試合結果
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準決勝

横浜F・マリノス
試合終了
0-2
0前半1
0後半1

鹿島アントラーズ
- 41' 土居 聖真
- 73' 鈴木 優磨
試合経過
41' | ![]() |
土居 聖真 | ||
金井 貢史 | ![]() |
55' | ||
富樫 敬真 → 中村 俊輔 | ![]() |
63' | ||
66' | ![]() |
赤崎 秀平 → 鈴木 優磨 | ||
73' | ![]() |
鈴木 優磨 | ||
74' | ![]() |
小笠原 満男 → 遠藤 康 | ||
中町 公祐 → 中島 賢星 | ![]() |
81' | ||
86' | ![]() |
土居 聖真 → ファブリシオ | ||
前田 直輝 → 兵藤 慎剛 | ![]() |
87' |
鹿島、6年ぶりの天皇杯決勝進出!土居と鈴木のゴールで横浜FMを撃破!
鹿島が6年ぶりに元日決勝へとたどり着いた。天皇杯準決勝、ヤンマースタジアム長居で横浜F・マリノスと対戦すると、41分に土居がヘディングシュートを決めて先制。73分には途中出場の鈴木が貴重な追加点を挙げ、2-0と完封勝利を収めた。天皇杯決勝進出は、2010シーズン以来、6年ぶりとなった。
鹿島は24日、聖地・カシマスタジアムでの今季ラストマッチとなった準々決勝で、広島を1-0で破った。赤崎が難易度の高いボレーを沈め、曽ケ端が渾身のPKストップでチームを救った。試合後に行われたセレモニーでは、石井監督が「しっかりとこのタイトルを獲る」と、19個目の星を掴む決意を表明した。万雷の拍手に送り出され、鹿島は残り2試合へと歩みを進める。
チームは26日にトレーニングを再開し、3日間の準備期間で集中力を高めていった。指揮官は「チームの雰囲気は良い」と語り、選手たちへの信頼を改めて示した。山本が「ここまで来たので、勝ってシーズンを終えたい」と言えば、永木は「優勝することしか考えていない」と口を揃え、タイトルへの渇望を語っていた。
指揮官は広島戦から先発メンバーを1名変更。柴崎が復帰し、右サイドハーフを務める。前線は赤崎と土居、左サイドハーフには中村が入り、ボランチは永木と小笠原のペア。最終ラインは右から伊東、植田と昌子、山本が並び、最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。ベンチにはGKの櫛引と西、ファン ソッコ、ファブリシオ、三竿、遠藤、鈴木が控える。
青空に恵まれた大阪。アントラーズレッドの背番号12は朝早くから待機列を成した。ファイナルへ歩みを進めるべく、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注いだ。
13時5分、キックオフ。立ち上がりから、両サイドハーフが高い位置に張り出して突破を繰り返す横浜FMに押し込まれる展開となった。伊東や山本の背後のスペースを突かれ、深い位置で起点を作られてクロスやシュートまで持ち込まれる場面が多くなっていった。それでも、昌子が安定感抜群のカバーリングを見せれば、植田が力強いボディコンタクトでボールを奪う。そして最後尾の曽ケ端が、冷静な判断とセービングでチームを支えた。
鹿島は11分にマルティノスにボレーを打たれ、20分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスに反応した富樫にダイレクトで狙われた。しかし、曽ケ端が落ち着いてボールを収め、得点を許さない。スコアレスのまま、時計の針が進んでいった。
25分過ぎから少しずつ横浜FMを押し込み始めた鹿島。左サイドの山本と中村が細かいパスワークから突破を図り、クロスを上げてチャンスを作り出していく。35分には柴崎がペナルティーエリア右奥で浮き球のパスを受け、角度のないところから右足を一閃。枠を捉えたシュートは相手GKに阻まれたが、得点の予感を漂わせた。
そして41分、待望の先制ゴールが生まれた。中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、右サイドの深い位置で柴崎がパスを受ける。背番号10はゴール前を見据え、ファーサイドへピンポイントのクロス。走り込んでいた土居が力強くヘディングシュートを放つと、弾き出そうと手を伸ばした相手GKの思いは届かず、ボールはゴールへ吸い込まれた。結果的にわずかシュート3本に終わった前半、ワンチャンスをしっかりと生かしてみせた鹿島が均衡を破った。
勢いに乗る鹿島は前半終了間際、柴崎が最終ラインの背後に抜け出し、強烈なボレー。追加点の決定機だったが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。前半は1-0で終了。1点リードでハーフタイムを迎えることとなった。
後半は、互いがより積極的にゴールを目指す展開となった。鹿島は50分、スルーパスに抜け出した中村がヒールで落とし、オーバーラップしていた伊東がクロスを上げてチャンスを演出。60分には柴崎のロングシュートが赤崎へのラストパスのような形になってペナルティーエリア内でボールを収めることに成功したが、シュートまで持ち込むことはできなかった。
1点を追う横浜FMは63分、司令塔・中村俊輔をピッチへ送り出す。高精度の左足キックを備える10番の登場で、相手サポーターはボルテージを高めた。
それでも鹿島は、昌子が「慌てていなかったし、やられる雰囲気もなかった」と振り返った通り、選手全員が集中力を保って応戦した。波状攻撃を受けてゴール前に釘付けになる場面も増えたが、身体を張って相手の攻撃を跳ね返し続けた。
71分、横浜FMのセットプレーからゴールネットを揺らされてしまったが、オフサイドの判定で事なきを得る。すると直後、歓喜の瞬間が待っていた。敵陣でボールを奪ってカウンターを発動。永木が右サイドの背後へスルーパスを通すと、走り込んでいた柴崎がワンタッチでゴール前へ折り返す。待っていたのは、6分前に投入された鈴木だった。背番号10からの絶妙なアシストを受け、右足で押し込んだ。2-0。鹿島が貴重な追加点を奪った。
2点リードを得た鹿島は、より圧力を高めてゴール前へ殺到した横浜FMの攻撃をしっかりと跳ね返していく。石井監督は遠藤やファブリシオを投入し、選手の配置変更を施しながらリードを守り切った。ハーフタイム、指揮官から「戦い切れ」と鼓舞された選手たちは気迫に満ちた戦いで、その指示を遂行してみせた。
試合終了のホイッスルが鳴り響いた。2-0。総力戦で勝利を収め、6年ぶりに元日決勝への切符を掴み取った。2017年1月1日、決戦の舞台は市立吹田サッカースタジアム。中2日で迎えるファイナルへ、そして19個目のタイトル獲得へ。アントラーズファミリー全員で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・2010年以来、6年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした。
・横浜FM相手の公式戦は、2014年以降7試合負けなしとなった。
・土居が今大会初ゴール、鈴木が今大会2ゴール目を挙げた。
・2試合ぶりに先発復帰した柴崎が2アシストを記録した。
鹿島が6年ぶりに元日決勝へとたどり着いた。天皇杯準決勝、ヤンマースタジアム長居で横浜F・マリノスと対戦すると、41分に土居がヘディングシュートを決めて先制。73分には途中出場の鈴木が貴重な追加点を挙げ、2-0と完封勝利を収めた。天皇杯決勝進出は、2010シーズン以来、6年ぶりとなった。
鹿島は24日、聖地・カシマスタジアムでの今季ラストマッチとなった準々決勝で、広島を1-0で破った。赤崎が難易度の高いボレーを沈め、曽ケ端が渾身のPKストップでチームを救った。試合後に行われたセレモニーでは、石井監督が「しっかりとこのタイトルを獲る」と、19個目の星を掴む決意を表明した。万雷の拍手に送り出され、鹿島は残り2試合へと歩みを進める。
チームは26日にトレーニングを再開し、3日間の準備期間で集中力を高めていった。指揮官は「チームの雰囲気は良い」と語り、選手たちへの信頼を改めて示した。山本が「ここまで来たので、勝ってシーズンを終えたい」と言えば、永木は「優勝することしか考えていない」と口を揃え、タイトルへの渇望を語っていた。
指揮官は広島戦から先発メンバーを1名変更。柴崎が復帰し、右サイドハーフを務める。前線は赤崎と土居、左サイドハーフには中村が入り、ボランチは永木と小笠原のペア。最終ラインは右から伊東、植田と昌子、山本が並び、最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。ベンチにはGKの櫛引と西、ファン ソッコ、ファブリシオ、三竿、遠藤、鈴木が控える。

青空に恵まれた大阪。アントラーズレッドの背番号12は朝早くから待機列を成した。ファイナルへ歩みを進めるべく、ボルテージを高めていった。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注いだ。
13時5分、キックオフ。立ち上がりから、両サイドハーフが高い位置に張り出して突破を繰り返す横浜FMに押し込まれる展開となった。伊東や山本の背後のスペースを突かれ、深い位置で起点を作られてクロスやシュートまで持ち込まれる場面が多くなっていった。それでも、昌子が安定感抜群のカバーリングを見せれば、植田が力強いボディコンタクトでボールを奪う。そして最後尾の曽ケ端が、冷静な判断とセービングでチームを支えた。


鹿島は11分にマルティノスにボレーを打たれ、20分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスに反応した富樫にダイレクトで狙われた。しかし、曽ケ端が落ち着いてボールを収め、得点を許さない。スコアレスのまま、時計の針が進んでいった。


25分過ぎから少しずつ横浜FMを押し込み始めた鹿島。左サイドの山本と中村が細かいパスワークから突破を図り、クロスを上げてチャンスを作り出していく。35分には柴崎がペナルティーエリア右奥で浮き球のパスを受け、角度のないところから右足を一閃。枠を捉えたシュートは相手GKに阻まれたが、得点の予感を漂わせた。



そして41分、待望の先制ゴールが生まれた。中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、右サイドの深い位置で柴崎がパスを受ける。背番号10はゴール前を見据え、ファーサイドへピンポイントのクロス。走り込んでいた土居が力強くヘディングシュートを放つと、弾き出そうと手を伸ばした相手GKの思いは届かず、ボールはゴールへ吸い込まれた。結果的にわずかシュート3本に終わった前半、ワンチャンスをしっかりと生かしてみせた鹿島が均衡を破った。


勢いに乗る鹿島は前半終了間際、柴崎が最終ラインの背後に抜け出し、強烈なボレー。追加点の決定機だったが、シュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。前半は1-0で終了。1点リードでハーフタイムを迎えることとなった。
後半は、互いがより積極的にゴールを目指す展開となった。鹿島は50分、スルーパスに抜け出した中村がヒールで落とし、オーバーラップしていた伊東がクロスを上げてチャンスを演出。60分には柴崎のロングシュートが赤崎へのラストパスのような形になってペナルティーエリア内でボールを収めることに成功したが、シュートまで持ち込むことはできなかった。

1点を追う横浜FMは63分、司令塔・中村俊輔をピッチへ送り出す。高精度の左足キックを備える10番の登場で、相手サポーターはボルテージを高めた。

それでも鹿島は、昌子が「慌てていなかったし、やられる雰囲気もなかった」と振り返った通り、選手全員が集中力を保って応戦した。波状攻撃を受けてゴール前に釘付けになる場面も増えたが、身体を張って相手の攻撃を跳ね返し続けた。

71分、横浜FMのセットプレーからゴールネットを揺らされてしまったが、オフサイドの判定で事なきを得る。すると直後、歓喜の瞬間が待っていた。敵陣でボールを奪ってカウンターを発動。永木が右サイドの背後へスルーパスを通すと、走り込んでいた柴崎がワンタッチでゴール前へ折り返す。待っていたのは、6分前に投入された鈴木だった。背番号10からの絶妙なアシストを受け、右足で押し込んだ。2-0。鹿島が貴重な追加点を奪った。



2点リードを得た鹿島は、より圧力を高めてゴール前へ殺到した横浜FMの攻撃をしっかりと跳ね返していく。石井監督は遠藤やファブリシオを投入し、選手の配置変更を施しながらリードを守り切った。ハーフタイム、指揮官から「戦い切れ」と鼓舞された選手たちは気迫に満ちた戦いで、その指示を遂行してみせた。


試合終了のホイッスルが鳴り響いた。2-0。総力戦で勝利を収め、6年ぶりに元日決勝への切符を掴み取った。2017年1月1日、決戦の舞台は市立吹田サッカースタジアム。中2日で迎えるファイナルへ、そして19個目のタイトル獲得へ。アントラーズファミリー全員で準備を進めていく。


【この試合のトピックス】
・2010年以来、6年ぶりの天皇杯決勝進出を果たした。
・横浜FM相手の公式戦は、2014年以降7試合負けなしとなった。
・土居が今大会初ゴール、鈴木が今大会2ゴール目を挙げた。
・2試合ぶりに先発復帰した柴崎が2アシストを記録した。
スタッツ
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|
---|---|---|
14 | シュート | 6 |
2 | GK | 7 |
5 | CK | 0 |
9 | 直接FK | 10 |
3 | 間接FK | 1 |
2 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 14,302人
- 天候
- 曇時々晴、弱風
気温 12.3℃ / 湿度 34.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 飯田 淳平
- 副審
-
名木 利幸
五十嵐 泰之 - 第4の審判員
- 三原 純 【追加審判】上田 益也、今村 義朗