試合結果
2017明治安田生命J1リーグ 第29節

鹿島アントラーズ
- 30' 土居 聖真
- 84' 鈴木 優磨
試合終了
2-0
1前半0
1後半0

サンフレッチェ広島
試合経過
植田 直通 | ![]() |
10' | ||
山本 脩斗 | ![]() |
13' | ||
土居 聖真 | ![]() |
30' | ||
55' | ![]() |
丹羽 大輝 | ||
ペドロ ジュニオール → 鈴木 優磨 | ![]() |
67' | ||
67' | ![]() |
丹羽 大輝 → 茶島 雄介 | ||
レアンドロ | ![]() |
69' | ||
79' | ![]() |
フェリペ シウバ → 皆川 佑介 | ||
中村 充孝 → 伊東 幸敏 | ![]() |
79' | ||
鈴木 優磨 | ![]() |
84' | ||
レアンドロ → 安部 裕葵 | ![]() |
85' | ||
85' | ![]() |
アンデルソン ロペス → 森島 司 |
土居と鈴木が決めた!雨中の聖地で鹿島が勝利、広島撃破で勝ち点3獲得!
鹿島が聖地で力強く再出発を遂げた。インターバルを経て迎えた、J1第29節。カシマスタジアムにサンフレッチェ広島を迎え撃つと、30分に土居が強烈な左足シュートを突き刺して先制に成功する。リードを保ったまま迎えた84分、途中出場の鈴木が追加点を挙げて勝利を決定付けた。2-0。2試合ぶりの白星で、勝ち点を64に伸ばした。
国際Aマッチウィークによる中断期間で、鹿島は着々と準備を進めてきた。9月30日に鳥栖で喫した不甲斐なき完封負けの悔しさを胸に刻み、選手たちはトレーニングに打ち込んでいく。待望の復帰を果たしたペドロ ジュニオールだけでなく、離脱を強いられていた遠藤も全体練習に合流。町田も着々と復活への道のりを突き進んでいる。メンバーの充実は明るい材料であるとともに、競争意識の激化を意味する。勝負のシーズン終盤へ、個々の切磋琢磨がチーム力を高めていくことは間違いない。
自らアクションを起こし、主導権を掴みに行くサッカーを追求し続ける指揮官は、12日に紅白戦を実施した。日本代表に招集されていた昌子と植田も合流し、チームは集中力を高めていく。それぞれの胸に去来する悔しさとともに鹿嶋へ帰還したセンターバックコンビは、秘めたる思いをプレーにぶつけた。昌子は言う。前節の敗戦が「原点に返るチャンス」だと。植田は力を込める。「連敗はあり得ない」と。聖地での勝利だけを見据えた選手たちは激しいマッチアップを繰り返し、グラウンドは熱を帯びていった。
秋の深まりを感じさせる肌寒さと冷たい雨に見舞われた試合前日、指揮官はセットプレーの確認を入念に行った。2週間の準備期間を終え、大岩監督は「攻守の切り替えや攻撃のバリエーション増加、リスクマネージメントといった、自分たちがやるべきことを再確認するトレーニング」に取り組み、「良い準備をすることができた」と手応えを語っている。
重要な意味を持つ再開初戦に臨む指揮官は、鳥栖戦から先発メンバー1名を入れ替えた。累積警告で出場停止となる金崎に代わり、ペドロが復帰後初先発。他の10選手は2週間前と同じラインナップで、GKは曽ケ端、最終ラインは西、植田、昌子、山本が4バックを形成する。ボランチは三竿健斗とレオ シルバがコンビを組み、2列目にはレアンドロと中村。そして前線では土居がペドロとともにゴールを狙う。ベンチには、GKのクォン スンテと伊東、永木、安部、小笠原、鈴木、金森という面々が座る。
10月最初、そして唯一のホームゲーム。鹿嶋は厚い雲に覆われ、冷たい雨に見舞われた。それでもカシマスタジアムは、フットボールのある週末が帰ってきた喜びに包まれていた。総力戦で勝利を収め、再出発を――。アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運び、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに臨む選手たちに、勝利への渇望と情熱が降り注がれていく。6月以来となる聖地への帰還を遂げたペドロには、復帰の喜びと期待を託した歌声が贈られた。アップテンポのチャントは、繰り返されるたびに熱量を増していった。
15時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。ホームでの勝利だけを見据えて戦う鹿島は、立ち上がりから攻勢をかけて敵陣へ押し込んでいく。敵陣左サイド深くから山本がクロスを上げ、ファーサイドの西がヘディングシュート。枠の左へ逸れたが、両サイドバックが高い位置を取るアグレッシブな姿勢を見せ、ゴールへの意欲を示してみせた。
さらに5分、相手GKがペナルティーエリア内でのボール保持で6秒を超過。エリア内で鹿島の間接FKとなった。スポットに立ったペドロが右側の中村へグラウンダーのパスを通し、トラップから右足を一閃。背番号13が強烈なシュートを放ったが、カバーに戻った相手DFにブロックされてしまった。
均衡を破ることはできなかったものの、入り方が難しい中断明けの一戦で上々の滑り出しを見せた鹿島。しかし次第に広島に押し込まれてしまう。自陣でのボールロスト、クリアボールを相手に拾われるプレーが増え、最終ラインの背後を突かれる場面も少なくなかった。雨に濡れたピッチで激しいボディコンタクトの応酬となる中、なかなか主導権を握ることができなかった。健斗が「もう少し、うまく試合運びをすることができたと思う」と反省の弁を述べたように、中盤でボールを落ち着かせることができなかった。
とりわけ、20分経過後は広島にことごとくセカンドボールを拾われてしまった。23分、フェリペ シルバにペナルティーエリア手前からのミドルシュートを打たれてゴールを脅かされる。それでも、苦しい時間を何とかしのぎ切った鹿島は、欲しかった先制点をしっかりと決めてみせた。主役を演じたのは「ここから連勝していきたい」と決意を語っていた背番号8だった。
30分、敵陣左サイドで山本が激しいプレスをかけると、ルーズボールが中央へ。いち早く反応した健斗が縦パスを通すと、土居が前を向いた。見据える先はゴールのみ。鋭いドリブルで対面する相手をかわすと、ペナルティーエリアに差し掛かって左足を振り抜いた。強烈な一撃がゴールに突き刺さる。1-0。土居のファインゴールで、鹿島が均衡を破ってみせた。山本のプレス、健斗の縦パスに土居のドリブル、それと同時に相手DFをファーサイドへと引き付けた中村の動きも見逃せない。「自らアクションを起こす」というコンセプトを完遂し、鮮やかな連係から刻んだスコアだった。
ホームでリードを奪った鹿島。苦しみながらも理想的な展開となったが、42分に大ピンチを迎える。ペナルティーエリア左奥への浮き球を中央へ折り返され、アンデルソン ロペスに至近距離からボレーを打たれてしまった。強烈な一撃が鹿島を襲う、しかし百戦錬磨の守護神がそこに立ちはだかった。曽ケ端が左手で起死回生のビッグセーブ。1-0とリードを保ち、ハーフタイムを迎えることとなった。
時に激しく降り注ぐ雨の下、アントラーズレッドの背番号12はともに戦い続けた。リードで迎えた後半、勝利への渇望をピッチへと降り注いでいく。サポーターが待つゴールへ攻める45分、立ち上がりはやはり拮抗した展開だった。それでも時折鋭いショートカウンターで広島を脅かし、ペドロやレアンドロがシュートチャンスを迎える。ネットを揺らすことはできなくとも、ゴールへの意欲を誰もが示していた。
67分、大岩監督はペドロに代えて鈴木を投入。さらに79分には中村を下げて伊東をピッチへ送り出す。前線を活性化させ、西を2列目にシフトする采配で追加点を目指した。そして5分後、聖地に2度目の歓喜が訪れる。
84分、西がペナルティーエリア右手前までドリブルで進出。類まれなるセンスで攻撃のアクセントとなった背番号22が、オーバーラップを敢行した伊東へパスを送る。右サイドバックの選択はグラウンダーのクロスだった。ニアサイドに土居が飛び込み、ファーサイドへ流れたボールを鈴木が押し込んだ。交代策が的中した会心のスコアで、鹿島が勝利を決定付けた。
2-0。再出発を期す重要なホームゲームで、鹿島がしっかりと完封勝利を収めた。次戦は1週間後、J1第30節・横浜FM戦だ。日産スタジアムでのナイトゲームを皮切りに、9日間でのアウェイ3連戦が待ち受けている。リーグ戦は残り5試合、そして天皇杯制覇まで3試合。目の前の戦いに集中し、一戦必勝で歩みを進める日々が続く。
【この試合のトピックス】
・J1での広島戦は今季2戦2勝。2014年の第9節以来8試合負けなしで、5連勝となった。ホームでは2014年以来4試合負けなし(3勝1分)。公式戦では6連勝。
・29試合目で21勝目を挙げた。現行の34試合制になってからは通算2度目。クラブ記録は2007年の22勝(6分6敗)。
・勝ち点が64となり、34試合制におけるクラブ史上3番目の記録となった。2007年の72、2009年の66に次ぐ数字。
・土居が8月5日のJ1第20節仙台戦以来の今季3得点目を挙げた。
・鈴木が8月13日のJ1第22節川崎F戦以来の今季6得点目を挙げた。
・ペドロ ジュニオールが7月8日のJ1第18節FC東京戦以来の先発復帰を果たした。
鹿島が聖地で力強く再出発を遂げた。インターバルを経て迎えた、J1第29節。カシマスタジアムにサンフレッチェ広島を迎え撃つと、30分に土居が強烈な左足シュートを突き刺して先制に成功する。リードを保ったまま迎えた84分、途中出場の鈴木が追加点を挙げて勝利を決定付けた。2-0。2試合ぶりの白星で、勝ち点を64に伸ばした。
国際Aマッチウィークによる中断期間で、鹿島は着々と準備を進めてきた。9月30日に鳥栖で喫した不甲斐なき完封負けの悔しさを胸に刻み、選手たちはトレーニングに打ち込んでいく。待望の復帰を果たしたペドロ ジュニオールだけでなく、離脱を強いられていた遠藤も全体練習に合流。町田も着々と復活への道のりを突き進んでいる。メンバーの充実は明るい材料であるとともに、競争意識の激化を意味する。勝負のシーズン終盤へ、個々の切磋琢磨がチーム力を高めていくことは間違いない。
自らアクションを起こし、主導権を掴みに行くサッカーを追求し続ける指揮官は、12日に紅白戦を実施した。日本代表に招集されていた昌子と植田も合流し、チームは集中力を高めていく。それぞれの胸に去来する悔しさとともに鹿嶋へ帰還したセンターバックコンビは、秘めたる思いをプレーにぶつけた。昌子は言う。前節の敗戦が「原点に返るチャンス」だと。植田は力を込める。「連敗はあり得ない」と。聖地での勝利だけを見据えた選手たちは激しいマッチアップを繰り返し、グラウンドは熱を帯びていった。
秋の深まりを感じさせる肌寒さと冷たい雨に見舞われた試合前日、指揮官はセットプレーの確認を入念に行った。2週間の準備期間を終え、大岩監督は「攻守の切り替えや攻撃のバリエーション増加、リスクマネージメントといった、自分たちがやるべきことを再確認するトレーニング」に取り組み、「良い準備をすることができた」と手応えを語っている。

重要な意味を持つ再開初戦に臨む指揮官は、鳥栖戦から先発メンバー1名を入れ替えた。累積警告で出場停止となる金崎に代わり、ペドロが復帰後初先発。他の10選手は2週間前と同じラインナップで、GKは曽ケ端、最終ラインは西、植田、昌子、山本が4バックを形成する。ボランチは三竿健斗とレオ シルバがコンビを組み、2列目にはレアンドロと中村。そして前線では土居がペドロとともにゴールを狙う。ベンチには、GKのクォン スンテと伊東、永木、安部、小笠原、鈴木、金森という面々が座る。
10月最初、そして唯一のホームゲーム。鹿嶋は厚い雲に覆われ、冷たい雨に見舞われた。それでもカシマスタジアムは、フットボールのある週末が帰ってきた喜びに包まれていた。総力戦で勝利を収め、再出発を――。アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運び、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに臨む選手たちに、勝利への渇望と情熱が降り注がれていく。6月以来となる聖地への帰還を遂げたペドロには、復帰の喜びと期待を託した歌声が贈られた。アップテンポのチャントは、繰り返されるたびに熱量を増していった。
15時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。ホームでの勝利だけを見据えて戦う鹿島は、立ち上がりから攻勢をかけて敵陣へ押し込んでいく。敵陣左サイド深くから山本がクロスを上げ、ファーサイドの西がヘディングシュート。枠の左へ逸れたが、両サイドバックが高い位置を取るアグレッシブな姿勢を見せ、ゴールへの意欲を示してみせた。
さらに5分、相手GKがペナルティーエリア内でのボール保持で6秒を超過。エリア内で鹿島の間接FKとなった。スポットに立ったペドロが右側の中村へグラウンダーのパスを通し、トラップから右足を一閃。背番号13が強烈なシュートを放ったが、カバーに戻った相手DFにブロックされてしまった。
均衡を破ることはできなかったものの、入り方が難しい中断明けの一戦で上々の滑り出しを見せた鹿島。しかし次第に広島に押し込まれてしまう。自陣でのボールロスト、クリアボールを相手に拾われるプレーが増え、最終ラインの背後を突かれる場面も少なくなかった。雨に濡れたピッチで激しいボディコンタクトの応酬となる中、なかなか主導権を握ることができなかった。健斗が「もう少し、うまく試合運びをすることができたと思う」と反省の弁を述べたように、中盤でボールを落ち着かせることができなかった。
とりわけ、20分経過後は広島にことごとくセカンドボールを拾われてしまった。23分、フェリペ シルバにペナルティーエリア手前からのミドルシュートを打たれてゴールを脅かされる。それでも、苦しい時間を何とかしのぎ切った鹿島は、欲しかった先制点をしっかりと決めてみせた。主役を演じたのは「ここから連勝していきたい」と決意を語っていた背番号8だった。
30分、敵陣左サイドで山本が激しいプレスをかけると、ルーズボールが中央へ。いち早く反応した健斗が縦パスを通すと、土居が前を向いた。見据える先はゴールのみ。鋭いドリブルで対面する相手をかわすと、ペナルティーエリアに差し掛かって左足を振り抜いた。強烈な一撃がゴールに突き刺さる。1-0。土居のファインゴールで、鹿島が均衡を破ってみせた。山本のプレス、健斗の縦パスに土居のドリブル、それと同時に相手DFをファーサイドへと引き付けた中村の動きも見逃せない。「自らアクションを起こす」というコンセプトを完遂し、鮮やかな連係から刻んだスコアだった。
ホームでリードを奪った鹿島。苦しみながらも理想的な展開となったが、42分に大ピンチを迎える。ペナルティーエリア左奥への浮き球を中央へ折り返され、アンデルソン ロペスに至近距離からボレーを打たれてしまった。強烈な一撃が鹿島を襲う、しかし百戦錬磨の守護神がそこに立ちはだかった。曽ケ端が左手で起死回生のビッグセーブ。1-0とリードを保ち、ハーフタイムを迎えることとなった。
時に激しく降り注ぐ雨の下、アントラーズレッドの背番号12はともに戦い続けた。リードで迎えた後半、勝利への渇望をピッチへと降り注いでいく。サポーターが待つゴールへ攻める45分、立ち上がりはやはり拮抗した展開だった。それでも時折鋭いショートカウンターで広島を脅かし、ペドロやレアンドロがシュートチャンスを迎える。ネットを揺らすことはできなくとも、ゴールへの意欲を誰もが示していた。
67分、大岩監督はペドロに代えて鈴木を投入。さらに79分には中村を下げて伊東をピッチへ送り出す。前線を活性化させ、西を2列目にシフトする采配で追加点を目指した。そして5分後、聖地に2度目の歓喜が訪れる。
84分、西がペナルティーエリア右手前までドリブルで進出。類まれなるセンスで攻撃のアクセントとなった背番号22が、オーバーラップを敢行した伊東へパスを送る。右サイドバックの選択はグラウンダーのクロスだった。ニアサイドに土居が飛び込み、ファーサイドへ流れたボールを鈴木が押し込んだ。交代策が的中した会心のスコアで、鹿島が勝利を決定付けた。
2-0。再出発を期す重要なホームゲームで、鹿島がしっかりと完封勝利を収めた。次戦は1週間後、J1第30節・横浜FM戦だ。日産スタジアムでのナイトゲームを皮切りに、9日間でのアウェイ3連戦が待ち受けている。リーグ戦は残り5試合、そして天皇杯制覇まで3試合。目の前の戦いに集中し、一戦必勝で歩みを進める日々が続く。
【この試合のトピックス】
・J1での広島戦は今季2戦2勝。2014年の第9節以来8試合負けなしで、5連勝となった。ホームでは2014年以来4試合負けなし(3勝1分)。公式戦では6連勝。
・29試合目で21勝目を挙げた。現行の34試合制になってからは通算2度目。クラブ記録は2007年の22勝(6分6敗)。
・勝ち点が64となり、34試合制におけるクラブ史上3番目の記録となった。2007年の72、2009年の66に次ぐ数字。
・土居が8月5日のJ1第20節仙台戦以来の今季3得点目を挙げた。
・鈴木が8月13日のJ1第22節川崎F戦以来の今季6得点目を挙げた。
・ペドロ ジュニオールが7月8日のJ1第18節FC東京戦以来の先発復帰を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
15 | シュート | 12 |
12 | GK | 8 |
8 | CK | 6 |
19 | 直接FK | 15 |
3 | 間接FK | 5 |
2 | オフサイド | 5 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 18,655人
- 天候
- 雨のち曇のち雨、弱風
気温 21.2℃ / 湿度 73.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 山本 雄大
- 副審
-
木川田 博信
西尾 英朗 - 第4の審判員
- 塚田 智宏