試合結果
2017明治安田生命J1リーグ 第6節

鹿島アントラーズ
試合終了
0-1
0前半0
0後半1

セレッソ大阪
- 46' 山村 和也
試合経過
46' | ![]() |
山村 和也 | ||
永木 亮太 | ![]() |
54' | ||
レアンドロ → 遠藤 康 | ![]() |
57' | ||
中村 充孝 → 土居 聖真 | ![]() |
57' | ||
土居 聖真 | ![]() |
62' | ||
永木 亮太 → レオ シルバ | ![]() |
76' | ||
84' | ![]() |
山村 和也 → 山下 達也 | ||
84' | ![]() |
関口 訓充 → 丸岡 満 | ||
89' | ![]() |
杉本 健勇 → リカルド サントス | ||
90'+2 | ![]() |
ソウザ | ||
90'+5 | ![]() |
キム ジンヒョン |
鹿島、山村に決められ、1点に泣く。リーグ戦連勝は4でストップ。
4月最初のホームゲームで、鹿島が今季リーグ戦2敗目を喫した。J1第6節、セレッソ大阪を3年ぶりにカシマスタジアムに迎えたが後半開始直後、古巣を相手に燃える山村に決められると終盤の猛攻も虚しく、0-1と悔しい敗戦に終わった。
3月の4試合を全勝で終え、4月1日の大宮戦では1-0と完封勝利を収めた鹿島。難敵を相手に、決して得意とはいえない敵地での戦いでしっかりと勝ち点3を掴み、リーグ戦4連勝となった。今季のリーグ初先発試合を無失点で終えてみせた曽ケ端、ついに今季初ゴールを決めた土居、そしてクラブ史上3番目の若さでJ1デビューを果たした安部。ベテランから若手まで、それぞれが己の存在をアピールし、そしてチームとして勝利を掴んだ。その事実が選手たちに刺激を与え、ポジション争いをさらに激しいものにする。
昌子は大宮戦後、初出場を果たした安部について言及。「次の試合でもベンチに入れるかと言えば、そんな保証はない。それがこのチーム」と述べた。この言葉は全ての選手に当てはまる。ポジションを約束された者などいない。だからこそ、日々のトレーニングは熱を帯びていく。指揮官も選手たちの切磋琢磨に手応えを示し、「チーム全体の力が上がってきた。代える選手も力を付けてきたし、安定してきた」と語っている。そして7試合が組まれた4月のカレンダーを見据え、「メンバーをいろいろと変更しながらやっていこうと思っている。選手が力を付けてきたから、メンバーを入れ替えながら戦える」と、チームへの信頼を強調していた。
メンバー変更を示唆していた通り、石井監督は大宮戦から6名もの入れ替えを断行した。GKは2試合ぶりの出場となるクォン スンテ、右サイドバックに伊東、そしてボランチは永木と三竿健斗のペア。2列目にはレアンドロと中村が並んだ。最終ラインは伊東のほか、植田、昌子、山本が並ぶ。2トップは前節と同じコンビで、ペドロと鈴木が務める。そしてベンチ入りメンバーは、GKの曽ケ端、町田、レオ シルバ、小笠原、土居、遠藤、新加入の金森が並んだ。
約1か月ぶり、そして今季2度目となる週末開催のホームゲーム。カシマスタジアムには雨にもかかわらず、朝早くから背番号12が続々と足を運んでいた。今季より新設されたビッグスクリーンは、今日から両ゴール裏スタンドで運用開始となる。最新鋭の設備を搭載し、聖地はさらにグレードアップした。その喜びが、アントラーズレッドのボルテージをさらに高めていく。選手たちがピッチへ姿を現すと、大きなチームコールが降り注がれた。
15時3分、キックオフを迎えた。序盤こそ今季公式戦初出場となる三竿、リーグ戦初先発となるレアンドロ、中村もボールに触れる回数が多く、この大幅入れ替えもうまく行くかと思われたが、その後は中盤にソウザ、山口というチームを支える両ボランチをそろえたC大阪に試合の主導権を握られる。特に試合前から「そこが鍵となる」と石井監督が言っていたサイドの攻防では選手の入れ替えもあり、うまく機能せず、不安を感じさせた。
そして13分、杉本のポストプレーから山村にドリブルで仕掛けられるとそのまま強烈なシュートを食らう。これには守護神スンテもノーチャンスだったが、ボールは幸いにもクロスバーに直撃し、ノーゴールとなった。その後も頻繁に上下の位置を頻繁に交換する杉本と山村の関係性を把握することができず、鹿島は苦しい戦いを強いられることとなった。
苦戦となった前半の戦いを変えるべく、ハーフタイムに「相手をサイドに押し込んだ後、その逆サイドを有効活用しよう」と再びサイドでの攻防の重要性を強調した石井監督は交代のカードを切ることなく、先発の11人に信頼を託しピッチへと送り出した。
しかし後半キックオフ直後の46分、関口の鋭いクロスからうまくマークを外し、ニアへ入った山村にヘディングシュートを決められ、先制されてしまう。これでさらに苦しくなった鹿島は前線へ早めにボールを出そうとするが、やはりC大阪守備陣を崩すことはできない。このため、石井監督は57分、レアンドロに代え遠藤、中村に代え土居をピッチに送り出し、攻撃の主導権を取り戻そうとした。
だがこの交代策もなかなか功を奏しない。逆に69分にはカウンターから柿谷に崩され、追い越しをかけてきた山村に強烈なシュートを放たれる。これは枠に行かなかったため、2失点目とはならなかったものの、鹿島に焦りはつのった。さらにその焦燥感をかき立てたのは、72分。久々に前へ出ることが出来た伊東のダイレクトクロスからペドロが決定的なシュートを放つ。これで同点と思った瞬間、松田にブロックされ、南ゴール裏からは大きなため息が漏れた。
だが76分、永木に代わりレオがピッチに入ってから鹿島の猛攻が始まった。代わったばかりのレオがソウザ、山口から中盤を奪い返し、果敢に縦パスを入れチャンスをうかがう。この圧力に対し、C大阪は最終ラインを下げてブロックを作っての守りに入る。
これ以降はほぼ鹿島がC大阪陣内で攻撃に終始する。土居が鈴木とのワンツーからサイドネットに惜しくも外れたシュートを放てば、三竿が鈴木の落としから強烈なダイレクトシュートを放つ。これもポスト直撃となったが、選手たちの意地を感じ、ゴール裏のボルテージも一気に上がった。
だが、1点が本当に遠かった。丸橋の流血もあり、アディショナルタイムも5分以上と時間はあったが、終了直前の鈴木の決定的なヘディングシュートと渾身の右足シュートも相手GKキムに阻まれた。そして雨の上がったカシマに無情にも試合終了のホイッスルが響き渡る。鹿島は4月最初のホームゲームを0-1と落とし、リーグ戦での連勝は4でストップしてしまった。
だが下を向く暇はない。次戦は12日、再びアジアでの戦いが待っている。ACLグループステージ第4節、ブリスベン・ロアーFCとのアウェイゲーム。選手たちは休む間もなく渡豪する。ミッドウィークの海外遠征を経て、16日にはアウェイでの仙台戦も控えている。雨の中、勝利だけを信じカシマへ集結した背番号12のためにも、厳しいスケジュールを乗り越えて勝利を重ねるため、総力戦で歩みを進めていく。
【この試合のトピックス】
・リーグ戦でのC大阪との対戦は2014年11月29日のJ1第33節以来、3シーズンぶりの対戦。
・レアンドロが先発メンバーに名を連ね、J1初出場を果たした。
・中村が今季のリーグ戦初出場を記録した。
・三竿健斗が加入2年目で初となるリーグ戦先発出場、今季公式戦初出場を果たした。
4月最初のホームゲームで、鹿島が今季リーグ戦2敗目を喫した。J1第6節、セレッソ大阪を3年ぶりにカシマスタジアムに迎えたが後半開始直後、古巣を相手に燃える山村に決められると終盤の猛攻も虚しく、0-1と悔しい敗戦に終わった。
3月の4試合を全勝で終え、4月1日の大宮戦では1-0と完封勝利を収めた鹿島。難敵を相手に、決して得意とはいえない敵地での戦いでしっかりと勝ち点3を掴み、リーグ戦4連勝となった。今季のリーグ初先発試合を無失点で終えてみせた曽ケ端、ついに今季初ゴールを決めた土居、そしてクラブ史上3番目の若さでJ1デビューを果たした安部。ベテランから若手まで、それぞれが己の存在をアピールし、そしてチームとして勝利を掴んだ。その事実が選手たちに刺激を与え、ポジション争いをさらに激しいものにする。
昌子は大宮戦後、初出場を果たした安部について言及。「次の試合でもベンチに入れるかと言えば、そんな保証はない。それがこのチーム」と述べた。この言葉は全ての選手に当てはまる。ポジションを約束された者などいない。だからこそ、日々のトレーニングは熱を帯びていく。指揮官も選手たちの切磋琢磨に手応えを示し、「チーム全体の力が上がってきた。代える選手も力を付けてきたし、安定してきた」と語っている。そして7試合が組まれた4月のカレンダーを見据え、「メンバーをいろいろと変更しながらやっていこうと思っている。選手が力を付けてきたから、メンバーを入れ替えながら戦える」と、チームへの信頼を強調していた。
メンバー変更を示唆していた通り、石井監督は大宮戦から6名もの入れ替えを断行した。GKは2試合ぶりの出場となるクォン スンテ、右サイドバックに伊東、そしてボランチは永木と三竿健斗のペア。2列目にはレアンドロと中村が並んだ。最終ラインは伊東のほか、植田、昌子、山本が並ぶ。2トップは前節と同じコンビで、ペドロと鈴木が務める。そしてベンチ入りメンバーは、GKの曽ケ端、町田、レオ シルバ、小笠原、土居、遠藤、新加入の金森が並んだ。

約1か月ぶり、そして今季2度目となる週末開催のホームゲーム。カシマスタジアムには雨にもかかわらず、朝早くから背番号12が続々と足を運んでいた。今季より新設されたビッグスクリーンは、今日から両ゴール裏スタンドで運用開始となる。最新鋭の設備を搭載し、聖地はさらにグレードアップした。その喜びが、アントラーズレッドのボルテージをさらに高めていく。選手たちがピッチへ姿を現すと、大きなチームコールが降り注がれた。
15時3分、キックオフを迎えた。序盤こそ今季公式戦初出場となる三竿、リーグ戦初先発となるレアンドロ、中村もボールに触れる回数が多く、この大幅入れ替えもうまく行くかと思われたが、その後は中盤にソウザ、山口というチームを支える両ボランチをそろえたC大阪に試合の主導権を握られる。特に試合前から「そこが鍵となる」と石井監督が言っていたサイドの攻防では選手の入れ替えもあり、うまく機能せず、不安を感じさせた。



そして13分、杉本のポストプレーから山村にドリブルで仕掛けられるとそのまま強烈なシュートを食らう。これには守護神スンテもノーチャンスだったが、ボールは幸いにもクロスバーに直撃し、ノーゴールとなった。その後も頻繁に上下の位置を頻繁に交換する杉本と山村の関係性を把握することができず、鹿島は苦しい戦いを強いられることとなった。


苦戦となった前半の戦いを変えるべく、ハーフタイムに「相手をサイドに押し込んだ後、その逆サイドを有効活用しよう」と再びサイドでの攻防の重要性を強調した石井監督は交代のカードを切ることなく、先発の11人に信頼を託しピッチへと送り出した。

しかし後半キックオフ直後の46分、関口の鋭いクロスからうまくマークを外し、ニアへ入った山村にヘディングシュートを決められ、先制されてしまう。これでさらに苦しくなった鹿島は前線へ早めにボールを出そうとするが、やはりC大阪守備陣を崩すことはできない。このため、石井監督は57分、レアンドロに代え遠藤、中村に代え土居をピッチに送り出し、攻撃の主導権を取り戻そうとした。




だがこの交代策もなかなか功を奏しない。逆に69分にはカウンターから柿谷に崩され、追い越しをかけてきた山村に強烈なシュートを放たれる。これは枠に行かなかったため、2失点目とはならなかったものの、鹿島に焦りはつのった。さらにその焦燥感をかき立てたのは、72分。久々に前へ出ることが出来た伊東のダイレクトクロスからペドロが決定的なシュートを放つ。これで同点と思った瞬間、松田にブロックされ、南ゴール裏からは大きなため息が漏れた。
だが76分、永木に代わりレオがピッチに入ってから鹿島の猛攻が始まった。代わったばかりのレオがソウザ、山口から中盤を奪い返し、果敢に縦パスを入れチャンスをうかがう。この圧力に対し、C大阪は最終ラインを下げてブロックを作っての守りに入る。





これ以降はほぼ鹿島がC大阪陣内で攻撃に終始する。土居が鈴木とのワンツーからサイドネットに惜しくも外れたシュートを放てば、三竿が鈴木の落としから強烈なダイレクトシュートを放つ。これもポスト直撃となったが、選手たちの意地を感じ、ゴール裏のボルテージも一気に上がった。
だが、1点が本当に遠かった。丸橋の流血もあり、アディショナルタイムも5分以上と時間はあったが、終了直前の鈴木の決定的なヘディングシュートと渾身の右足シュートも相手GKキムに阻まれた。そして雨の上がったカシマに無情にも試合終了のホイッスルが響き渡る。鹿島は4月最初のホームゲームを0-1と落とし、リーグ戦での連勝は4でストップしてしまった。

だが下を向く暇はない。次戦は12日、再びアジアでの戦いが待っている。ACLグループステージ第4節、ブリスベン・ロアーFCとのアウェイゲーム。選手たちは休む間もなく渡豪する。ミッドウィークの海外遠征を経て、16日にはアウェイでの仙台戦も控えている。雨の中、勝利だけを信じカシマへ集結した背番号12のためにも、厳しいスケジュールを乗り越えて勝利を重ねるため、総力戦で歩みを進めていく。

【この試合のトピックス】
・リーグ戦でのC大阪との対戦は2014年11月29日のJ1第33節以来、3シーズンぶりの対戦。
・レアンドロが先発メンバーに名を連ね、J1初出場を果たした。
・中村が今季のリーグ戦初出場を記録した。
・三竿健斗が加入2年目で初となるリーグ戦先発出場、今季公式戦初出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
18 | シュート | 9 |
6 | GK | 11 |
5 | CK | 1 |
9 | 直接FK | 11 |
4 | 間接FK | 3 |
4 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 21,078人
- 天候
- 雨、無風
気温 16.2℃ / 湿度 81.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 榎本 一慶
- 副審
-
前之園 晴廣
戸田 東吾 - 第4の審判員
- 桜井 大介