試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第17節

鹿島アントラーズ
- 54' 中村 充孝
試合終了
1-0
0前半0
1後半0

名古屋グランパス
試合経過
中村 充孝 | ![]() |
54' | ||
赤崎 秀平 → 鈴木 優磨 | ![]() |
61' | ||
63' | ![]() |
小川 佳純 → ノヴァコヴィッチ | ||
63' | ![]() |
牟田 雄祐 → 大武 峻 | ||
中村 充孝 → 豊川 雄太 | ![]() |
68' | ||
遠藤 康 → 山村 和也 | ![]() |
74' | ||
豊川 雄太 | ![]() |
80' | ||
小笠原 満男 | ![]() |
80' | ||
82' | ![]() |
川又 堅碁 → 杉森 考起 | ||
西 大伍 | ![]() |
84' | ||
90'+3 | ![]() |
矢野 貴章 |
中村が決勝点。鹿島、リーグ最終戦を完封勝利で飾る。

鹿島が、2ndステージ最終戦を白星で飾った。J1 2nd 第17節、名古屋グランパスをカシマスタジアムに迎えると、54分に中村が決勝点を挙げ、1-0で勝利。勝ち点を37に伸ばし、2ndステージは2位で終了した。
鹿島は2週間前の第16節で横浜F・マリノスをホームに迎え、カイオの2ゴールで2-0と快勝した。ヤマザキナビスコカップ決勝から続く、攻守ともに充実した内容の90分間を披露し、相手を寄せ付けずに勝ち点3を奪った。
あれから2週間のインターバル、選手たちは日々、トレーニングを積んだ。15日には湘南ベルマーレとの練習試合を行い、さらなるレベルアップを期した。西が「本当の力がついてきたと感じている」と手応えを語る通り、チーム全体の底上げが見て取れるほど、選手たちの力は向上している。充実感と緊張感に満ちた日々を経て、ホーム最終戦を迎えた。
試合前日の練習を終え、石井監督は「ヤマザキナビスコカップを獲ったことで、チームのレベルは上がっているし、それを継続できている。たくさんのサポーターの皆さんの前で、良いサッカーを見せて終わりたいと思う」と、決意を語った。
指揮官は横浜FM戦から、先発メンバー1名を変更。金崎に代わって中村を起用し、カイオを前線に配した。その他、GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と並んで遠藤、そして前線にはカイオと赤崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、植田、豊川、杉本、鈴木優磨が座る。
ステージ最終戦、カシマスタジアムには多くのサポーターが足を運んだ。ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くし、勝利への思い、そしてわずかに残る逆転優勝への望みを大きな声に託した。ウォーミングアップに現れた選手たちに、「奇跡を起こせ」と大音量のチャントが降り注がれた。
13時33分、キックオフのホイッスルが鳴った。背番号12のサポートを背に、鹿島は序盤から積極的にゴールを目指した。前線に入ったカイオと赤崎が起点となり、力強い突破でチームの推進力となっていく。まずは6分、カイオが強烈なミドルシュートを放ってゴールへの意欲を示した。


最初のチャンスは17分、赤崎がペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートを放ったが、相手にブロックされてしまう。18分には遠藤の左CKがファーサイドへ流れ、中村が中央へパスを戻すと、最後はソッコがシュート。GKの手を避けて枠を捉えていたが、ボールは無情にもゴールライン上でクリアされてしまった。
攻勢をかける鹿島は、さらに20分にもチャンスを作る。キレのある動きを見せ続けるカイオが、左サイドを高速ドリブルで切り裂き、巧みなルーレットで相手をかわして右足を一閃。強烈なシュートは、惜しくも相手GKに弾き出されてしまった。
前半の半ばを過ぎ、試合は拮抗した展開となった。高さのある選手を前線に揃える名古屋に起点を作られ、押し込まれる場面もあったが、曽ヶ端を中心とした守備陣がしっかりと集中力を保って応戦する。昌子とソッコのセンターバックコンビも激しい競り合いと冷静なカバーリングを繰り返し、ピンチの芽を摘んだ。
前半終了間際、鹿島はビッグチャンスを迎える。44分、カイオからのパスを受けた赤崎が、丁寧なパスをペナルティーエリア手前へ。走り込んでいた遠藤が得意の左足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーを直撃してしまった。前半は均衡を破ることができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。




0-0で迎えた後半も、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。カイオがドリブルで名古屋を押し込み、何度もチャンスを演出。52分には左サイドを突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は遠藤がダイレクトで狙ったが、枠を越えてしまった。
しかし、2分後に歓喜の時が待っていた。54分、敵陣中央からドリブルで仕掛けた中村が、ペナルティーエリア右側に進入。鋭い切り返しでシュートコースを作り出すと、左足を振り抜いた。「GKもDFも、位置が全て見えていた」と言う冷静な背番号13が、正確なシュートでゴールネットを揺らした。鹿島がついに均衡を破った。


リードを奪った鹿島は、次のゴールを目指してたたみ掛ける。56分、ペナルティーエリア右側を縦へ突破した遠藤の右足シュートはゴールライン上でクリアされ、直後にも遠藤のボレーシュートがGKのビッグセーブに防がれた。しかし、1点を奪っただけでは満足しない鹿島の猛攻に、スタジアムのボルテージは高まった。
その後、前線に長身の選手を投入してパワープレー気味に攻撃を仕掛ける名古屋に対して、鹿島は守勢に回った。しかし、高い集中力を保ち続ける守備陣が綻びを見せない。名古屋にボールをキープされる時間が長くなったが、途中出場した鈴木優磨や豊川が時折、ゴールを狙うなど、追加点への意欲は失わなかった。
1点リードを保ったまま、後半アディショナルタイムに突入した。1分を過ぎた頃、鹿島は最大のピンチを迎える。右サイドからクロスを上げられ、ゴール前でシュートを打たれたが、昌子が気迫の顔面ブロック。背番号3が気迫に満ちた守備を見せ、チームを救った。




試合終了のホイッスルが鳴り響いた。1-0。公式戦3試合連続のクリーンシートで、鹿島が勝ち点を37に伸ばした。しかし、同時刻キックオフの一戦で首位の広島が勝利を収めたため、首位奪回は叶わなかった。
これで、鹿島は今季の公式戦全日程を終了した。2ndステージは2位、年間勝ち点では5位でのフィニッシュ。リーグ戦のタイトルを6年連続で逃した悔しさ、天皇杯とAFCチャンピオンズリーグでの早期敗退という屈辱、そしてヤマザキナビスコカップ制覇という喜び。様々な思いを胸に、さらなる飛躍を期して鹿島の2015年は幕を閉じた。

【この試合のトピックス】
・公式戦3試合連続の完封勝利を収めた。
・石井監督の就任後、2ndステージ14試合の成績は11勝3敗だった。
・2ndステージは2位、年間勝ち点では5位で今季の全日程を終えた。
・名古屋との今季の対戦は1勝1分となった。
・中村がリーグ戦2試合ぶりに先発出場し、2ndステージ初ゴール、今季のリーグ戦2ゴール目を挙げた。
・豊川が2試合連続の途中出場を果たした。

鹿島が、2ndステージ最終戦を白星で飾った。J1 2nd 第17節、名古屋グランパスをカシマスタジアムに迎えると、54分に中村が決勝点を挙げ、1-0で勝利。勝ち点を37に伸ばし、2ndステージは2位で終了した。
鹿島は2週間前の第16節で横浜F・マリノスをホームに迎え、カイオの2ゴールで2-0と快勝した。ヤマザキナビスコカップ決勝から続く、攻守ともに充実した内容の90分間を披露し、相手を寄せ付けずに勝ち点3を奪った。
あれから2週間のインターバル、選手たちは日々、トレーニングを積んだ。15日には湘南ベルマーレとの練習試合を行い、さらなるレベルアップを期した。西が「本当の力がついてきたと感じている」と手応えを語る通り、チーム全体の底上げが見て取れるほど、選手たちの力は向上している。充実感と緊張感に満ちた日々を経て、ホーム最終戦を迎えた。
試合前日の練習を終え、石井監督は「ヤマザキナビスコカップを獲ったことで、チームのレベルは上がっているし、それを継続できている。たくさんのサポーターの皆さんの前で、良いサッカーを見せて終わりたいと思う」と、決意を語った。
指揮官は横浜FM戦から、先発メンバー1名を変更。金崎に代わって中村を起用し、カイオを前線に配した。その他、GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と並んで遠藤、そして前線にはカイオと赤崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、植田、豊川、杉本、鈴木優磨が座る。
ステージ最終戦、カシマスタジアムには多くのサポーターが足を運んだ。ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くし、勝利への思い、そしてわずかに残る逆転優勝への望みを大きな声に託した。ウォーミングアップに現れた選手たちに、「奇跡を起こせ」と大音量のチャントが降り注がれた。
13時33分、キックオフのホイッスルが鳴った。背番号12のサポートを背に、鹿島は序盤から積極的にゴールを目指した。前線に入ったカイオと赤崎が起点となり、力強い突破でチームの推進力となっていく。まずは6分、カイオが強烈なミドルシュートを放ってゴールへの意欲を示した。


最初のチャンスは17分、赤崎がペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートを放ったが、相手にブロックされてしまう。18分には遠藤の左CKがファーサイドへ流れ、中村が中央へパスを戻すと、最後はソッコがシュート。GKの手を避けて枠を捉えていたが、ボールは無情にもゴールライン上でクリアされてしまった。
攻勢をかける鹿島は、さらに20分にもチャンスを作る。キレのある動きを見せ続けるカイオが、左サイドを高速ドリブルで切り裂き、巧みなルーレットで相手をかわして右足を一閃。強烈なシュートは、惜しくも相手GKに弾き出されてしまった。
前半の半ばを過ぎ、試合は拮抗した展開となった。高さのある選手を前線に揃える名古屋に起点を作られ、押し込まれる場面もあったが、曽ヶ端を中心とした守備陣がしっかりと集中力を保って応戦する。昌子とソッコのセンターバックコンビも激しい競り合いと冷静なカバーリングを繰り返し、ピンチの芽を摘んだ。
前半終了間際、鹿島はビッグチャンスを迎える。44分、カイオからのパスを受けた赤崎が、丁寧なパスをペナルティーエリア手前へ。走り込んでいた遠藤が得意の左足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーを直撃してしまった。前半は均衡を破ることができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。




0-0で迎えた後半も、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。カイオがドリブルで名古屋を押し込み、何度もチャンスを演出。52分には左サイドを突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は遠藤がダイレクトで狙ったが、枠を越えてしまった。
しかし、2分後に歓喜の時が待っていた。54分、敵陣中央からドリブルで仕掛けた中村が、ペナルティーエリア右側に進入。鋭い切り返しでシュートコースを作り出すと、左足を振り抜いた。「GKもDFも、位置が全て見えていた」と言う冷静な背番号13が、正確なシュートでゴールネットを揺らした。鹿島がついに均衡を破った。


リードを奪った鹿島は、次のゴールを目指してたたみ掛ける。56分、ペナルティーエリア右側を縦へ突破した遠藤の右足シュートはゴールライン上でクリアされ、直後にも遠藤のボレーシュートがGKのビッグセーブに防がれた。しかし、1点を奪っただけでは満足しない鹿島の猛攻に、スタジアムのボルテージは高まった。
その後、前線に長身の選手を投入してパワープレー気味に攻撃を仕掛ける名古屋に対して、鹿島は守勢に回った。しかし、高い集中力を保ち続ける守備陣が綻びを見せない。名古屋にボールをキープされる時間が長くなったが、途中出場した鈴木優磨や豊川が時折、ゴールを狙うなど、追加点への意欲は失わなかった。
1点リードを保ったまま、後半アディショナルタイムに突入した。1分を過ぎた頃、鹿島は最大のピンチを迎える。右サイドからクロスを上げられ、ゴール前でシュートを打たれたが、昌子が気迫の顔面ブロック。背番号3が気迫に満ちた守備を見せ、チームを救った。




試合終了のホイッスルが鳴り響いた。1-0。公式戦3試合連続のクリーンシートで、鹿島が勝ち点を37に伸ばした。しかし、同時刻キックオフの一戦で首位の広島が勝利を収めたため、首位奪回は叶わなかった。
これで、鹿島は今季の公式戦全日程を終了した。2ndステージは2位、年間勝ち点では5位でのフィニッシュ。リーグ戦のタイトルを6年連続で逃した悔しさ、天皇杯とAFCチャンピオンズリーグでの早期敗退という屈辱、そしてヤマザキナビスコカップ制覇という喜び。様々な思いを胸に、さらなる飛躍を期して鹿島の2015年は幕を閉じた。

【この試合のトピックス】
・公式戦3試合連続の完封勝利を収めた。
・石井監督の就任後、2ndステージ14試合の成績は11勝3敗だった。
・2ndステージは2位、年間勝ち点では5位で今季の全日程を終えた。
・名古屋との今季の対戦は1勝1分となった。
・中村がリーグ戦2試合ぶりに先発出場し、2ndステージ初ゴール、今季のリーグ戦2ゴール目を挙げた。
・豊川が2試合連続の途中出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
19 | シュート | 16 |
8 | GK | 10 |
6 | CK | 5 |
11 | 直接FK | 17 |
3 | 間接FK | 6 |
3 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 25,151人
- 天候
- 曇、弱風
気温 15.8℃ / 湿度 58.0% - ピッチ
- 良芝、乾燥
- 主審
- 扇谷 健司
- 副審
-
中井 恒
間島 宗一 - 第4の審判員
- 河合 英治