試合結果
AFCチャンピオンズリーグ2015 グループステージ 第4節

鹿島アントラーズ
- 19' 遠藤 康
- 90'+3 高崎 寛之
試合終了
2-1
1前半0
1後半1

広州恒大
- 75' エウケソン
試合経過
遠藤 康 | ![]() |
19' | ||
21' | ![]() |
リュウ ジエン | ||
梅鉢 貴秀 | ![]() |
38' | ||
ファン ソッコ | ![]() |
39' | ||
59' | ![]() |
フアン ボーウェン | ||
65' | ![]() |
フォン シャオティン → ゾウ チョン | ||
65' | ![]() |
リュウ ジエン → ジョン ジー | ||
曽ヶ端 準 | ![]() |
67' | ||
67' | ![]() |
ゾウ チョン | ||
75' | ![]() |
エウケソン | ||
76' | ![]() |
ジョン ジー | ||
土居 聖真 → 高崎 寛之 | ![]() |
77' | ||
昌子 源 | ![]() |
78' | ||
梅鉢 貴秀 → 青木 剛 | ![]() |
82' | ||
遠藤 康 → 中村 充孝 | ![]() |
82' | ||
88' | ![]() |
リカルド グラル → ユー ハンチャオ | ||
高崎 寛之 | ![]() |
90'+3 |
高崎がラストプレーで決勝弾! 鹿島が広州恒大を撃破、グループステージ自力突破へ!

鹿島が、アジアの舞台に踏みとどまった。グループステージ3連敗で迎えた背水の一戦、ホームに広州恒大を迎え撃つと、前半に遠藤のPKで先制。後半に追いつかれたものの、アディショナルタイムに高崎が劇的な決勝弾を挙げ、2-1で競り勝った。


4日前の鳥栖戦で今季初勝利を収め、重圧から解放された選手たちは、自信と勢いをもって、中3日でのホームゲームに臨んだ。グループ首位の広州恒大を相手に今節で敗れれば、他会場の結果次第で敗退が決まる可能性がある。まさに背水の陣だ。この試合を「アジアにおける1つのダービーだ」と表現し、勝利への熱い思いを語っていたトニーニョ セレーゾ監督は、金崎を1トップに据え、2列目にカイオと土居、そして今日が27回目のバースデーとなる遠藤を並べた。ボランチから下は鳥栖戦と同じメンバーで、ボランチに柴崎と梅鉢が入り、最終ラインは右から西、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。

広州恒大サポーターが大挙して詰めかけ、両ゴール裏が真っ赤に染まった。冬のような寒さに見舞われたカシマスタジアムで、19時に試合開始のホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がり、広州恒大の攻勢を受ける。セカンドボールを拾えず、押し込まれる時間が続いたが、身体を張った守備で応戦し、決定機を作らせなかった。開始15分間を無失点でしのぎ、少しずつ押し戻していった。

そして、鹿島は先制に成功する。18分、梅鉢が敵陣に少し入った位置でボールを奪うと、ショートカウンターを発動。金崎を経由してボールを持った遠藤がクロスを上げると、ペナルティーエリア内でブロックを試みた相手DFのハンドを誘い、PKを獲得した。ペナルティースポットへ向かったのは、背番号25。遠藤は正確なシュートをゴール左隅に沈め、自らの誕生日を祝うゴールで、鹿島に先制点をもたらした。

リードを奪った鹿島は、セカンドボールを拾えるようになり、主導権を握る。24分には、柴崎の正確なフィードからカイオがシュートを打つ場面を作り、30分にもペナルティーエリアに入ったカイオが縦への突破でチャンスを演出した。

前半のラスト15分は、広州恒大が再び圧力を強めた。ゴール前へ強引に突破される場面もあったが、曽ヶ端がペナルティーエリア外への飛び出しも辞さない、勇気と安定感にあふれたプレーでチームを支えた。34分には、ゴール正面からのFKをエウケソンに狙われたが、曽ヶ端が指先で触り、シュートは右ポストを直撃。「うまく足を運んで、触ることができた」と、守護神がファインセーブを見せ、前半最大のピンチをしのいだ。鹿島は1-0とリードして、ハーフタイムを迎えた。

1点リードの後半、鹿島は立ち上がりに追加点のチャンスを迎える。48分、カイオが左サイドを縦へ突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は柴崎が右足で狙ったものの、相手GKに阻止される。51分には、梅鉢がペナルティーエリア手前から思い切りよく左足を一閃。強烈なシュートがゴールを襲い、相手GKが弾いたところを土居が詰めてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で2点目は認められなかった。


追加点を奪えずにいると、再び広州恒大にボールポゼッションを許す時間を迎える。それでも選手たちは、集中力を切らすことなく身体を張り続け、球際で戦い続けた。両チームの選手にイエローカードが連発される激しい試合となったが、鹿島はリードを保ったまま、試合は終盤へと突入した。

しかし、一瞬の隙を突かれて、鹿島は同点弾を許してしまった。75分、右サイド深くで起点を作られ、クロスを上げられると、ファーサイドへ走り込んでいたエウケソンに決められた。残り15分の時点で、スコアは1-1となった。
グループステージ突破のために是が非でも勝ち点3を奪いたい鹿島。選手たちが下を向くことはなかった。セレーゾ監督は、77分に高崎、82分には青木と中村を投入し、勝ち越しゴールへの願いを託す。それでもゴールは生まれず、90分を経過。アディショナルタイムは3分と表示され、その大半を終えようとしていた。

悲鳴にも似た声援がゴール裏から飛ぶ中、ラストプレーに、劇的な結末が待っていた。敵陣右サイドで得たFKを柴崎がゴール前へ蹴り込むと、中央で飛び込んだ高崎がヘディングシュート。サポーターの祈りを乗せたボールが、ゴールへと吸い込まれた。その直後に、試合終了、そして鹿島の勝利を告げるホイッスルが鳴った。

スコアは、2-1。高崎の決勝弾で、鹿島が広州恒大を破り、大会初勝利を収めた。依然としてグループHの最下位ではあるが、この試合に先駆けて行われたウェスタン・シドニー・ワンダラーズとFCソウルの一戦が引き分けに終わったことにより、鹿島は自力でグループステージ突破を決める資格を手に入れた。残り2試合、2連勝で終えることができれば、決勝トーナメントへの道が拓ける。そして次戦は、5日後のJ1 1st第5節で、ホームに新潟を迎える。苦しい時間を経て、会心の勝利が続く4月。鹿島が、連勝街道を突き進む。

【この試合のトピックス】
・今大会初勝利を挙げた。AFCチャンピオンズリーグでの勝利は、2011年5月10日のグループステージ第2節シドニーFC戦以来、1429日ぶり。前回は、東日本大震災の影響で日程と開催地が変更となり、シドニーFC戦は国立競技場で開催された。この試合はグループステージの最終戦として行われ、野沢と大迫の得点で2-1と勝利を収めた。
・広州恒大を相手に、初勝利を収めた。
・決勝点の高崎は、グループステージ第3節に続き、広州恒大戦2試合連続ゴールを記録した。
・J1 1st 第3節の名古屋戦以来、2試合ぶりの先発出場を果たした遠藤が、J1 1st 第4節の鳥栖戦から2試合連続のゴールを決めた。

鹿島が、アジアの舞台に踏みとどまった。グループステージ3連敗で迎えた背水の一戦、ホームに広州恒大を迎え撃つと、前半に遠藤のPKで先制。後半に追いつかれたものの、アディショナルタイムに高崎が劇的な決勝弾を挙げ、2-1で競り勝った。


4日前の鳥栖戦で今季初勝利を収め、重圧から解放された選手たちは、自信と勢いをもって、中3日でのホームゲームに臨んだ。グループ首位の広州恒大を相手に今節で敗れれば、他会場の結果次第で敗退が決まる可能性がある。まさに背水の陣だ。この試合を「アジアにおける1つのダービーだ」と表現し、勝利への熱い思いを語っていたトニーニョ セレーゾ監督は、金崎を1トップに据え、2列目にカイオと土居、そして今日が27回目のバースデーとなる遠藤を並べた。ボランチから下は鳥栖戦と同じメンバーで、ボランチに柴崎と梅鉢が入り、最終ラインは右から西、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。

広州恒大サポーターが大挙して詰めかけ、両ゴール裏が真っ赤に染まった。冬のような寒さに見舞われたカシマスタジアムで、19時に試合開始のホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がり、広州恒大の攻勢を受ける。セカンドボールを拾えず、押し込まれる時間が続いたが、身体を張った守備で応戦し、決定機を作らせなかった。開始15分間を無失点でしのぎ、少しずつ押し戻していった。

そして、鹿島は先制に成功する。18分、梅鉢が敵陣に少し入った位置でボールを奪うと、ショートカウンターを発動。金崎を経由してボールを持った遠藤がクロスを上げると、ペナルティーエリア内でブロックを試みた相手DFのハンドを誘い、PKを獲得した。ペナルティースポットへ向かったのは、背番号25。遠藤は正確なシュートをゴール左隅に沈め、自らの誕生日を祝うゴールで、鹿島に先制点をもたらした。

リードを奪った鹿島は、セカンドボールを拾えるようになり、主導権を握る。24分には、柴崎の正確なフィードからカイオがシュートを打つ場面を作り、30分にもペナルティーエリアに入ったカイオが縦への突破でチャンスを演出した。

前半のラスト15分は、広州恒大が再び圧力を強めた。ゴール前へ強引に突破される場面もあったが、曽ヶ端がペナルティーエリア外への飛び出しも辞さない、勇気と安定感にあふれたプレーでチームを支えた。34分には、ゴール正面からのFKをエウケソンに狙われたが、曽ヶ端が指先で触り、シュートは右ポストを直撃。「うまく足を運んで、触ることができた」と、守護神がファインセーブを見せ、前半最大のピンチをしのいだ。鹿島は1-0とリードして、ハーフタイムを迎えた。

1点リードの後半、鹿島は立ち上がりに追加点のチャンスを迎える。48分、カイオが左サイドを縦へ突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は柴崎が右足で狙ったものの、相手GKに阻止される。51分には、梅鉢がペナルティーエリア手前から思い切りよく左足を一閃。強烈なシュートがゴールを襲い、相手GKが弾いたところを土居が詰めてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で2点目は認められなかった。


追加点を奪えずにいると、再び広州恒大にボールポゼッションを許す時間を迎える。それでも選手たちは、集中力を切らすことなく身体を張り続け、球際で戦い続けた。両チームの選手にイエローカードが連発される激しい試合となったが、鹿島はリードを保ったまま、試合は終盤へと突入した。

しかし、一瞬の隙を突かれて、鹿島は同点弾を許してしまった。75分、右サイド深くで起点を作られ、クロスを上げられると、ファーサイドへ走り込んでいたエウケソンに決められた。残り15分の時点で、スコアは1-1となった。
グループステージ突破のために是が非でも勝ち点3を奪いたい鹿島。選手たちが下を向くことはなかった。セレーゾ監督は、77分に高崎、82分には青木と中村を投入し、勝ち越しゴールへの願いを託す。それでもゴールは生まれず、90分を経過。アディショナルタイムは3分と表示され、その大半を終えようとしていた。

悲鳴にも似た声援がゴール裏から飛ぶ中、ラストプレーに、劇的な結末が待っていた。敵陣右サイドで得たFKを柴崎がゴール前へ蹴り込むと、中央で飛び込んだ高崎がヘディングシュート。サポーターの祈りを乗せたボールが、ゴールへと吸い込まれた。その直後に、試合終了、そして鹿島の勝利を告げるホイッスルが鳴った。

スコアは、2-1。高崎の決勝弾で、鹿島が広州恒大を破り、大会初勝利を収めた。依然としてグループHの最下位ではあるが、この試合に先駆けて行われたウェスタン・シドニー・ワンダラーズとFCソウルの一戦が引き分けに終わったことにより、鹿島は自力でグループステージ突破を決める資格を手に入れた。残り2試合、2連勝で終えることができれば、決勝トーナメントへの道が拓ける。そして次戦は、5日後のJ1 1st第5節で、ホームに新潟を迎える。苦しい時間を経て、会心の勝利が続く4月。鹿島が、連勝街道を突き進む。

【この試合のトピックス】
・今大会初勝利を挙げた。AFCチャンピオンズリーグでの勝利は、2011年5月10日のグループステージ第2節シドニーFC戦以来、1429日ぶり。前回は、東日本大震災の影響で日程と開催地が変更となり、シドニーFC戦は国立競技場で開催された。この試合はグループステージの最終戦として行われ、野沢と大迫の得点で2-1と勝利を収めた。
・広州恒大を相手に、初勝利を収めた。
・決勝点の高崎は、グループステージ第3節に続き、広州恒大戦2試合連続ゴールを記録した。
・J1 1st 第3節の名古屋戦以来、2試合ぶりの先発出場を果たした遠藤が、J1 1st 第4節の鳥栖戦から2試合連続のゴールを決めた。
スタッツ
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|
---|---|---|
13 | シュート | 9 |
5 | GK | 6 |
5 | CK | 3 |
23 | 直接FK | 21 |
7 | 間接FK | 2 |
7 | オフサイド | 2 |
1 | PK | 0 |
試合データ
- 入場者数
- 7,033人
- 天候
- 曇のち雨、弱風
気温 8.0℃ / 湿度 93.0% - ピッチ
- 全面良芝、水含み
- 主審
- アンマル アルジネイビ
- 副審
-
モハメド アルハンマディ
ザイド カマル - 第4の審判員
- アブドゥラ アルザービ