試合結果
2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第13節

浦和レッズ
- 71' 武藤 雄樹
- 83' 関根 貴大
試合終了
2-1
0前半0
2後半1

鹿島アントラーズ
- 67' OWN GOAL
試合経過
宇賀神 友弥 | ![]() |
44' | ||
李 忠成 → ズラタン | ![]() |
61' | ||
67' | ![]() |
土居 聖真 → 金崎 夢生 | ||
67' | ![]() |
OWN GOAL | ||
武藤 雄樹 | ![]() |
71' | ||
那須 大亮 | ![]() |
75' | ||
宇賀神 友弥 → 梅崎 司 | ![]() |
77' | ||
79' | ![]() |
カイオ → 中村 充孝 | ||
関根 貴大 | ![]() |
83' | ||
柏木 陽介 → 青木 拓矢 | ![]() |
84' | ||
89' | ![]() |
遠藤 康 → 高崎 寛之 | ||
武藤 雄樹 | ![]() |
90'+2 |
アウェイで先制も、屈辱の逆転負け。鹿島、埼スタに散る

鹿島が、アウェイの地で屈辱的な逆転負けを喫した。J1 1st 第13節、ここまで無敗で首位を走る浦和レッズと対戦すると、67分にオウンゴールで先制に成功したものの、その後2失点。1-2で敗れた。
前節の広島戦、鹿島は一時は逆転に成功しながら、2-2で引き分けた。ホームでまたも逃した白星。勝ち点1を得るにとどまり、試合後のカシマスタジアムには、声援とブーイングは渦巻いていた。あれから1週間、選手たちは再起を期して、宿敵相手のアウェイゲームに向けてトレーニングを積んだ。2日前の練習を急きょ非公開とするなど、周到な準備を進めたトニーニョ セレーゾ監督は、「毎回、この対戦は見応えがあって、エキサイティングな試合になる」と、期待感を示しつつ、「不注意、集中力の欠如があった場合は、非常に危険な状況になる」と、険しい表情で語った。


細心の注意を選手たちに求める指揮官は、先発メンバーを3人入れ替えた。前節でデビューを飾り、いきなりゴールを決めたジネイを1トップに指名。最終ラインにも変更を加え、センターバックの一角に植田を起用した。パートナーはファン ソッコで、昌子を左サイドバックにスライドさせ、右サイドバックは西を並べた。3つ目の変更点は最後尾。曽ヶ端ではなく、佐藤にゴールマウスを託すこととなった。中盤は前節と同じ組み合わせで、2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、ボランチは柴崎と小笠原のコンビが務める。
埼玉スタジアム2002には、早くから数多くのサポーターが詰めかけた。長蛇の待機列をなし、開場を待つ時から、ライバルとの一戦へボルテージを高めていた。アントラーズレッドで染まったアウェイスタンドは、ウォーミングアップに臨む選手たちを、大きなチームコールで迎え入れた。サポーターとともに、選手たちは19時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。

前半立ち上がりは、浦和にボールキープを許す展開となった。細かいパス交換から最終ラインの背後を狙われる場面を何度か迎えたものの、選手たちはしっかりと集中力を保って対応。ペナルティーエリア内からのシュートを打たせず、決定機を作らせなかった。そして、鹿島のファーストシュートは8分、植田が敵陣に少し入った位置から思い切りよく右足を振り抜く。ロングシュートは大きく枠を逸れたが、このプレーから、次第に鹿島は攻勢をかけていく。

次のチャンスは14分、敵陣でのパスカットからジネイがドリブルで持ち出し、ペナルティーエリアに差し掛かった位置から右足シュート。GKにキャッチされたものの、新たな背番号9が前線で存在感を見せた。ジネイは相手の最終ラインへのプレスでパスミスを誘発し、安定感抜群のポストプレーで基準点となった。18分にも、ジネイが起点となって右サイドへ展開し、遠藤のクロスのこぼれ球に柴崎が反応。ダイレクトで合わせたシュートは、枠の左へ外れてしまった。

以降も、敵陣でのボール保持率を高めていく鹿島は、試合を優勢に進めた。20分には、オーバーラップした西が、ペナルティーエリア右奥から意表を突いたグラウンダーのシュートを枠に飛ばしてゴールを脅かすと、36分にも右サイドの背後を取り、柴崎の折り返しをペナルティーエリア内で収めたジネイがシュート。強烈なグラウンダーは、GKに阻まれてしまった。

鹿島は敵陣でセカンドボールを拾う回数を増やすとともに、前半の半ば以降の時間で主導権を握り続けた。小笠原や植田、ファン ソッコが鋭い読みと激しいボディコンタクトで相手のカウンターの芽を摘み、後方からチームを支えた。均衡を破ることはできなかったが、スコアレスでハーフタイムを迎え、後半に勝負を懸けることとなった。

すっかり日が沈み、静寂を両チームのサポーターのチャントが打ち破る中で迎えた後半。鹿島は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、49分に土居がドリブルでバイタルエリアに進入して遠藤のクロスを演出すると、54分にもペナルティーエリア手前での土居の落としから遠藤がシュート。少しずつ攻勢をかけ、ゴールへ迫っていった。

60分を過ぎても均衡が破られず、試合は拮抗した状態となった。激しいボディコンタクトの応酬となる、一進一退の攻防の中、先制点は思わぬ形で生まれた。67分、柴崎がジネイめがけ、敵陣ゴール前へ蹴り込んだボールが、相手選手の頭に当たってGKの頭上を越え、ゴールへ。鹿島がオウンゴールで先制に成功し、1点リードを得た。

ゴールの直前にピッチに立ち、復帰を果たした金崎が前線で突破力を見せ、鹿島は追加点を目指した。しかし、次の1点は浦和のものだった。71分、左サイドの背後を取られると、中央へのクロスを武藤に合わせられてヘディングシュートを決められてしまった。先制から4分後に同点弾を許し、再びタイスコアとなった。


セレーゾ監督は、79分に中村を投入し、攻撃陣を活性化して勝ち越し点を目指した。だが、83分、中盤での激しいボール奪取の応酬から、鹿島陣内からクリアすることができずにセカンドボールを拾われてペナルティーエリア内へパスを通されると、最後は関根に決められた。

1-2と逆転され、残りは10分足らず。鹿島は、ロングボールをジネイや高崎に放り込み、パワープレー気味にゴールを目指したが、及ばなかった。埼玉スタジアムで、屈辱的な逆転負けを喫した。

次戦は1週間後、5月30日のJ1 1st 第14節、松本戦だ。1stステージは残り5試合となった。ホーム・カシマスタジアムで今度こそ白星を挙げ、這い上がらなければならない。

【この試合のトピックス】
・ジネイが加入後初先発を果たし、フル出場した。
・佐藤が、3月8日に行われたJ1 1st 第1節清水戦以来、今季2試合目の先発出場を果たした。
・植田がフル出場。5月2日に行われたJ1 1st 第9節の甲府戦以来、リーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・中村がリーグ戦2試合ぶりのベンチ入りを果たし、79分にピッチに立った。フル出場した、5月2日のJ1 1st 第9節の甲府戦以来だった。
・高崎が、5月10日のJ1 1st 第11節FC東京戦以来、2試合ぶりの途中出場を果たした。

鹿島が、アウェイの地で屈辱的な逆転負けを喫した。J1 1st 第13節、ここまで無敗で首位を走る浦和レッズと対戦すると、67分にオウンゴールで先制に成功したものの、その後2失点。1-2で敗れた。
前節の広島戦、鹿島は一時は逆転に成功しながら、2-2で引き分けた。ホームでまたも逃した白星。勝ち点1を得るにとどまり、試合後のカシマスタジアムには、声援とブーイングは渦巻いていた。あれから1週間、選手たちは再起を期して、宿敵相手のアウェイゲームに向けてトレーニングを積んだ。2日前の練習を急きょ非公開とするなど、周到な準備を進めたトニーニョ セレーゾ監督は、「毎回、この対戦は見応えがあって、エキサイティングな試合になる」と、期待感を示しつつ、「不注意、集中力の欠如があった場合は、非常に危険な状況になる」と、険しい表情で語った。


細心の注意を選手たちに求める指揮官は、先発メンバーを3人入れ替えた。前節でデビューを飾り、いきなりゴールを決めたジネイを1トップに指名。最終ラインにも変更を加え、センターバックの一角に植田を起用した。パートナーはファン ソッコで、昌子を左サイドバックにスライドさせ、右サイドバックは西を並べた。3つ目の変更点は最後尾。曽ヶ端ではなく、佐藤にゴールマウスを託すこととなった。中盤は前節と同じ組み合わせで、2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、ボランチは柴崎と小笠原のコンビが務める。
埼玉スタジアム2002には、早くから数多くのサポーターが詰めかけた。長蛇の待機列をなし、開場を待つ時から、ライバルとの一戦へボルテージを高めていた。アントラーズレッドで染まったアウェイスタンドは、ウォーミングアップに臨む選手たちを、大きなチームコールで迎え入れた。サポーターとともに、選手たちは19時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。

前半立ち上がりは、浦和にボールキープを許す展開となった。細かいパス交換から最終ラインの背後を狙われる場面を何度か迎えたものの、選手たちはしっかりと集中力を保って対応。ペナルティーエリア内からのシュートを打たせず、決定機を作らせなかった。そして、鹿島のファーストシュートは8分、植田が敵陣に少し入った位置から思い切りよく右足を振り抜く。ロングシュートは大きく枠を逸れたが、このプレーから、次第に鹿島は攻勢をかけていく。

次のチャンスは14分、敵陣でのパスカットからジネイがドリブルで持ち出し、ペナルティーエリアに差し掛かった位置から右足シュート。GKにキャッチされたものの、新たな背番号9が前線で存在感を見せた。ジネイは相手の最終ラインへのプレスでパスミスを誘発し、安定感抜群のポストプレーで基準点となった。18分にも、ジネイが起点となって右サイドへ展開し、遠藤のクロスのこぼれ球に柴崎が反応。ダイレクトで合わせたシュートは、枠の左へ外れてしまった。

以降も、敵陣でのボール保持率を高めていく鹿島は、試合を優勢に進めた。20分には、オーバーラップした西が、ペナルティーエリア右奥から意表を突いたグラウンダーのシュートを枠に飛ばしてゴールを脅かすと、36分にも右サイドの背後を取り、柴崎の折り返しをペナルティーエリア内で収めたジネイがシュート。強烈なグラウンダーは、GKに阻まれてしまった。

鹿島は敵陣でセカンドボールを拾う回数を増やすとともに、前半の半ば以降の時間で主導権を握り続けた。小笠原や植田、ファン ソッコが鋭い読みと激しいボディコンタクトで相手のカウンターの芽を摘み、後方からチームを支えた。均衡を破ることはできなかったが、スコアレスでハーフタイムを迎え、後半に勝負を懸けることとなった。

すっかり日が沈み、静寂を両チームのサポーターのチャントが打ち破る中で迎えた後半。鹿島は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、49分に土居がドリブルでバイタルエリアに進入して遠藤のクロスを演出すると、54分にもペナルティーエリア手前での土居の落としから遠藤がシュート。少しずつ攻勢をかけ、ゴールへ迫っていった。

60分を過ぎても均衡が破られず、試合は拮抗した状態となった。激しいボディコンタクトの応酬となる、一進一退の攻防の中、先制点は思わぬ形で生まれた。67分、柴崎がジネイめがけ、敵陣ゴール前へ蹴り込んだボールが、相手選手の頭に当たってGKの頭上を越え、ゴールへ。鹿島がオウンゴールで先制に成功し、1点リードを得た。

ゴールの直前にピッチに立ち、復帰を果たした金崎が前線で突破力を見せ、鹿島は追加点を目指した。しかし、次の1点は浦和のものだった。71分、左サイドの背後を取られると、中央へのクロスを武藤に合わせられてヘディングシュートを決められてしまった。先制から4分後に同点弾を許し、再びタイスコアとなった。


セレーゾ監督は、79分に中村を投入し、攻撃陣を活性化して勝ち越し点を目指した。だが、83分、中盤での激しいボール奪取の応酬から、鹿島陣内からクリアすることができずにセカンドボールを拾われてペナルティーエリア内へパスを通されると、最後は関根に決められた。

1-2と逆転され、残りは10分足らず。鹿島は、ロングボールをジネイや高崎に放り込み、パワープレー気味にゴールを目指したが、及ばなかった。埼玉スタジアムで、屈辱的な逆転負けを喫した。

次戦は1週間後、5月30日のJ1 1st 第14節、松本戦だ。1stステージは残り5試合となった。ホーム・カシマスタジアムで今度こそ白星を挙げ、這い上がらなければならない。

【この試合のトピックス】
・ジネイが加入後初先発を果たし、フル出場した。
・佐藤が、3月8日に行われたJ1 1st 第1節清水戦以来、今季2試合目の先発出場を果たした。
・植田がフル出場。5月2日に行われたJ1 1st 第9節の甲府戦以来、リーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・中村がリーグ戦2試合ぶりのベンチ入りを果たし、79分にピッチに立った。フル出場した、5月2日のJ1 1st 第9節の甲府戦以来だった。
・高崎が、5月10日のJ1 1st 第11節FC東京戦以来、2試合ぶりの途中出場を果たした。
スタッツ
![]() |
![]() |
|
---|---|---|
13 | シュート | 14 |
10 | GK | 14 |
6 | CK | 1 |
19 | 直接FK | 12 |
0 | 間接FK | 2 |
0 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 41,269人
- 天候
- 晴、弱風
気温 23.0℃ / 湿度 50.0% - ピッチ
- 全面良芝、乾燥
- 主審
- 木村 博之
- 副審
-
作本 貴典
数原 武志 - 第4の審判員
- 高山 啓義