▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
前節、アウェイで柏から劇的な勝利を奪ったアントラーズ。その勢いに乗り、この第13節はかつての宿敵である東京ヴェルディをカシマスタジアムに迎えた。
実に16年ぶりとなるこの対戦に熱量を感じるカシマ。一昨日、来日したジーコクラブアドバイザーも合流し、試合前からスタジアムは最高の雰囲気に包まれた。またU-23日本代表をU23アジアカップ優勝に導いた元アントラーズの大岩剛監督も視察に訪れた。
開始前には、前節の柏戦でJ1通算100試合出場を達成した関川への花束贈呈も行われた。
アウェイ柏戦と同じ11名がスターティングメンバーに名を連ね、アントラーズは序盤から東京Vを圧倒する。先制点は相手のファウルで得たPKを優磨が落ち着いて決め、開始わずか5分でリードを奪った。
続く8分、右サイドの師岡が絶妙なスルーパスを前線へ供給する。これを受けた名古が抜け出し、相手GKの動きをよく見て、左足で決めた。
10分もかからずに2点のリードを奪ったアントラーズに、スタンドのボルテージは一気に上がる。しかしその後は攻撃への圧力が徐々に薄れ、前半は2-0のまま、折り返した。
後半キックオフから5分後、アントラーズは追加点を得る。名古の右CKから植田が相手選手のマークをうまく外し、豪快なヘディング弾を決める。
3点のリードを得て、ポポヴィッチ監督は矢継ぎ早に選手交代のカードを切る。この後も試合が続くことを考慮しての策ではあったが、ここから東京Vに反撃を喰らってしまう。69分に1失点目、さらに81分にも失点すると試合の流れは完全に東京Vのものとなる。
そして最後は、後半アディショナルタイム。相手FKからの攻撃を防ぎきれず、痛恨の3点目を東京Vに献上してしまう。結局、このままタイムアップとなり、敗北にも等しいドローという結果で16年ぶりの対戦を終えた。
本当に不甲斐ない結果に終わったが、またすぐに戦いは続く。次は中2日で、アウェイ広島戦。今日の悔しさを忘れず、次の戦いへ向かう。
【この試合のトピックス】
・名古が2試合連続ゴール。これがカシマスタジアムでの初ゴール。



A.残念ながら自分たちで苦しい試合展開にしてしまった。
前節も我々が失点するまではしっかりコントロールできていたが、今日の試合も先に得点して我々のペースで運べていた。ただ、それができなくなったことで失点を重ねてしまった。前節と同じことを繰り返してしまった。我々のやるべきことをできない時間帯を作ってしまったことが、この結果になった要因だと思う。
前半も2点目を決めるまではいい形でボールを動かして、背後のスペースを効果的に狙えていてチャンスも作れていた。2点目を決めた後の試合運びは、ボールを足元で止めて、狭いスペースでボールを動かすだけになっていた。ハーフタイムにまずそこを修正したかった。2点目を決める前と同じようにボールを動かして相手の背後を取っていくことをハーフタイムに伝えた。後半はうまく入れたが、問題はそのあとだった。後半に入って、次の得点を決めることに成功して、4点目を取るチャンスも作れていた。ただ、選手交代によって流れが変わってしまった。私が決めることなので責任は私にある。連戦を考えてキミもイエローカードを3枚もらっていて、疲れも溜まっていた。相手がフレッシュな選手を入れてきそうだったことと、名古、モロ、知念も強度が少しずつ落ちて足が止まりかけていたので代えた。なるべく限界まで引っ張るという考えもあったが、今日はあの時間帯で判断したが、残念ながら代わって入った選手が強度を出して試合の流れを変えることがうまくできなかった。うまくいかなかったときに改めてチーム全体でオーガナイズを整えるべきだったが、逆に焦って相手にスペースを使われてしまった。東京Vも非常にいいプレーを見せたと思うし、0-3から追いつくのは簡単なことではない。ただ、その3点を許した原因は我々にあった。
Q.交代して入った選手のリスクマネージメントの考え方として、ボールを奪いにいけば入れ替わったり、ファウルになることも考えられる。そこをうまくできなかったのかと見ていた。監督はどう考えている?
A.そこは確かに私もうまくいかなかったと思っている。プレッシングのところで出ていく強度を出せない、いいタイミングで出ていけないのであれば、スペースを空けてしまうことになる。出ていけないのであれば、スペースを消す判断ができていなかったので、うまく相手に使われてしまった。もう一度言うが、それも含めて私の責任だと考えている。
強度が示せている時間帯はコントロールできていたので、90分を通して誰が出てもやれるようなチームになっていかないといけない。相手は死に物狂いで戦ってくる。それに対する一番の答えは、早くボールを動かして相手につかまらないようにする。そして、相手を揺さぶりながら背後を狙っていくことがベストだが、デュエルになっても相手を上回る強度を出せていれば問題ないが、相手もファウルギリギリのプレーで止めにきた。後半に連続して得点を決められた時間帯には、我々が強度で負けていた。それも単純にボール際での戦い、インテンシティの強さで相手に上回られたことも相手にゴールを許した原因になった。
ただ、悲観的に考えたくない。この試合は最終的に追いつかれたが、いいところも多く見せられた試合だった。次につなげていくために、学ぶことも多くあった。同じことを繰り返さないように次に活かしていくことが重要だと思っている。
試合については反省することが多くて、インテンシティの高さは分かっていたが、そこに飲み込まれた試合の入りをしてしまった。レフェリーのジャッジについても、自分たちがもっと基準を作らないといけなかった。正直、それをやるのは難しい試合だったが、それでも選手は圧力を受け続ける前半を過ごしてしまっていた。後半に失点したらもう勝ち目はないという状況で失点をしたのは、ジャッジによって集中力が途切れたかもしれないが、それでも我々に矢印を向けないといけない。反省することばかり。
ただ、そこから自分たちの形を変えて、我々の良さを失わずに辛抱強くボールを回して崩し切って、カシマスタジアムで勝ち点1を取れたのは自信になる。自分たちはJ1でサプライズを起こしたいという思いがあるので、その歩みを止めたくない。そのためにも次に勝ち点3を取ることが大事だとみんなで確かめあうことができた終わり方になったのは良かった。
16年ぶりに東京VがJ1に昇格した。僕が小学6年生の時以来となるJ1の舞台に帰ってきてくれた。東京Vには12年間お世話になったというところもある。その東京Vに対して、僕たちアントラーズが厳しく向かっていくことで、ひとつ恩返しになると思っている。なにもさせないようにやっていく。
東京Vは2トップを意識したフットボールという印象。縦にはやく、ボールが収まる2トップに当てて、前進していく。そこはしっかりと注意して戦っていきたい。ハードワークでは負けないようにしていく。この試合にしっかりと勝ってその先へ向けてしっかり戦っていく。
【師岡 柊生】
試合を重ねていくごとに、少しずつ自信はついてきている。
東京Vはしっかり守って、しっかりパスをつないでくる。質や強度の高いチームだと言う印象がある。それに対して、自分の特長を出していくこともそうだし、しっかりといい守備から攻撃へとつなげていきたい。ゴールを常に狙っていく。サイドのポジションなので、アシストというところも狙っていく。
カシマスタジアムの雰囲気は非常にモチベーションが上がる。その応援を力に変えて戦っていく。
【濃野 公人】
東京Vは攻守において非常にアグレッシブだし、組織的に戦ってくるというイメージがある。大学でともに戦っていた先輩がいるので、個人的には対戦が楽しみなチーム。
前節のように相手の矢印を折るような動き出しや、その動き出しに合わせるパスを出していきたい。そこをやっていけば、前から行きづらくなったりする。自分たちの狙いをもって、ゲームを支配できれば、いい戦いができると思う。そこに注力してやっていきたい。受け身になることなく戦っていく。
もう少しボールを落ち着かせなければいけなかった。慌ててしまい、落ち着かないことで、攻撃のリズムが出なかった場面があったのは課題。
アディショナルタイムに得点が多いチームに対して、守備の仕方が良くなかった。3-0で勝っていたなか、いろいろな要因はあるが、まずは勝たないといけない。チームとして、どう勝ち点3を取るかを考えられるようにしていかないといけない。チームの課題として修正していく。
【師岡 柊生】
ボールキープやドリブルは自分の特長でもあるので、少しは出せたのかなと思う。(2点目は)トレーニングでもやっているコンビネーションだったので、点につながったのは良かった。これから数字を残していかないといけないポジションなので、アシストがついたのは良かった。
引き続き、日々のトレーニングからがんばりたい。すぐに試合があるので、切り替えて、次の試合の勝利に貢献できるようにしていく。
【植田 直通】
失点はすべて自分たちのミスからだった。1失点目も寄せが甘かったし、2失点目も球際で勝てずに押し込まれた展開が続いていた。失点してから押し込まれる時間が増えたのも失点の確率を上げた原因で、改善できることはあった。
この連戦は、今年のリーグ戦を占うものとして重きを置いている。反省点は多くあるが、負けていないとポジティブに考えて、アウェイでしっかりと勝ち切れるようにしたい。今日出た反省を活かせるように声がけをして、引きずらないように切り替えていきたい。
【知念 慶】
2失点目は自分のミスからだった。自分たちのリズムが出ないときにピッチ内で声かけができなかった。
ボランチの自分や海舟がゲームコントロールができないと、今日のような状態になってしまう。個人的に悔しい試合になった。チームとしても個人としても、すごく悔しい試合になったが、しっかりと頭と体を次に向けて切り替えていかないといけない。
【佐野 海舟】
前半から後半の3点目を決めたあとまでは良かったが、そのあとのどの失点も対処できたと思うので、改善しないといけない。
中盤でバランスを取っていたが、サイドにドリブルが武器の選手が入ったときに、カバーに行って真ん中を空けてしまうのは今後の課題。今日の試合は勝っていれば首位に近づく一戦で、勝たないといけなかった。ただ、試合はすぐに来る。うまくいかなかった次の試合は大事になるので、切り替えて臨みたい。