試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第5節

サガン鳥栖
試合終了
0-3
0前半0
0後半3

鹿島アントラーズ
- 87' 柴崎 岳
- 89' 赤崎 秀平
- 90'+5 柴崎 岳
試合経過
谷口 博之 | ![]() |
52' | ||
59' | ![]() |
ダヴィ → 赤崎 秀平 | ||
70' | ![]() |
本山 雅志 → カイオ | ||
78' | ![]() |
昌子 源 | ||
水沼 宏太 → 菅沼 実 | ![]() |
78' | ||
82' | ![]() |
中村 充孝 → 遠藤 康 | ||
赤星 拓 → 藤嶋 栄介 | ![]() |
85' | ||
87' | ![]() |
柴崎 岳 | ||
89' | ![]() |
赤崎 秀平 | ||
早坂 良太 → 山崎 凌吾 | ![]() |
90' | ||
90'+5 | ![]() |
柴崎 岳 |
柴崎が2ゴール!赤崎も決めた!終盤のゴールラッシュで鹿島が鳥栖を粉砕、今季初の連勝!

鹿島が、今季初のリーグ戦2連勝を果たした。石井監督の就任2戦目、J1 2nd 第5節のサガン鳥栖戦に臨むと、87分に柴崎、89分に赤崎、そして後半アディショナルタイムに再び柴崎と、終盤に3ゴールを畳みかけて3-0と快勝した。
鹿島は25日のJ1 2nd 第4節で、FC東京を2-1で破った。約1か月ぶりに復帰した柴崎のミドルシュート、そして昌子のヘディングシュートが、カシマスタジアムに歓喜をもたらした。4日前に就任したばかりの石井監督の初陣で勝ち点3を獲得し、少しばかりの安堵と自信、そして手応えを掴むことができた。

それから中3日で迎える今節に向け、石井監督は引き続き、実戦形式のトレーニングに時間を割き、コンビネーションの成熟に腐心した。様々な組み合わせでの選手起用が競争意識を高め、グラウンドは活気に満ちていた。赤崎が「これを継続しないと」と言えば、土居も「今だけじゃなくて、今後もずっと忘れずにやっていかないといけない」と口を揃える。そして、約2か月ぶりに先発の座を掴んだ曽ヶ端は「ここから先が大事になる」と、静かに決意を語った。

手応えと自信をより強く、大きくするために、重要な一戦。石井監督は、先発メンバーを前節から3人入れ替えた。右サイドハーフに金崎が入り、3試合ぶりに先発復帰。GKに曽ヶ端、最終ラインは右から伊東、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のペア、2列目には金崎の他、中央に本山、左に中村が入った。そして前線は、ダヴィが務める。

厳しい暑さに見舞われた、ベストアメニティスタジアム。平日のナイトゲーム、はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、人数では鳥栖のスタンドに劣りながらも、熱い思いをピッチへと注いだ。地元九州出身、久々の先発となった本山、そして負傷した去年10月の先発となったダヴィへ、繰り返しチャントが送られた。
19時4分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は開始1分、柴崎が思い切りよくロングシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。その後は拮抗した展開となり、立ち上がり10分に決定機が生まれることはなかった。鹿島は両サイドを起点にゴール前への進入を狙ったものの、なかなか突破口とならなかった。
そんな中、最初の決定機は14分に生まれた。自陣右サイドでボールを拾った柴崎が、背後から相手のプレスを受けたが倒れることなく、ドリブルで前方へ持ち出す。次の刹那、狙いすました浮き球のスルーパスを通すと、ダヴィが相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、惜しくもシュートは阻まれてしまった。

開始15分以降は、鹿島がボールポゼッション率を高めていった。19分に、昌子のクリアがゴール方向へ飛んで肝を冷やす場面はあったが、鳥栖に決定機を作らせることなく、時計の針を進めていった。

前半ラスト15分は、比較的オープンな展開に。数多くのチャンスを作り出したのは鹿島だった。まずは34分、右サイドで中村が意表を突いたループパスを出し、伊東がオーバーラップ。最終ラインの背後を取り、中央へ折り返すと、ダヴィを経由して金崎がシュートを放ったが、GKにキャッチされてしまった。さらに37分にも、巧みなダブルタッチでペナルティーエリアを縦へ抜け出した中村が、フリーで待っていた本山へ折り返したものの、シュートを打つ前に相手にカットされてしまった。この時間帯、中村と伊東を経由したパス交換からチャンスを作っていた。

終盤には立て続けにCKのチャンスを掴み、山本のヘディングシュートが枠を捉える場面もあったが、ゴールライン上でブロックされた。鹿島は最後の一線を破れず、前半はスコアレスで終了した。

0-0で迎えた後半、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。まずは47分、ダヴィがオーバーヘッドで枠を捉えたが、GKにキャッチされた。その直後には、ダヴィが左サイドからのスルーパスに反応し、飛び出してきたGKと1対1となる場面を迎えたが、これも生かすことができない。

前半同様に立ち上がりをスコアレスで終えると、その後は一進一退の展開となった。石井監督は膠着状態を打破すべく、59分に赤崎、70分にカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。ダヴィに代わって前線に入った赤崎は、持ち前のフリーランで再三にわたって最終ラインの背後を突き、相手に脅威を与えていく。

すると80分、赤崎が柴崎からの浮き球のパスに反応。GKの前でトラップ、シュートに持ち込んだプレーはオフサイドとなったが、直後にも同じような形でペナルティーエリアへ突進すると、GKとDFが交錯してしまう。鳥栖GK赤星が負傷交代することとなり、スタジアムは騒然とした雰囲気となった。

試合が再開したのは、85分。そしてここから、鹿島のゴールラッシュが始まった。まずは87分、右サイドを金崎が抜け出すと、グラウンダーのクロスはファーサイドへ。ボールを収めたカイオが後方へ戻し、走り込んでいたのは柴崎だった。右足を一閃、強烈なシュートをゴールに突き刺し、ついに均衡を破った。

鹿島は攻撃の手を緩めない。2分後の89分には、ペナルティーエリア右手前から柴崎が縦パスを出すと、山本が咄嗟の判断でスルー。途中出場の遠藤がその背後でボールを受けると、ゴールライン際から右足で中央へグラウンダーのパスを送る。赤崎が押し込んで2点目を奪った。2-0。電光石火の連続ゴールで、鹿島がリードを広げた。

6分と表示された後半アディショナルタイム、ゴールラッシュを締めくくったのは、やはり背番号20だった。ペナルティーエリア左側に入ってDFと競り合い、強靭なボディバランスでマークを外すと、GKをあざ笑うかのようなグラウンダーのシュートをゴール左隅へと届けた。コース取り、タイミング、全てが完璧な一撃で、鹿島が勝利を決定付けた。

ベアスタに刻まれた、3-0のスコア。鹿島がアウェイで快勝し、今季のリーグ戦初の2連勝を果たした。はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、歓喜を歌って勝利を祝った。

リーグ戦は、しばしのインターバルを迎える。次戦は2週間後、8月12日のJ1 2nd 第6節、サンフレッチェ広島戦だ。2ndステージ首位を走る相手とのアウェイゲーム、勝ち点差は5。ステージ序盤戦の大一番となる。就任から9日間で2試合を戦い、2連勝を果たした指揮官が、2週間の準備期間でどのようなチームを構築するか。注目だ。

【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の連勝を果たした。
・今季のリーグ戦では、鳥栖に2連勝となった。
・リーグでのアウェイ鳥栖戦は3シーズン連続負けなしで、昨季に続いての勝利を挙げた。
・リーグでの鳥栖との通算戦績が、初めて五分となった(3勝2分3敗)。
・柴崎が、リーグ戦では自身初の1試合2ゴールを記録。2試合連続のゴールで、今季のゴール数を5に伸ばした。
・赤崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、5試合ぶりのゴールを決めた。今季リーグ戦5ゴール目で、昨季の記録に並んだ。
・ダヴィが、昨年10月18日のJ1第28節柏戦で負傷して以来、649日ぶりに先発出場した。
・本山が、リーグ戦では2013年5月18日のJ1第12節名古屋戦以来、802日ぶりの先発出場を果たした。
・金崎が、7月15日のJ1 2nd 第2節清水戦以来、3試合ぶりに先発出場した。

鹿島が、今季初のリーグ戦2連勝を果たした。石井監督の就任2戦目、J1 2nd 第5節のサガン鳥栖戦に臨むと、87分に柴崎、89分に赤崎、そして後半アディショナルタイムに再び柴崎と、終盤に3ゴールを畳みかけて3-0と快勝した。
鹿島は25日のJ1 2nd 第4節で、FC東京を2-1で破った。約1か月ぶりに復帰した柴崎のミドルシュート、そして昌子のヘディングシュートが、カシマスタジアムに歓喜をもたらした。4日前に就任したばかりの石井監督の初陣で勝ち点3を獲得し、少しばかりの安堵と自信、そして手応えを掴むことができた。

それから中3日で迎える今節に向け、石井監督は引き続き、実戦形式のトレーニングに時間を割き、コンビネーションの成熟に腐心した。様々な組み合わせでの選手起用が競争意識を高め、グラウンドは活気に満ちていた。赤崎が「これを継続しないと」と言えば、土居も「今だけじゃなくて、今後もずっと忘れずにやっていかないといけない」と口を揃える。そして、約2か月ぶりに先発の座を掴んだ曽ヶ端は「ここから先が大事になる」と、静かに決意を語った。

手応えと自信をより強く、大きくするために、重要な一戦。石井監督は、先発メンバーを前節から3人入れ替えた。右サイドハーフに金崎が入り、3試合ぶりに先発復帰。GKに曽ヶ端、最終ラインは右から伊東、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のペア、2列目には金崎の他、中央に本山、左に中村が入った。そして前線は、ダヴィが務める。

厳しい暑さに見舞われた、ベストアメニティスタジアム。平日のナイトゲーム、はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、人数では鳥栖のスタンドに劣りながらも、熱い思いをピッチへと注いだ。地元九州出身、久々の先発となった本山、そして負傷した去年10月の先発となったダヴィへ、繰り返しチャントが送られた。
19時4分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は開始1分、柴崎が思い切りよくロングシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。その後は拮抗した展開となり、立ち上がり10分に決定機が生まれることはなかった。鹿島は両サイドを起点にゴール前への進入を狙ったものの、なかなか突破口とならなかった。
そんな中、最初の決定機は14分に生まれた。自陣右サイドでボールを拾った柴崎が、背後から相手のプレスを受けたが倒れることなく、ドリブルで前方へ持ち出す。次の刹那、狙いすました浮き球のスルーパスを通すと、ダヴィが相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、惜しくもシュートは阻まれてしまった。

開始15分以降は、鹿島がボールポゼッション率を高めていった。19分に、昌子のクリアがゴール方向へ飛んで肝を冷やす場面はあったが、鳥栖に決定機を作らせることなく、時計の針を進めていった。

前半ラスト15分は、比較的オープンな展開に。数多くのチャンスを作り出したのは鹿島だった。まずは34分、右サイドで中村が意表を突いたループパスを出し、伊東がオーバーラップ。最終ラインの背後を取り、中央へ折り返すと、ダヴィを経由して金崎がシュートを放ったが、GKにキャッチされてしまった。さらに37分にも、巧みなダブルタッチでペナルティーエリアを縦へ抜け出した中村が、フリーで待っていた本山へ折り返したものの、シュートを打つ前に相手にカットされてしまった。この時間帯、中村と伊東を経由したパス交換からチャンスを作っていた。

終盤には立て続けにCKのチャンスを掴み、山本のヘディングシュートが枠を捉える場面もあったが、ゴールライン上でブロックされた。鹿島は最後の一線を破れず、前半はスコアレスで終了した。

0-0で迎えた後半、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。まずは47分、ダヴィがオーバーヘッドで枠を捉えたが、GKにキャッチされた。その直後には、ダヴィが左サイドからのスルーパスに反応し、飛び出してきたGKと1対1となる場面を迎えたが、これも生かすことができない。

前半同様に立ち上がりをスコアレスで終えると、その後は一進一退の展開となった。石井監督は膠着状態を打破すべく、59分に赤崎、70分にカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。ダヴィに代わって前線に入った赤崎は、持ち前のフリーランで再三にわたって最終ラインの背後を突き、相手に脅威を与えていく。

すると80分、赤崎が柴崎からの浮き球のパスに反応。GKの前でトラップ、シュートに持ち込んだプレーはオフサイドとなったが、直後にも同じような形でペナルティーエリアへ突進すると、GKとDFが交錯してしまう。鳥栖GK赤星が負傷交代することとなり、スタジアムは騒然とした雰囲気となった。

試合が再開したのは、85分。そしてここから、鹿島のゴールラッシュが始まった。まずは87分、右サイドを金崎が抜け出すと、グラウンダーのクロスはファーサイドへ。ボールを収めたカイオが後方へ戻し、走り込んでいたのは柴崎だった。右足を一閃、強烈なシュートをゴールに突き刺し、ついに均衡を破った。

鹿島は攻撃の手を緩めない。2分後の89分には、ペナルティーエリア右手前から柴崎が縦パスを出すと、山本が咄嗟の判断でスルー。途中出場の遠藤がその背後でボールを受けると、ゴールライン際から右足で中央へグラウンダーのパスを送る。赤崎が押し込んで2点目を奪った。2-0。電光石火の連続ゴールで、鹿島がリードを広げた。

6分と表示された後半アディショナルタイム、ゴールラッシュを締めくくったのは、やはり背番号20だった。ペナルティーエリア左側に入ってDFと競り合い、強靭なボディバランスでマークを外すと、GKをあざ笑うかのようなグラウンダーのシュートをゴール左隅へと届けた。コース取り、タイミング、全てが完璧な一撃で、鹿島が勝利を決定付けた。

ベアスタに刻まれた、3-0のスコア。鹿島がアウェイで快勝し、今季のリーグ戦初の2連勝を果たした。はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、歓喜を歌って勝利を祝った。

リーグ戦は、しばしのインターバルを迎える。次戦は2週間後、8月12日のJ1 2nd 第6節、サンフレッチェ広島戦だ。2ndステージ首位を走る相手とのアウェイゲーム、勝ち点差は5。ステージ序盤戦の大一番となる。就任から9日間で2試合を戦い、2連勝を果たした指揮官が、2週間の準備期間でどのようなチームを構築するか。注目だ。

【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の連勝を果たした。
・今季のリーグ戦では、鳥栖に2連勝となった。
・リーグでのアウェイ鳥栖戦は3シーズン連続負けなしで、昨季に続いての勝利を挙げた。
・リーグでの鳥栖との通算戦績が、初めて五分となった(3勝2分3敗)。
・柴崎が、リーグ戦では自身初の1試合2ゴールを記録。2試合連続のゴールで、今季のゴール数を5に伸ばした。
・赤崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、5試合ぶりのゴールを決めた。今季リーグ戦5ゴール目で、昨季の記録に並んだ。
・ダヴィが、昨年10月18日のJ1第28節柏戦で負傷して以来、649日ぶりに先発出場した。
・本山が、リーグ戦では2013年5月18日のJ1第12節名古屋戦以来、802日ぶりの先発出場を果たした。
・金崎が、7月15日のJ1 2nd 第2節清水戦以来、3試合ぶりに先発出場した。
スタッツ
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|
---|---|---|
3 | シュート | 13 |
12 | GK | 9 |
5 | CK | 7 |
12 | 直接FK | 11 |
2 | 間接FK | 2 |
2 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 15,794人
- 天候
- 晴、弱風
気温 28.5℃ / 湿度 71.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 西村 雄一
- 副審
-
大塚 晴弘
大川 直也 - 第4の審判員
- 正木 篤志