試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第15節

モンテディオ山形
- 38' ディエゴ
- 58' 西河 翔吾
試合終了
2-2
1前半1
1後半1

鹿島アントラーズ
- 26' 遠藤 康
- 84' カイオ
試合経過
當間 建文 | ![]() |
18' | ||
26' | ![]() |
遠藤 康 | ||
山崎 雅人 | ![]() |
31' | ||
ディエゴ | ![]() |
38' | ||
53' | ![]() |
梅鉢 貴秀 → 小笠原 満男 | ||
56' | ![]() |
高崎 寛之 → カイオ | ||
西河 翔吾 | ![]() |
58' | ||
山崎 雅人 → ロメロ フランク | ![]() |
68' | ||
70' | ![]() |
遠藤 康 → 本山 雅志 | ||
石川 竜也 | ![]() |
82' | ||
84' | ![]() |
カイオ | ||
松岡 亮輔 → 宮阪 政樹 | ![]() |
84' | ||
ディエゴ | ![]() |
87' | ||
林 陵平 → 中島 裕希 | ![]() |
89' |
遠藤とカイオがゴールも、勝ち点1止まり。鹿島、アウェイで山形とドロー。

またも、勝利を掴むことはできなかった。J1 1st 第15節、鹿島はアウェイで山形と対戦。遠藤の直接FKで先制したものの、逆転を許す苦しい展開を強いられると、終盤にカイオのゴールで追いついたが、3点目は奪えず。2-2の引き分けに終わった。

4日前のG大阪戦、鹿島は0-2と完敗を喫した。水曜日の夜に大阪まで駆けつけたサポーターは、選手たちにブーイングを浴びせ、奮起を促した。不甲斐ない一戦から中3日、アウェイでの連戦に臨む選手たちは、2試合ぶりの勝利だけを目指して、トレーニングとミーティングを積んだ。

「非常に厳しい試合になるが、しっかりと戦って、勝ち点を持って帰りたい」と勝利を誓ったトニーニョ セレーゾ監督は、先発メンバーを4人入れ替えた。2列目にカイオではなく遠藤を復帰させ、1トップには高崎を起用。そしてボランチの一角には梅鉢を指名し、最終ラインでは、伊東を右サイドバックに配した。昌子は本職のセンターバックに戻り、青木とコンビを組む。西は左サイドバックとして先発。2列目は遠藤のほか、土居と金崎が並び、ボランチにはキャプテンマークを巻いた柴崎が君臨。そして最後尾では、佐藤がゴールマウスに立ちはだかる。

山形は、気持ちの良い青空が広がっていた。4年ぶりに山形へ遠征したサポーターは、開場前から長蛇の待機列を成し、ボルテージを高めていた。四方を山々に囲まれたNDソフトスタジアム山形で、選手たちは「ゴール鹿島」チャントで迎え入れられた。ゴールへの渇望を隠さないサポーターの期待に応えるべく、16時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。

鹿島は立ち上がり、ホームの山形に押し込まれる展開となった。なかなか落ち着いてボールをキープすることができず、自陣で耐える時間が長くなった。それでも集中力を保って応戦し、山形に決定機を作らせなかった。
鹿島のファーストシュートは8分、ペナルティーエリア右側でスルーパスを受けた土居が右足を振り抜くと、枠を捉えたシュートは相手GKのセーブに遭う。「アントラーズの前線は自分が引っ張っていくということを、気持ちだけでなくプレーで見せないと」と、意気込んでいた背番号8が、ゴールへの意欲を見せた。
地元・山形への初凱旋となった土居は、キレのあるドリブルで輝きを放った。21分に右サイド深くで巧みなボディフェイントを見せ、相手のマークを外してからのクロスでチャンスを演出すると、25分には、中盤で前を向いてドリブル。スピードを上げてゴール前へ突進し、ファウルを受けてFKを獲得した。
そして、このFKが歓喜を生んだ。スポットには、柴崎と遠藤。キッカーを務めたのは、背番号25だった。得意の左足から放たれたシュートは、相手の壁を越え、GKの伸ばした手を避けるように、ゴール右隅へと吸い込まれた。26分、遠藤の今季リーグ戦3ゴール目で、鹿島が先制に成功した。

リードを奪い、さらに畳み掛けていきたい鹿島。なかなか決定機を作るには至らなかったが、山形の反撃を阻止。課題となっていた、先制ゴール後の時間帯でしっかりとリードを保ち、前半は残り10分を切った。

しかし、鹿島はリードしたままハーフタイムを迎えることができなかった。38分、左サイドからクロスを上げられ、中央でヘディングでのポストプレーを許すと、最後はディエゴに左足シュートを決められてしまった。1-1。スコアをタイに戻され、前半終了となった。

勝ち越しを目指して臨んだ後半、立ち上がりにスコアが動くことはなかった。セレーゾ監督は、53分に梅鉢に代えて小笠原をボランチの一角に据え、56分にはカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。しかし、次の1点は山形のものだった。58分、右サイドからのFKをファーサイドで中央へ折り返され、最後は西河に押し込まれてしまった。警戒していたセットプレーからまたも失点を喫し、1-2と逆転を許してしまった。

ビハインドを負った鹿島は、61分に金崎、62分には遠藤がミドルシュートを放ち、反撃を開始する。しかしその後は、ブロックを敷いて対応する山形の前に、決定機を作り出すことができない。セレーゾ監督は70分に本山を投入し、ゴールへの願いを託した。残り20分、鹿島は必死に攻撃を仕掛ける。サイドからの崩しに突破口を見出すが、なかなかチャンスを掴めずにいると、カウンターからピンチを迎える場面もあったが、何とか事なきを得て、1点差のまま終盤を迎えた。

同点ゴールは84分、左サイドの西が上げたクロスが、ファーサイドのカイオに届き、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。さらにアディショナルタイムには、カイオからのパスを受けた本山が決定機を迎えたが、相手GKの守備範囲を外して放たれてグラウンダーのシュートは、カバーに戻った相手DFにスライディングで阻止されてしまった。直後には土居がカーブをかけたループ気味のミドルシュートを放ったが、これもわずかに枠を逸れた。


2-2。勝ち越すことができず、試合は引き分けに終わった。これで2試合勝ちなしとなり、サポーターは不満の意思を隠さなかった。不甲斐ない万博の夜にはチームコールも飛んだが、山形のピッチを後にする選手たちの背中に、それが送られることはなかった。

次戦は2週間後、6月20日のJ1 1st 第16節、横浜FM戦だ。代表ウィークによるインターバルを経て、みたびアウェイで迎える一戦。鹿島のユニフォームを纏う誇りと責任を、示さなければならない。

【この試合のトピックス】
・遠藤が、2試合ぶりの先発出場を果たし、リーグ戦では4月3日のJ1 1st 第4節、鳥栖戦以来のゴールを決めた。
・カイオが、5月30日のJ1 1st 第14節松本戦以来2試合ぶり、今季リーグ4ゴール目を決めた。
・伊東がフル出場。5月2日のJ1 1st 第9節、甲府戦以来6試合ぶり、今季2回目の先発だった。
・梅鉢と高崎が、5月2日のJ1 1st 第9節、甲府戦以来、6試合ぶりの先発出場を果たした。

またも、勝利を掴むことはできなかった。J1 1st 第15節、鹿島はアウェイで山形と対戦。遠藤の直接FKで先制したものの、逆転を許す苦しい展開を強いられると、終盤にカイオのゴールで追いついたが、3点目は奪えず。2-2の引き分けに終わった。

4日前のG大阪戦、鹿島は0-2と完敗を喫した。水曜日の夜に大阪まで駆けつけたサポーターは、選手たちにブーイングを浴びせ、奮起を促した。不甲斐ない一戦から中3日、アウェイでの連戦に臨む選手たちは、2試合ぶりの勝利だけを目指して、トレーニングとミーティングを積んだ。

「非常に厳しい試合になるが、しっかりと戦って、勝ち点を持って帰りたい」と勝利を誓ったトニーニョ セレーゾ監督は、先発メンバーを4人入れ替えた。2列目にカイオではなく遠藤を復帰させ、1トップには高崎を起用。そしてボランチの一角には梅鉢を指名し、最終ラインでは、伊東を右サイドバックに配した。昌子は本職のセンターバックに戻り、青木とコンビを組む。西は左サイドバックとして先発。2列目は遠藤のほか、土居と金崎が並び、ボランチにはキャプテンマークを巻いた柴崎が君臨。そして最後尾では、佐藤がゴールマウスに立ちはだかる。

山形は、気持ちの良い青空が広がっていた。4年ぶりに山形へ遠征したサポーターは、開場前から長蛇の待機列を成し、ボルテージを高めていた。四方を山々に囲まれたNDソフトスタジアム山形で、選手たちは「ゴール鹿島」チャントで迎え入れられた。ゴールへの渇望を隠さないサポーターの期待に応えるべく、16時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。

鹿島は立ち上がり、ホームの山形に押し込まれる展開となった。なかなか落ち着いてボールをキープすることができず、自陣で耐える時間が長くなった。それでも集中力を保って応戦し、山形に決定機を作らせなかった。
鹿島のファーストシュートは8分、ペナルティーエリア右側でスルーパスを受けた土居が右足を振り抜くと、枠を捉えたシュートは相手GKのセーブに遭う。「アントラーズの前線は自分が引っ張っていくということを、気持ちだけでなくプレーで見せないと」と、意気込んでいた背番号8が、ゴールへの意欲を見せた。
地元・山形への初凱旋となった土居は、キレのあるドリブルで輝きを放った。21分に右サイド深くで巧みなボディフェイントを見せ、相手のマークを外してからのクロスでチャンスを演出すると、25分には、中盤で前を向いてドリブル。スピードを上げてゴール前へ突進し、ファウルを受けてFKを獲得した。
そして、このFKが歓喜を生んだ。スポットには、柴崎と遠藤。キッカーを務めたのは、背番号25だった。得意の左足から放たれたシュートは、相手の壁を越え、GKの伸ばした手を避けるように、ゴール右隅へと吸い込まれた。26分、遠藤の今季リーグ戦3ゴール目で、鹿島が先制に成功した。

リードを奪い、さらに畳み掛けていきたい鹿島。なかなか決定機を作るには至らなかったが、山形の反撃を阻止。課題となっていた、先制ゴール後の時間帯でしっかりとリードを保ち、前半は残り10分を切った。

しかし、鹿島はリードしたままハーフタイムを迎えることができなかった。38分、左サイドからクロスを上げられ、中央でヘディングでのポストプレーを許すと、最後はディエゴに左足シュートを決められてしまった。1-1。スコアをタイに戻され、前半終了となった。

勝ち越しを目指して臨んだ後半、立ち上がりにスコアが動くことはなかった。セレーゾ監督は、53分に梅鉢に代えて小笠原をボランチの一角に据え、56分にはカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。しかし、次の1点は山形のものだった。58分、右サイドからのFKをファーサイドで中央へ折り返され、最後は西河に押し込まれてしまった。警戒していたセットプレーからまたも失点を喫し、1-2と逆転を許してしまった。

ビハインドを負った鹿島は、61分に金崎、62分には遠藤がミドルシュートを放ち、反撃を開始する。しかしその後は、ブロックを敷いて対応する山形の前に、決定機を作り出すことができない。セレーゾ監督は70分に本山を投入し、ゴールへの願いを託した。残り20分、鹿島は必死に攻撃を仕掛ける。サイドからの崩しに突破口を見出すが、なかなかチャンスを掴めずにいると、カウンターからピンチを迎える場面もあったが、何とか事なきを得て、1点差のまま終盤を迎えた。

同点ゴールは84分、左サイドの西が上げたクロスが、ファーサイドのカイオに届き、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。さらにアディショナルタイムには、カイオからのパスを受けた本山が決定機を迎えたが、相手GKの守備範囲を外して放たれてグラウンダーのシュートは、カバーに戻った相手DFにスライディングで阻止されてしまった。直後には土居がカーブをかけたループ気味のミドルシュートを放ったが、これもわずかに枠を逸れた。


2-2。勝ち越すことができず、試合は引き分けに終わった。これで2試合勝ちなしとなり、サポーターは不満の意思を隠さなかった。不甲斐ない万博の夜にはチームコールも飛んだが、山形のピッチを後にする選手たちの背中に、それが送られることはなかった。

次戦は2週間後、6月20日のJ1 1st 第16節、横浜FM戦だ。代表ウィークによるインターバルを経て、みたびアウェイで迎える一戦。鹿島のユニフォームを纏う誇りと責任を、示さなければならない。

【この試合のトピックス】
・遠藤が、2試合ぶりの先発出場を果たし、リーグ戦では4月3日のJ1 1st 第4節、鳥栖戦以来のゴールを決めた。
・カイオが、5月30日のJ1 1st 第14節松本戦以来2試合ぶり、今季リーグ4ゴール目を決めた。
・伊東がフル出場。5月2日のJ1 1st 第9節、甲府戦以来6試合ぶり、今季2回目の先発だった。
・梅鉢と高崎が、5月2日のJ1 1st 第9節、甲府戦以来、6試合ぶりの先発出場を果たした。
スタッツ
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|
---|---|---|
10 | シュート | 20 |
12 | GK | 8 |
2 | CK | 7 |
12 | 直接FK | 20 |
3 | 間接FK | 4 |
3 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 13,241人
- 天候
- 晴、中風
気温 24.3℃ / 湿度 42.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 池内 明彦
- 副審
-
山口 博司
川崎 秋仁 - 第4の審判員
- 林 可人