▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田生命J1リーグ第24節、カシマスタジアムで徳島ヴォルティスと対戦した。前半立ち上がりに荒木の直接フリーキックで先制すると、後半には再び荒木がゴールを決めて、リードを広げる。終盤には町田がダメ押しの3点目を決め、3-0で勝利した。
8月9日の湘南戦を終えた後、杉岡と白崎の期限付き移籍、小泉の完全移籍が発表された。彼らが下した決断と新たな挑戦に敬意を表し、これまでの貢献に感謝しながら全員で送り出す。そして、徳島戦に向けて、チーム一丸となってまとまり、勝利への気持ちを高めて準備を進めた。
対戦相手の徳島は、現在16位に位置しており、降格圏の17位湘南との勝ち点差は、わずかに2ポイント。シーズンも後半に入り、これまで以上に貪欲に勝ち点を求めて戦ってくることが予想された。
なお、この試合は「dTV Match presented by NTT DOCOMO」として、様々なイベントが開催された。
先発はGKが沖、最終ラインは常本、犬飼、町田、永戸、ボランチは三竿とレオ、前線は荒木、和泉、土居、エヴェラウドが入った。そして、ベンチには、スンテ、安西、林、永木、カイキ、遠藤、上田が座る。
強い雨が降りしきる中、試合が始まった。アントラーズは立ち上がりから攻守両面でアグレッシブに戦い、徳島を自陣深くまで押し込むと、立て続けにシュートを放った。
すると、荒木がペナルティエリア手前で倒され、ファウルを受ける。5分、この絶好の位置からのフリーキックを荒木が蹴り、直接ゴールを狙った。鋭いシュートは相手選手に当たってコースが変わり、ゴールネットに吸い込まれた。開始早々にアントラーズが先制に成功する。
先制後は、徳島にボールを支配される時間が長くなった。ただ、能動的にボールを奪い切れずとも、粘り強くチーム一丸で守り、守備ブロックの内側への進入は簡単に許さない。そして、ボールを奪えば、素早い攻守の切り替えで、徳島のゴール前まで迫った。
そして、前半最後のチャンスは41分に訪れた。ボールを奪ったのは自陣深い位置だったが、町田が中間スペースにいた荒木へ鋭い縦パスを送り、ここからカウンターが発動される。素早くパスをつないでペナルティエリア手前までボールを運ぶと、最後は荒木のスルーパスから土居がフリーで右足を振り抜いた。しかし、このシュートは惜しくも枠を捉えられず、追加点とはならなかった。ただ、理想的なカウンターから決定機をつくり、主導権を握ったまま、前半を終えた。
後半に入っても、主導権を握ったのはアントラーズだった。立て続けにセットプレーを獲得し、徳島が守るゴールに迫る。
49分には、コーナーキックからペナルティエリア内で混戦をつくりだし、ゴールの目前で三竿がシュートを放った。しかし、この決定的なシュートはクロスバーに嫌われる。さらに、跳ね返ったこぼれ球をつなぎ、ゴール前でレオがシュートしたが、これも相手選手のブロックに阻まれて追加点は奪えなかった。
その後、後半立ち上がりに見せた攻撃の勢いは、長く続かなかったが、アントラーズが安定したボールポゼッションで試合をコントロールする。攻守の切り替えが早く、セカンドボールを素早く回収したことで、二次攻撃、三次攻撃につなげた。
70分を過ぎたあたりから、徳島は守備時が4-4-2、攻撃時が3-4-3に可変するシステムを採用する。ただ、相手の戦術変更にもアントラーズは冷静に対応した。75分にはエヴェラウド、三竿をベンチに下げ、上田と永木を投入。そして、79分には土居、和泉との交代で遠藤とカイキを投入し、攻守両面での強度を保った。
すると、選手交代直後の80分に試合が動く。上田のプレスが相手GKのミスキックを誘い、永戸がパスカットする。永戸からレオへパスが渡り、レオは荒木へボールを送る。荒木は見事なファーストタッチで前を向くと、右足を振り抜いた。グラウンダーのシュートはサイドネットに吸い込まれ、アントラーズが2点差に広げる。
勢いづいたアントラーズは、得点直後にも決定機をつくる。81分、相手のパスミスを遠藤が拾うと、最終ラインの裏へ抜け出した荒木へ絶妙なスルーパスが渡る。荒木はダイレクトでゴール左隅に流し込み、サイドネットを揺らした。しかし、荒木は惜しくもオフサイドとなり、得点は認められなかった。
88分には、攻守でハードワークした永戸をベンチに下げ、安西を投入した。
すると、90分に試合を決定づける3点目が決まる。コーナーキックのこぼれ球を永木がダイレクトで狙うと、町田がこれに反応し、うまくコースを変える。軌道の変わったボールは、ゴールネットに吸い込まれ、アントラーズがリードを3点差に広げた。
そして、このまま最後まで集中を切らさず、3-0で試合終了を迎える。これでリーグ戦の連勝を3に伸ばした。
次は中2日で天皇杯ラウンド16に臨む。カテゴリーは下の相手だが、決して油断はできない。勝利のみを目指して、トラスタへ乗り込む。
【この試合のトピックス】
・荒木が今季リーグ戦2度目の1試合2ゴール
・町田が今季リーグ戦5ゴール
・荒木がLIXIL賞を受賞



・我慢して簡単にラインを下げないようにしよう。
・ボールを奪ったあとの切り替えを素早く、勇気を持ってプレーしよう!
・守備はコンパクトに、ラインを押し上げて。
・ここからが勝負だぞ!
立ち上がりからいい形を出しながら、早い時間に先制する形となった。攻撃面ではシンプルにボールが前に動いていくところが良かった。守備面でも相手のリズムになる時間もあったが、コンパクトに進めながら粘り強くコンパクトにファーストディフェンダーを決めて丁寧にやってくれた結果、最終的に無失点で終わることができた。
2点目、3点目をもっと早く取りたかったが、鋭く攻める回数があった割にはなかなか追加点が生まれなかったというのが正直なところ。最後に人を替えながら、少しずつスペースが出てきたところで3点目を取って終わることができた。
選手たちが1-0で終わることを良しとせずに2点目、3点目を取る姿勢、そういったパワーを見せてくれたことを非常にうれしく思っている。
これから連戦が始まるが、このスタートをいいものにしていきたい。ただ、次も同じことができるとは限らないので、次に向けてしっかりと準備していく。
Q.試合前に「初心を思い出す試合にしたい」と話していたが、今日の試合をどのように評価する?
A.そういう姿勢を選手たちは出してくれた。粘り強さや前に出ていくエネルギー、ボールやゴールを奪いにいくエネルギーが非常に高く、90分を戦い抜いてくれた。それを結果に変えてくれたことも含めて、非常に良かった。
Q.今後へ向けた意気込みは?
A.順位はまだ関係ない。目の前にまだ試合がある。毎回、今日のようにまっさらな気持ちでフルパワーで戦えるかどうか。連戦のなかで簡単ではないと思うが、そこにどれだけ近づけるかが大事になる。
Q.2ゴールの荒木選手のプレーについて。
A.彼のいいところである、間でパスを受けることを最近の試合でも出してくれていた。点を取れない時期がつづいていたが、ゴールへ向かう姿勢を見せてくれた。
徳島は、後方でしっかりとパスをつないでくる。そして、前線には背後へ抜け出す動きやドリブルができる選手がいる。チーム全員が連動して陣形を崩すというイメージがある。前回対戦からメンバーも変わっていると思うので、また違った試合となると思う。
【犬飼 智也】
徳島はアウェイで対戦した時も、耐えて耐えて1点という難しい試合だった。今回はホームなので、もう少し自分たちが主導権をもって戦っていきたい。難しい試合になると思うが、無失点に抑えたい。
1点目はファーサイドを狙っていたが、相手選手に当たって入ってラッキーなゴールだった。ただ、相手に当たっているので、自分としても納得できるFKではなかった。次はちゃんと「自分で決めた」と言えるゴールを決めることができるように練習していく。2点目はレオがボールを持ったときに、ボールを受けてからの流れもイメージできていた。ファーストタッチもいいところに置くことができ、いい形で決めることができた。得点がほしいと思っていたが、チームが勝つことが一番。自分が決めて勝利出来ればさらにいいこと。まずは、チームが勝つことを優先してやっていきたい。
【町田 浩樹】
(得点シーンは)亮太君からボールが来たときに、ゴール方向に蹴ろうと思ってとっさに出した足がゴールに吸い込まれて良かった。チャンスはあったのでそのチャンスで決めたかったのが正直なところ。偶然な部分が多かった。神様がくれた贈り物かなと思う。セットプレーから点を取れるのはチームとして良いこと。セットプレーの数が多いのは、攻撃陣がシュートで終わることができていることでもある。そこは攻撃陣に感謝したい。シーズンにおけるDFの最多ゴールは岩政さんなので、わん君と競っていきたい。