試合結果
2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 決勝

鹿島アントラーズ
- 60' ファン ソッコ
- 84' 金崎 夢生
- 86' カイオ
試合終了
3-0
0前半0
3後半0

ガンバ大阪
試合経過
25' | ![]() |
今野 泰幸 | ||
30' | ![]() |
西野 貴治 → 岩下 敬輔 | ||
ファン ソッコ | ![]() |
60' | ||
65' | ![]() |
阿部 浩之 → 大森 晃太郎 | ||
遠藤 康 → カイオ | ![]() |
66' | ||
中村 充孝 → 鈴木 優磨 | ![]() |
69' | ||
78' | ![]() |
倉田 秋 → リンス | ||
赤崎 秀平 → 山村 和也 | ![]() |
81' | ||
金崎 夢生 | ![]() |
84' | ||
カイオ | ![]() |
86' | ||
カイオ | ![]() |
87' | ||
89' | ![]() |
パトリック | ||
90' | ![]() |
大森 晃太郎 |
3年ぶり6回目のヤマザキナビスコカップ制覇!鹿島がG大阪に完勝、17冠目を獲得!
鹿島が3年ぶり6回目となるヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。埼玉スタジアム2○○2での決勝、ガンバ大阪と対戦するとファン ソッコと金崎、カイオがゴールを決め、3-0で完勝。サポーターとともに歓喜の時を迎えた。

鹿島は1週間前、J1 2nd 第15節で湘南ベルマーレと対戦し、アウェイで1-2と黒星を喫した。2ndステージ制覇に向けて痛恨の敗戦となったが、選手たちが下を向く時間はない。翌日に開催されたオープンスタジアム2015で、サポーターとともにヤマザキナビスコカップ制覇への思いを新たにしたチームは、27日から練習を再開。日々、密度の濃いトレーニングを積んだ。
28日と29日には、練習前にミーティングを敢行した。普段より数多く詰めかける報道陣、試合前日の公開練習など、いつもとは異なる雰囲気と日程が待ち受ける中で、それでも指揮官は「今までと同じ流れで」と強調。「このような舞台に立てる機会はなかなかないので、僕自身は楽しみたいと思う」と、平常心を口にしていた。
試合前日、埼玉スタジアムで実施された公開練習でも、選手たちはリラックスした表情だった。気負うことなく、目の前の試合に集中する――。一戦必勝のスタンスは、タイトルマッチを前にしても変わらなかった。
指揮官は湘南戦から、先発メンバー2名を変更。GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、カイオ、本山、豊川、鈴木優磨が座る。
決戦の舞台、埼玉スタジアムには、朝早くからサポーターが待機列を成していた。17冠への思いをたぎらせた背番号12は、ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くした。小雨にも見舞われたが、熱い思いが冷めることはない。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。
13時5分、キックオフのホイッスルが鳴った。「前半からギアを上げていかないと」との赤崎の言葉を実践するかのように、鹿島は立ち上がりから立て続けに決定機を迎える。まずは1分、金崎がペナルティーエリア右手前でパスを受け、振り向きざまにシュート。枠の右に外れたが、開始まもないシュートで口火を切った。さらに2分には、ペナルティーエリア内でのパス交換から遠藤がシュートを打ったが、ペナルティーエリア内から放たれたボールは枠を越えた。そして5分にもセカンドボールを拾って二次攻撃を仕掛け、中央突破。最後は遠藤が狙ったが、これも枠を捉えられなかった。

鹿島の攻勢は続く。11分には、中村が左サイドでボールを受け、ドリブルでのカットインから右足シュートを放ったが、わずかに枠の右へ。直後にも、赤崎がゴールライン際まで持ち込み、左サイドから中央へ折り返す。中村のシュートは枠を捉えたが、カバーに戻ったDFにクリアされてしまった。

出足の速いプレスとセカンドボールへの反応で、鹿島は主導権を握り続けた。15分過ぎからは決定機の数こそ減ったが、ボールキープ率を高めてG大阪を押し込んでいく。時折、カウンターを狙われたものの、中盤でいち早くプレスをかけ、最終ラインでは昌子とソッコが立ちはだかった。ハイボールへの競り合いをことごとく制し、相手にリズムを与えなかった。

前半の半分を過ぎても、鹿島ペースは変わらない。31分には、遠藤のスルーパスを受けた赤崎がペナルティーエリア右側から狙ったものの、GKに弾き出されてしまう。40分にも似たような形から、遠藤のパスに赤崎が抜け出し、GKをかわしてシュート。しかし、カバーに戻ったDFにゴールライン上で阻まれてしまった。結局、前半に均衡を破ることはできなかったが、終始、鹿島が攻勢をかけ続けた。

スコアレスで迎えた後半も、鹿島が優勢に試合を進めていった。53分、右サイド深くで得たFKを遠藤が蹴り込み、金崎がヘディングシュート。惜しくも枠を逸れたが、セットプレーからチャンスを作ってゴールの予感を漂わせた。


そして、待望の先制点は60分に生まれた。小笠原が蹴った左CKに反応したソッコが、フリーでヘディングシュート。これがゴール右隅に決まり、鹿島が均衡を破った。

1点リードを得た鹿島は、主導権を相手に譲らない。石井監督は66分にカイオ、69分に鈴木優磨をピッチへ送り出し、さらに攻撃の勢いを増していく。そしてこの交代策が、のちに歓喜を2回、生むこととなった。


鹿島は73分、優磨のパスを受けたカイオが右サイドから中央へ折り返し、金崎が至近距離からシュートを放つ。決定機だったが、これはGKに阻まれた。さらに74分には赤崎、76分にはカイオがペナルティーエリア内からシュートを放つなど、追加点を貪欲に狙っていった。

熱い声援を送り続けたホーム側のサポーターに向かって攻め続ける鹿島は、84分に追加点を挙げる。小笠原が左CKをファーサイドへ送ると、優磨が頭で折り返し、最後は金崎が押し込んだ。ファーストシュートから鹿島の推進力となり続けた背番号33が、決勝の舞台でも大仕事。これで鹿島が2-0と、リードを広げた。

そして、2点目の興奮が冷めやらぬ86分、ゴールラッシュの締めくくりはカイオが主役だった。カウンターで最終ラインの背後に抜け出すと、GKと1対1となる。背番号7は狙いすましたシュートをゴール右隅へと送り届けた。歓喜を爆発させるカイオ、そしてサポーター。鹿島が勝利を決定付ける3点目を決めた。



あとは、その瞬間を待つのみだった。鹿島は最後まで決定機を作らせず、G大阪を寄せ付けない。アディショナルタイム4分が経ち、待望のホイッスルが鳴った。3-0。鹿島がG大阪に完勝し、3年ぶり6回目のヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。

試合後の埼玉スタジアムには、歓喜の歌声が鳴り響き続けた。最優秀選手賞には、中盤で献身的なプレスをかけ続け、チームの羅針盤となった小笠原が輝いた。負傷離脱中の土居やジネイもピッチに現れ、チームメート、スタッフと喜びを分かち合った。チーム全員で掴んだ、17冠目だ。
そして次戦は1週間後、11月7日に行われるJ1 2nd 第16節の横浜F・マリノス戦だ。2ndステージ制覇へ、残り2試合に連勝することで道が開けると信じて。今日知った優勝の喜びを、再び味わうために。そして、チャンピオンシップへと歩みを進めるために。カシマスタジアムに帰還し、チーム一丸で勝ちに行く。

【この試合のトピックス】
・3年ぶり9回目の決勝で、通算6回目のヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。最多優勝記録更新となった。
・国内三大タイトル通算17冠目を獲得した。
・G大阪との今季の対戦は3回目で、1勝目(2敗)を挙げた。
・G大阪とのヤマザキナビスコカップでの対戦は通算10回目で、5勝目(2分3敗)を挙げた。
・小笠原が最優秀選手賞を受賞した。2002年に続く受賞で、同大会での複数回受賞者は、1993年と1994年のビスマルク(V川崎/現東京V)に続いて、歴代2人目。
・ファン ソッコが加入後初ゴールを決め、決勝点を記録した。
・金崎が今大会5試合出場で5得点目を挙げた。
・カイオが今大会2得点目を記録した。
・曽ヶ端と西、山本、小笠原が、今大会5試合フルタイム出場を果たした。
・鈴木優磨が途中出場。ルーキーがヤマザキナビスコカップ決勝のピッチに立ったのは、2000年の羽田憲司、2003年の深井正樹と中島裕希、2011年の柴崎岳に次いで、5人目。
・柴崎が今大会初出場を果たした。
・西とファン ソッコが、2試合ぶりに先発メンバーに復帰した。
鹿島が3年ぶり6回目となるヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。埼玉スタジアム2○○2での決勝、ガンバ大阪と対戦するとファン ソッコと金崎、カイオがゴールを決め、3-0で完勝。サポーターとともに歓喜の時を迎えた。

鹿島は1週間前、J1 2nd 第15節で湘南ベルマーレと対戦し、アウェイで1-2と黒星を喫した。2ndステージ制覇に向けて痛恨の敗戦となったが、選手たちが下を向く時間はない。翌日に開催されたオープンスタジアム2015で、サポーターとともにヤマザキナビスコカップ制覇への思いを新たにしたチームは、27日から練習を再開。日々、密度の濃いトレーニングを積んだ。
28日と29日には、練習前にミーティングを敢行した。普段より数多く詰めかける報道陣、試合前日の公開練習など、いつもとは異なる雰囲気と日程が待ち受ける中で、それでも指揮官は「今までと同じ流れで」と強調。「このような舞台に立てる機会はなかなかないので、僕自身は楽しみたいと思う」と、平常心を口にしていた。
試合前日、埼玉スタジアムで実施された公開練習でも、選手たちはリラックスした表情だった。気負うことなく、目の前の試合に集中する――。一戦必勝のスタンスは、タイトルマッチを前にしても変わらなかった。
指揮官は湘南戦から、先発メンバー2名を変更。GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、カイオ、本山、豊川、鈴木優磨が座る。
決戦の舞台、埼玉スタジアムには、朝早くからサポーターが待機列を成していた。17冠への思いをたぎらせた背番号12は、ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くした。小雨にも見舞われたが、熱い思いが冷めることはない。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。
13時5分、キックオフのホイッスルが鳴った。「前半からギアを上げていかないと」との赤崎の言葉を実践するかのように、鹿島は立ち上がりから立て続けに決定機を迎える。まずは1分、金崎がペナルティーエリア右手前でパスを受け、振り向きざまにシュート。枠の右に外れたが、開始まもないシュートで口火を切った。さらに2分には、ペナルティーエリア内でのパス交換から遠藤がシュートを打ったが、ペナルティーエリア内から放たれたボールは枠を越えた。そして5分にもセカンドボールを拾って二次攻撃を仕掛け、中央突破。最後は遠藤が狙ったが、これも枠を捉えられなかった。

鹿島の攻勢は続く。11分には、中村が左サイドでボールを受け、ドリブルでのカットインから右足シュートを放ったが、わずかに枠の右へ。直後にも、赤崎がゴールライン際まで持ち込み、左サイドから中央へ折り返す。中村のシュートは枠を捉えたが、カバーに戻ったDFにクリアされてしまった。

出足の速いプレスとセカンドボールへの反応で、鹿島は主導権を握り続けた。15分過ぎからは決定機の数こそ減ったが、ボールキープ率を高めてG大阪を押し込んでいく。時折、カウンターを狙われたものの、中盤でいち早くプレスをかけ、最終ラインでは昌子とソッコが立ちはだかった。ハイボールへの競り合いをことごとく制し、相手にリズムを与えなかった。

前半の半分を過ぎても、鹿島ペースは変わらない。31分には、遠藤のスルーパスを受けた赤崎がペナルティーエリア右側から狙ったものの、GKに弾き出されてしまう。40分にも似たような形から、遠藤のパスに赤崎が抜け出し、GKをかわしてシュート。しかし、カバーに戻ったDFにゴールライン上で阻まれてしまった。結局、前半に均衡を破ることはできなかったが、終始、鹿島が攻勢をかけ続けた。

スコアレスで迎えた後半も、鹿島が優勢に試合を進めていった。53分、右サイド深くで得たFKを遠藤が蹴り込み、金崎がヘディングシュート。惜しくも枠を逸れたが、セットプレーからチャンスを作ってゴールの予感を漂わせた。


そして、待望の先制点は60分に生まれた。小笠原が蹴った左CKに反応したソッコが、フリーでヘディングシュート。これがゴール右隅に決まり、鹿島が均衡を破った。

1点リードを得た鹿島は、主導権を相手に譲らない。石井監督は66分にカイオ、69分に鈴木優磨をピッチへ送り出し、さらに攻撃の勢いを増していく。そしてこの交代策が、のちに歓喜を2回、生むこととなった。


鹿島は73分、優磨のパスを受けたカイオが右サイドから中央へ折り返し、金崎が至近距離からシュートを放つ。決定機だったが、これはGKに阻まれた。さらに74分には赤崎、76分にはカイオがペナルティーエリア内からシュートを放つなど、追加点を貪欲に狙っていった。

熱い声援を送り続けたホーム側のサポーターに向かって攻め続ける鹿島は、84分に追加点を挙げる。小笠原が左CKをファーサイドへ送ると、優磨が頭で折り返し、最後は金崎が押し込んだ。ファーストシュートから鹿島の推進力となり続けた背番号33が、決勝の舞台でも大仕事。これで鹿島が2-0と、リードを広げた。

そして、2点目の興奮が冷めやらぬ86分、ゴールラッシュの締めくくりはカイオが主役だった。カウンターで最終ラインの背後に抜け出すと、GKと1対1となる。背番号7は狙いすましたシュートをゴール右隅へと送り届けた。歓喜を爆発させるカイオ、そしてサポーター。鹿島が勝利を決定付ける3点目を決めた。



あとは、その瞬間を待つのみだった。鹿島は最後まで決定機を作らせず、G大阪を寄せ付けない。アディショナルタイム4分が経ち、待望のホイッスルが鳴った。3-0。鹿島がG大阪に完勝し、3年ぶり6回目のヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。

試合後の埼玉スタジアムには、歓喜の歌声が鳴り響き続けた。最優秀選手賞には、中盤で献身的なプレスをかけ続け、チームの羅針盤となった小笠原が輝いた。負傷離脱中の土居やジネイもピッチに現れ、チームメート、スタッフと喜びを分かち合った。チーム全員で掴んだ、17冠目だ。
そして次戦は1週間後、11月7日に行われるJ1 2nd 第16節の横浜F・マリノス戦だ。2ndステージ制覇へ、残り2試合に連勝することで道が開けると信じて。今日知った優勝の喜びを、再び味わうために。そして、チャンピオンシップへと歩みを進めるために。カシマスタジアムに帰還し、チーム一丸で勝ちに行く。

【この試合のトピックス】
・3年ぶり9回目の決勝で、通算6回目のヤマザキナビスコカップ制覇を決めた。最多優勝記録更新となった。
・国内三大タイトル通算17冠目を獲得した。
・G大阪との今季の対戦は3回目で、1勝目(2敗)を挙げた。
・G大阪とのヤマザキナビスコカップでの対戦は通算10回目で、5勝目(2分3敗)を挙げた。
・小笠原が最優秀選手賞を受賞した。2002年に続く受賞で、同大会での複数回受賞者は、1993年と1994年のビスマルク(V川崎/現東京V)に続いて、歴代2人目。
・ファン ソッコが加入後初ゴールを決め、決勝点を記録した。
・金崎が今大会5試合出場で5得点目を挙げた。
・カイオが今大会2得点目を記録した。
・曽ヶ端と西、山本、小笠原が、今大会5試合フルタイム出場を果たした。
・鈴木優磨が途中出場。ルーキーがヤマザキナビスコカップ決勝のピッチに立ったのは、2000年の羽田憲司、2003年の深井正樹と中島裕希、2011年の柴崎岳に次いで、5人目。
・柴崎が今大会初出場を果たした。
・西とファン ソッコが、2試合ぶりに先発メンバーに復帰した。
スタッツ
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|
---|---|---|
24 | シュート | 5 |
5 | GK | 15 |
12 | CK | 2 |
15 | 直接FK | 14 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 50,828人
- 天候
- 曇のち晴、無風
気温 17.4℃ / 湿度 50.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 家本 政明
- 副審
-
八木 あかね
聳城 巧 - 第4の審判員
- 榎本 一慶