試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第14節

鹿島アントラーズ
- 3' 赤崎 秀平
- 69' 金崎 夢生
- 90'+1 鈴木 優磨
試合終了
3-2
1前半2
2後半0

柏レイソル
- 14' 鈴木 大輔
- 39' クリスティアーノ
試合経過
赤崎 秀平 | ![]() |
3' | ||
8' | ![]() |
キム チャンス | ||
14' | ![]() |
鈴木 大輔 | ||
ファン ソッコ | ![]() |
37' | ||
39' | ![]() |
クリスティアーノ | ||
46' | ![]() |
武富 孝介 → 狩野 健太 | ||
49' | ![]() |
輪湖 直樹 | ||
西 大伍 | ![]() |
51' | ||
67' | ![]() |
秋野 央樹 → 茨田 陽生 | ||
金崎 夢生 | ![]() |
69' | ||
遠藤 康 → カイオ | ![]() |
70' | ||
山本 脩斗 | ![]() |
72' | ||
75' | ![]() |
小林 祐介 → 大津 祐樹 | ||
赤崎 秀平 → 鈴木 優磨 | ![]() |
83' | ||
中村 充孝 → 豊川 雄太 | ![]() |
87' | ||
鈴木 優磨 | ![]() |
90'+1 | ||
柴崎 岳 | ![]() |
90'+4 |
優磨が決めた、逆転弾!鹿島が劇的勝利、ホームで柏を撃破!
鹿島が、2ndステージ制覇へと突き進む。J1 2nd 第14節、柏レイソルをホームに迎え撃つと、開始早々に赤崎のゴールで先制。前半のうちに逆転を許したが、69分に金崎、そして後半アディショナルタイムに鈴木優磨が劇的な逆転ゴールを決め、3-2で競り勝った。

鹿島は3日前の天皇杯 3回戦で、水戸ホーリーホックを相手にPK戦の末に屈した。「絶対に負けてはいけない試合」で、不甲斐ない120分間を展開してしまった。翌日のミーティングでは、重要なタイトルを1つ失った事実としっかりと向き合い、残り2つの国内タイトル獲得へ向け、改めて意思統一を図った。選手たちは2日間の準備期間で再起を期し、ひたむきにトレーニングに打ち込んだ。
中2日で迎える、2週間ぶりのリーグ戦。ホームでの勝利に向けて、石井監督は「自分たちがしっかりと勝ち切ることができれば、2ndステージ優勝のチャンスがある」と、言い切った。日本代表からチームに合流した柴崎は「結果だけでなく、自分たちも満足できるような良い内容で試合をしたい。自分たちのやるべきサッカーをして、相手に好きなようにやらせず、しっかり勝ち点3を積み重ねたい」と、抱負を述べている。
指揮官は水戸戦から、先発メンバー全員を変更。GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。
曇り空に覆われたカシマスタジアムでは、サポーターが早くから待機列を成していた。2試合ぶりの勝利へ。ボルテージを高める背番号12は、ウォーミングアップが始まる頃に広がった青空の下、選手たちには大きなチームコールを送った。チーム一丸で戦うという雰囲気が、スタジアムに満ちあふれた。
14時4分、キックオフのホイッスルが鳴った。そして開始早々、鹿島はファーストシュートで先制に成功する。3分、中盤から中村が長いスルーパスを通すと、赤崎が最終ラインの背後を取る。赤崎はスピードに乗ったドリブルでGKをかわし、落ち着いてゴールへと流し込んだ。「ここ最近、試合の入り方はすごく良いと思う」と話していた背番号18が決めた、電光石火の先制点で鹿島がリードを奪った。


1点リードを得た鹿島は、勢いに乗って攻勢をかける。金崎や赤崎が最終ラインの背後を狙い、相手の脅威となっていった。ただ、追加点は奪えず。次第に柏がボールキープ率を高める展開となった。
そして14分、思いがけない形で同点に追いつかれてしまう。左サイド深くからのFKをゴール前へ入れられると、相手が頭で捉えたボールが鈴木大に当たり、そのままゴールネットを揺らしてしまった。鹿島にとっては不運な形で、スコアは1-1となった。
その後、鹿島は柏の攻勢に対して、自陣で対応する時間が続いた。時折、カウンターから好機を窺うものの、なかなかシュートまで持ち込めない。自陣でのボールロストも増え、リズムが少しずつ柏へと傾いていった。


劣勢を強いられる中、次のゴールは柏のものだった。39分、相手のプレスを受け、バックパスが続く展開から自陣でボールロスト。ペナルティーエリア内へパスを通され、最後はクリスティアーノに決められてしまった。鹿島が逆転を許し、1点ビハインドを負った。
前半のラスト5分は、鹿島が反撃に転じた。43分には、中村がドリブルでカットインし、ペナルティーエリア内へ。鋭い切り返しから強烈なシュートを放ったが、惜しくもGKに弾き出されてしまった。前半のうちに同点に追いつくことはできず、1-2でハーフタイムを迎えた。
1点ビハインドで迎えた後半も、鹿島はなかなか攻勢をかけられない。しかし、集中力を保った守備で応戦していった。53分には、この日鋭い突破を連発した中村のドリブルから右前方へパス。遠藤がスルーし、背後の柴崎がクロスを送ってチャンスを演出した。その後、運動量の落ちた柏に対して、鹿島は少しずつボールキープ率を高め、主導権を握っていく。
64分、右サイドからのクロスを金崎がペナルティーエリア内で収め、こぼれ球を拾った中村が右足でカーブをかけて狙ったが、これは枠の右へ。66分には遠藤が右サイドからクロスを上げ、赤崎と柴崎が飛び込んだものの、ゴールには結びつかなかった。しかし、次第にゴールの予感が漂い始めた。


そして69分、中村の切れ味鋭い突破から、待望の同点弾が生まれた。ペナルティーエリア手前から巧みなボールタッチで複数のDFをかわし、強烈なシュート。これはGKに阻まれ、こぼれ球に詰めた赤崎のシュートもGKに弾かれたが、最後は金崎が頭で押し込んだ。ポストに激突しながら決めた執念のゴールで、鹿島が2-2の同点に追いついた。


サポーターのボルテージは最高潮に。力強い応援を受けてさらに攻勢をかけたい鹿島は、同点弾の直後にカイオをピッチへ送り出し、さらに勢いを増していく。73分には、左サイドのゴールライン際で粘った金崎から赤崎へ。反転して放たれたシュートは惜しくも、枠を逸れた。




残り10分を切り、石井監督は83分に鈴木優磨を投入。この交代が、最後に歓喜を生んだ。優磨はサイドに流れてボールを受け、貪欲に突破を狙っていく。若武者が積極的に仕掛ける姿勢が、チームを前へと押し出していった。
88分、カイオのパスから山本がボレーシュートでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイド。落胆のため息がスタジアムを包んだが、3分後に歓喜の瞬間が待っていた。後半アディショナルタイム1分、右サイドを縦に突破したカイオがグラウンダーのボールを供給すると、ファーサイドに詰めていた優磨が合わせる。GKが横っ飛びで食らいついたボールは、しかし、ゴールラインを越えた。3-2。劇的な展開で、鹿島が逆転に成功した。

残り2分弱、鹿島はしっかりとリードを守りきった。試合は3-2で終了。打ち合いとなった一戦で、ルーキーの決勝弾で勝ち点3を掴み取った。重要な意味を持つ勝利に、カシマスタジアムは歓喜に包まれた。

そして次戦は1週間後、24日に行われるJ1 2nd 第15節の湘南ベルマーレ戦だ。5連戦を終え、まとまった準備期間を得て、アウェイゲームに臨む。2ndステージ優勝へ、チーム一丸で連勝街道を突き進む。

【この試合のトピックス】
・今季の柏との対戦は2戦2勝となった。
・赤崎が今季リーグ戦7ゴール目、金崎が8ゴール目を決めた。
・鈴木優磨が決勝点を挙げ、リーグ戦2ゴール目を記録した。
・曽ヶ端と西、ファン ソッコ、昌子、山本、小笠原、中村、遠藤、赤崎、金崎が、2試合ぶりに先発出場した。
・柴崎が、10月3日のJ1 2nd 第13節神戸戦以来の先発出場を果たした。
・豊川が、リーグ戦では7月19日のJ1 2nd 第3節の松本戦以来の出場を果たした。
鹿島が、2ndステージ制覇へと突き進む。J1 2nd 第14節、柏レイソルをホームに迎え撃つと、開始早々に赤崎のゴールで先制。前半のうちに逆転を許したが、69分に金崎、そして後半アディショナルタイムに鈴木優磨が劇的な逆転ゴールを決め、3-2で競り勝った。

鹿島は3日前の天皇杯 3回戦で、水戸ホーリーホックを相手にPK戦の末に屈した。「絶対に負けてはいけない試合」で、不甲斐ない120分間を展開してしまった。翌日のミーティングでは、重要なタイトルを1つ失った事実としっかりと向き合い、残り2つの国内タイトル獲得へ向け、改めて意思統一を図った。選手たちは2日間の準備期間で再起を期し、ひたむきにトレーニングに打ち込んだ。
中2日で迎える、2週間ぶりのリーグ戦。ホームでの勝利に向けて、石井監督は「自分たちがしっかりと勝ち切ることができれば、2ndステージ優勝のチャンスがある」と、言い切った。日本代表からチームに合流した柴崎は「結果だけでなく、自分たちも満足できるような良い内容で試合をしたい。自分たちのやるべきサッカーをして、相手に好きなようにやらせず、しっかり勝ち点3を積み重ねたい」と、抱負を述べている。
指揮官は水戸戦から、先発メンバー全員を変更。GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。
曇り空に覆われたカシマスタジアムでは、サポーターが早くから待機列を成していた。2試合ぶりの勝利へ。ボルテージを高める背番号12は、ウォーミングアップが始まる頃に広がった青空の下、選手たちには大きなチームコールを送った。チーム一丸で戦うという雰囲気が、スタジアムに満ちあふれた。
14時4分、キックオフのホイッスルが鳴った。そして開始早々、鹿島はファーストシュートで先制に成功する。3分、中盤から中村が長いスルーパスを通すと、赤崎が最終ラインの背後を取る。赤崎はスピードに乗ったドリブルでGKをかわし、落ち着いてゴールへと流し込んだ。「ここ最近、試合の入り方はすごく良いと思う」と話していた背番号18が決めた、電光石火の先制点で鹿島がリードを奪った。


1点リードを得た鹿島は、勢いに乗って攻勢をかける。金崎や赤崎が最終ラインの背後を狙い、相手の脅威となっていった。ただ、追加点は奪えず。次第に柏がボールキープ率を高める展開となった。
そして14分、思いがけない形で同点に追いつかれてしまう。左サイド深くからのFKをゴール前へ入れられると、相手が頭で捉えたボールが鈴木大に当たり、そのままゴールネットを揺らしてしまった。鹿島にとっては不運な形で、スコアは1-1となった。
その後、鹿島は柏の攻勢に対して、自陣で対応する時間が続いた。時折、カウンターから好機を窺うものの、なかなかシュートまで持ち込めない。自陣でのボールロストも増え、リズムが少しずつ柏へと傾いていった。


劣勢を強いられる中、次のゴールは柏のものだった。39分、相手のプレスを受け、バックパスが続く展開から自陣でボールロスト。ペナルティーエリア内へパスを通され、最後はクリスティアーノに決められてしまった。鹿島が逆転を許し、1点ビハインドを負った。
前半のラスト5分は、鹿島が反撃に転じた。43分には、中村がドリブルでカットインし、ペナルティーエリア内へ。鋭い切り返しから強烈なシュートを放ったが、惜しくもGKに弾き出されてしまった。前半のうちに同点に追いつくことはできず、1-2でハーフタイムを迎えた。
1点ビハインドで迎えた後半も、鹿島はなかなか攻勢をかけられない。しかし、集中力を保った守備で応戦していった。53分には、この日鋭い突破を連発した中村のドリブルから右前方へパス。遠藤がスルーし、背後の柴崎がクロスを送ってチャンスを演出した。その後、運動量の落ちた柏に対して、鹿島は少しずつボールキープ率を高め、主導権を握っていく。
64分、右サイドからのクロスを金崎がペナルティーエリア内で収め、こぼれ球を拾った中村が右足でカーブをかけて狙ったが、これは枠の右へ。66分には遠藤が右サイドからクロスを上げ、赤崎と柴崎が飛び込んだものの、ゴールには結びつかなかった。しかし、次第にゴールの予感が漂い始めた。


そして69分、中村の切れ味鋭い突破から、待望の同点弾が生まれた。ペナルティーエリア手前から巧みなボールタッチで複数のDFをかわし、強烈なシュート。これはGKに阻まれ、こぼれ球に詰めた赤崎のシュートもGKに弾かれたが、最後は金崎が頭で押し込んだ。ポストに激突しながら決めた執念のゴールで、鹿島が2-2の同点に追いついた。


サポーターのボルテージは最高潮に。力強い応援を受けてさらに攻勢をかけたい鹿島は、同点弾の直後にカイオをピッチへ送り出し、さらに勢いを増していく。73分には、左サイドのゴールライン際で粘った金崎から赤崎へ。反転して放たれたシュートは惜しくも、枠を逸れた。




残り10分を切り、石井監督は83分に鈴木優磨を投入。この交代が、最後に歓喜を生んだ。優磨はサイドに流れてボールを受け、貪欲に突破を狙っていく。若武者が積極的に仕掛ける姿勢が、チームを前へと押し出していった。
88分、カイオのパスから山本がボレーシュートでゴールネットを揺らしたが、これはオフサイド。落胆のため息がスタジアムを包んだが、3分後に歓喜の瞬間が待っていた。後半アディショナルタイム1分、右サイドを縦に突破したカイオがグラウンダーのボールを供給すると、ファーサイドに詰めていた優磨が合わせる。GKが横っ飛びで食らいついたボールは、しかし、ゴールラインを越えた。3-2。劇的な展開で、鹿島が逆転に成功した。

残り2分弱、鹿島はしっかりとリードを守りきった。試合は3-2で終了。打ち合いとなった一戦で、ルーキーの決勝弾で勝ち点3を掴み取った。重要な意味を持つ勝利に、カシマスタジアムは歓喜に包まれた。

そして次戦は1週間後、24日に行われるJ1 2nd 第15節の湘南ベルマーレ戦だ。5連戦を終え、まとまった準備期間を得て、アウェイゲームに臨む。2ndステージ優勝へ、チーム一丸で連勝街道を突き進む。

【この試合のトピックス】
・今季の柏との対戦は2戦2勝となった。
・赤崎が今季リーグ戦7ゴール目、金崎が8ゴール目を決めた。
・鈴木優磨が決勝点を挙げ、リーグ戦2ゴール目を記録した。
・曽ヶ端と西、ファン ソッコ、昌子、山本、小笠原、中村、遠藤、赤崎、金崎が、2試合ぶりに先発出場した。
・柴崎が、10月3日のJ1 2nd 第13節神戸戦以来の先発出場を果たした。
・豊川が、リーグ戦では7月19日のJ1 2nd 第3節の松本戦以来の出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
15 | シュート | 9 |
6 | GK | 8 |
10 | CK | 5 |
11 | 直接FK | 14 |
4 | 間接FK | 6 |
3 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 13,633人
- 天候
- 曇、弱風
気温 19.9℃ / 湿度 81.0% - ピッチ
- 良芝、乾燥
- 主審
- 吉田 寿光
- 副審
-
八木 あかね
三原 純 - 第4の審判員
- 熊谷 幸剛