
前節の横浜FM戦で試合終了間際の土壇場で追いつかれ、ドローに終わった鹿島は激戦を終えて中2日で行われたこのJ1第10節、ホームに昇格組の湘南を迎えた。得点こそダヴィの豪快なミドルシュートによる1点のみだったが、試合を終始支配して、1-0と完封勝利を収めた。これで公式戦8試合負けなしとなっている。
鹿島は試合開始早々の1分に早くもビッグチャンスをつかむ。岩政が自陣から湘南ゴール前にロングボールを送ると、ダヴィが巧みなトラップからすぐさまシュート体勢に入った。シュート直前に湘南DFのブロックに遭ったため、得点こそならなかったが、直後に得た2本のCKから大迫とダヴィが立て続けにシュートを放つなど、一気にペースをつかんだ。
その後、試合を支配しながらも先制できない時間が続いたが、31分にダヴィの個人技で湘南ゴールをこじ開ける。曽ヶ端のゴールキックを小笠原が直接頭で前線につなぐと、ペナルティエリア手前でボールを受けたダヴィが相手に囲まれながらも左足を振り抜く。豪快に放たれたボールは急激なドライブがかかり、ゴールネットに勢い良く突き刺さった。
ダヴィの一発により先制した鹿島だったが、過密日程や前節の激闘による疲労から湘南に押し込まれるシーンも目立つようになる。45分にはゴール前でボールを奪われ、湘南の武富に決定機を与えてしまうが、GK曽ヶ端の好セーブでピンチを切り抜けた。後半に入っても、湘南の反撃を受ける展開となったが、組織立った守備でチャンスを作らせずにシャットアウト。連戦で疲労も溜まった中、しっかりと勝点3をつかみ取った。
鹿島はリーグ戦でも5試合負けなしと好調を維持したが、苦しい展開でも勝ち切ったことは勢いだけでなく確かな実力の証明でもあるはずだ。5月はリーグ戦とナビスコカップで週2試合の連戦が続くが、厳しい試合日程の中でモノを言ってくるのはチーム力であるだけに、今節の勝利は今後に向けても大きな自信をもたらしてくれそうだ。

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【この試合のトピックス】
・4月のホームゲームが全て雨にたたられたため、同じように雨が続いた2007年5月に巨大てるてる坊主を飾ったところ、7試合負けなしとなった歴史にあやかり、ファン・サポーターから自作のてるてる坊主を募集し、コンコースに飾った。
・本山が2009シーズン第1節のホーム浦和戦(2-0で勝利)以来、4年2ヵ月ぶりとなる90分フル出場。







・相手を受けるだけでなく、こちらから積極的にアクションをおこすこと。
・自分たちのホームで自分たちのサッカーを最後までやり続けること。気持ちを強く持て!
・前にボールを入れること。
・バラバラにならず、集団でプレーしよう。
・勝ったことは結果としては良かった。ただ、反省点は相手よりも先にアクションを起こすのではなく、リアクションをしていたというところ。そこは前節の疲労があるかもしれないし、湘南の若さというところで相手が積極的にリアクションを起こせる状態であったことも考えられる。前半に関しては非常に悪い試合で我々らしいサッカーではなく、逆に相手のほうが若さ故の見せるサッカーという根本的な部分をしっかり出していたと思う。ただ我々はラッキーなところでミドルシュートから得点できた。後半に関しては、少しボールを持てたと思うし、チャンスも後半のほうがチャンスらしきものを作れたと思う。
・途中からは中盤を2人代えたが、そこで前に行く推進力、ボールポゼッション、それにプラスして本山を真ん中に入れることで、彼のクレバーさ、技術を生かしてもう少し前でボールを保持することで攻撃をすることができるというイメージを持っていた。最後の中田の投入は湘南が前野のサイドを狙ってきたので、経験のある選手を残り10分で入れて、経験の部分で相手を抑えることができればという考えだった。最初は攻撃の部分でより活性化させるというところで考え、もう1つの交代はサイドの相手の攻撃を抑えるということ。その中で、小笠原と柴崎で中盤を支配できた。最後は相手のロングボールからのドタバタがあったが、しっかり守れたので良かったと思う。
ソガのパスを小笠原がヘディングでつないでくれ、自分は相手をかわすようトラップをした。GKを見たら前がかりだったので、思い切り蹴った。蹴った時に意識したのは、GKの背後に落ちる様なボール。それが上手くミートしてドライブがかかった。タフな試合で相手に苦しめられたが、全員で勝点3を取る目標だったので、それを達成できて良かった。
【大迫 勇也】
ダヴィが真ん中にいたので、サイドに出る回数が多かった。ボランチも見ていたのでゴール前に入った時、疲れてしまった。今日も中盤の選手になっていた。もう少しダヴィと2人で上手くできると良い。
【青木 剛】
最後、湘南が攻め込んで来てゴール前まで来られたが、失点せずに終われた事は良かった。(ロングボールは)湘南が前から来ていたので、ラインの背後が狙い目だった。横浜FM戦が激しい試合だったのと今日は晴れて気温も高くなり体が重かった部分もあったと思う。
前野選手、本山選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。