試合結果
2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 第2戦

鹿島アントラーズ
- 7' 金崎 夢生
- 60' 金崎 夢生
- 90'+5 遠藤 康
試合終了
3-0
1前半0
2後半0

FC東京
試合経過
金崎 夢生 | ![]() |
7' | ||
36' | ![]() |
羽生 直剛 → 平山 相太 | ||
51' | ![]() |
前田 遼一 → 河野 広貴 | ||
金崎 夢生 | ![]() |
60' | ||
62' | ![]() |
東 慶悟 → 橋本 拳人 | ||
小笠原 満男 | ![]() |
71' | ||
赤崎 秀平 → 土居 聖真 | ![]() |
73' | ||
85' | ![]() |
中島 翔哉 | ||
遠藤 康 | ![]() |
90'+5 |
金崎が2ゴール、遠藤も2試合連発!鹿島がFC東京を粉砕、ナビスコ杯ベスト4進出!
3年ぶりの聖杯奪回へ、鹿島がベスト4進出を決めた。ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦、FC東京をカシマスタジアムに迎え撃つと、金崎がミドルシュート2本を決め、後半アディショナルタイムには遠藤が芸術的なシュートを沈めた。3-0と快勝した鹿島が、3年ぶり13回目の準決勝進出を決めた。

鹿島は4日前、アウェイでの準々決勝第1戦を2-2の引き分けで終えた。一時は逆転に成功し、終盤までリードを保っていただけに、悔しさが残る結果。ただそれでも、2つのアウェイゴールを奪った自信を糧に、ホームでの必勝を誓い、カシマスタジアムへ帰還した。
中3日の準備期間、選手たちは密度の濃いトレーニングを積んだ。連日実施されたミーティングや試合2日前の紅白戦、繰り返し敢行されたセットプレー練習では、少しでも高みを目指そうとする姿勢が見られた。選手たちは過密日程を厭わず、切磋琢磨を続けた。
第1戦の結果により、勝利はもちろん、0-0や1-1での引き分けでも準々決勝突破が決まる一戦。様々な条件が意識下に置かれる90分間を前に、石井監督は「いつものように、まずは守備から入って攻撃に移るというスタンスは変わらない。まずは勝つこと。相手を1点でも上回ることを考えている」と、一戦必勝のスタンスを崩さなかった。

第1戦からの先発メンバー変更は3人。前節、足を痛めて途中交代した昌子が欠場し、青木がセンターバックの一角に入った。そして2列目にはカイオ、前線には金崎が指名された。その他、右サイドバックは西、左サイドバックは山本。青木とともにセンターバックを務めるのはファン ソッコで、ボランチは山村と小笠原のコンビ、右サイドハーフには遠藤が入った。そして最後尾には、曽ヶ端が立ちはだかる。

開場後、大雨に見舞われたカシマスタジアム。しかし、過酷なコンディションでも、サポーターの熱意と勝利への思いに揺らぎはない。そして雨は止み、ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが飛んだ。準決勝進出へ、チーム一丸で勝利を掴み取るという思いが、スタジアムに充満した。18時34分、熱烈なサポートを背中に受け、選手たちはキックオフのホイッスルを聞いた。
第1戦の反省から、積極的な守備をテーマに掲げる鹿島は、立ち上がりから出足の速いプレスで主導権を握っていく。激しいボディコンタクトの応酬となる中、金崎が強引な突破で推進力となり、チームを前へ前へと押し上げていった。
すると7分、待望の先制点が決まる。中盤左サイドで相手と競り合い、ボールを奪って前を向いた金崎。見据える先にはゴールがあった。思い切りよく右足を振り抜くと、グラウンダーのミドルシュートが枠を捉える。強烈なボールは相手GKの手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。背番号33は渾身のガッツポーズ。カシマスタジアムのボルテージはさらに高まった。
1点リードを得た鹿島は、複数が連動したプレスで相手に自由を与えず、試合をコントロールしていく。金崎と赤崎の2トップが、両サイドのスペースへ幾度となく走り込み、ボールを引き出していった。ボランチの山村も、時には敵陣に飛び出して的確なパスカットを見せ、中盤で存在感を見せた。
次のチャンスは18分、小笠原の右CKに反応したカイオがヘディングシュートを放ったが、惜しくもGK正面へ。さらに22分にも、遠藤の左CKから山村が頭で中央へ折り返し、金崎が飛び込む。あわやという場面を作ったが、GKへのファウルを取られてしまった。
前半の半ばを過ぎても、鹿島は主導権を譲らない。追加点こそ奪えなかったが、相手をいなすボールキープから時折、鋭い速攻を仕掛けるなど、FC東京に脅威を与え続けた。前半45分、相手にチャンスを作らせることはなく、打たれたシュートはわずか1本。リードを保ったまま、ハーフタイムを迎えた。

後半立ち上がりは、FC東京に押し込まれる時間が続いた。両サイドを広く使われて起点を作られたが、鹿島は集中力を切らさず、ゴール前で決定機を作らせない。FC東京は前半途中に平山、そして51分には河野を投入し、攻撃陣を入れ替えてきたものの、青木とファン ソッコを中心とした守備陣が冷静な対応を続け、シュートまで持ち込ませなかった。

そして追加点は60分、またも背番号33の右足によってもたらされた。山村が中盤でボールを奪い、縦パスを供給。センターサークルの外でボールを持った金崎は、前を向いてドリブルを開始する。そして、ペナルティーエリア手前まで持ち込み、迷うことなくミドルシュート。相手DFの股下を抜いたグラウンダーのボールが、サポーターの待つゴールへと吸い込まれた。2-0。金崎の2ゴールで、鹿島がリードを広げた。


その後も、鹿島はFC東京の反撃意欲を削ぐようなボールキープから、チャンスを作り出していく。70分にカイオ、74分に遠藤がミドルシュートを放つなど、3点目を奪いに行った。80分には、途中出場の土居が上げたクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。しかし、ハットトリックを狙った金崎のシュートはクロスバーに阻まれてしまった。
終盤には強い雨が降り始めたが、サポーターの後押しが弱まることはない。チーム一丸となって準決勝へと邁進する鹿島は、金崎や土居が高い位置からプレスを掛け続け、山村や青木、ファン ソッコが空中戦で激しい競り合いを続けていった。そして小笠原が的確な読みと鋭いプレスを連発し、FC東京に自由を与えなかった。

攻守ともに盤石の内容で、90分を経過した。そしてアディショナルタイム5分、勝利への確信を揺るぎないものへと変える3点目を、遠藤が決めてみせる。ペナルティーエリア手前で浮き球を拾うと、トラップから左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたシュートが、ゴール左隅へと吸い込まれた。


準決勝進出を告げるホイッスルが鳴り響いた。3-0での快勝。2試合合計5-2で、鹿島が3年ぶり13回目のベスト4進出を決めた。準決勝 第1戦は10月7日、アウェイでの戦いとなる。そして次戦は3日後、9日に行われる天皇杯2回戦のFC琉球戦だ。厳しい日程で試合が続くが、カシマスタジアムで連戦を消化できるアドバンテージを生かしていかなければならない。チーム一丸で、天皇杯初戦へと向かう。

【この試合のトピックス】
・3年ぶり13回目のヤマザキナビスコカップ準決勝進出を決めた。
・FC東京との今季の対戦は、リーグ戦を含めて4戦無敗(3勝1分)となった。
・FC東京とのヤマザキナビスコカップでの対戦で、勝利を収めたのは11年ぶり。2004年3月27日の予選リーグ第1節以来で、通算成績は3勝2分3敗となった。
・曽ヶ端のヤマザキナビスコカップ通算出場数が、71試合となった。現役選手の中では単独トップで、歴代でも8位タイに浮上。大岩剛コーチの記録に並んだ。
・金崎が2ゴール。アントラーズ加入後初の1試合複数得点を記録した。
・遠藤が2試合連続ゴールを決めた。
・大橋が、3月14日のJ1 1st 第2節の湘南戦以来、自身2試合目のベンチ入りを果たした。
・鈴木優磨が、8月29日のJ1 2nd 第9節の川崎F戦以来のベンチ入りを果たした。
3年ぶりの聖杯奪回へ、鹿島がベスト4進出を決めた。ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦、FC東京をカシマスタジアムに迎え撃つと、金崎がミドルシュート2本を決め、後半アディショナルタイムには遠藤が芸術的なシュートを沈めた。3-0と快勝した鹿島が、3年ぶり13回目の準決勝進出を決めた。

鹿島は4日前、アウェイでの準々決勝第1戦を2-2の引き分けで終えた。一時は逆転に成功し、終盤までリードを保っていただけに、悔しさが残る結果。ただそれでも、2つのアウェイゴールを奪った自信を糧に、ホームでの必勝を誓い、カシマスタジアムへ帰還した。
中3日の準備期間、選手たちは密度の濃いトレーニングを積んだ。連日実施されたミーティングや試合2日前の紅白戦、繰り返し敢行されたセットプレー練習では、少しでも高みを目指そうとする姿勢が見られた。選手たちは過密日程を厭わず、切磋琢磨を続けた。
第1戦の結果により、勝利はもちろん、0-0や1-1での引き分けでも準々決勝突破が決まる一戦。様々な条件が意識下に置かれる90分間を前に、石井監督は「いつものように、まずは守備から入って攻撃に移るというスタンスは変わらない。まずは勝つこと。相手を1点でも上回ることを考えている」と、一戦必勝のスタンスを崩さなかった。

第1戦からの先発メンバー変更は3人。前節、足を痛めて途中交代した昌子が欠場し、青木がセンターバックの一角に入った。そして2列目にはカイオ、前線には金崎が指名された。その他、右サイドバックは西、左サイドバックは山本。青木とともにセンターバックを務めるのはファン ソッコで、ボランチは山村と小笠原のコンビ、右サイドハーフには遠藤が入った。そして最後尾には、曽ヶ端が立ちはだかる。

開場後、大雨に見舞われたカシマスタジアム。しかし、過酷なコンディションでも、サポーターの熱意と勝利への思いに揺らぎはない。そして雨は止み、ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが飛んだ。準決勝進出へ、チーム一丸で勝利を掴み取るという思いが、スタジアムに充満した。18時34分、熱烈なサポートを背中に受け、選手たちはキックオフのホイッスルを聞いた。
第1戦の反省から、積極的な守備をテーマに掲げる鹿島は、立ち上がりから出足の速いプレスで主導権を握っていく。激しいボディコンタクトの応酬となる中、金崎が強引な突破で推進力となり、チームを前へ前へと押し上げていった。
すると7分、待望の先制点が決まる。中盤左サイドで相手と競り合い、ボールを奪って前を向いた金崎。見据える先にはゴールがあった。思い切りよく右足を振り抜くと、グラウンダーのミドルシュートが枠を捉える。強烈なボールは相手GKの手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。背番号33は渾身のガッツポーズ。カシマスタジアムのボルテージはさらに高まった。
1点リードを得た鹿島は、複数が連動したプレスで相手に自由を与えず、試合をコントロールしていく。金崎と赤崎の2トップが、両サイドのスペースへ幾度となく走り込み、ボールを引き出していった。ボランチの山村も、時には敵陣に飛び出して的確なパスカットを見せ、中盤で存在感を見せた。
次のチャンスは18分、小笠原の右CKに反応したカイオがヘディングシュートを放ったが、惜しくもGK正面へ。さらに22分にも、遠藤の左CKから山村が頭で中央へ折り返し、金崎が飛び込む。あわやという場面を作ったが、GKへのファウルを取られてしまった。
前半の半ばを過ぎても、鹿島は主導権を譲らない。追加点こそ奪えなかったが、相手をいなすボールキープから時折、鋭い速攻を仕掛けるなど、FC東京に脅威を与え続けた。前半45分、相手にチャンスを作らせることはなく、打たれたシュートはわずか1本。リードを保ったまま、ハーフタイムを迎えた。

後半立ち上がりは、FC東京に押し込まれる時間が続いた。両サイドを広く使われて起点を作られたが、鹿島は集中力を切らさず、ゴール前で決定機を作らせない。FC東京は前半途中に平山、そして51分には河野を投入し、攻撃陣を入れ替えてきたものの、青木とファン ソッコを中心とした守備陣が冷静な対応を続け、シュートまで持ち込ませなかった。

そして追加点は60分、またも背番号33の右足によってもたらされた。山村が中盤でボールを奪い、縦パスを供給。センターサークルの外でボールを持った金崎は、前を向いてドリブルを開始する。そして、ペナルティーエリア手前まで持ち込み、迷うことなくミドルシュート。相手DFの股下を抜いたグラウンダーのボールが、サポーターの待つゴールへと吸い込まれた。2-0。金崎の2ゴールで、鹿島がリードを広げた。


その後も、鹿島はFC東京の反撃意欲を削ぐようなボールキープから、チャンスを作り出していく。70分にカイオ、74分に遠藤がミドルシュートを放つなど、3点目を奪いに行った。80分には、途中出場の土居が上げたクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。しかし、ハットトリックを狙った金崎のシュートはクロスバーに阻まれてしまった。
終盤には強い雨が降り始めたが、サポーターの後押しが弱まることはない。チーム一丸となって準決勝へと邁進する鹿島は、金崎や土居が高い位置からプレスを掛け続け、山村や青木、ファン ソッコが空中戦で激しい競り合いを続けていった。そして小笠原が的確な読みと鋭いプレスを連発し、FC東京に自由を与えなかった。

攻守ともに盤石の内容で、90分を経過した。そしてアディショナルタイム5分、勝利への確信を揺るぎないものへと変える3点目を、遠藤が決めてみせる。ペナルティーエリア手前で浮き球を拾うと、トラップから左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたシュートが、ゴール左隅へと吸い込まれた。


準決勝進出を告げるホイッスルが鳴り響いた。3-0での快勝。2試合合計5-2で、鹿島が3年ぶり13回目のベスト4進出を決めた。準決勝 第1戦は10月7日、アウェイでの戦いとなる。そして次戦は3日後、9日に行われる天皇杯2回戦のFC琉球戦だ。厳しい日程で試合が続くが、カシマスタジアムで連戦を消化できるアドバンテージを生かしていかなければならない。チーム一丸で、天皇杯初戦へと向かう。

【この試合のトピックス】
・3年ぶり13回目のヤマザキナビスコカップ準決勝進出を決めた。
・FC東京との今季の対戦は、リーグ戦を含めて4戦無敗(3勝1分)となった。
・FC東京とのヤマザキナビスコカップでの対戦で、勝利を収めたのは11年ぶり。2004年3月27日の予選リーグ第1節以来で、通算成績は3勝2分3敗となった。
・曽ヶ端のヤマザキナビスコカップ通算出場数が、71試合となった。現役選手の中では単独トップで、歴代でも8位タイに浮上。大岩剛コーチの記録に並んだ。
・金崎が2ゴール。アントラーズ加入後初の1試合複数得点を記録した。
・遠藤が2試合連続ゴールを決めた。
・大橋が、3月14日のJ1 1st 第2節の湘南戦以来、自身2試合目のベンチ入りを果たした。
・鈴木優磨が、8月29日のJ1 2nd 第9節の川崎F戦以来のベンチ入りを果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
18 | シュート | 7 |
8 | GK | 12 |
6 | CK | 2 |
17 | 直接FK | 19 |
0 | 間接FK | 3 |
0 | オフサイド | 3 |
1 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 8,568人
- 天候
- 曇のち雨、無風
気温 24.2℃ / 湿度 93.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- 東城 穣
- 副審
-
山内 宏志
今岡 洋二 - 第4の審判員
- 野田 祐樹