先週末のJ1開幕戦で甲府を4-0で撃破した鹿島が、ホーム開幕戦に臨んだ。31分に遠藤が先制点を挙げると、終了間際にも再び遠藤がゴール。仙台を2-0で破って開幕2連勝を果たし、J1通算400勝を達成した。
鹿島は、開幕戦と同じ11人がスターティングメンバーに名を連ね、ホームでの初陣に臨んだ。鹿島は開始早々の3分、セットプレーからチャンスを作る。小笠原が右サイドから選り込んだFKを、ニアサイドに飛び込んだ土居が頭で合わせると、ヘディングシュートは枠のわずかに左へ外れた。10分には、遠藤からのパスを受けたダヴィがペナルティーエリア内で相手をかわし、左足でシュート。惜しくもGK正面に飛んだが、鹿島は立ち上がりから仙台ゴールを脅かした。
待望の先制点は31分に生まれた。遠藤からのスルーパスにダヴィが反応し、右サイド深くからグラウンダーのクロスを供給する。走り込んでいた豊川が、相手の意表をつくスルーをすると、背後に走り込んでいた遠藤がフリーの状態に。遠藤は得意の左足を振り抜き、ゴール右隅へシュートを沈めた。遠藤の2試合連続ゴールで、鹿島が1点をリードした。
先制に成功した鹿島は、前線での出足の早いプレスと、セカンドボールへの素早い反応で、主導権を掌握する。追加点こそ奪えなかったが、37分にはダヴィの豪快な右足シュートが右ポストを直撃するなど、チャンスを演出していった。42分、左サイドからクロスを通され、肝を冷やした場面はあったものの、ウイルソンのシュートを曽ヶ端のファインセーブでしのぎ、得点を許さない。前半は1-0で終了した。
後半に入ると、仙台にセカンドボールを拾われるようになり、次第に押し込まれ始める。両サイドからのクロスボールでチャンスを作られたが、センターバックの青木と昌子を中心に、身体を張った守備で応戦。途中出場の植田もハイボールに対してしっかりと対応し、ピンチの芽を摘んでいく。仙台に最後の一線を割らせず、試合は終盤へ突入した。
そして鹿島は終了間際、勝利を決定づける2点目を記録する。90分、ダヴィが左サイドで粘りを見せ、ペナルティーエリア内からクロスボールを送る。ファーサイドに飛んだボールに遠藤が反応すると、右足ボレーシュートを決めた。ダヴィと遠藤のコンビから2得点を挙げた鹿島が、仙台を2-0で破った。
2試合連続の完封で開幕連勝スタートを切った鹿島。この勝利でJ1通算400勝を達成し、鳥栖と並んで首位に立った。そして次節は、その鳥栖と対戦する。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、首位対決と聞いて燃えないはずはない。開幕2連勝で得た勢いと自信を確固たるものにすべく、アウェイの地で勝利を掴みたい。

【この試合のトピックス】
・豊川が2試合連続の先発出場。公式戦で初めてカシマスタジアムのピッチに立った。
・J1通算400勝に到達した。716試合目の達成で、J1最速記録となった。
・リーグ開幕2連勝は、2008年以来6年ぶり。
・勝ち点、得失点差、総得点全てで鳥栖と並び、首位に浮上。リーグ戦で首位に立つのは、2010年7月31日の第16節、神戸戦終了時以来。




・オン ザ ボールでもオフ ザ ボールでも声を掛け合い、お互いにしっかりと意思表示をすること。
・チームのために全員が献身的に動き、自分たちのサッカーを表現し続けること。
・もっと切り替えを早くすること。
・カウンターに気を付けよう。
・(400勝を達成して)このクラブは存在価値、意味を感じさせてくれたクラブ。また呼び戻してくれたことに感謝したい。前回も今のようにチームを再建する時期だったが、今は以前に比べて課題が山積み。選手の個人の能力は高いが、いろいろと指導をしないといけないので時間がかかるし、それを保つようにしなければならない。また、アントラーズはビッグクラブなので、サポーターやスポンサーは待ってくれない。若い選手には余裕を持って楽しんでもらいたいが、残念ながらその余裕はない。執念を持ち、あらゆる努力をして、数日、数か月、いろんな課題をひとつずつ、出来る範囲で取り組んでいる。僕もできる限り、全身全霊をかけている。今後のことはわからないので、今やれることをやろうと言っている。
・(震災について)正直なところ、体験をしていないので、心の痛みはわからない。ただ、ニュースや写真、その後に来日した時にふれあった方々の表情を見て、人間が体験しなくていいことだったと実感したし、複雑で悲しい気持ちになった。私は、人間は生まれてからいろんな困難を乗り越えるものだと思っている。乗り越えて成長をしていく。強くなって生き続けてほしい。日本の尊敬できるところは結束力、団結、強い絆。世界のどこにもない文化や習慣があり、見習うべきだと思っている。私は日本でお金に変えられない、素晴らしい経験している。そのことに感謝している。
「本当に自分は何もしていない。自分でもカバーリングを頻繁にできたわけではない。赤嶺さんが入ってきて、青木さんとナオ(植田)のところに(ハイボールが)集中する中で、自分の役割はそこで競り負けた時のカバーリングだったと思う。もっと良くしたら、危ないシーンを減らせると思う。クロスボールが逆サイドまで抜けていったけど、危ないシーンが後半は結構あった」
【山本 脩斗】
「後半は相手の流れだったが、2点目が大きかった。後半はスペースができて、フレッシュな選手が入ってきた中で、苦しい時間だったが、(失点を)ゼロで抑えられたことは自信になる。これを続けていければ良い。ゼロで抑えて、点を取って勝っているのは理想的。(カシマスタジアムでの初陣だったが)ホームで勝てたのは次につながる。(赤いサポーターは)力強くて、パワーになる。敵としては嫌だった」
【青木 剛】
「失点ゼロで終われて良かった。守備はうまくいっていれば、みんなのおかげ。悪い時は自分の責任として考えている。こうしてゼロで終われたのはみんなのおかげだと考えている。修正点は必ずあるから、それをしっかり見つめて、より良くしていければ。(選手交代で最終ラインの配置が4人とも変わるが)開幕戦でもやった。開幕前の練習試合で、DFラインはいろいろな選手と組みながらやっていたから違和感はない。しっかりと競って、しっかりとカバーするという、チャレンジ&カバーの意識を持っていた」
曽ヶ端選手、遠藤選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。