試合結果
2017明治安田生命J1リーグ 第13節

ガンバ大阪
試合終了
0-1
0前半0
                      0後半1
                    
鹿島アントラーズ
- 55' 遠藤 康
試合経過
| 21' |  | ペドロ ジュニオール | ||
| 55' |  | 遠藤 康 | ||
| 60' |  | ペドロ ジュニオール → 土居 聖真 | ||
| 今野 泰幸 → 遠藤 保仁 |  | 65' | ||
| アデミウソン → 泉澤 仁 |  | 72' | ||
| 76' |  | 中村 充孝 → 伊東 幸敏 | ||
| 藤本 淳吾 → 呉屋 大翔 |  | 87' | ||
| 87' |  | 遠藤 康 → 永木 亮太 | ||
| 倉田 秋 |  | 90'+2 | ||
| 東口 順昭 |  | 90'+5 | ||
| 90'+5 |  | 曽ケ端 準 | 
                      遠藤が芸術的ループ弾!鹿島がアウェイでG大阪を撃破、リーグ戦5連勝で首位浮上!
7月のアウェイ4連戦、第2章を迎えた。J1第13節未消化分、対するはガンバ大阪。リーグ戦17試合目、折り返しとなる一戦で難敵と対峙した鹿島は、55分に遠藤が鮮やかなループシュートを決めて先制に成功する。終盤はG大阪の猛攻に遭ったものの、チーム一丸で1点を死守。1-0と勝利を収め、5連勝でJ1首位に立った。
鹿島は3日前、首位の柏とアウェイで激突し、3-2と勝利を収めた。満員の日立台で先制を許しながらも、金崎の火を噴くような強烈ミドルで同点に追い付き、永木の直接FKで逆転に成功。一時は2-2とされたものの、ペドロ ジュニオールが鮮やかなドリブルシュートで3試合連続得点を挙げ、底力を見せて勝ち点3を奪い取った。大岩監督就任後、これで公式戦5連勝。リーグ戦では4連勝となり、暫定3位に浮上した。
 
昌子が「チーム力はシーズン序盤よりも上がっていると思う」と手応えを語れば、大岩監督も「全てがスーパーゴールだったとはいえ、アクションを起こして生まれたもの。チームが上昇気流に乗っていると思う」と、就任時から求め続けるアグレッシブな姿勢を体現した選手たちを称賛した。課題と反省はもちろんあるが、勝利という結果の下でそれらと向き合えることこそ収穫だ。休む間もなく戦いは続く。中2日で組まれたG大阪との激突に向けて、チームはトレーニングに打ち込んだ。すぐに迎えた試合前日には、入念なミーティングとセットプレー練習を敢行。限られた準備期間で難敵との対峙を繰り返す日々は、昨季のクラブW杯を想起させる。センターバックでのチャレンジに臨んでいる三竿健斗は「次の試合が楽しみ。課題を克服するチャンス」と過密日程を前向きに捉える言葉を残し、大阪へと飛んだ。
 
台風が過ぎ去り、不安定な大気に覆われた大阪。水曜日のナイトゲームにも関わらず、吹田には数多くの背番号12が足を運んだ。勝利への渇望を胸にボルテージを高めていく。大きなチームコールが鳴り響く中、読み上げられたメンバーリスト。大岩監督が指名した先発11人は、3日前から3名の変更が施されていた。無念の離脱を強いられたクォン スンテに代わって曽ケ端、ボランチの一角に小笠原、そして右サイドハーフに遠藤を指名。実績十分の3選手へ信頼を託し、必勝を期す。最終ラインは右から西、健斗、昌子、山本の4人。ボランチには小笠原とともにレオ シルバが君臨し、2列目には遠藤と中村、そして前線には金崎とペドロが並んだ。そしてベンチには、GKの川俣、ブエノ、伊東、永木、土居、鈴木、金森が座る。
 
19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。開始早々、鹿島は右サイド深くまで突破されてピンチを迎えたが、ペナルティーエリア内からの相手のシュートが枠を逸れて事なきを得る。立ち上がりから両チームともに縦への意識を高め、非常にテンションの高い展開となった。鹿島は6分、FKのリスタートから中村がペナルティーエリア手前までドリブルで持ち込んだものの、足を滑らせてシュートを打つことはできず。それでも、瞬時の機転で金崎がシュートチャンスを生み出してみせた一連のプレーからは、一瞬の隙も許されない、濃密な試合が繰り広げられる予感が漂った。
 
 
 
 
15分過ぎからは次第に鹿島が中盤でセカンドボールを拾えるようになったが、決定機を作るには至らない。激しいボディコンタクトの応酬となり、ルーズボールを確保した側が素早いカウンターで背後を狙う展開となった。ハイレベルかつスピーディーな攻防に、両ゴール裏もヒートアップしていく。鹿島は27分、曽ケ端が1対1のピンチでシュートを身体に当て、カバーに戻った健斗のクリアによってG大阪の望みを絶つ。大ピンチだったが、スコアレスのまま試合は推移することとなった。
 
 
 
 
 
ペドロと金崎が献身を体現するプレスとポストプレーを絶えず繰り返す中、なかなかシュートまで持ち込めなかった鹿島。決定機は31分に生まれた。中盤でのボール奪取から右サイドへ展開し、西のクロスに中村が反応。背番号13の左足シュートがG大阪ゴールを襲ったが、惜しくも相手GKの正面を突いてしまった。
 
 
前半のラスト15分も一進一退の攻防が繰り広げられた。G大阪のビルドアップに対して、鹿島は各選手がマークを受け渡しながらポジションをスライド。統制を保ち、ひとたびマッチアップの場面となれば、激しいプレスとタックルで戦いを挑んでいった。ボールを奪えなくとも、相手の攻撃を後方に戻させる厳しい守備を見せれば、大岩監督がピッチサイドで拍手を惜しまない。アグレッシブな姿勢を示し続けたまま、前半はスコアレスで終了した。
 
ハーフタイム、アントラーズレッドのゴール裏はタオルマフラーを掲げ、来るべき後半45分に向けてより強く揺るがない決意を常緑のピッチへ注ぎ込んだ。そして始まった、勝負のセカンドハーフ。前半から変わらず、激しいマッチアップと素早い攻守の応酬が続いていった。
 
 
 
51分、惜しみなくプレスを続けた金崎が相手のクリアを身体に当てると、こぼれ球に反応したペドロが長距離のボレーでゴールを狙う。古巣相手の一戦、ブーイングを浴び続けた背番号7の冷静かつ巧みなチャレンジは枠を越えたが、どこからでもゴールを狙う姿勢はチーム全員の共通意識として浸透。そして4分後、次のチャレンジが結実することとなった。熱戦の均衡を破ったのは、あまりにも鮮やかなループシュート。主役は、約2カ月ぶりに先発のピッチに帰ってきた背番号25だ。
55分、敵陣右サイドでの波状攻撃。クロスを阻まれてもすぐにセカンドボールを奪い、二度三度とゴールへの挑戦を続けた。そして、敵陣中央で小笠原がボールを収める。瞬時にパスコースを見出したキャプテンからのスルーパス、その走路には遠藤がいた。ペナルティーエリア右奥へ進出した背番号25は、だれも予想し得なかった左足でのループシュートを選択。角度のないところから放たれ、鮮やかな弧を描いたボールがゴールへ吸い込まれる。1-0。青黒の沈黙、そしてアントラーズレッドの歓喜が夜空を切り裂いた。
 
 
 
リードを奪った鹿島は60分に土居を投入。背番号8はスペースを狙い続け、そして献身的なプレスでチームのために走り続けた。拮抗した展開のまま残り15分を切ると、指揮官は伊東をピッチへ送り出す。G大阪の選手交代に対して即座に反応し、サイドアタックを封じるべく、背番号24を最終ラインに加えた。「とにかく集中力が全てだった」と振り返った伊東は、試合後に充実の表情を見せていた。終了間際に投入され、ミドルゾーンに強度をもたらした永木も含め、全選手がしっかりと任務を遂行。後半アディショナルタイムには相手のCKからゴールライン上に密集が殺到するピンチを迎えたが、最後の一線だけは死守してみせた。
 
 
 
 
 
 
1-0。完封勝利を告げるホイッスルが鳴り響き、吹田の夜にアントラーズレッドの歓喜が爆発した。これでリーグ戦5連勝、勝ち点36で17試合を終了。単独首位に立って、リーグ戦の折り返しを迎えることとなった。とはいえ、まだ何も勝ち得てはいない。曽ケ端が、昌子が、遠藤が、「最後に一番上にいないと意味がない」と淡々と語り、チームは吹田の地を後にした。休む間もなく、3日後には第18節のFC東京戦を控えている。明日、鹿嶋へ帰還するチームはわずかな準備期間を経て、土曜日のアウェイゲームへ向かう。連勝街道を突き進むべく、総力戦の日々は続く。
 
 
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、リーグ戦5連勝。公式戦は6連勝となった。
・J1でのG大阪戦は2試合ぶり、アウェイでは2年連続の勝利を収めた。
・遠藤が先発に復帰。5月14日に行われたJ1第11節の神戸戦以来、リーグ戦6試合ぶりの先発出場を果たし、4月16日の第7節仙台戦以来となる今季2得点目を挙げた。
・曽ケ端がリーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・ブエノがリーグ戦3試合ぶりのベンチ入りを果たした。
・リーグ前半戦、アウェイゲーム全勝はJ1初。
                    
                    
                    
                  7月のアウェイ4連戦、第2章を迎えた。J1第13節未消化分、対するはガンバ大阪。リーグ戦17試合目、折り返しとなる一戦で難敵と対峙した鹿島は、55分に遠藤が鮮やかなループシュートを決めて先制に成功する。終盤はG大阪の猛攻に遭ったものの、チーム一丸で1点を死守。1-0と勝利を収め、5連勝でJ1首位に立った。
鹿島は3日前、首位の柏とアウェイで激突し、3-2と勝利を収めた。満員の日立台で先制を許しながらも、金崎の火を噴くような強烈ミドルで同点に追い付き、永木の直接FKで逆転に成功。一時は2-2とされたものの、ペドロ ジュニオールが鮮やかなドリブルシュートで3試合連続得点を挙げ、底力を見せて勝ち点3を奪い取った。大岩監督就任後、これで公式戦5連勝。リーグ戦では4連勝となり、暫定3位に浮上した。
 
昌子が「チーム力はシーズン序盤よりも上がっていると思う」と手応えを語れば、大岩監督も「全てがスーパーゴールだったとはいえ、アクションを起こして生まれたもの。チームが上昇気流に乗っていると思う」と、就任時から求め続けるアグレッシブな姿勢を体現した選手たちを称賛した。課題と反省はもちろんあるが、勝利という結果の下でそれらと向き合えることこそ収穫だ。休む間もなく戦いは続く。中2日で組まれたG大阪との激突に向けて、チームはトレーニングに打ち込んだ。すぐに迎えた試合前日には、入念なミーティングとセットプレー練習を敢行。限られた準備期間で難敵との対峙を繰り返す日々は、昨季のクラブW杯を想起させる。センターバックでのチャレンジに臨んでいる三竿健斗は「次の試合が楽しみ。課題を克服するチャンス」と過密日程を前向きに捉える言葉を残し、大阪へと飛んだ。
 
台風が過ぎ去り、不安定な大気に覆われた大阪。水曜日のナイトゲームにも関わらず、吹田には数多くの背番号12が足を運んだ。勝利への渇望を胸にボルテージを高めていく。大きなチームコールが鳴り響く中、読み上げられたメンバーリスト。大岩監督が指名した先発11人は、3日前から3名の変更が施されていた。無念の離脱を強いられたクォン スンテに代わって曽ケ端、ボランチの一角に小笠原、そして右サイドハーフに遠藤を指名。実績十分の3選手へ信頼を託し、必勝を期す。最終ラインは右から西、健斗、昌子、山本の4人。ボランチには小笠原とともにレオ シルバが君臨し、2列目には遠藤と中村、そして前線には金崎とペドロが並んだ。そしてベンチには、GKの川俣、ブエノ、伊東、永木、土居、鈴木、金森が座る。
 
19時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。開始早々、鹿島は右サイド深くまで突破されてピンチを迎えたが、ペナルティーエリア内からの相手のシュートが枠を逸れて事なきを得る。立ち上がりから両チームともに縦への意識を高め、非常にテンションの高い展開となった。鹿島は6分、FKのリスタートから中村がペナルティーエリア手前までドリブルで持ち込んだものの、足を滑らせてシュートを打つことはできず。それでも、瞬時の機転で金崎がシュートチャンスを生み出してみせた一連のプレーからは、一瞬の隙も許されない、濃密な試合が繰り広げられる予感が漂った。
 
 
 
 
15分過ぎからは次第に鹿島が中盤でセカンドボールを拾えるようになったが、決定機を作るには至らない。激しいボディコンタクトの応酬となり、ルーズボールを確保した側が素早いカウンターで背後を狙う展開となった。ハイレベルかつスピーディーな攻防に、両ゴール裏もヒートアップしていく。鹿島は27分、曽ケ端が1対1のピンチでシュートを身体に当て、カバーに戻った健斗のクリアによってG大阪の望みを絶つ。大ピンチだったが、スコアレスのまま試合は推移することとなった。
 
 
 
 
 
ペドロと金崎が献身を体現するプレスとポストプレーを絶えず繰り返す中、なかなかシュートまで持ち込めなかった鹿島。決定機は31分に生まれた。中盤でのボール奪取から右サイドへ展開し、西のクロスに中村が反応。背番号13の左足シュートがG大阪ゴールを襲ったが、惜しくも相手GKの正面を突いてしまった。
 
 
前半のラスト15分も一進一退の攻防が繰り広げられた。G大阪のビルドアップに対して、鹿島は各選手がマークを受け渡しながらポジションをスライド。統制を保ち、ひとたびマッチアップの場面となれば、激しいプレスとタックルで戦いを挑んでいった。ボールを奪えなくとも、相手の攻撃を後方に戻させる厳しい守備を見せれば、大岩監督がピッチサイドで拍手を惜しまない。アグレッシブな姿勢を示し続けたまま、前半はスコアレスで終了した。
 
ハーフタイム、アントラーズレッドのゴール裏はタオルマフラーを掲げ、来るべき後半45分に向けてより強く揺るがない決意を常緑のピッチへ注ぎ込んだ。そして始まった、勝負のセカンドハーフ。前半から変わらず、激しいマッチアップと素早い攻守の応酬が続いていった。
 
 
 
51分、惜しみなくプレスを続けた金崎が相手のクリアを身体に当てると、こぼれ球に反応したペドロが長距離のボレーでゴールを狙う。古巣相手の一戦、ブーイングを浴び続けた背番号7の冷静かつ巧みなチャレンジは枠を越えたが、どこからでもゴールを狙う姿勢はチーム全員の共通意識として浸透。そして4分後、次のチャレンジが結実することとなった。熱戦の均衡を破ったのは、あまりにも鮮やかなループシュート。主役は、約2カ月ぶりに先発のピッチに帰ってきた背番号25だ。
55分、敵陣右サイドでの波状攻撃。クロスを阻まれてもすぐにセカンドボールを奪い、二度三度とゴールへの挑戦を続けた。そして、敵陣中央で小笠原がボールを収める。瞬時にパスコースを見出したキャプテンからのスルーパス、その走路には遠藤がいた。ペナルティーエリア右奥へ進出した背番号25は、だれも予想し得なかった左足でのループシュートを選択。角度のないところから放たれ、鮮やかな弧を描いたボールがゴールへ吸い込まれる。1-0。青黒の沈黙、そしてアントラーズレッドの歓喜が夜空を切り裂いた。
 
 
 
リードを奪った鹿島は60分に土居を投入。背番号8はスペースを狙い続け、そして献身的なプレスでチームのために走り続けた。拮抗した展開のまま残り15分を切ると、指揮官は伊東をピッチへ送り出す。G大阪の選手交代に対して即座に反応し、サイドアタックを封じるべく、背番号24を最終ラインに加えた。「とにかく集中力が全てだった」と振り返った伊東は、試合後に充実の表情を見せていた。終了間際に投入され、ミドルゾーンに強度をもたらした永木も含め、全選手がしっかりと任務を遂行。後半アディショナルタイムには相手のCKからゴールライン上に密集が殺到するピンチを迎えたが、最後の一線だけは死守してみせた。
 
 
 
 
 
 
1-0。完封勝利を告げるホイッスルが鳴り響き、吹田の夜にアントラーズレッドの歓喜が爆発した。これでリーグ戦5連勝、勝ち点36で17試合を終了。単独首位に立って、リーグ戦の折り返しを迎えることとなった。とはいえ、まだ何も勝ち得てはいない。曽ケ端が、昌子が、遠藤が、「最後に一番上にいないと意味がない」と淡々と語り、チームは吹田の地を後にした。休む間もなく、3日後には第18節のFC東京戦を控えている。明日、鹿嶋へ帰還するチームはわずかな準備期間を経て、土曜日のアウェイゲームへ向かう。連勝街道を突き進むべく、総力戦の日々は続く。
 
 
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、リーグ戦5連勝。公式戦は6連勝となった。
・J1でのG大阪戦は2試合ぶり、アウェイでは2年連続の勝利を収めた。
・遠藤が先発に復帰。5月14日に行われたJ1第11節の神戸戦以来、リーグ戦6試合ぶりの先発出場を果たし、4月16日の第7節仙台戦以来となる今季2得点目を挙げた。
・曽ケ端がリーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・ブエノがリーグ戦3試合ぶりのベンチ入りを果たした。
・リーグ前半戦、アウェイゲーム全勝はJ1初。
スタッツ
|   |   | |
|---|---|---|
| 13 | シュート | 7 | 
| 7 | GK | 10 | 
| 6 | CK | 3 | 
| 11 | 直接FK | 16 | 
| 2 | 間接FK | 0 | 
| 2 | オフサイド | 0 | 
| 0 | PK | 0 | 
試合データ
- 入場者数
- 18,626人
- 天候
- 曇、弱風
                      
 気温 25.1℃ / 湿度 64.0%
- ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 木村 博之
- 副審
- 
                    川崎 秋仁
                    
 相樂 亨
- 第4の審判員
- 今村 義朗











