試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第16節

横浜F・マリノス
試合終了
0-3
0前半2
0後半1

鹿島アントラーズ
- 8' カイオ
- 40' 土居 聖真
- 84' 赤崎 秀平
試合経過
喜田 拓也 | ![]() |
7' | ||
8' | ![]() |
カイオ | ||
40' | ![]() |
土居 聖真 | ||
藤本 淳吾 → 兵藤 慎剛 | ![]() |
51' | ||
伊藤 翔 → ラフィーニャ | ![]() |
61' | ||
67' | ![]() |
ジネイ → 遠藤 康 | ||
73' | ![]() |
土居 聖真 → 山村 和也 | ||
75' | ![]() |
金崎 夢生 → 赤崎 秀平 | ||
84' | ![]() |
赤崎 秀平 | ||
三門 雄大 → 天野 純 | ![]() |
84' | ||
ラフィーニャ | ![]() |
90' |
カイオと土居、赤崎が決めた!鹿島がアウェイでゴールラッシュ!横浜FMを粉砕!

鹿島が、アウェイの地で力強く再スタートを切った。2週間の準備期間を経て迎えた、J1 1st 第16節。日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦すると、前半にカイオと土居のゴールが決まり、2点リードでハーフタイムへ。終盤には赤崎が加点し、リードを広げた。鹿島が3-0で快勝し、3試合ぶりの勝利を挙げた。

鹿島は6月に入って、アウェイでの2試合を1分け1敗で終え、勝利から遠ざかっていた。代表ウィークによるインターバルを経て、再起を期す一戦。アウェイ3連戦のラストを勝利で締めるべく、選手たちは横浜の地に乗り込んだ。土居は2週間の準備期間を振り返って、「実戦形式のトレーニングが多かった。良いイメージを持って試合に入れると思う」と、手応えを掴んでいた。

前節の山形戦から、先発メンバーの変更は4選手。最終ラインに植田が入り、青木とセンターバックコンビを組む。昌子は再び左サイドバックとして先発し、右は西。ボランチの一角には小笠原が復帰し、柴崎とチームの舵を取る。2列目には遠藤に代わってカイオが先発メンバーに名を連ね、土居、金崎と並んだ。そして前線には、ジネイが帰ってきた。最後尾には、佐藤が立ちはだかる。

梅雨の合間の晴天に恵まれた、日産スタジアム。気温が上がり、暑くなる中で、サポーターは開場前から長蛇の列を成して、スタジアムへの入場を待っていた。選手たちは、大きな声援を背中に受け、ウォーミングアップのピッチへと足を踏み入れた。

前半立ち上がりから、鹿島は積極的に攻勢をかけた。昨季、日産スタジアムでゴールを決めた土居は、「前回よりはマークが厳しくなると思うし、それをかいくぐってでもゴールに向かっていかないと」と、意気込んでいた。その言葉通り、背番号8は中盤で鋭い突破を連発。常にゴールを見据えたドリブルで、チームに推進力をもたらした。カイオと金崎も、盛んにポジションチェンジを繰り返し、敵陣深くへとドリブル突破を仕掛けた。

そして、待望の先制点は8分に生まれた。カイオのクロスが相手DFに当たって得た右CK。柴崎がショートコーナーでリスタートすると、パスを受けた西がグラウンダーで中央へ折り返す。走り込んでいたのはカイオだった。背番号7は迷わず右足を振り抜き、相手GKの手を弾く強烈なシュートでゴールネットを揺らした。

その後も、鹿島は攻勢をかける。15分、17分と、土居がミドルシュートを放ってゴールへの意欲を示すと、5月30日の松本戦以来の出場となったジネイも、巧みなポストプレーで前線に落ち着きと秩序を与えた。

鹿島は22分に中央突破を許してピンチを迎えたが、至近距離からのシュートを佐藤がブロック。「とにかく、結果を出したい」と、強調していた佐藤が、ビッグセーブでチームを救った。そして、鹿島の次の決定機は28分、金崎が左サイドからグラウンダーのパスをペナルティーエリア内へ通すと、土居がスライディングシュートで狙ったものの、惜しくも枠を越えてしまう。1-0のまま、前半は終盤へ突入した。

拮抗した展開で、次にスコアを刻んだのは、鹿島の背番号8だった。40分、敵陣でのインターセプトからカウンターを仕掛け、柴崎がパスを出すと、土居が反応。ペナルティーエリア右側から鋭い切り返しで相手のマークを外し、シュートコースを作り出すと、左足を振り抜く。鮮やかにゴールネットを揺らし、鹿島がリードを広げた。2-0。前半は2点リードで終了した。

後半立ち上がりは、2点を追う横浜FMに押し込まれる時間が続いた。後半最大のピンチは53分、FKからゴール前で混戦となり、振り向きざまに打たれたシュートだった。枠を捉えたボールに、再び佐藤が立ちはだかる。渾身のファインセーブで、失点を許さなかった。以降も守勢に回る展開が続いたが、しっかりと集中力を保って応戦。小笠原が的確な読みと力強いプレスで、中盤でのフィルターとして存在感を見せた。

後半最初の決定機は60分、ジネイが右サイドで相手DFのマークを振り切り、中央へラストパス。飛び込んだ土居は相手のブロックに遭ってシュートを打てなかったが、ファーサイドへ流れたボールを柴崎が拾い、中央へクロスを送る。飛び込んだのは、ジネイだった。ダイビングヘッドは枠を捉えたが、惜しくもクロスバーを直撃し、枠を越えてしまった。

追加点こそ奪えずにいたが、2点リードを保ったまま、時計の針を進めていた鹿島。しかし67分、アクシデントに見舞われる。センターサークル内での競り合いで、ジネイが負傷。膝を押さえ、苦悶の表情のまま倒れ込んだジネイは、そのまま担架で運び出され、遠藤と交代することとなった。前線で存在感を示し続けたジネイの離脱に、ピッチには少なくない動揺が走った。

それでも、選手たちがリズムを崩すことはなかった。トニーニョ セレーゾ監督は、73分に山村を投入し、青木をボランチ、柴崎をトップ下へと配置変更。さらに75分には、赤崎を前線に送り出した。選手交代枠を使い切り、試合はラスト15分へと突入した。
勝利を決定づけたのは、赤崎だった。84分、「あえて空けていたところへ、相手のパスを誘い出せた」という、頭脳的な守備からスライディングでボールを奪い、カウンターの起点に。敵陣でのインターセプトから立ち上がった赤崎は、動き直してゴール前へポジションを取る。そこへ、柴崎からのラストパスが通った。ペナルティーエリア内、左側でボールを受けた赤崎は、右足シュートを冷静に突き刺し、サポーターの待つゴール裏へと駆け出して行った。
3-0。今季初の3点差、今季2回目の完封で、鹿島が快勝を収めた。歓喜のホイッスルの後、完封劇の立役者となった佐藤を称える声が、アウェイスタンドから鳴り響いた。スコアを刻んだ3選手へのコールも、もちろん飛んだ。3試合ぶりの勝利を喜ぶ声が、日産スタジアムにこだましていた。

アウェイでしっかりと勝ち点3を掴んだ鹿島は1週間後、J1 1st 最終節で川崎Fと対戦する。約1か月ぶりにカシマスタジアムへ戻り、ステージ勝ち越し、そして今季初の連勝を懸けて、大事な一戦に臨む。

【この試合のトピックス】
・横浜FMとのリーグでの対戦は、今日の勝利で5戦連続負けなし、4連勝となった。2013年5月3日のJ1第9節で1-1と引き分けて以降は負けなしで、2013年8月24日のJ1第22節での2-1の勝利以来、4連勝となった。
・日産スタジアムでの横浜FMとのリーグでの対戦は、2010年から6シーズン連続負けなし(2勝3分け)となった。
・カイオが2試合連続となる、今季リーグ5ゴール目を挙げた。
・土居が、5月10日のJ1 1st 第12節FC東京戦以来、6試合ぶりのゴール。今季リーグで4ゴール目だった。
・赤崎が、今季リーグ3ゴール目を記録。2ゴールを挙げた、5月30日のJ1 1st 第14節の松本戦以来のゴールだった。
・ジネイが先発復帰。5月30日のJ1 1st 第14節の松本戦以来の出場を果たした。
・山村が途中出場。5月2日のJ1 1st 第9節甲府戦以来の出場を果たした。

鹿島が、アウェイの地で力強く再スタートを切った。2週間の準備期間を経て迎えた、J1 1st 第16節。日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦すると、前半にカイオと土居のゴールが決まり、2点リードでハーフタイムへ。終盤には赤崎が加点し、リードを広げた。鹿島が3-0で快勝し、3試合ぶりの勝利を挙げた。

鹿島は6月に入って、アウェイでの2試合を1分け1敗で終え、勝利から遠ざかっていた。代表ウィークによるインターバルを経て、再起を期す一戦。アウェイ3連戦のラストを勝利で締めるべく、選手たちは横浜の地に乗り込んだ。土居は2週間の準備期間を振り返って、「実戦形式のトレーニングが多かった。良いイメージを持って試合に入れると思う」と、手応えを掴んでいた。

前節の山形戦から、先発メンバーの変更は4選手。最終ラインに植田が入り、青木とセンターバックコンビを組む。昌子は再び左サイドバックとして先発し、右は西。ボランチの一角には小笠原が復帰し、柴崎とチームの舵を取る。2列目には遠藤に代わってカイオが先発メンバーに名を連ね、土居、金崎と並んだ。そして前線には、ジネイが帰ってきた。最後尾には、佐藤が立ちはだかる。

梅雨の合間の晴天に恵まれた、日産スタジアム。気温が上がり、暑くなる中で、サポーターは開場前から長蛇の列を成して、スタジアムへの入場を待っていた。選手たちは、大きな声援を背中に受け、ウォーミングアップのピッチへと足を踏み入れた。

前半立ち上がりから、鹿島は積極的に攻勢をかけた。昨季、日産スタジアムでゴールを決めた土居は、「前回よりはマークが厳しくなると思うし、それをかいくぐってでもゴールに向かっていかないと」と、意気込んでいた。その言葉通り、背番号8は中盤で鋭い突破を連発。常にゴールを見据えたドリブルで、チームに推進力をもたらした。カイオと金崎も、盛んにポジションチェンジを繰り返し、敵陣深くへとドリブル突破を仕掛けた。

そして、待望の先制点は8分に生まれた。カイオのクロスが相手DFに当たって得た右CK。柴崎がショートコーナーでリスタートすると、パスを受けた西がグラウンダーで中央へ折り返す。走り込んでいたのはカイオだった。背番号7は迷わず右足を振り抜き、相手GKの手を弾く強烈なシュートでゴールネットを揺らした。

その後も、鹿島は攻勢をかける。15分、17分と、土居がミドルシュートを放ってゴールへの意欲を示すと、5月30日の松本戦以来の出場となったジネイも、巧みなポストプレーで前線に落ち着きと秩序を与えた。

鹿島は22分に中央突破を許してピンチを迎えたが、至近距離からのシュートを佐藤がブロック。「とにかく、結果を出したい」と、強調していた佐藤が、ビッグセーブでチームを救った。そして、鹿島の次の決定機は28分、金崎が左サイドからグラウンダーのパスをペナルティーエリア内へ通すと、土居がスライディングシュートで狙ったものの、惜しくも枠を越えてしまう。1-0のまま、前半は終盤へ突入した。

拮抗した展開で、次にスコアを刻んだのは、鹿島の背番号8だった。40分、敵陣でのインターセプトからカウンターを仕掛け、柴崎がパスを出すと、土居が反応。ペナルティーエリア右側から鋭い切り返しで相手のマークを外し、シュートコースを作り出すと、左足を振り抜く。鮮やかにゴールネットを揺らし、鹿島がリードを広げた。2-0。前半は2点リードで終了した。

後半立ち上がりは、2点を追う横浜FMに押し込まれる時間が続いた。後半最大のピンチは53分、FKからゴール前で混戦となり、振り向きざまに打たれたシュートだった。枠を捉えたボールに、再び佐藤が立ちはだかる。渾身のファインセーブで、失点を許さなかった。以降も守勢に回る展開が続いたが、しっかりと集中力を保って応戦。小笠原が的確な読みと力強いプレスで、中盤でのフィルターとして存在感を見せた。

後半最初の決定機は60分、ジネイが右サイドで相手DFのマークを振り切り、中央へラストパス。飛び込んだ土居は相手のブロックに遭ってシュートを打てなかったが、ファーサイドへ流れたボールを柴崎が拾い、中央へクロスを送る。飛び込んだのは、ジネイだった。ダイビングヘッドは枠を捉えたが、惜しくもクロスバーを直撃し、枠を越えてしまった。

追加点こそ奪えずにいたが、2点リードを保ったまま、時計の針を進めていた鹿島。しかし67分、アクシデントに見舞われる。センターサークル内での競り合いで、ジネイが負傷。膝を押さえ、苦悶の表情のまま倒れ込んだジネイは、そのまま担架で運び出され、遠藤と交代することとなった。前線で存在感を示し続けたジネイの離脱に、ピッチには少なくない動揺が走った。

それでも、選手たちがリズムを崩すことはなかった。トニーニョ セレーゾ監督は、73分に山村を投入し、青木をボランチ、柴崎をトップ下へと配置変更。さらに75分には、赤崎を前線に送り出した。選手交代枠を使い切り、試合はラスト15分へと突入した。
勝利を決定づけたのは、赤崎だった。84分、「あえて空けていたところへ、相手のパスを誘い出せた」という、頭脳的な守備からスライディングでボールを奪い、カウンターの起点に。敵陣でのインターセプトから立ち上がった赤崎は、動き直してゴール前へポジションを取る。そこへ、柴崎からのラストパスが通った。ペナルティーエリア内、左側でボールを受けた赤崎は、右足シュートを冷静に突き刺し、サポーターの待つゴール裏へと駆け出して行った。
3-0。今季初の3点差、今季2回目の完封で、鹿島が快勝を収めた。歓喜のホイッスルの後、完封劇の立役者となった佐藤を称える声が、アウェイスタンドから鳴り響いた。スコアを刻んだ3選手へのコールも、もちろん飛んだ。3試合ぶりの勝利を喜ぶ声が、日産スタジアムにこだましていた。

アウェイでしっかりと勝ち点3を掴んだ鹿島は1週間後、J1 1st 最終節で川崎Fと対戦する。約1か月ぶりにカシマスタジアムへ戻り、ステージ勝ち越し、そして今季初の連勝を懸けて、大事な一戦に臨む。

【この試合のトピックス】
・横浜FMとのリーグでの対戦は、今日の勝利で5戦連続負けなし、4連勝となった。2013年5月3日のJ1第9節で1-1と引き分けて以降は負けなしで、2013年8月24日のJ1第22節での2-1の勝利以来、4連勝となった。
・日産スタジアムでの横浜FMとのリーグでの対戦は、2010年から6シーズン連続負けなし(2勝3分け)となった。
・カイオが2試合連続となる、今季リーグ5ゴール目を挙げた。
・土居が、5月10日のJ1 1st 第12節FC東京戦以来、6試合ぶりのゴール。今季リーグで4ゴール目だった。
・赤崎が、今季リーグ3ゴール目を記録。2ゴールを挙げた、5月30日のJ1 1st 第14節の松本戦以来のゴールだった。
・ジネイが先発復帰。5月30日のJ1 1st 第14節の松本戦以来の出場を果たした。
・山村が途中出場。5月2日のJ1 1st 第9節甲府戦以来の出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
10 | シュート | 17 |
12 | GK | 5 |
3 | CK | 2 |
14 | 直接FK | 14 |
2 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 28,928人
- 天候
- 晴、中風
気温 24.8℃ / 湿度 58.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 家本 政明
- 副審
-
戸田 東吾
作本 貴典 - 第4の審判員
- 塚田 健太