
ドゥトラのプロ入り初ハットトリック、柴崎のリーグ戦初ゴールなどで鹿島が5-1とFC東京を圧倒し、9月1日の神戸戦以来、約1ヵ月ぶりとなるリーグ戦勝利をつかんだ。また、大迫がこの試合でJ1通算100試合出場を記録、前節のG大阪戦に続きワントップで見事なポストプレーやアシストで大きな存在感を発揮した。
序盤、前へ出るFC東京の圧力に少々手こずった鹿島だったが、18分、右サイドから柴崎がクロスを入れ、相手GKの権田がはじいたところをドゥトラがうまくバウンドを合わせ、先制点を得る。これで勢いに乗った鹿島は守備ではうまくブロックを作り、攻撃では早い攻めとポゼッションをうまく混ぜ、FC東京を圧倒する。
そして38分、今度はドゥトラの先制点をお膳立てした柴崎が西とのパス交換から冷静にゴールを決め、スコアを2-0とする。この柴崎のリーグ戦初ゴールで鹿島は勢いに乗ったまま、前半を終了した。
だが後半に入ると、FC東京の必死の攻めに少し押されてしまう。いつもならこのパターンで失点してしまうことが多い今季の鹿島だが、今日は気持ちの入り方が違った。苦しい時間帯を全員守備で乗り切ると69分、この日、先発復帰を果たした遠藤がレナトとのワンツーから3点目をFC東京ゴールに叩き込む。さらにその2分後、ドゥトラが大迫のラストパスからゴールを決め、鹿島は4-0とFC東京を突き放した。
こうなると無失点で終わりたい鹿島だったが83分、セットプレーから高橋に技ありのヒールシュートを決められ、失点してしまう。しかしその4分後、ドゥトラがプロ入り初となるハットトリックを豪快な右足ミドルシュートで達成し、この嫌な失点を忘れさせてくれた。
約1ヵ月間、リーグ戦で勝利のなかった鹿島が5-1という圧勝で久々の勝点3を得た。試合前、ゴール裏から聞こえた「ジョルジーニョ!」の大コールに応えた形で試合を終えたジョルジーニョ監督は、「彼らには大きな感謝の気持ちでいっぱい」と語った。チーム、サポーター、そしてクラブが一体となってつかみ取った久々の勝利。しかしこれで満足していいわけではない。この結果を継続してシーズンを戦い終えることこそが、常に支えてくれるサポーターへの本当の意味での恩返しだ。
















【この試合のトピックス】
・ドゥトラにイエローハット ハットトリック賞を贈呈。詳細はこちら


・オフザボールの動きこそ、首を振り、目を動かし、頭を働かせながら、次の準備をしておくこと。
・むやみに相手にスペースを与えず、球際の勝負には絶対に負けるな!
・自分たちを信じて、後半開始から全力でいこう。
・1点決めれば必ず逆転できる。
私が強く望んだのは守備の徹底と攻守の切り替え。それがうまく出来るようになったし、レナトも本来のポジションでやれるようになり、いいパスが出せ、彼の力を活用できるようになった。
ポゼッションで勝負したり、スピードで勝負したり、色々な攻撃ができるチームだと思っているが、それを本当にピッチで出さないといけないと選手たちには言った。自分のプレー、そしてチームメートのプレーに責任を持ち、チームの一員として勝利するという責務があるということを強調してやってきた。以前も気持ちが入っていればこのようなゲームになることが多かった。後は継続できるかどうかだと思う。
サポーターの皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。今の順位は鹿島にふさわしくない順位だが、皆さんには私のことを信じて支えてもらっているし、チームもクラブも支えてもらっている。選手としての4年間は素晴らしいものだったし、あのような経験は他ではなかった。今、私は違う立場でチャンスを与えられているが、今日はほんの少しだけ返せたかと思う。彼らが本当に求めているのは、勝利やタイトルだけではなく、常にチームのために戦う気持ち。それが今日は見せられたと思うし、これから継続していければいいと思う。
J1通算100試合出場よりチームの勝利だけを考えてプレーした。点が取れればもっと良かったと思うけど、今はチームが勝つことの方が大事。周りの選手が僕を見てくれてるので自由に動くことが出来ている。次の試合はしっかり決めたい。ミーティングで残り試合は全部勝つと話しているので、それが実行できるようにしたいと思う。
【小笠原 満男】
サポーターも含め、一体感を感じられる試合だった。サポーターが力強く応援してくれて選手も応えられた。ボールを奪う意識も強かったし、全員から勝ちたい意識も感じる試合。サポーターが大声で応援してくれて感じるものがあった。残り試合、全部勝つことしか考えていない。
【曽ヶ端 準】
チャンスを作れていたし、うまくボールを回せていた。コースを切ったり、サイドにボールを追いこんだり戻るのも早く、バランスもタイミングも良く意識の高いゲームだった。チームとしてしっかり勝てたことが良かった。
【本山 雅志】
1点入れられてからの出場だったので、得失点のことを考えてしっかり守れと言われて入った。全体的に良かったと思う。プレスも早くて相手のミスも誘え、自分たちのサッカーが出来たし、監督が言っていたサッカーが出来た。
【ドゥトラ】
全体を通して一つにまとまっていたのが今日の結果だと思う。監督が考えるサッカーのイメージを共有できていたので自分は3点取れたし、遠藤、柴崎も得点することが出来た。ハットトリックはプロになって、初めて。プロのキャリアの中では、とても重要なこと。初めてのことなのでどうやって喜びを表して良いかわからない。
【西 大伍】
みんなが一つ一つのプレーで気持ちを見せることができた。前節も同じようにみんなが頑張っていた。もう一歩行ければというところで行けていたし、チームとしてもまとまりがあった。自分自身も良いタイミングで上がれたと思う。
【岩政 大樹】
失点したのでスッキリはしていないが、ドゥトラが取り返してくれた。あそこまで行くと、無失点で終わるのはDFにとって大事な部分でもある。失点した試合で満足という言葉は使わない。今日の勝利はサポーターのおかげだと思っている。
遠藤選手、柴崎選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。