試合結果
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 第1ラウンド

鹿島アントラーズ
- 67' 赤崎 秀平
- 88' 金崎 夢生
試合終了
2-1
0前半0
2後半1

オークランド・シティーFC
- 50' キム デウク
試合経過
西 大伍 | ![]() |
45' | ||
50' | ![]() |
キム デウク | ||
ファブリシオ → 赤崎 秀平 | ![]() |
54' | ||
小笠原 満男 → 金崎 夢生 | ![]() |
63' | ||
赤崎 秀平 | ![]() |
67' | ||
遠藤 康 → 中村 充孝 | ![]() |
83' | ||
83' | ![]() |
ライアン デヴリース → マイカ リーアラファ | ||
金崎 夢生 | ![]() |
88' | ||
90'+3 | ![]() |
エミリアノ タデ → ニコライ ベリー |
赤崎と金崎のゴールで逆転!鹿島、クラブワールドカップ初戦突破!
ついに、世界での戦いが始まった。FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016、開幕戦。ニュージーランドの雄、オークランド・シティーFCと対戦した鹿島は、後半立ち上がりに先制ゴールを許したものの、67分に赤崎、88分に金崎と、途中出場のアタッカー2人がゴールネットを揺らして逆転に成功し、2-1と勝利を収めた。
鹿島は5日前、魂の90分間を経て、埼玉で歓喜の夜を迎えた。J1チャンピオンシップ決勝第2戦、浦和レッズ戦。「2点以上を奪って勝つ」というミッションを課された選手たちは、7分に奪われた先制点の後も動じることはなかった。40分に金崎のダイビングヘッドで同点に追い付くと、77分には鈴木がPKを獲得。金崎がゴール左隅へ突き刺し、逆転に成功した。2-1。会心の勝利で、7年ぶり8回目となるJ1制覇の瞬間を迎えた。
あれから2日後。選手たちは次なる目標へ向けて走り始めていた。歓喜のホイッスルは、世界への切符を掴み取った瞬間でもあったのだ。FIFクラブワールドカップ ジャパン 2016出場権、獲得。開催国王者としての誇りを胸に、チームは横浜でトレーニングを積んだ。厳しいスケジュールに身を置いても、世界大会に臨む高揚感が選手たちを突き動かす。山本は「とにかく楽しみ」と、期待感を語っていた。
指揮官は浦和戦から先発メンバーを1名変更。痛みを抱えながらも2ゴールを挙げて優勝の立役者となった金崎をベンチに置き、ファブリシオを前線に起用する。コンビを組むのは土居、2列目には柴崎と遠藤。ボランチは永木と小笠原のペアで、最終ラインは右から、西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。そして最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。今大会は23名が登録されており、残り12選手全員がベンチ入り。GKの櫛引と川俣、ブエノ、植田、伊東、中村、三竿、杉本、金崎、平戸、赤崎、鈴木が控える。
横浜国際総合競技場は穏やかな青空に包まれ、ワールドカップの開幕を待っていた。開催国王者のサポーターは、平日夜のゴール裏スタンドをアントラーズレッドで染めた。この舞台に立つ喜びと誇りを歌い上げる背番号12に鼓舞された選手たちが、身体に熱を送り込んでいく。
19時30分、キックオフ。立ち上がりから鹿島がボールキープ率を高め、相手を押し込んでいく展開とあった。オークランド・シティーFCは全選手が自陣に引いてブロックを形成し、守備を固める。鹿島は主に右サイドでの細かいパス交換で打開を図っていった。
ただ、なかなか効果的な縦パスを供給できない時間が続いた。相手にボールを奪われても出足の速いプレスでセカンドボールを確保し、ポゼッション率こそ高まったものの、シュートまで持ち込めない。13分には西がスルーパスを繰り出し、ペナルティーエリア内の土居が反応したが、わずかに合わずに相手GKにキャッチされた。25分には左サイドからのパスに遠藤が反応。ペナルティーエリア右側で右足シュートを放ったが、コースを消しに出てきた相手GKに阻まれた。35分には左サイドを駆け上がった山本が柴崎からのパスを受け、中央へクロス。ペナルティーエリア内で待っていた土居が左足ダイレクトで狙ったが、相手DFにブロックされた。
決定機を作るに至らない鹿島。オークランド・シティーFCは機を見たカウンターとセットプレーで反撃に出る。38分以降は相手のセットプレーが続く時間帯もあったが、しっかりと集中力を保って跳ね返した。
前半最後のチャンスは42分、中盤で持ち前のキレを見せた土居がトラップでマークを剥がし、前を向いてドリブル。コースを作り出して左足で放ったミドルシュートは相手GKに阻まれた。0-0。前半はスコアレスで終了した。
後半に入っても、どこか重苦しい雰囲気の中で試合が進んでいく。立ち上がりに圧力を強めたオークランド・シティーFCに押し込まれ、セットプレーのチャンスを続けて作られてしまった。そして50分、均衡を破られてしまった。ペナルティーエリア外からのFKをゴール前へ上げられると、キム デウクにヘディングシュートを決められた。
浦和戦に続いて1点を追う形となった鹿島は、ここから攻撃のギアを上げていく。石井監督は54分、ファブリシオに代えて赤崎を投入。「良い形でのシュートを見せていて、必ず結果につながると思っていた」と、石井監督は交代の意図を明かしている。指揮官の狙い、そして願いはのちに結実することとなる。
攻勢をかけ始めた鹿島は、63分に金崎をピッチへ送り出す。小笠原がベンチへ退き、柴崎がボランチの位置に下がった。この配置転換とオークランド・シティーFCの運動量が低下したことで、鹿島のパス交換はより速度を上げていった。
そして67分、待望のゴールは背番号18がもたらした。ペナルティーエリア右手前から縦パスを入れ、遠藤とのワンツーで抜け出した永木が折り返す。待っていた赤崎は迷うことなく右足を一閃。強烈なグラウンダーのシュートがゴール左隅へと決まった。1年間、苦しいシーズンを過ごしてきたストライカーが、この舞台で輝いた。1-1。赤崎のゴールで、鹿島が同点に追い付いた。
勢いに乗る鹿島は同点ゴール後も波状攻撃を仕掛け、永木のボレーや赤崎のドリブルシュートでゴールを脅かす。いずれも枠を捉えるには至らなかったが、オークランド・シティーFCを押し込む時間が続いた。
1-1のまま、試合は終盤へ。石井監督は84分、3枚目の交代カードとして中村をピッチへ送り出し、攻撃陣を活性化させて逆転ゴールを目指した。守備を固めるオークランド・シティーFCのブロックを打開できない時間が続いたが、選手たちは慌てることなくチャンスを窺い続けた。
88分、ついに2点目が決まった。中盤左サイドでボールを持った柴崎がスピードを上げて縦へボールを持ち出し、タッチライン際の山本へ預ける。山本はドリブル突破を図り、左足でクロス。ファーサイドへ飛んだボールを土居が渾身の力で叩きつけると、最後はゴール前で待っていた金崎が頭で押し込んだ。途中出場のエースが値千金の一撃を決め、鹿島が2-1と逆転に成功した。
ようやくリードを奪った鹿島は、パワープレーを敢行したオークランド・シティーFCに反撃を許さず、試合終了のホイッスルを聞いた。2-1。逆転でクラブワールドカップ開幕戦を制し、2回戦へと駒を進めた。
2回戦は11日、市立吹田サッカースタジアムでアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズと対戦。大阪へ移動して迎える中2日での一戦へ、選手たちは準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・FIFAクラブワールドカップ初出場で、初戦突破を決めた。
・鹿島の大会初ゴールは赤崎が決めた。
・金崎が2試合連続ゴールを決めた。
ついに、世界での戦いが始まった。FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016、開幕戦。ニュージーランドの雄、オークランド・シティーFCと対戦した鹿島は、後半立ち上がりに先制ゴールを許したものの、67分に赤崎、88分に金崎と、途中出場のアタッカー2人がゴールネットを揺らして逆転に成功し、2-1と勝利を収めた。
鹿島は5日前、魂の90分間を経て、埼玉で歓喜の夜を迎えた。J1チャンピオンシップ決勝第2戦、浦和レッズ戦。「2点以上を奪って勝つ」というミッションを課された選手たちは、7分に奪われた先制点の後も動じることはなかった。40分に金崎のダイビングヘッドで同点に追い付くと、77分には鈴木がPKを獲得。金崎がゴール左隅へ突き刺し、逆転に成功した。2-1。会心の勝利で、7年ぶり8回目となるJ1制覇の瞬間を迎えた。
あれから2日後。選手たちは次なる目標へ向けて走り始めていた。歓喜のホイッスルは、世界への切符を掴み取った瞬間でもあったのだ。FIFクラブワールドカップ ジャパン 2016出場権、獲得。開催国王者としての誇りを胸に、チームは横浜でトレーニングを積んだ。厳しいスケジュールに身を置いても、世界大会に臨む高揚感が選手たちを突き動かす。山本は「とにかく楽しみ」と、期待感を語っていた。

指揮官は浦和戦から先発メンバーを1名変更。痛みを抱えながらも2ゴールを挙げて優勝の立役者となった金崎をベンチに置き、ファブリシオを前線に起用する。コンビを組むのは土居、2列目には柴崎と遠藤。ボランチは永木と小笠原のペアで、最終ラインは右から、西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。そして最後尾には曽ケ端が立ちはだかる。今大会は23名が登録されており、残り12選手全員がベンチ入り。GKの櫛引と川俣、ブエノ、植田、伊東、中村、三竿、杉本、金崎、平戸、赤崎、鈴木が控える。

横浜国際総合競技場は穏やかな青空に包まれ、ワールドカップの開幕を待っていた。開催国王者のサポーターは、平日夜のゴール裏スタンドをアントラーズレッドで染めた。この舞台に立つ喜びと誇りを歌い上げる背番号12に鼓舞された選手たちが、身体に熱を送り込んでいく。
19時30分、キックオフ。立ち上がりから鹿島がボールキープ率を高め、相手を押し込んでいく展開とあった。オークランド・シティーFCは全選手が自陣に引いてブロックを形成し、守備を固める。鹿島は主に右サイドでの細かいパス交換で打開を図っていった。
ただ、なかなか効果的な縦パスを供給できない時間が続いた。相手にボールを奪われても出足の速いプレスでセカンドボールを確保し、ポゼッション率こそ高まったものの、シュートまで持ち込めない。13分には西がスルーパスを繰り出し、ペナルティーエリア内の土居が反応したが、わずかに合わずに相手GKにキャッチされた。25分には左サイドからのパスに遠藤が反応。ペナルティーエリア右側で右足シュートを放ったが、コースを消しに出てきた相手GKに阻まれた。35分には左サイドを駆け上がった山本が柴崎からのパスを受け、中央へクロス。ペナルティーエリア内で待っていた土居が左足ダイレクトで狙ったが、相手DFにブロックされた。
決定機を作るに至らない鹿島。オークランド・シティーFCは機を見たカウンターとセットプレーで反撃に出る。38分以降は相手のセットプレーが続く時間帯もあったが、しっかりと集中力を保って跳ね返した。
前半最後のチャンスは42分、中盤で持ち前のキレを見せた土居がトラップでマークを剥がし、前を向いてドリブル。コースを作り出して左足で放ったミドルシュートは相手GKに阻まれた。0-0。前半はスコアレスで終了した。








後半に入っても、どこか重苦しい雰囲気の中で試合が進んでいく。立ち上がりに圧力を強めたオークランド・シティーFCに押し込まれ、セットプレーのチャンスを続けて作られてしまった。そして50分、均衡を破られてしまった。ペナルティーエリア外からのFKをゴール前へ上げられると、キム デウクにヘディングシュートを決められた。
浦和戦に続いて1点を追う形となった鹿島は、ここから攻撃のギアを上げていく。石井監督は54分、ファブリシオに代えて赤崎を投入。「良い形でのシュートを見せていて、必ず結果につながると思っていた」と、石井監督は交代の意図を明かしている。指揮官の狙い、そして願いはのちに結実することとなる。
攻勢をかけ始めた鹿島は、63分に金崎をピッチへ送り出す。小笠原がベンチへ退き、柴崎がボランチの位置に下がった。この配置転換とオークランド・シティーFCの運動量が低下したことで、鹿島のパス交換はより速度を上げていった。

そして67分、待望のゴールは背番号18がもたらした。ペナルティーエリア右手前から縦パスを入れ、遠藤とのワンツーで抜け出した永木が折り返す。待っていた赤崎は迷うことなく右足を一閃。強烈なグラウンダーのシュートがゴール左隅へと決まった。1年間、苦しいシーズンを過ごしてきたストライカーが、この舞台で輝いた。1-1。赤崎のゴールで、鹿島が同点に追い付いた。


勢いに乗る鹿島は同点ゴール後も波状攻撃を仕掛け、永木のボレーや赤崎のドリブルシュートでゴールを脅かす。いずれも枠を捉えるには至らなかったが、オークランド・シティーFCを押し込む時間が続いた。



1-1のまま、試合は終盤へ。石井監督は84分、3枚目の交代カードとして中村をピッチへ送り出し、攻撃陣を活性化させて逆転ゴールを目指した。守備を固めるオークランド・シティーFCのブロックを打開できない時間が続いたが、選手たちは慌てることなくチャンスを窺い続けた。
88分、ついに2点目が決まった。中盤左サイドでボールを持った柴崎がスピードを上げて縦へボールを持ち出し、タッチライン際の山本へ預ける。山本はドリブル突破を図り、左足でクロス。ファーサイドへ飛んだボールを土居が渾身の力で叩きつけると、最後はゴール前で待っていた金崎が頭で押し込んだ。途中出場のエースが値千金の一撃を決め、鹿島が2-1と逆転に成功した。




ようやくリードを奪った鹿島は、パワープレーを敢行したオークランド・シティーFCに反撃を許さず、試合終了のホイッスルを聞いた。2-1。逆転でクラブワールドカップ開幕戦を制し、2回戦へと駒を進めた。


2回戦は11日、市立吹田サッカースタジアムでアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズと対戦。大阪へ移動して迎える中2日での一戦へ、選手たちは準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・FIFAクラブワールドカップ初出場で、初戦突破を決めた。
・鹿島の大会初ゴールは赤崎が決めた。
・金崎が2試合連続ゴールを決めた。
スタッツ
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|
---|---|---|
11 | シュート | 5 |
0 | GK | 0 |
5 | CK | 2 |
0 | 直接FK | 1 |
0 | 間接FK | 0 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 17,667人
- 天候
- 晴、11 メートル毎秒
気温 12.0℃ / 湿度 40.0% - ピッチ
- 主審
- ジャニー シカズウェ(ZAM)
- 副審
-
ジェーソン ドス・サントス (ANG)
マルワ ランゲ (KEN) - 第4の審判員
- バカリ ガッサマ (GAM)