試合結果
2017明治安田生命J1リーグ 第16節

鹿島アントラーズ
- 57' ペドロ ジュニオール
- 75' レアンドロ
試合終了
2-0
0前半0
2後半0

アルビレックス新潟
試合経過
三竿 健斗 | ![]() |
6' | ||
西 大伍 | ![]() |
15' | ||
27' | ![]() |
チアゴ ガリャルド | ||
ペドロ ジュニオール | ![]() |
57' | ||
土居 聖真 → 金崎 夢生 | ![]() |
58' | ||
66' | ![]() |
チアゴ ガリャルド → 成岡 翔 | ||
レアンドロ | ![]() |
75' | ||
81' | ![]() |
ホニ → 鈴木 武蔵 | ||
小笠原 満男 → レオ シルバ | ![]() |
81' | ||
ペドロ ジュニオール → 遠藤 康 | ![]() |
88' |
ペドロが2戦連発、レアンドロが今季4点目!鹿島が新潟を撃破、リーグ戦3連勝!
鹿島がホーム3連戦をゴールラッシュで締めくくった。J1第16節、アルビレックス新潟をカシマスタジアムに迎え撃つと、苦しんだ前半をスコアレスで終え、57分にペドロ ジュニオールのゴールで先制。75分にはレアンドロがゴールネットを揺らし、2-0と完封勝利を収めた。これで大岩監督就任後、公式戦4連勝。リーグ戦では3連勝で、勝ち点を30に伸ばして暫定3位に浮上した。
鹿島は4日前、天皇杯2回戦でJFLのFCマルヤス岡崎と対戦し、5-0と快勝。実に9名もの先発メンバー変更を施した指揮官の期待に、フレッシュなメンバーが応えてみせた。金森が加入後初得点、そしてルーキーの安部がプロ初得点を含む2ゴール。後半途中から公式戦初出場を果たした小田が正確なクロスでアシストを記録すれば、2年目の田中も巧みなボレーシュートで公式戦初ゴールを決めてみせた。常に難しい戦いを強いられる大会初戦で、輝かしい未来を感じさせるゴールラッシュ。連覇への道のりは会心の形でスタートした。
試合翌日のトレーニングから、チームは次なる戦いを見据えて準備を進めた。若武者たちの活躍が競争意識にさらなる刺激を与え、グラウンドは熱を帯びていく。23日に行われた紅白戦でも、指揮官へのアピールと戦術理解度の向上へ、激しいマッチアップが繰り返された。昌子は「剛さんは誰を起用するのかが難しいと思う。良い意味で監督を困らせたい。もっとポジション争いが増えれば、チームは強くなる」と、ポジション争いの激化を歓迎していた。
試合前日の最終調整を終え、大岩監督は「フラットに選手を見ているし、パフォーマンスが良ければ試合に絡んでいけるというのは普通のことだと思う。競争を促していきたい」と語った。選手たちの状態に手応えを掴んでいる指揮官は、その言葉通り、天皇杯2回戦で輝きを放った安部や金森をベンチ入りメンバーに加えた。先発メンバーの変更は植田以外の10名。GKにクォン スンテ、最終ラインには西と昌子、山本が復帰した。ボランチは三竿健斗と小笠原のコンビで、2列目には好調を維持するレアンドロと中村が並ぶ。そして前線では、土居とペドロ ジュニオールがゴールを狙う。ベンチには安部と金森のほか、GKの曽ケ端、伊東、遠藤、金崎が座った。そして、レオ シルバが待望の復帰。驚異的な回復力で古巣との一戦に臨む背番号4に、指揮官は「あれだけの選手なので信頼しているし、相当高いモチベーションだと思う。そこにも期待している」と、信頼を託していた。
曇り空に覆われた聖地に、続々と背番号12が足を運ぶ。ホームでの3連戦を、力強く勝利で締めくくるために――。アントラーズレッドのスタンドが、ウォーミングアップに姿を現した選手たちに情熱を降り注ぐ。大きなチームコール、そしてペドロや土居のゴールを渇望するチャントが鹿嶋の空に鳴り響いた。
18時33分、キックオフ。過去3試合同様、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を前面に押し出したい鹿島だが、この夜は停滞感とともに時計の針を進めることとなった。なかなか前線でボールを収めることができず、リズムを作れない。ルーズボールの競り合いでも後手に回った印象で、次第に新潟に押し込まれることとなった。
最終ラインでのビルドアップに対し、新潟は早いタイミングでプレスをかけてきた。鹿島は自らのミスでボールを失う回数が増え、攻撃を組み立てることができなかった。昌子は試合後、「前半はかなり苦しかった」と振り返っている。事実、23分にはクロスの競り合いからこぼれたボールを拾われ、強烈なミドルシュートでゴールを脅かされている。クロスバーを直撃してピンチを逃れたものの、新潟に決定機を作られてしまった。
前半に3つのスコアを刻んだ過去3試合とは全く異なる試合内容。苦しんだことは確かだが、選手たちに焦りはなかった。中村は「シーズンを通してみれば、そういう試合もある。ネガティブに考える必要はない」と、冷静にプレーを続けていた。植田も「ゼロで抑えていればいいと思っていたので」と、反撃の時を待ちながら集中力を保ってエアバトルを繰り返していた。0-0。不完全燃焼の内容ではあったが、しかし最低限の任務である無失点で45分間を終えた。
ハーフタイム、指揮官は「もっと良いポジションからプレーを始めよう」と選手たちに告げたという。新潟のプレスに苦しんだ45分を経て、その守備網をかいくぐるためのプレーエリア選択を改善するよう、11人に指示を託した。そして始まった後半、立ち上がりの10分間は一進一退の展開となったが、背番号8の意欲的なチャレンジが歓喜を生むきっかけとなる。56分、ペナルティーエリア左角でパスを受けた土居が、鋭いドリブルでカットイン。ゴール正面へと突破すると、右足を振り抜いてゴールを狙った。相手DFのブロックに遭ってしまったが、このプレーで得た右CKから待望の瞬間が訪れることとなった。
57分、小笠原が右CKをゴール前へ蹴り込むと、ファーサイドで待っていた山本が打点の高いヘディングシュート。枠を捉えた一撃は相手DFに阻まれたが、抜け目なく獲物を狙っていた背番号7が誰よりも早く反応した。ペドロが左足で押し込み、ゴールネットを揺らす。1-0。リーグ戦2試合連続となる先制弾で、鹿島がリードを奪った。
苦しみながらもスコアレスの状態を保ち、セットプレーから均衡を破った鹿島。得点直後にピッチへ送り出された金崎が前線で身体を張り、チームの推進力となって追加点を狙っていく。次第に運動量が落ちた新潟に対し、69分にはペドロが最終ラインへのプレスとボール奪取から決定機を迎えるなど、鹿島は機を見た攻撃で牙を剥いた。
そして75分、2度目の歓喜はブラジル人コンビによってもたらされた。ペナルティーエリア手前までドリブルで突進したペドロがスルーパスを通すと、レアンドロが飛び出す。少し長くなったように見えたトラップ、しかし次の瞬間、背番号11は冷静かつ巧みにボールを浮かせた。相手GKをあざ笑うかのようなチップキック。2-0。J1最速での通算1450得点目となる追加点で、鹿島がリードを2点に広げた。
2点差をつけ、残りは15分。大岩監督は81分に小笠原に代えてレオを投入し、中盤に活力を注入する。待望の復帰を果たした背番号4とともに、鹿島は勝利へと突き進んでいった。88分には殊勲のペドロがベンチへ退き、遠藤がピッチへ。選手層の充実を感じさせる交代策を敢行し、あとはその時を待つのみだった。
3試合連続の歓喜が聖地を包む。3-0。公式戦4連勝、そしてリーグ戦では3連勝で暫定3位に浮上した。指揮官交代を経て迎えた6月を全勝で終え、鹿島はさらなる進化を期す。7月に待ち受けるのは険しき道のりだ。2日から12日まで、11日間でのアウェイ4連戦。まずは2日、J1第17節で柏レイソルと激突する。勝ち点差4で臨む、首位との大一番。勝利だけを目指し、チームはトレーニングを重ねていく。
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、公式戦4連勝を飾った。
・J1での新潟戦は6試合負けなし、4連勝となった。ホームでは3試合負けなし。
・J1最速での通算1450得点に到達した。レアンドロの得点が節目のゴールとなった。
・レオ シルバが5月14日のJ1第11節神戸戦以来のメンバー入りを果たし、途中出場で復帰を果たした。
・ペドロがリーグ戦2試合連続のゴールを決め、今季の得点数を4とした。
・レアンドロが2試合ぶりの得点を記録。リーグ戦ここ5試合で4得点目を挙げた。
鹿島がホーム3連戦をゴールラッシュで締めくくった。J1第16節、アルビレックス新潟をカシマスタジアムに迎え撃つと、苦しんだ前半をスコアレスで終え、57分にペドロ ジュニオールのゴールで先制。75分にはレアンドロがゴールネットを揺らし、2-0と完封勝利を収めた。これで大岩監督就任後、公式戦4連勝。リーグ戦では3連勝で、勝ち点を30に伸ばして暫定3位に浮上した。
鹿島は4日前、天皇杯2回戦でJFLのFCマルヤス岡崎と対戦し、5-0と快勝。実に9名もの先発メンバー変更を施した指揮官の期待に、フレッシュなメンバーが応えてみせた。金森が加入後初得点、そしてルーキーの安部がプロ初得点を含む2ゴール。後半途中から公式戦初出場を果たした小田が正確なクロスでアシストを記録すれば、2年目の田中も巧みなボレーシュートで公式戦初ゴールを決めてみせた。常に難しい戦いを強いられる大会初戦で、輝かしい未来を感じさせるゴールラッシュ。連覇への道のりは会心の形でスタートした。
試合翌日のトレーニングから、チームは次なる戦いを見据えて準備を進めた。若武者たちの活躍が競争意識にさらなる刺激を与え、グラウンドは熱を帯びていく。23日に行われた紅白戦でも、指揮官へのアピールと戦術理解度の向上へ、激しいマッチアップが繰り返された。昌子は「剛さんは誰を起用するのかが難しいと思う。良い意味で監督を困らせたい。もっとポジション争いが増えれば、チームは強くなる」と、ポジション争いの激化を歓迎していた。


試合前日の最終調整を終え、大岩監督は「フラットに選手を見ているし、パフォーマンスが良ければ試合に絡んでいけるというのは普通のことだと思う。競争を促していきたい」と語った。選手たちの状態に手応えを掴んでいる指揮官は、その言葉通り、天皇杯2回戦で輝きを放った安部や金森をベンチ入りメンバーに加えた。先発メンバーの変更は植田以外の10名。GKにクォン スンテ、最終ラインには西と昌子、山本が復帰した。ボランチは三竿健斗と小笠原のコンビで、2列目には好調を維持するレアンドロと中村が並ぶ。そして前線では、土居とペドロ ジュニオールがゴールを狙う。ベンチには安部と金森のほか、GKの曽ケ端、伊東、遠藤、金崎が座った。そして、レオ シルバが待望の復帰。驚異的な回復力で古巣との一戦に臨む背番号4に、指揮官は「あれだけの選手なので信頼しているし、相当高いモチベーションだと思う。そこにも期待している」と、信頼を託していた。

曇り空に覆われた聖地に、続々と背番号12が足を運ぶ。ホームでの3連戦を、力強く勝利で締めくくるために――。アントラーズレッドのスタンドが、ウォーミングアップに姿を現した選手たちに情熱を降り注ぐ。大きなチームコール、そしてペドロや土居のゴールを渇望するチャントが鹿嶋の空に鳴り響いた。
18時33分、キックオフ。過去3試合同様、立ち上がりからアグレッシブな姿勢を前面に押し出したい鹿島だが、この夜は停滞感とともに時計の針を進めることとなった。なかなか前線でボールを収めることができず、リズムを作れない。ルーズボールの競り合いでも後手に回った印象で、次第に新潟に押し込まれることとなった。



最終ラインでのビルドアップに対し、新潟は早いタイミングでプレスをかけてきた。鹿島は自らのミスでボールを失う回数が増え、攻撃を組み立てることができなかった。昌子は試合後、「前半はかなり苦しかった」と振り返っている。事実、23分にはクロスの競り合いからこぼれたボールを拾われ、強烈なミドルシュートでゴールを脅かされている。クロスバーを直撃してピンチを逃れたものの、新潟に決定機を作られてしまった。





前半に3つのスコアを刻んだ過去3試合とは全く異なる試合内容。苦しんだことは確かだが、選手たちに焦りはなかった。中村は「シーズンを通してみれば、そういう試合もある。ネガティブに考える必要はない」と、冷静にプレーを続けていた。植田も「ゼロで抑えていればいいと思っていたので」と、反撃の時を待ちながら集中力を保ってエアバトルを繰り返していた。0-0。不完全燃焼の内容ではあったが、しかし最低限の任務である無失点で45分間を終えた。

ハーフタイム、指揮官は「もっと良いポジションからプレーを始めよう」と選手たちに告げたという。新潟のプレスに苦しんだ45分を経て、その守備網をかいくぐるためのプレーエリア選択を改善するよう、11人に指示を託した。そして始まった後半、立ち上がりの10分間は一進一退の展開となったが、背番号8の意欲的なチャレンジが歓喜を生むきっかけとなる。56分、ペナルティーエリア左角でパスを受けた土居が、鋭いドリブルでカットイン。ゴール正面へと突破すると、右足を振り抜いてゴールを狙った。相手DFのブロックに遭ってしまったが、このプレーで得た右CKから待望の瞬間が訪れることとなった。

57分、小笠原が右CKをゴール前へ蹴り込むと、ファーサイドで待っていた山本が打点の高いヘディングシュート。枠を捉えた一撃は相手DFに阻まれたが、抜け目なく獲物を狙っていた背番号7が誰よりも早く反応した。ペドロが左足で押し込み、ゴールネットを揺らす。1-0。リーグ戦2試合連続となる先制弾で、鹿島がリードを奪った。

苦しみながらもスコアレスの状態を保ち、セットプレーから均衡を破った鹿島。得点直後にピッチへ送り出された金崎が前線で身体を張り、チームの推進力となって追加点を狙っていく。次第に運動量が落ちた新潟に対し、69分にはペドロが最終ラインへのプレスとボール奪取から決定機を迎えるなど、鹿島は機を見た攻撃で牙を剥いた。

そして75分、2度目の歓喜はブラジル人コンビによってもたらされた。ペナルティーエリア手前までドリブルで突進したペドロがスルーパスを通すと、レアンドロが飛び出す。少し長くなったように見えたトラップ、しかし次の瞬間、背番号11は冷静かつ巧みにボールを浮かせた。相手GKをあざ笑うかのようなチップキック。2-0。J1最速での通算1450得点目となる追加点で、鹿島がリードを2点に広げた。





2点差をつけ、残りは15分。大岩監督は81分に小笠原に代えてレオを投入し、中盤に活力を注入する。待望の復帰を果たした背番号4とともに、鹿島は勝利へと突き進んでいった。88分には殊勲のペドロがベンチへ退き、遠藤がピッチへ。選手層の充実を感じさせる交代策を敢行し、あとはその時を待つのみだった。

3試合連続の歓喜が聖地を包む。3-0。公式戦4連勝、そしてリーグ戦では3連勝で暫定3位に浮上した。指揮官交代を経て迎えた6月を全勝で終え、鹿島はさらなる進化を期す。7月に待ち受けるのは険しき道のりだ。2日から12日まで、11日間でのアウェイ4連戦。まずは2日、J1第17節で柏レイソルと激突する。勝ち点差4で臨む、首位との大一番。勝利だけを目指し、チームはトレーニングを重ねていく。



【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、公式戦4連勝を飾った。
・J1での新潟戦は6試合負けなし、4連勝となった。ホームでは3試合負けなし。
・J1最速での通算1450得点に到達した。レアンドロの得点が節目のゴールとなった。
・レオ シルバが5月14日のJ1第11節神戸戦以来のメンバー入りを果たし、途中出場で復帰を果たした。
・ペドロがリーグ戦2試合連続のゴールを決め、今季の得点数を4とした。
・レアンドロが2試合ぶりの得点を記録。リーグ戦ここ5試合で4得点目を挙げた。
スタッツ
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|
---|---|---|
10 | シュート | 11 |
8 | GK | 11 |
3 | CK | 3 |
14 | 直接FK | 15 |
2 | 間接FK | 0 |
2 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 14,136人
- 天候
- 曇、無風
気温 24.0℃ / 湿度 85.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 松尾 一
- 副審
-
和角 敏之
大川 直也 - 第4の審判員
- 佐藤 貴之