試合結果
2017明治安田生命J1リーグ 第23節

鹿島アントラーズ
- 17' レアンドロ
- 87' 金崎 夢生
試合終了
2-0
1前半0
1後半0

清水エスパルス
試合経過
11' | ![]() |
竹内 涼 | ||
レアンドロ | ![]() |
17' | ||
64' | ![]() |
増田 誓志 → 村田 和哉 | ||
中村 充孝 → 鈴木 優磨 | ![]() |
68' | ||
77' | ![]() |
北川 航也 → 清水 航平 | ||
80' | ![]() |
清水 航平 | ||
レアンドロ → 伊東 幸敏 | ![]() |
82' | ||
86' | ![]() |
枝村 匠馬 → 金子 翔太 | ||
金崎 夢生 | ![]() |
87' | ||
土居 聖真 → 安部 裕葵 | ![]() |
88' | ||
90'+1 | ![]() |
カヌ |
ジーコ・スピリットを胸に、鹿島が再出発!レアンドロと金崎のゴールで清水を撃破!
8月最後のホームゲームで、鹿島が再び勝利の道のりを歩み始めた。J1第23節、清水エスパルスをカシマスタジアムに迎え撃つと、17分に鮮やかな連係からレアンドロが先制ゴール。リードを保ったまま終盤を迎えると、87分に金崎が強烈な一撃を決めた。2-0と清水を破り、鹿島が勝ち点3を獲得。首位の座を守った。
1週間前、鹿島は大岩監督就任後初めての屈辱を味わった。川崎F戦、1-3。上位対決を落とし、2位以下との勝ち点差を広げることができなかった。悔しさと向き合いながら失意の選手たちを迎えたビジタースタンドは、大きなチームコールをピッチへと届け、ともに歩む意思を改めて示してみせた。意地の一撃を決めた鈴木は「負けた後の、次の試合が大事。真価を問われるのは、次」と繰り返して奮起を誓っていた。
15日に練習を再開した選手たちは、日々激しさを増すポジション争いに身を置き、切磋琢磨の日々を送った。そして17日、久しぶりの青空に恵まれたクラブハウスに、神様が降臨。円陣を成した選手たちに、約10分間にわたってジーコ・スピリットの神髄が語られていく。「このクラブの伝統は、勝つことだ――」。グラウンドに緊張感が張り詰める。魂を注入され、昌子は「アントラーズを作った人。言葉の重みが違う。勝利への執着心があるクラブと言っていた。その言葉にふさわしい試合をしたい」と、不退転の決意を語った。
試合前日のトレーニングを終え、大岩監督は「川崎F戦では自分たちがなかなかアクションを起こすことができなかった。自分たちがやるべきことの再確認をした」と、5日間の準備期間を振り返った。システム変更の是非を数多く報じられた敗戦ではあったが、選手も指揮官も、より本質的な部分を見つめ直す必要性を強調。「相手の方が球際やボールを奪う、奪い返すという気持ちで上回っていた。そういうことを、自分たちからもう一度やっていこうという話をした」。個々のマッチアップで相手を上回ること、その積み重ねがなければ勝利を掴むことなどできない。土居は「どれだけ優勝したいかという気持ちが大事。一人、二人が頑張っても難しい。全員でそういう意識を持ってやっていければ」と、懸ける思いを言葉に託した。
大岩監督は前節から先発メンバーを2名入れ替えた。ボランチの一角に小笠原を復帰させ、前線には土居を起用。その他、GKは曽ケ端、最終ラインは右から西、植田、昌子、山本が並ぶ。ボランチは小笠原とともに三竿健斗がコンビを組み、2列目はレアンドロと中村。前線は土居とともに金崎がゴールを狙う。ベンチに座るのは、GKの川俣とブエノ、伊東、レオ シルバ、遠藤、安部、鈴木というラインナップだ。
2週間ぶりに帰還したカシマスタジアムへ、背番号12が続々と足を運んだ。アントラーズレッドの情熱が、聖地を埋め尽くしていく。「引き続き、クラブの伝統とサポーターの伝統を保てるように努力してほしい。彼らが一番、クラブを強くする」。ジーコから託された思いとともに、鹿嶋の空にチームコールが響き渡る。18時33分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。
立ち上がりから、鹿島がボールポゼッション率で清水を圧倒する展開となった。攻撃陣を形成する4選手が流動的な動き出しと鮮やかなコンビネーションで相手DFを翻弄し、敵陣へ押し込む時間が続く。9分には土居がペナルティーエリア手前でボールを持ち、浮き球を右前方へ。金崎が追ったが、相手DFにカバーされてシュートまでは持ち込めなかった。とはいえ、創造性とゴールへの意欲に満ちた攻撃で得点の予感を感じさせた。
続いてのチャンスは13分。右CKをクリアされたところからの二次攻撃で、小笠原が右サイド深くへ。クロスから植田が頭で落とし、ゴール前での密集から金崎が狙ったものの、至近距離からのシュートは相手DFにブロックされた。3試合ぶりの先発復帰となった小笠原は、的確なタイミングで攻撃のスイッチを入れる縦パスを連発。百戦錬磨の背番号40がピッチの支配者となって君臨した。
そして17分、歓喜の瞬間が訪れた。小笠原が縦パスを通すと、金崎がワンタッチで落としたところにレアンドロが反応。力強いドリブル突破で清水を切り裂くと、ペナルティーエリアに差し掛かったところで右足を振り抜く。試合前の雨で濡れたピッチを這うグラウンダーのシュートは回転の度に速度を増し、そしてゴール右隅へ突き刺さった。1-0。2日前、母国を遠く離れた鹿嶋の地でジーコとの再会を果たし、喜びと勝利への決意を胸にピッチに立った背番号11がスコアを刻んでみせた。
リードを奪った鹿島はなおも攻勢をかけていく。26分には土居の縦パスから中村がポストプレー、最後は金崎が狙ったが、枠の外へ。30分を経過しても敵陣でのプレータイムは長いままで、両サイドを広く使って深い位置まで押し込む展開が続いた。37分にはショートカウンターから土居がペナルティーエリア手前でボールを持ち、右足を一閃。強烈な右足シュートは枠の左へ逸れたが、清水ゴールを脅かした。追加点こそ奪えなかったが、前半は1-0とリードを保ったまま終了した。
後半も、鹿島が敵陣に押し込む展開が続いていった。なかなかシュートまで持ち込めない場面もあったが、ペナルティーエリアの周辺で冷静にパスをつなぎ、突破口を見出していく。50分にはエリア手前で前を向いた金崎が左足ミドルシュート。52分にはレアンドロのラストパスを受けた健斗が左足で狙う。枠を捉えることはできなかったが、フル稼働を続ける背番号20は出足の速いパスカットと果敢な攻撃参加を連発。ミドルゾーンで輝きを放っていた。
60分以降は清水に押し込まれる場面も増え始めたが、昌子が冷静なカバーリングでピンチの芽を摘んでいく。植田はエアバトルで圧倒的な存在感を発揮し、曽ケ端は安定感抜群のセービングで失点を阻止した。
追加点を目指す大岩監督は、68分に鈴木を投入。ゴールへの渇望を隠さない背番号9は出場直後、バックパスへのハイプレスから相手GKのフィードを身体に当てる。ルーズボールを拾った土居のシュートへつなげ、チャンスを作り出してみせた。
1点差のまま、残り15分を切った。清水にセットプレーのチャンスを与える場面も増え始めたが、鹿島の集中力が切れることはなかった。大岩監督は82分、殊勲のレアンドロに代えて伊東を投入。西をサイドハーフへ配置転換し、インテリジェンスと高度なテクニックを誇る背番号22に高い位置でのゲームコントロールを託した。
そして、待望の瞬間は87分に訪れた。パスカットを繰り返していた健斗がボールを奪い、ショートカウンターを発動。金崎がペナルティーエリア右側でパスを受けると、ドリブルで縦へ持ち出して右足を振り抜く。角度のない位置から放たれた一撃は、針の意図を通すかの如く相手GKの手を避け、そして左ポストを弾いてゴールへ吸い込まれた。2-0。エースが今季9得点目を挙げ、勝利を決定付けた。
「真価を問われる」一戦で、しっかりと掴んでみせた勝ち点3。ジーコ・スピリットを胸に、鹿島が聖地で力強く再出発を果たした。次戦は8月26日、第24節のC大阪戦だ。勝ち点差4で2位につける難敵との首位攻防戦は、優勝争いを左右する大一番。敵地で迎えるシックス・ポインターに向けて、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・今季のJ1での清水戦は2戦2勝で、ホームでは4戦負けなし。J1での通算戦績は24勝6分24敗となった。
・山本がJ1通算200試合出場を達成した。初出場は磐田所属時の2008年8月9日、神戸戦。鹿島では112試合目の出場だった。
・中村がJ1通算100試合出場を達成した。初出場は京都所属時の2009年4月25日、磐田戦。鹿島では79試合目の出場だった。
・レアンドロが今季J1での5得点目を記録した。
・金崎が2試合ぶりのゴールを決め、今季J1での得点数を9に伸ばした。
・小笠原が3試合ぶり、土居が2試合ぶりの先発復帰を果たした。
8月最後のホームゲームで、鹿島が再び勝利の道のりを歩み始めた。J1第23節、清水エスパルスをカシマスタジアムに迎え撃つと、17分に鮮やかな連係からレアンドロが先制ゴール。リードを保ったまま終盤を迎えると、87分に金崎が強烈な一撃を決めた。2-0と清水を破り、鹿島が勝ち点3を獲得。首位の座を守った。
1週間前、鹿島は大岩監督就任後初めての屈辱を味わった。川崎F戦、1-3。上位対決を落とし、2位以下との勝ち点差を広げることができなかった。悔しさと向き合いながら失意の選手たちを迎えたビジタースタンドは、大きなチームコールをピッチへと届け、ともに歩む意思を改めて示してみせた。意地の一撃を決めた鈴木は「負けた後の、次の試合が大事。真価を問われるのは、次」と繰り返して奮起を誓っていた。
15日に練習を再開した選手たちは、日々激しさを増すポジション争いに身を置き、切磋琢磨の日々を送った。そして17日、久しぶりの青空に恵まれたクラブハウスに、神様が降臨。円陣を成した選手たちに、約10分間にわたってジーコ・スピリットの神髄が語られていく。「このクラブの伝統は、勝つことだ――」。グラウンドに緊張感が張り詰める。魂を注入され、昌子は「アントラーズを作った人。言葉の重みが違う。勝利への執着心があるクラブと言っていた。その言葉にふさわしい試合をしたい」と、不退転の決意を語った。
試合前日のトレーニングを終え、大岩監督は「川崎F戦では自分たちがなかなかアクションを起こすことができなかった。自分たちがやるべきことの再確認をした」と、5日間の準備期間を振り返った。システム変更の是非を数多く報じられた敗戦ではあったが、選手も指揮官も、より本質的な部分を見つめ直す必要性を強調。「相手の方が球際やボールを奪う、奪い返すという気持ちで上回っていた。そういうことを、自分たちからもう一度やっていこうという話をした」。個々のマッチアップで相手を上回ること、その積み重ねがなければ勝利を掴むことなどできない。土居は「どれだけ優勝したいかという気持ちが大事。一人、二人が頑張っても難しい。全員でそういう意識を持ってやっていければ」と、懸ける思いを言葉に託した。
大岩監督は前節から先発メンバーを2名入れ替えた。ボランチの一角に小笠原を復帰させ、前線には土居を起用。その他、GKは曽ケ端、最終ラインは右から西、植田、昌子、山本が並ぶ。ボランチは小笠原とともに三竿健斗がコンビを組み、2列目はレアンドロと中村。前線は土居とともに金崎がゴールを狙う。ベンチに座るのは、GKの川俣とブエノ、伊東、レオ シルバ、遠藤、安部、鈴木というラインナップだ。
2週間ぶりに帰還したカシマスタジアムへ、背番号12が続々と足を運んだ。アントラーズレッドの情熱が、聖地を埋め尽くしていく。「引き続き、クラブの伝統とサポーターの伝統を保てるように努力してほしい。彼らが一番、クラブを強くする」。ジーコから託された思いとともに、鹿嶋の空にチームコールが響き渡る。18時33分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。
立ち上がりから、鹿島がボールポゼッション率で清水を圧倒する展開となった。攻撃陣を形成する4選手が流動的な動き出しと鮮やかなコンビネーションで相手DFを翻弄し、敵陣へ押し込む時間が続く。9分には土居がペナルティーエリア手前でボールを持ち、浮き球を右前方へ。金崎が追ったが、相手DFにカバーされてシュートまでは持ち込めなかった。とはいえ、創造性とゴールへの意欲に満ちた攻撃で得点の予感を感じさせた。
続いてのチャンスは13分。右CKをクリアされたところからの二次攻撃で、小笠原が右サイド深くへ。クロスから植田が頭で落とし、ゴール前での密集から金崎が狙ったものの、至近距離からのシュートは相手DFにブロックされた。3試合ぶりの先発復帰となった小笠原は、的確なタイミングで攻撃のスイッチを入れる縦パスを連発。百戦錬磨の背番号40がピッチの支配者となって君臨した。
そして17分、歓喜の瞬間が訪れた。小笠原が縦パスを通すと、金崎がワンタッチで落としたところにレアンドロが反応。力強いドリブル突破で清水を切り裂くと、ペナルティーエリアに差し掛かったところで右足を振り抜く。試合前の雨で濡れたピッチを這うグラウンダーのシュートは回転の度に速度を増し、そしてゴール右隅へ突き刺さった。1-0。2日前、母国を遠く離れた鹿嶋の地でジーコとの再会を果たし、喜びと勝利への決意を胸にピッチに立った背番号11がスコアを刻んでみせた。
リードを奪った鹿島はなおも攻勢をかけていく。26分には土居の縦パスから中村がポストプレー、最後は金崎が狙ったが、枠の外へ。30分を経過しても敵陣でのプレータイムは長いままで、両サイドを広く使って深い位置まで押し込む展開が続いた。37分にはショートカウンターから土居がペナルティーエリア手前でボールを持ち、右足を一閃。強烈な右足シュートは枠の左へ逸れたが、清水ゴールを脅かした。追加点こそ奪えなかったが、前半は1-0とリードを保ったまま終了した。
後半も、鹿島が敵陣に押し込む展開が続いていった。なかなかシュートまで持ち込めない場面もあったが、ペナルティーエリアの周辺で冷静にパスをつなぎ、突破口を見出していく。50分にはエリア手前で前を向いた金崎が左足ミドルシュート。52分にはレアンドロのラストパスを受けた健斗が左足で狙う。枠を捉えることはできなかったが、フル稼働を続ける背番号20は出足の速いパスカットと果敢な攻撃参加を連発。ミドルゾーンで輝きを放っていた。
60分以降は清水に押し込まれる場面も増え始めたが、昌子が冷静なカバーリングでピンチの芽を摘んでいく。植田はエアバトルで圧倒的な存在感を発揮し、曽ケ端は安定感抜群のセービングで失点を阻止した。
追加点を目指す大岩監督は、68分に鈴木を投入。ゴールへの渇望を隠さない背番号9は出場直後、バックパスへのハイプレスから相手GKのフィードを身体に当てる。ルーズボールを拾った土居のシュートへつなげ、チャンスを作り出してみせた。
1点差のまま、残り15分を切った。清水にセットプレーのチャンスを与える場面も増え始めたが、鹿島の集中力が切れることはなかった。大岩監督は82分、殊勲のレアンドロに代えて伊東を投入。西をサイドハーフへ配置転換し、インテリジェンスと高度なテクニックを誇る背番号22に高い位置でのゲームコントロールを託した。
そして、待望の瞬間は87分に訪れた。パスカットを繰り返していた健斗がボールを奪い、ショートカウンターを発動。金崎がペナルティーエリア右側でパスを受けると、ドリブルで縦へ持ち出して右足を振り抜く。角度のない位置から放たれた一撃は、針の意図を通すかの如く相手GKの手を避け、そして左ポストを弾いてゴールへ吸い込まれた。2-0。エースが今季9得点目を挙げ、勝利を決定付けた。
「真価を問われる」一戦で、しっかりと掴んでみせた勝ち点3。ジーコ・スピリットを胸に、鹿島が聖地で力強く再出発を果たした。次戦は8月26日、第24節のC大阪戦だ。勝ち点差4で2位につける難敵との首位攻防戦は、優勝争いを左右する大一番。敵地で迎えるシックス・ポインターに向けて、チーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・今季のJ1での清水戦は2戦2勝で、ホームでは4戦負けなし。J1での通算戦績は24勝6分24敗となった。
・山本がJ1通算200試合出場を達成した。初出場は磐田所属時の2008年8月9日、神戸戦。鹿島では112試合目の出場だった。
・中村がJ1通算100試合出場を達成した。初出場は京都所属時の2009年4月25日、磐田戦。鹿島では79試合目の出場だった。
・レアンドロが今季J1での5得点目を記録した。
・金崎が2試合ぶりのゴールを決め、今季J1での得点数を9に伸ばした。
・小笠原が3試合ぶり、土居が2試合ぶりの先発復帰を果たした。
スタッツ
![]() |
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|
---|---|---|
10 | シュート | 4 |
5 | GK | 10 |
1 | CK | 3 |
11 | 直接FK | 7 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 16,979人
- 天候
- 曇、弱風
気温 23.8℃ / 湿度 90.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 木村 博之
- 副審
-
八木 あかね
平間 亮 - 第4の審判員
- 榎本 一慶