか、西と植田、昌子が並ぶ。ボランチでレオとコンビを組むのは小笠原、そして2列目は中村と遠藤が務める。前線ではペドロとともに金崎がゴールを狙う。
またベンチには、GKの曽ケ端、伊東、ブエノ、三竿健斗、レアンドロ、鈴木、金森が並んだ。


青空に恵まれたケーズデンキスタジアム水戸には、朝早くから両チームのサポーターが足を運んでいた。5年ぶりに水戸で開催されるダービーマッチは、ホーム・アウェイともに自由席のチケットが完売となるなど、高い注目度の下で行われることとなった。11時からは筑波大学と流通経済大学の一戦も行われ、関東大学1部リーグに所属する両雄が熱い戦いを繰り広げた。まさに茨城が誇る4チームが集結した一日。アントラーズレッドで埋め尽くされたアウェイスタンドからは、フットボールシーズンの開幕を待ちわびた背番号12が大きな声でチームコールを降り注いだ。鹿島の赤、水戸の青。両者のコントラストが鮮やかに描かれ、ボルテージが高まっていく。そして14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。
鹿島は前半、風下での戦いを強いられた。序盤はボールの軌道を見誤る場面もあったが、次第に順応。右サイドの西と遠藤がパス交換で起点となり、水戸を押し込んでいった。ペドロや金崎も前線でのポストプレーでボールを収め、労を惜しまないプレスでチームの推進力となった。

10分以降は互いに拮抗した展開となったが、鹿島がボールキープ率を高めていった。向かい風を利用し、ロングボールを相手の最終ラインの背後へ落としてペドロや金崎を走らせる場面も増え始め、水戸陣内でのプレー機会が増えていく。22分には攻撃参加でカットインした西がペナルティーエリア右手前でファウルを受け、FKを獲得。レオが直接狙ったが、枠の左へ逸れてしまった。

攻勢をかける鹿島は24分、この日最初の決定機を作り出す。小笠原の縦パスから右サイドを攻略し、西がクロス。飛び込んだ中村がヘディングシュートで枠を捉えたが、相手GKの正面を突いてしまう。こぼれ球へのプッシュも阻まれ、ゴールネットを揺らすことができなかった。
続いての決定機は29分。金崎のポストプレーから雄斗がマイナスのクロスを上げ、遠藤がシュートを放つ。グラウンダーのボールは枠を捉えたが、右ポストを直撃して得点とならなかった。

両サイドからの攻撃でチャンスを作りながら、鹿島はなかなか均衡を破れずにいた。それでも34分、アントラーズレッドのスタンドに歓喜の時が訪れる。ペナルティーエリア内での混戦、西が競り合った後のこぼれ球に反応した遠藤が左足を一閃。グラウンダーのシュートが、左ポストを叩いてゴールへ吸い込まれた。1-0。キャプテンマークを巻いてピッチに立った背番号25が、鹿島にリードをもたらした。前半は鹿島の1点リードで終了した。




後半に入っても、鹿島の攻勢は続いた。ペドロや金崎がオフサイドとなる場面も少なくなかったが、積極的に最終ラインの背後へ飛び出す動きで水戸に脅威を与えていく。51分にはペナルティーエリア左手前でボールを持った中村の技術とアイデアが鮮やかなスルーパスとなって描かれたが、反応したペドロはわずかにオフサイド。惜しくもチャンスを逃したものの、流れるような攻撃を見せた。


鹿島は55分、ふくらはぎに違和感を訴えた昌子が交代を申し出、ブエノがピッチへ。石井 監督は61分に伊東、そして70分には鈴木とレアンドロを投入し、様々な組み合わせを試しながらコンビネーションの熟成を図る。

そして73分、相手GKのパスが味方に当たったルーズボールを金崎が拾い、鈴木へラストパス。新背番号“9”は無人のゴールへ冷静に流し込み、鹿島がリードを広げた。鈴木にとってはプレシーズンマッチ5試合目の出場で、5ゴール目。勢いに乗る若武者が、またもゴールネットを揺らしてみせた。


2点リードとなった鹿島。石井監督は77分に三竿健斗を投入し、レオとのボランチコンビもテストした。レアンドロが左サイドハーフ、西が左サイドバックと、宮崎では試さなかった配置も採用し、バリエーションを模索していった。




勝利を決定付ける3点目は84分、右サイドをオーバーラップした伊東に金崎からパスが通り、スピードに乗った状態でクロスが上がる。ゴール前、フリーで待っていたのはレアンドロだった。右足ボレーをゴールに突き刺し、日本での初ゴールを記録した。


寒空の下、勝利を告げるホイッスルが鳴り響いた。3-0。鹿島が水戸との茨城ダービーを制し、今季6試合目のプレシーズンマッチを勝利で飾った。いばらきサッカーフェスティバルでの完封勝利は5年ぶり。様々な組み合わせを試しながら、しっかりと結果を残すことができた。


鹿島の次戦は18日、FUJI XEROX SUPER CUPで浦和と激突。日産スタジアムで、ライバルとの一戦に臨む。そして21日にはいよいよ、AFCチャンピオンズリーグの初戦・蔚山現代FCが待っている。25日はFC東京とのJ1開幕戦、28日はACLのムアントン・ユナイテッド戦で、タイへと遠征する。開幕と同時に立ち向かうこととなる過密スケジュール。難敵との連戦で、世界とクラブを「つなぐ」戦いがいよいよ始まる。
【この試合のトピックス】
・いばらきサッカーフェスティバルは通算12回目で、11勝1分けとなった。
・いばらきサッカーフェスティバルでの完封勝利は2012年以来5年ぶりとなった。
・鈴木が今季のプレシーズンマッチで5試合出場、5ゴールを記録した。
・レアンドロが日本での初ゴールを決めた。
・遠藤が今季初ゴールを決めた。
・クォン スンテが加入後初のフル出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
4 | シュート | 13 |
9 | GK | 7 |
8 | CK | 6 |
11 | 直接FK | 11 |
9 | 間接FK | 1 |
9 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 8,837人
- 天候
- 晴一時曇、弱風
気温 12.6℃ / 湿度 20.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 飯田 淳平
- 副審
-
作本 貴典
中井 恒 - 第4の審判員
- 武田 光晴