試合結果
日・タイ修好130周年 2017Jリーグ アジアチャレンジ in タイ インターリーグカップ

スパンブリーFC
- 12' ギエルメ アウガスト アウベス デラトーレ
- 39' ギエルメ アウガスト アウベス デラトーレ
試合終了
2-4
2前半1
0後半3

鹿島アントラーズ
- 25' 鈴木 優磨
- 59' ペドロ ジュニオール
- 62' 鈴木 優磨
- 69' ペドロ ジュニオール
試合経過
ギエルメ アウガスト アウベス デラトーレ | ![]() |
12' | ||
25' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
ギエルメ アウガスト アウベス デラトーレ | ![]() |
39' | ||
46' | ![]() |
久保田 和音 → レオ シルバ | ||
46' | ![]() |
金森 健志 → ペドロ ジュニオール | ||
59' | ![]() |
ペドロ ジュニオール | ||
59' | ![]() |
田中 稔也 → 中村 充孝 | ||
62' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
ニコラス レアンドロ ベレス → パイトゥーン ノンタディー | ![]() |
63' | ||
チャール ヤニック チャップイ → ディエコ ジョシュア マドリガル ウルルア | ![]() |
63' | ||
65' | ![]() |
三竿 健斗 → 梅鉢 貴秀 | ||
チャナナン ポンブッパー → ナパット タムロンスパコーン | ![]() |
65' | ||
68' | ![]() |
鈴木 優磨 → 土居 聖真 | ||
69' | ![]() |
ペドロ ジュニオール | ||
71' | ![]() |
レアンドロ → 西 大伍 | ||
71' | ![]() |
三竿 雄斗 → 小田 逸稀 | ||
86' | ![]() |
町田 浩樹 → ブエノ | ||
ギエルメ アウガスト アウベス デラトーレ → タナシット シリパラ | ![]() |
90'+4 |
鈴木とペドロが2ゴール!鹿島、タイ遠征初戦は4得点で逆転勝利!
鹿島が2017シーズンの初戦に臨んだ。Jリーグ アジアチャレンジinタイ インターリーグカップ、スパンブリーFC戦。思わぬ形で先制を許し、前半をビハインドで終えた鹿島だったが、鈴木とペドロ ジュニオールが2得点ずつを挙げて4-2と勝利を収めた。
1月1日に天皇杯制覇を成し遂げた鹿島は、つかの間のオフを経て17日に全体始動を迎えた。5日間に渡ってクラブハウスでトレーニングを積んだ後、タイへ移動。22日に到着、23日にはさっそく2部練習を敢行し、シーズンを戦い抜く身体作りと戦術の浸透、進化を図った。気温30度に迫るバンコクで、良好とは言えないピッチコンディションでのトレーニング。2年ぶりにACLに参戦する今季、厳しい環境で勝利を重ねるための準備はすでに始まっている。
タイ到着3日目で迎えた一戦。石井監督は前日会見で「できる限り、全ての選手を使いたい」と、今大会2試合の展望を語った。新戦力とチームの融合を図り、競争意識を刺激する指揮官は、先発メンバーに新加入選手3名を指名。三竿雄斗が左サイドバック、金森が左サイドハーフ、そしてレアンドロが右サイドハーフを務める。GKは川俣、最終ラインは雄斗のほか、町田と植田、伊東が並ぶ。ボランチは久保田と三竿健斗のコンビで、前線は田中と鈴木がコンビを組んだ。植田がキャプテンマークを巻き、フレッシュな面々がピッチに立つこととなった。
ラジャマンガラ・スタジアムは厳しい日差しが差し込んでいたが、16時のキックオフが迫るにつれて過ごしやすい気候となった。多くの現地メディアが訪れ、注目度の高さを感じさせる。両国国歌の斉唱、逝去したタイ国王の死を悼む黙とうを終え、試合開始を迎えた。
鹿島は開始2分、雄斗の左CKから鈴木がドンピシャのヘディングシュートを枠に飛ばしてゴールを脅かし、さっそくゴールへの意欲を見せる。「シーズン最初の試合だし、絶対に勝つ」と語っていた背番号34は、フレッシュな面々が揃った攻撃陣にあって身体を張ったポストプレーで存在感を示していた。
しかし、先制点はスパンブリーFCのものだった。12分、鹿島陣内左サイドからのFKがゴール前へ飛ぶと、川俣がキャッチしきれずにこぼれたボールを相手にヘディングで押し込まれた。思わぬ形でゴールネットを揺らされ、1点を追う形となった。
ビハインドを負った鹿島は中盤でボールが落ち着かない時間帯もあったものの、次第にペースを掴んでいく。金森が左サイドから鋭い突破を仕掛けてチャンスを作ると、18分にはレアンドロがミドルシュートを放つなど、新戦力が己の存在をアピールしていた。
そして25分、待望の同点ゴールはセットプレーから生まれた。久保田が積極的な突破で得た右CKを自ら蹴り込むと、中央の鈴木が難しい体勢からヘディングシュート。ゴールネットを揺らし、スコアは1-1となった。
同点に追い付き、鹿島はボールポゼッション率を高めていく。28分には雄斗の左CKから植田が得意のヘディングシュートで逆転ゴールを狙ったが、枠の外へ。チャンスを逃してしまった。32分には右サイドからのパスを受けたレアンドロが相手DFのマークをものともしない強引な突破を見せ、能力の片鱗を見せた。
しかし39分、鹿島は2失点目を喫してしまう。中盤でのボールロストからスルーパスを通され、ペナルティーエリア左角からのシュートを決められた。1-2。前半は1点ビハインドで終えることとなった。
1点を追う後半、石井監督はレオ シルバとペドロ ジュニオールをピッチに送り出して反撃を期す。Jリーグでの実績十分の2人は抜群の存在感を見せた。レオは中盤でのパスの経由点となり、視野の広さを活かした長短のパスワークで攻撃のリズムを構築。ペドロは力強い突破とポストプレーで起点となった。
ボールポゼッション率を高めて相手を押し込む鹿島は58分、ペドロのミドルシュートから決定機を掴む。シュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を拾って鈴木が突破。ペナルティーエリア内で相手DFに倒され、PKを獲得した。キッカーを務めたペドロがしっかりと決め、鹿島での初ゴールを記録。2-2の同点となった。
そして鹿島は4分後、鮮やかな連係から逆転に成功する。62分、ペナルティーエリア左側でボールをキープしたレオが狙いすましたスルーパスを通すと、走り込んでいた鈴木が左足ダイレクトで流し込んだ。鈴木の2得点目で、鹿島が3-2とリードを奪った。
ようやくリードを奪った鹿島は、石井監督がピッチに送り込んだ土居や中村らが攻撃陣を形成。追加点を目指していく。そして69分、土居の飛び出しから4点目が生まれた。最終ラインの背後へ抜け、ペナルティーエリア左奥から背番号8がマイナスのパスを送ると、走り込んでいたペドロがシュート。一旦は相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を押し込んでゴールネットを揺らした。
鈴木とペドロが2得点ずつを挙げ、2点リードとなった。石井監督はルーキーの小田をピッチに送り出すなど、あらゆる選手にチャンスとアピールの機会を与える交代策を見せた。終盤は得点こそ生まれなかったものの、しっかりとリードを守り切って試合終了を迎えた。
4-2。鹿島が2017シーズンの初戦を勝利で飾った。先制を許し、2失点を喫したことは課題だが、しっかりと勝ち切ったことは大きな意味を持つ。個人としてもチームとしても、今季最初の90分間で得た収穫と手応え、悔しさ、克服すべき課題を胸に刻み、さらなる向上を期すこととなる。キャプテンとしてフル出場を果たした植田は「この経験を次に活かしていきたい」と語っていた。
次戦は2日後、バンコク・ユナイテッドとの対戦だ。25日に予定されている2部練習を経て、タイでの2試合目に向かう。スパンブリーFC戦では合計19選手がピッチに立った。次はどのようなメンバーで臨むことになるのか、指揮官の起用法にも注目が集まる一戦となるだろう。競争意識の激化がチームをさらに強くする。選手たちは歩みを止めることなく、トレーニングに打ち込んでいく。
【この試合のトピックス】
・三竿雄斗、金森、レアンドロ、レオ シルバ、ペドロ ジュニオール、小田が鹿島での実戦デビューを飾った。
・鈴木とペドロが2得点ずつを挙げた。
・植田がキャプテンマークを巻いてフル出場を果たした。
鹿島が2017シーズンの初戦に臨んだ。Jリーグ アジアチャレンジinタイ インターリーグカップ、スパンブリーFC戦。思わぬ形で先制を許し、前半をビハインドで終えた鹿島だったが、鈴木とペドロ ジュニオールが2得点ずつを挙げて4-2と勝利を収めた。
1月1日に天皇杯制覇を成し遂げた鹿島は、つかの間のオフを経て17日に全体始動を迎えた。5日間に渡ってクラブハウスでトレーニングを積んだ後、タイへ移動。22日に到着、23日にはさっそく2部練習を敢行し、シーズンを戦い抜く身体作りと戦術の浸透、進化を図った。気温30度に迫るバンコクで、良好とは言えないピッチコンディションでのトレーニング。2年ぶりにACLに参戦する今季、厳しい環境で勝利を重ねるための準備はすでに始まっている。


タイ到着3日目で迎えた一戦。石井監督は前日会見で「できる限り、全ての選手を使いたい」と、今大会2試合の展望を語った。新戦力とチームの融合を図り、競争意識を刺激する指揮官は、先発メンバーに新加入選手3名を指名。三竿雄斗が左サイドバック、金森が左サイドハーフ、そしてレアンドロが右サイドハーフを務める。GKは川俣、最終ラインは雄斗のほか、町田と植田、伊東が並ぶ。ボランチは久保田と三竿健斗のコンビで、前線は田中と鈴木がコンビを組んだ。植田がキャプテンマークを巻き、フレッシュな面々がピッチに立つこととなった。

ラジャマンガラ・スタジアムは厳しい日差しが差し込んでいたが、16時のキックオフが迫るにつれて過ごしやすい気候となった。多くの現地メディアが訪れ、注目度の高さを感じさせる。両国国歌の斉唱、逝去したタイ国王の死を悼む黙とうを終え、試合開始を迎えた。
鹿島は開始2分、雄斗の左CKから鈴木がドンピシャのヘディングシュートを枠に飛ばしてゴールを脅かし、さっそくゴールへの意欲を見せる。「シーズン最初の試合だし、絶対に勝つ」と語っていた背番号34は、フレッシュな面々が揃った攻撃陣にあって身体を張ったポストプレーで存在感を示していた。
しかし、先制点はスパンブリーFCのものだった。12分、鹿島陣内左サイドからのFKがゴール前へ飛ぶと、川俣がキャッチしきれずにこぼれたボールを相手にヘディングで押し込まれた。思わぬ形でゴールネットを揺らされ、1点を追う形となった。
ビハインドを負った鹿島は中盤でボールが落ち着かない時間帯もあったものの、次第にペースを掴んでいく。金森が左サイドから鋭い突破を仕掛けてチャンスを作ると、18分にはレアンドロがミドルシュートを放つなど、新戦力が己の存在をアピールしていた。



そして25分、待望の同点ゴールはセットプレーから生まれた。久保田が積極的な突破で得た右CKを自ら蹴り込むと、中央の鈴木が難しい体勢からヘディングシュート。ゴールネットを揺らし、スコアは1-1となった。


同点に追い付き、鹿島はボールポゼッション率を高めていく。28分には雄斗の左CKから植田が得意のヘディングシュートで逆転ゴールを狙ったが、枠の外へ。チャンスを逃してしまった。32分には右サイドからのパスを受けたレアンドロが相手DFのマークをものともしない強引な突破を見せ、能力の片鱗を見せた。
しかし39分、鹿島は2失点目を喫してしまう。中盤でのボールロストからスルーパスを通され、ペナルティーエリア左角からのシュートを決められた。1-2。前半は1点ビハインドで終えることとなった。





1点を追う後半、石井監督はレオ シルバとペドロ ジュニオールをピッチに送り出して反撃を期す。Jリーグでの実績十分の2人は抜群の存在感を見せた。レオは中盤でのパスの経由点となり、視野の広さを活かした長短のパスワークで攻撃のリズムを構築。ペドロは力強い突破とポストプレーで起点となった。
ボールポゼッション率を高めて相手を押し込む鹿島は58分、ペドロのミドルシュートから決定機を掴む。シュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を拾って鈴木が突破。ペナルティーエリア内で相手DFに倒され、PKを獲得した。キッカーを務めたペドロがしっかりと決め、鹿島での初ゴールを記録。2-2の同点となった。


そして鹿島は4分後、鮮やかな連係から逆転に成功する。62分、ペナルティーエリア左側でボールをキープしたレオが狙いすましたスルーパスを通すと、走り込んでいた鈴木が左足ダイレクトで流し込んだ。鈴木の2得点目で、鹿島が3-2とリードを奪った。


ようやくリードを奪った鹿島は、石井監督がピッチに送り込んだ土居や中村らが攻撃陣を形成。追加点を目指していく。そして69分、土居の飛び出しから4点目が生まれた。最終ラインの背後へ抜け、ペナルティーエリア左奥から背番号8がマイナスのパスを送ると、走り込んでいたペドロがシュート。一旦は相手GKに弾かれたものの、こぼれ球を押し込んでゴールネットを揺らした。








鈴木とペドロが2得点ずつを挙げ、2点リードとなった。石井監督はルーキーの小田をピッチに送り出すなど、あらゆる選手にチャンスとアピールの機会を与える交代策を見せた。終盤は得点こそ生まれなかったものの、しっかりとリードを守り切って試合終了を迎えた。

4-2。鹿島が2017シーズンの初戦を勝利で飾った。先制を許し、2失点を喫したことは課題だが、しっかりと勝ち切ったことは大きな意味を持つ。個人としてもチームとしても、今季最初の90分間で得た収穫と手応え、悔しさ、克服すべき課題を胸に刻み、さらなる向上を期すこととなる。キャプテンとしてフル出場を果たした植田は「この経験を次に活かしていきたい」と語っていた。
次戦は2日後、バンコク・ユナイテッドとの対戦だ。25日に予定されている2部練習を経て、タイでの2試合目に向かう。スパンブリーFC戦では合計19選手がピッチに立った。次はどのようなメンバーで臨むことになるのか、指揮官の起用法にも注目が集まる一戦となるだろう。競争意識の激化がチームをさらに強くする。選手たちは歩みを止めることなく、トレーニングに打ち込んでいく。
【この試合のトピックス】
・三竿雄斗、金森、レアンドロ、レオ シルバ、ペドロ ジュニオール、小田が鹿島での実戦デビューを飾った。
・鈴木とペドロが2得点ずつを挙げた。
・植田がキャプテンマークを巻いてフル出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
10 | シュート | 14 |
0 | GK | 0 |
2 | CK | 8 |
0 | 直接FK | 0 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | オフサイド | 0 |
0 | PK | 1 |
試合データ
- 入場者数
- 2,351人
- 天候
- 晴れ
気温 28.0℃ / 湿度 79.0% - ピッチ
- 主審
- GU CHUNHAN
- 副審
-
WANG DEXIN
ZHANG CHENG - 第4の審判員
- PUMMARIN KHAMRUEN