試合結果
第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦

鹿島アントラーズ
- 7' 鈴木 優磨
- 16' 金森 健志
- 45' 安部 裕葵
- 85' 安部 裕葵
- 88' 田中 稔也
試合終了
5-0
3前半0
2後半0

FCマルヤス岡崎
試合経過
鈴木 優磨 | ![]() |
7' | ||
金森 健志 | ![]() |
16' | ||
ブエノ | ![]() |
30' | ||
安部 裕葵 | ![]() |
45' | ||
遠藤 康 → 梅鉢 貴秀 | ![]() |
60' | ||
64' | ![]() |
澤藤 広和 → 佐野 裕哉 | ||
76' | ![]() |
地主園 秀美 → レオジーニョ | ||
金森 健志 → 小田 逸稀 | ![]() |
76' | ||
82' | ![]() |
松本 祐樹 → 平野 雄也 | ||
三竿 雄斗 → 田中 稔也 | ![]() |
82' | ||
安部 裕葵 | ![]() |
85' | ||
田中 稔也 | ![]() |
88' |
ルーキー安部が2得点!金森が鹿島で初、田中がプロ入り後初のゴール!鹿島が天皇杯初戦で大勝!
元日決勝、そして連覇に向けた道のりで、鹿島が力強く第一歩を踏み出した。JFLのFCマルヤス岡崎をカシマスタジアムに迎え撃つと、鈴木と金森の得点で試合を優位に進め、前半終了間際には安部がプロ入り初ゴール。3-0で迎えた後半終了間際には、安部の2得点目と田中のプロ初得点が決まり、5-0と大勝した。初戦を完封勝利で飾り、3回戦進出を決めた。
鹿島は4日前、大岩監督就任後初のホームゲームに臨んだ。2週間のインターバルを経て迎えた、J1第14節。札幌との激突は、電光石火の先制ゴールで幕を開けた。開始70秒超で山本がヘディングシュートを決め、15分と30分にはペドロ ジュニオールがゴールネットを揺らす。3-0。指揮官や昌子が反省の弁を述べたように、沈黙の時が流れた後半のゲームコントロールには課題が残ったが、しっかりとクリーンシートを達成して3ポイントを手中に収めた意味は大きい。
聖地に鳴り響いた歓喜の歌を聞きながら、チームは次なる戦いへの準備を進めた。9日間でのホーム3連戦、その2試合目。中3日で迎える一戦は、ディフェンディング・チャンピオンとして臨む天皇杯の初戦だ。大岩監督は前日に紅白戦を敢行し、フレッシュなメンバーを揃えた中で入念に連係を確認した。指揮官は「普段、あまり試合に出ていない若い選手たちは思い切ってやってほしい」と期待と信頼を強調。レギュラー組でプレーした久保田は「ミスを恐れずにプレーしたい」と、胸に秘めた思いを言葉に託した。
青空に恵まれた試合前日とは打って変わって、天皇杯初戦を迎える鹿嶋は厚い雲に覆われた。大雨と強風に見舞われ、肌寒く感じられるほどの冷え込みとなった。滝のような雨に打たれたピッチ。しかし、選手たちがウォーミングアップに姿を見せる頃には、タイミングを計ったかのように雨が止んだ。重要な意味を持ち、そして常に難しい戦いとなる大会初戦。チームコールが降り注がれ、若武者が数多く揃ったメンバーへの期待感が聖地を包む。元日決勝へ、そして連覇へ――。
指揮官は4日前から9名ものメンバー変更を施した。GKの曽ケ端、センターバックの植田以外を入れ替え。最終ラインは右から伊東、植田、ブエノ、三竿雄斗が並び、ボランチには今季公式戦初出場の久保田と永木、そして2列目にはルーキーの安部と先発復帰の遠藤。そして2トップは、鈴木と金森がコンビを組む。ベンチにはGKの川俣、ルーキーの小田、三竿健斗、梅鉢、中村、田中、土居が座った。
19時3分、キックオフ。鹿島は開始3分、最終ラインの背後へ飛んだボールの処理でピンチを迎える。曽ケ端が飛び出したが、こぼれ球がペナルティーエリア内へ。詰めてきた相手選手に押し込まれそうになったが、植田が間一髪のリカバリーでシュートをブロックし、難を逃れた。
いきなり聖地が動揺に包まれたが、鹿島はしっかりと落ち着きを取り戻して試合を進めていく。重要な意味を持つ先制点は7分。ペナルティーエリア左奥へ突破した金森が左足シュートを放つと、相手GKに弾かれたこぼれ球を安部が拾い、巧みなボールタッチで右横へ流す。待っていた鈴木は冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
背番号9が均衡を破り、金森は「あのゴールで楽になった」と振り返る。精神的にも優位に立った鹿島は、指揮官が求める「アグレッシブな姿勢」を体現していく。10分には金森が鋭い反転から左足シュート。枠を逸れてサイドネットを揺らすこととなったが、6分後に待望の瞬間が訪れた。16分、ゲームコントロールを司った久保田が的確な判断とテクニックで縦パスを通すと、安部が敵陣で前を向く。高速ドリブルでペナルティーエリア内へ入った背番号30は、相手のプレスを受けて倒されながらも遠藤へパス。キャプテンマークを巻いた背番号25が得意の左足でクロスを送ると、ファーサイドの金森が頭で押し込んだ。
ゴールを渇望していた金森が、加入後初ゴールを挙げた。さらに勢いに乗った鹿島は、各々が持ち味を示しながら追加点を狙っていく。伊東がスピードに乗ったオーバーラップを繰り返し、植田は守備だけでなく背後を狙うフィードで攻撃の起点となった。そして曽ケ端は、若い面々がピッチに並んだ一戦にあって、最後尾からチームを引き締めるコーチングを送り続けた。
2-0のまま、前半は終盤へ。44分、安部が敵陣左サイドでボールを持って仕掛けると、ファウルを受けてFKを得る。背番号30はリスタートを選択し、すぐさまボールを中盤へ。右サイドへ展開されると、敵陣深くまで進出した伊東がグラウンダーのクロスをペナルティーエリア内へ送った。そこへ走り込んだのが、一連のプレーの起点となった安部だった。走り込みながら右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅へ。安部裕葵、プロ入り初得点。鹿島がハーフタイム突入直前に3つ目のスコアを刻み、3-0とリードを広げた。
これで大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を挙げる形となった。だからこそ、視線は後半へと向かう。課題に挙げられていたセカンドハーフのゲームコントロールに、チームの進化が問われることとなった。
後半最初の決定機は57分。金森がペナルティーエリア内で鋭い反転を見せ、次の瞬間に左足を振り抜く。得意とする形から鮮やかなシュートシーンを作り出してみせたが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。
大岩監督は60分、梅鉢をピッチへ送り出す。久保田を2列目へ配置転換し、中盤を活性化させて追加点を目指した。鹿島復帰後初めてカシマのピッチに立った背番号27は、豊富なスタミナとリーダーシップで存在感を示していた。
だが、なかなか決定機を作れないまま時計の針が進んでいく。残り15分を切り、指揮官は2枚目の交代カードを切った。金森に代えて、ルーキーの小田をプロデビューの舞台へ送り出す。雄斗を2列目へスライドさせ、チームに刺激を与えた。82分には2年目のアタッカー田中を投入し、さらなる得点への期待を託した。
すると、4回目の歓喜は85分に訪れた。左サイドを果敢なドリブルで突破した小田がクロスを上げると、飛び込んだのは安部。ルーキー2人のホットラインから、鮮やかなヘディングシュートがゴールネットを揺らした。これで、4-0。安部の2得点目、小田の初アシストが記録され、聖地は歓喜に包まれた。
もはや勝利は揺るがない。平日の夜に聖地まで駆け付けた背番号12は、躍動を見せる若武者たちにさらなる期待を注ぐ。すると88分、ゴールラッシュを締めくくったのは、下部組織から鹿島のDNAを継承する背番号36だった。右サイド深くまで進出した永木のクロス、ファーサイドで待っていた田中。「滞空時間が長かったから、少し緊張した」と振り返った19歳は、右足でのボレーシュートをゴール右隅へ届けた。ファインゴールが決まり、鹿島がスコアを5-0とした。
連覇を目指す道のりは、5点差での完封勝利という会心の形で幕を開けることとなった。金森が加入後初、そして安部と田中がプロ入り後初の得点を刻み、小田が初出場を記録。各々にとってのターニングポイントとなり得る、様々な意味で価値のある90分だった。
これで大岩監督就任後、公式戦3連勝となった。7月12日の3回戦では、山形と激突することが決まっている。そして次戦は4日後、J1第16節の新潟戦だ。みたび聖地で迎える一戦、連戦を締めくくるホームゲームでの勝利を見据え、チームは明日から準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を記録。公式戦3連勝を飾った。
・公式戦での1試合5得点は、2014年9月27日のJ1第26節徳島戦以来だった。
・安部が公式戦2試合目の先発出場を果たし、プロ初得点を含む2ゴールを挙げた。
・小田が公式戦初出場を果たした。
・2年目の田中が今季の公式戦初出場を果たし、プロ初得点を挙げた。
・久保田とブエノが今季の公式戦初先発を記録した。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代2位タイとなる通算57試合目の出場を記録した。加藤久氏の記録に並び、歴代首位の釜本邦茂氏に2試合と迫っている。
元日決勝、そして連覇に向けた道のりで、鹿島が力強く第一歩を踏み出した。JFLのFCマルヤス岡崎をカシマスタジアムに迎え撃つと、鈴木と金森の得点で試合を優位に進め、前半終了間際には安部がプロ入り初ゴール。3-0で迎えた後半終了間際には、安部の2得点目と田中のプロ初得点が決まり、5-0と大勝した。初戦を完封勝利で飾り、3回戦進出を決めた。
鹿島は4日前、大岩監督就任後初のホームゲームに臨んだ。2週間のインターバルを経て迎えた、J1第14節。札幌との激突は、電光石火の先制ゴールで幕を開けた。開始70秒超で山本がヘディングシュートを決め、15分と30分にはペドロ ジュニオールがゴールネットを揺らす。3-0。指揮官や昌子が反省の弁を述べたように、沈黙の時が流れた後半のゲームコントロールには課題が残ったが、しっかりとクリーンシートを達成して3ポイントを手中に収めた意味は大きい。
聖地に鳴り響いた歓喜の歌を聞きながら、チームは次なる戦いへの準備を進めた。9日間でのホーム3連戦、その2試合目。中3日で迎える一戦は、ディフェンディング・チャンピオンとして臨む天皇杯の初戦だ。大岩監督は前日に紅白戦を敢行し、フレッシュなメンバーを揃えた中で入念に連係を確認した。指揮官は「普段、あまり試合に出ていない若い選手たちは思い切ってやってほしい」と期待と信頼を強調。レギュラー組でプレーした久保田は「ミスを恐れずにプレーしたい」と、胸に秘めた思いを言葉に託した。
青空に恵まれた試合前日とは打って変わって、天皇杯初戦を迎える鹿嶋は厚い雲に覆われた。大雨と強風に見舞われ、肌寒く感じられるほどの冷え込みとなった。滝のような雨に打たれたピッチ。しかし、選手たちがウォーミングアップに姿を見せる頃には、タイミングを計ったかのように雨が止んだ。重要な意味を持ち、そして常に難しい戦いとなる大会初戦。チームコールが降り注がれ、若武者が数多く揃ったメンバーへの期待感が聖地を包む。元日決勝へ、そして連覇へ――。

指揮官は4日前から9名ものメンバー変更を施した。GKの曽ケ端、センターバックの植田以外を入れ替え。最終ラインは右から伊東、植田、ブエノ、三竿雄斗が並び、ボランチには今季公式戦初出場の久保田と永木、そして2列目にはルーキーの安部と先発復帰の遠藤。そして2トップは、鈴木と金森がコンビを組む。ベンチにはGKの川俣、ルーキーの小田、三竿健斗、梅鉢、中村、田中、土居が座った。

19時3分、キックオフ。鹿島は開始3分、最終ラインの背後へ飛んだボールの処理でピンチを迎える。曽ケ端が飛び出したが、こぼれ球がペナルティーエリア内へ。詰めてきた相手選手に押し込まれそうになったが、植田が間一髪のリカバリーでシュートをブロックし、難を逃れた。


いきなり聖地が動揺に包まれたが、鹿島はしっかりと落ち着きを取り戻して試合を進めていく。重要な意味を持つ先制点は7分。ペナルティーエリア左奥へ突破した金森が左足シュートを放つと、相手GKに弾かれたこぼれ球を安部が拾い、巧みなボールタッチで右横へ流す。待っていた鈴木は冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。


背番号9が均衡を破り、金森は「あのゴールで楽になった」と振り返る。精神的にも優位に立った鹿島は、指揮官が求める「アグレッシブな姿勢」を体現していく。10分には金森が鋭い反転から左足シュート。枠を逸れてサイドネットを揺らすこととなったが、6分後に待望の瞬間が訪れた。16分、ゲームコントロールを司った久保田が的確な判断とテクニックで縦パスを通すと、安部が敵陣で前を向く。高速ドリブルでペナルティーエリア内へ入った背番号30は、相手のプレスを受けて倒されながらも遠藤へパス。キャプテンマークを巻いた背番号25が得意の左足でクロスを送ると、ファーサイドの金森が頭で押し込んだ。

ゴールを渇望していた金森が、加入後初ゴールを挙げた。さらに勢いに乗った鹿島は、各々が持ち味を示しながら追加点を狙っていく。伊東がスピードに乗ったオーバーラップを繰り返し、植田は守備だけでなく背後を狙うフィードで攻撃の起点となった。そして曽ケ端は、若い面々がピッチに並んだ一戦にあって、最後尾からチームを引き締めるコーチングを送り続けた。


2-0のまま、前半は終盤へ。44分、安部が敵陣左サイドでボールを持って仕掛けると、ファウルを受けてFKを得る。背番号30はリスタートを選択し、すぐさまボールを中盤へ。右サイドへ展開されると、敵陣深くまで進出した伊東がグラウンダーのクロスをペナルティーエリア内へ送った。そこへ走り込んだのが、一連のプレーの起点となった安部だった。走り込みながら右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅へ。安部裕葵、プロ入り初得点。鹿島がハーフタイム突入直前に3つ目のスコアを刻み、3-0とリードを広げた。

これで大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を挙げる形となった。だからこそ、視線は後半へと向かう。課題に挙げられていたセカンドハーフのゲームコントロールに、チームの進化が問われることとなった。

後半最初の決定機は57分。金森がペナルティーエリア内で鋭い反転を見せ、次の瞬間に左足を振り抜く。得意とする形から鮮やかなシュートシーンを作り出してみせたが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。
大岩監督は60分、梅鉢をピッチへ送り出す。久保田を2列目へ配置転換し、中盤を活性化させて追加点を目指した。鹿島復帰後初めてカシマのピッチに立った背番号27は、豊富なスタミナとリーダーシップで存在感を示していた。




だが、なかなか決定機を作れないまま時計の針が進んでいく。残り15分を切り、指揮官は2枚目の交代カードを切った。金森に代えて、ルーキーの小田をプロデビューの舞台へ送り出す。雄斗を2列目へスライドさせ、チームに刺激を与えた。82分には2年目のアタッカー田中を投入し、さらなる得点への期待を託した。





すると、4回目の歓喜は85分に訪れた。左サイドを果敢なドリブルで突破した小田がクロスを上げると、飛び込んだのは安部。ルーキー2人のホットラインから、鮮やかなヘディングシュートがゴールネットを揺らした。これで、4-0。安部の2得点目、小田の初アシストが記録され、聖地は歓喜に包まれた。

もはや勝利は揺るがない。平日の夜に聖地まで駆け付けた背番号12は、躍動を見せる若武者たちにさらなる期待を注ぐ。すると88分、ゴールラッシュを締めくくったのは、下部組織から鹿島のDNAを継承する背番号36だった。右サイド深くまで進出した永木のクロス、ファーサイドで待っていた田中。「滞空時間が長かったから、少し緊張した」と振り返った19歳は、右足でのボレーシュートをゴール右隅へ届けた。ファインゴールが決まり、鹿島がスコアを5-0とした。


連覇を目指す道のりは、5点差での完封勝利という会心の形で幕を開けることとなった。金森が加入後初、そして安部と田中がプロ入り後初の得点を刻み、小田が初出場を記録。各々にとってのターニングポイントとなり得る、様々な意味で価値のある90分だった。
これで大岩監督就任後、公式戦3連勝となった。7月12日の3回戦では、山形と激突することが決まっている。そして次戦は4日後、J1第16節の新潟戦だ。みたび聖地で迎える一戦、連戦を締めくくるホームゲームでの勝利を見据え、チームは明日から準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、3試合連続で前半に3得点を記録。公式戦3連勝を飾った。
・公式戦での1試合5得点は、2014年9月27日のJ1第26節徳島戦以来だった。
・安部が公式戦2試合目の先発出場を果たし、プロ初得点を含む2ゴールを挙げた。
・小田が公式戦初出場を果たした。
・2年目の田中が今季の公式戦初出場を果たし、プロ初得点を挙げた。
・久保田とブエノが今季の公式戦初先発を記録した。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代2位タイとなる通算57試合目の出場を記録した。加藤久氏の記録に並び、歴代首位の釜本邦茂氏に2試合と迫っている。
スタッツ
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|
---|---|---|
19 | シュート | 6 |
10 | GK | 14 |
6 | CK | 1 |
12 | 直接FK | 7 |
0 | 間接FK | 3 |
0 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 2,273人
- 天候
- 雨のち曇、弱風
気温 23.1℃ / 湿度 90.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 岡部 拓人
- 副審
-
唐紙 学志
大友 一平 - 第4の審判員
- 波多野 森