▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2024明治安田J1リーグ第1節、豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦した。
ついに始まる2024シーズン。ホームの名古屋が開幕戦らしい派手な演出でスタジアムの雰囲気を盛り上げ、圧倒的なホーム感を生み出すが、アウェイスタンドを埋め尽くした12番目の戦士たちは心からのコールと声援で、その圧力を消し去った。
最高の雰囲気の金曜夜、ポポヴィッチ監督はプレシーズンマッチ・水戸戦の先発メンバーから関川、佐野以外は変わらない11人をキックオフへ向けて送り出した。
序盤、3バックでワイドに開いた両サイドと中央のスペースをうまく使おうとする名古屋に対し、受け身の時間が多くなる。しかしアントラーズは全体での守備の意識が強く、名古屋に決定的な場面は作らせない。
そして19分、試合の流れをガラリと変える先制点がアントラーズに生まれる。樋口の蹴ったCKはクリアされるが、これを植田がヘディングでゴール前へ送り返す。すると、「直通が入れてくれると信じていた」と仲間が猛然と走り込み、右足を一閃。これが見事にゴール左隅へ決まり、アントラーズが1-0とリードした。
この日、J1通算100試合出場を達成し、その節目の試合でこれまたJ1通算10ゴール目を決めた仲間の熱い気持ちがチームメートたちをさらに鼓舞する。前半は危なげなく戦い抜き、アントラーズは水戸戦でも"課題"となっていた後半へ戦いの場を移す。
後半キックオフ、ポポヴィッチ監督は早めの選手交代でチームに新たな活力をつける。土居に代わり、藤井がピッチへ入り、アントラーズは縦への勢いを増した。
すると47分、安西のクロスからゴール前でうまくポジションを取ったチャヴリッチが技ありのヘディングシュートで追加点を奪う。チャヴリッチのJ初ゴールで、試合の流れは完全にアントラーズのものとなった。
その後も前線のチャヴリッチを軸に、前へ前へと出るアントラーズ。62分には右サイドをワンツーで抜け出したチャヴリッチがスピードのあるドリブルで相手ボックス内に進入する。
ボックス内深くまで進入したところで、チャヴリッチはうまくブレーキを入れ、ふわりとしたクロスをファーサイドへ送る。そこにフリーで走り込んだ仲間が、この日2点目となるゴールをヘディング弾で奪った。
3-0とした後も試合の主導権を握り続けるアントラーズ。宮崎キャンプ中に負傷した優磨もフェイスガードをつけ、途中出場を果たし、ファン・サポーターを安心させた。そしてそのまま、試合終了。アントラーズは最高の形で2024シーズンの開幕を終えた。
しかしここで満足することはない。「目の前の一戦一戦に集中するだけ」とポポヴィッチ監督が言う通り、チームは次の戦いへ気持ちを切り替える。来週の土曜日は、カシマスタジアムでのホーム開幕戦。C大阪を相手に、また勝利のために戦おう。
【この試合のトピックス】
・仲間がJ1通算100試合出場、J1通算10ゴール&11ゴールを記録。
・チャヴリッチはアントラーズ&J1での初出場・初ゴール
・濃野がJ1初出場。
・パレジがJ1初出場。



開幕戦ということで、非常に多くのサポーターがスタジアムを埋めてくれた。我々のサポーターも鹿嶋から数多く足を運んでくれて、非常に素晴らしい雰囲気の中で試合ができた。その大勢の皆さんに満足してもらえるようなフットボールを見せることができたと思っている。準備できたこと、積み上げたことがすべてうまくいったわけではないが、攻守に渡ってやってきたことを、しっかりと見せることができた。選手たちには「非常によくやった」と言いたいと思う。90分を通して粘り強く、我慢強く、焦れずに、賢く戦うことができた。うまくいかない時間帯もあったが、チームとしてカバーしあいながら、うまく修正できたと思う。「チームが個を輝かせる」ということはいつも話しているが、チームのために戦う中で、チームが個を活かすということを見せることができた。その部分が非常にうまくいったし、選手たちも非常によくやってくれたと思う。
Q.アントラーズの監督として、開幕戦で初白星。率直な感想は?
A.アントラーズがどのようなクラブなのかは十分に理解しているし、それは就任当初から話してきた。勝つために何をしなければいけないのか、どう戦うのかを常に考えながら準備してきた。このようなクラブで指揮を執れることは私にとって光栄なこと。ただ、クラブの伝統と歴史を作ってくれた方々に、我々は内容と結果で恩返ししなければいけない。だからこそ、一日一日を大事にして全力で選手たちと過ごしてきたし、今日はその結果が出たので嬉しく思っている。こうして、やってきたことや積み上げてきたことが間違いでなかったことを、3-0の勝利で証明できたことは非常に大きい。自分たちの道、進むべき方向性は間違っていなかったのだと、みんなで信じてやっていくことができると思う。
Q.後半に攻守の強度が上がったように思うが、その要因は?またハーフタイム明けに(土居選手に代えて)藤井選手を投入し、樋口選手のポジションを中央に変更した意図と狙いは?
A.前半、聖真は自分の仕事を非常によくやってくれたし、任せたタスクをしっかりとこなしてくれた。ただその中で、相手の左サイドを使われてピンチを招くシーンがいくつかあった。相手の良さを消し、逆に自分たちが脅威を与えるという選択をしたかったので、智也を使った。彼は非常にいいプレーをしてくれたと思っている。我々が1点リードで後半を迎えたので、ビハインドを負っている相手が前がかりになることはわかっていた。前がかりになった相手に対して、スピードのある選手で背後を突いていくという狙いもあった。
Q.ロッカールームで選手たちにブラボーと伝えたか?
A.まだ言っていないが、今から言いに行こうと思う。それにふさわしいプレーと姿勢を見せてくれたと思う。我々がやりたかったことをしっかりとやり切ってくれたので、本当に今日はブラボーと言いたい。
Q.選手たちの連係が非常に良かったと思うが、ポポヴィッチ監督自身が培ってきたメソッドをアントラーズにも落とし込める手応えはあるか?
A.私が今までやってきたことをこのチームにもしっかりと伝えることができていると思っているし、やりたいことは落とし込めると思う。今日は開幕戦ということで、ナーバスになってうまくいかないこともあるだろうと予測していたが、全てがうまくいったわけではないとはいえ、予想していたよりも攻守に渡ってうまくいった。今まで習慣になっていたことを変えて新しいことにチャレンジするのは時間がかかるし、簡単ではないが、選手たちは私が求めているものをしっかりと受け止めてチャレンジしようという姿勢を日々見せてくれている。それも今日の結果に反映されたと思うし、ピッチで忠誠心を見せてくれた姿がすべてだと思う。
やっと開幕ということで、今はすごく楽しみな気持ちが大きい。J1のチームとは今年はまだ対戦していないので、自分たちのフットボールがどれだけ通用するのかが楽しみ。勝つだけだと思っている。
名古屋は、前線にかなり強力な選手がいる。ゴール前までくる前に勢いを止めるなど、焦れずに守りつづけることができれば、勝機はある。去年の対戦では負け越しているので、必ず勝ちたい。
【濃野 公人】
いいスタートダッシュを切るために、勝利は必ず必要になってくる。チームとしてこれまで準備してきたものを出すことができれば、勝つことはできると思う。
監督の求めるフットボールや素早い判断というところをしっかりやりつつ、その中で自分の良さを発揮するという部分はこれまで考えながらプレーしてきた。最近は自分の中でもできてきているという手応えもある。そこを試合で見せていきたい。
開幕ということでワクワクもあるし、大舞台なので緊張もある。ただ、今は「やってやろう」という気持ちがかなり強い。その姿をピッチ上で見せていきたい。アントラーズの選手として、自信を持ってプレーをしていく。
【仲間 隼斗】
今は、楽しみが7割、不安が3割という感じ。不安が3割だが、自分の中で不安がまったくないというのも、あまりいい状態ではないと思っていて、3割ぐらいある方がちょうどいい。その中で、自分のできる100%をぶつけていく。それができれば、いい結果へとつながっていくと思っている。
開幕戦は、僕たち選手だけではなく、ファン・サポーターの皆さんも待ちに待っていたと思う。その舞台で、ピッチに立って戦うことができる。自分の周りの人や皆さんの思いも背負ってピッチに立つことになる。開幕戦はそういうものがをいつも以上に感じることができる場。皆さんの期待を胸に戦う。
チームの勝利に近づく得点を取れたことは、素直に嬉しい。1点目は、ナオがボールを必ず入れてくれると信じて、あの位置に飛び込んだ。2点目はチャッキーからのプレゼントゴール。彼にありがとうと言いたい。
始動日から1日1日積み重ねてくることができている。まだまだ足りない部分はあったが、勝利という結果を残すことができて、みんなの自信にもつながったと思う。
また鹿嶋に戻って、日々のトレーニングの時間を大事にしながら、さらに完成度を上げていきたい。
【チャヴリッチ】
(ゴールの場面は)幸輝から素晴らしいクロスが来た。そのクロスが良かったと思う。2枚の相手ディフェンスの狭いスペースにポジションを取っていたが、そこへしっかりと蹴り込んでくれた。自分も落ち着いてゴール右隅へ流し込むことができた。
Jリーグ初出場で初ゴールを決めることができ、それにプラスで勝利することもできた。得点を決めることが自分の仕事だし、積み重ねていかなければいけない。ただ、それ以上に、チームが勝つことができたということに喜びを感じている。僕は、ゴールよりもチームが勝利できた時が心から嬉しい。今は非常に幸せを感じている。
【知念 慶】
課題がたくさん見つかった試合となった。ただ、今は自分の中で経験が1番必要なものだった。1試合1試合経験して、反省も踏まえながら、次へ向けてさらに良くしていく。
個人としてももっとやれた部分があった。特に前半。少しバタついてしまったので、次へ向けて、しっかり修正していく。
【濃野 公人】
自分自身、Jリーグデビュー戦ということで、もう少し雰囲気に飲まれるのかなと思っていたが、意外とスッとこの会場の雰囲気に馴染むことができた。いい意味で自分の中でイメージしていたものよりも違った1日だった。
監督からサイドからクロスを上げさせるなと言われていた。その要求に応えるために、相手との距離感をすごく意識してプレーをしていた。何本か入れられる場面もあったが、決定機を作られることはなかったので、そこは個人的には良かった部分だと思っている。