アカデミーレポート
高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会 決勝【鹿島ジュニアユース】
2023.12.28(木)
12月27日(水)に味の素フィールド西が丘で高円宮杯 JFA 第35回全日本U-15サッカー選手権大会 決勝が行われ、鹿島アントラーズジュニアユースが延長戦の末、大宮アルディージャU15を3-2で破り、21年ぶり2度目の優勝を果たしました。
決勝戦らしく、立ち上がりから張り詰めた雰囲気で推移する中、前半7分に鹿島ジュニアユースが先制に成功します。小笠原選手が精度の高い左CKを蹴り込むと、ニアサイドでの競り合いから相手のオウンゴールを誘発。重要な先制点を奪いました。
1-0とリードした鹿島ジュニアユースは大宮U15にボールを持たれる時間が続き、17分に失点。CKの競り合いから押し込まれ、1-1の同点とされました。その後もGKとの1対1の場面を作られるなどピンチを迎えましたが、瀬出井選手が果敢な飛び出しでブロックし、こぼれ球も米川選手がカバー。集中した守備で逆転を許しません。結局、前半40分は1-1で終了しました。
前半と同じ11人で臨んだ後半、またも立ち上がりにスコアが動きます。42分、右サイドを駆け上がった林選手に中盤から小枝選手がパスを通すと、さらに前方の平島選手へ展開。平島選手は右サイドからペナルティーエリア内に走り込み、鋭い切り返しから左足を振り抜きます。強烈なシュートがゴールネットを揺らし、鹿島ジュニアユースが2-1と勝ち越しに成功しました。
その後も鹿島ジュニアユースが攻勢を強めます。53分には林選手がゴール前にクロスを上げ、走り込んだ髙木がヘディングシュート。決定機となりましたが相手GKにブロックされ、こぼれ球に反応した滝澤選手のシュートも相手DFに阻まれました。
すると56分、ペナルティーエリア内での混戦から突破を許し、失点。スコアは2-2と、再び振り出しに戻りました。後半終了間際には嫌な位置でFKを取られましたが、枠を捉えた相手のシュートを瀬出井選手が横っ飛びで弾き出し、ゴールを死守。互いに譲ることなく2-2で後半を終え、延長戦へ突入しました。
10分ハーフの延長戦、鹿島ジュニアユースは積極的に攻め込みます。延長前半7分、小笠原選手の左CKは相手にクリアされましたが、セカンドボールに反応した平島選手がペナルティーエリア手前から右足を一閃。強烈なボレーシュートがゴールに突き刺さり、3-2とリードを奪いました。
ここまで2度追い付かれている鹿島ジュニアユースでしたが、3度目のリードはしっかりと守り切ってみせました。追加点こそ挙げられなかったものの、その後も勢いを落とすことなくゴールに迫り続ける姿勢を見せ、ついに待望のホイッスル。3-2で大宮U15を破り、全国制覇を成し遂げました。
鹿島ジュニアユースの優勝は2002年以来、21年ぶり2度目の快挙です。選手、スタッフ、保護者の皆さん、おめでとうございます!たくさんのご声援、ありがとうございました!
■監督・決勝に出場した選手(3年生)のコメント
【篠原 義貴監督】
大宮アルディージャU15がとても良いチームであることはわかっていました。「タフなゲームになればいいな」と思いながら試合に入りました。良いところも悪いところもありましたが、選手たちが精いっぱい自分たちでプレーを選択して、力を発揮してくれたので、そこが一番うれしかったです。
夏のクラブユース選手権準決勝でFC多摩に負けた後、試合の展開に応じてプレーすることもトレーニングからよくできていました。試合は80分、もしくは今日のように延長戦になれば100分で決まりますから、1点取れたからどうとか、そういうことではなく、「しっかりと感情のコントロールをしながら最後にゲームをクローズさせればいいんだよ」ということを選手たちに話していたので、彼らは自信を持って戦ってくれたと思います。
【GK 16 瀬出井 柚希】
今日はゴールを決めて、決められての繰り返しになり、ラストに平島選手が決めてくれました。最後の延長後半はみんなで「気合いで守ろう」となって、勝つことができました。夏のクラブユース選手権では3位で終わってしまいましたが、この冬の高円宮杯では優勝で終わることができたので、とてもうれしかったです。
【DF 2 林 勘太】
正直、自分はあまり調子が良くなかったですが、仲間が助けてくれて、勝利につなげることができてよかったです。夏は準決勝で負けてしまい、そのリベンジを果たすために9月からずっとトレーニングを重ねてきました。チーム一丸となって優勝することができてよかったです。親、家族が試合を見に来てくれていたので、感謝の気持ちをしっかりと伝えたいです。
【DF 3 米川 彪音】
今日、ここに来るまでに「自分たちの紅白戦を全国大会の決勝よりも熱い試合にしよう」とやってきました。それがこの試合で体現できて、本当にうれしいです。優勝という結果は最高です!
【MF 5 大貫 琉偉】
自分自身、今日はこの大会で一番調子が良くなかったのですが、調子が悪いなりにできること、自分の得意とする守備面で自分が中心となろうと考えていました。まだ優勝した実感はないのですが、うれしい気持ちはあります。みんなと戦う最後の公式戦なので、優勝できてすごくうれしいです。ずっと支え続けてくれている家族と兄に優勝できたことを伝えたいです。兄を見て自分もサッカーを続けてきたので。友達や学校の先生、このアントラーズに関わるすべての人に優勝を伝えたいと思います。
【MF 6 小枝 源馬】
クラブユース選手権でベスト4で負けてしまって、悔しい思いをバネにしてきました。高円宮杯では「優勝する」とチームで目標を掲げていたので、優勝できてとてもうれしいです。ずっと一緒にボランチを組んできた大貫選手と、今日は勝利を分かち合いたいです。家族や、携わってくれているアントラーズのスタッフ、アントラーズファミリー全員にこの優勝を届けたいです。
【MF 10 平島 大悟】
苦しい展開になりましたが、タイトルを獲ることができてよかったです。鹿島アントラーズは必ずタイトルを獲らなければいけないチームなので、トップチームがなかなかタイトルを獲れない中、アカデミーの自分たちが一つタイトルを獲れてよかったと思っています。3年生を中心に、誰ひとりとしてサボることなく、全員が「チームのために戦う」という意識をすごく強く持っているチームです。みんなには感謝の思いしかありません。3年生には「ずっと一緒に戦ってきてくれてありがとう」という気持ちですし、1、2年生には来年、必ず連覇してほしいです。
【MF 11 大川 寛翔】
同点の状況で、監督から「点を取れ」と言われて試合に入りました。結果的に僕は得点は取れませんでしたが、(3点目の場面のCKにつながる)FKをもらい、そこから平島選手が点を決めてくれたのでうれしかったです。優勝はめちゃくちゃうれしいです。
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決勝戦らしく、立ち上がりから張り詰めた雰囲気で推移する中、前半7分に鹿島ジュニアユースが先制に成功します。小笠原選手が精度の高い左CKを蹴り込むと、ニアサイドでの競り合いから相手のオウンゴールを誘発。重要な先制点を奪いました。
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1-0とリードした鹿島ジュニアユースは大宮U15にボールを持たれる時間が続き、17分に失点。CKの競り合いから押し込まれ、1-1の同点とされました。その後もGKとの1対1の場面を作られるなどピンチを迎えましたが、瀬出井選手が果敢な飛び出しでブロックし、こぼれ球も米川選手がカバー。集中した守備で逆転を許しません。結局、前半40分は1-1で終了しました。
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前半と同じ11人で臨んだ後半、またも立ち上がりにスコアが動きます。42分、右サイドを駆け上がった林選手に中盤から小枝選手がパスを通すと、さらに前方の平島選手へ展開。平島選手は右サイドからペナルティーエリア内に走り込み、鋭い切り返しから左足を振り抜きます。強烈なシュートがゴールネットを揺らし、鹿島ジュニアユースが2-1と勝ち越しに成功しました。
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その後も鹿島ジュニアユースが攻勢を強めます。53分には林選手がゴール前にクロスを上げ、走り込んだ髙木がヘディングシュート。決定機となりましたが相手GKにブロックされ、こぼれ球に反応した滝澤選手のシュートも相手DFに阻まれました。
すると56分、ペナルティーエリア内での混戦から突破を許し、失点。スコアは2-2と、再び振り出しに戻りました。後半終了間際には嫌な位置でFKを取られましたが、枠を捉えた相手のシュートを瀬出井選手が横っ飛びで弾き出し、ゴールを死守。互いに譲ることなく2-2で後半を終え、延長戦へ突入しました。
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10分ハーフの延長戦、鹿島ジュニアユースは積極的に攻め込みます。延長前半7分、小笠原選手の左CKは相手にクリアされましたが、セカンドボールに反応した平島選手がペナルティーエリア手前から右足を一閃。強烈なボレーシュートがゴールに突き刺さり、3-2とリードを奪いました。
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ここまで2度追い付かれている鹿島ジュニアユースでしたが、3度目のリードはしっかりと守り切ってみせました。追加点こそ挙げられなかったものの、その後も勢いを落とすことなくゴールに迫り続ける姿勢を見せ、ついに待望のホイッスル。3-2で大宮U15を破り、全国制覇を成し遂げました。
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鹿島ジュニアユースの優勝は2002年以来、21年ぶり2度目の快挙です。選手、スタッフ、保護者の皆さん、おめでとうございます!たくさんのご声援、ありがとうございました!
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■監督・決勝に出場した選手(3年生)のコメント
【篠原 義貴監督】
大宮アルディージャU15がとても良いチームであることはわかっていました。「タフなゲームになればいいな」と思いながら試合に入りました。良いところも悪いところもありましたが、選手たちが精いっぱい自分たちでプレーを選択して、力を発揮してくれたので、そこが一番うれしかったです。
夏のクラブユース選手権準決勝でFC多摩に負けた後、試合の展開に応じてプレーすることもトレーニングからよくできていました。試合は80分、もしくは今日のように延長戦になれば100分で決まりますから、1点取れたからどうとか、そういうことではなく、「しっかりと感情のコントロールをしながら最後にゲームをクローズさせればいいんだよ」ということを選手たちに話していたので、彼らは自信を持って戦ってくれたと思います。
【GK 16 瀬出井 柚希】
今日はゴールを決めて、決められての繰り返しになり、ラストに平島選手が決めてくれました。最後の延長後半はみんなで「気合いで守ろう」となって、勝つことができました。夏のクラブユース選手権では3位で終わってしまいましたが、この冬の高円宮杯では優勝で終わることができたので、とてもうれしかったです。
【DF 2 林 勘太】
正直、自分はあまり調子が良くなかったですが、仲間が助けてくれて、勝利につなげることができてよかったです。夏は準決勝で負けてしまい、そのリベンジを果たすために9月からずっとトレーニングを重ねてきました。チーム一丸となって優勝することができてよかったです。親、家族が試合を見に来てくれていたので、感謝の気持ちをしっかりと伝えたいです。
【DF 3 米川 彪音】
今日、ここに来るまでに「自分たちの紅白戦を全国大会の決勝よりも熱い試合にしよう」とやってきました。それがこの試合で体現できて、本当にうれしいです。優勝という結果は最高です!
【MF 5 大貫 琉偉】
自分自身、今日はこの大会で一番調子が良くなかったのですが、調子が悪いなりにできること、自分の得意とする守備面で自分が中心となろうと考えていました。まだ優勝した実感はないのですが、うれしい気持ちはあります。みんなと戦う最後の公式戦なので、優勝できてすごくうれしいです。ずっと支え続けてくれている家族と兄に優勝できたことを伝えたいです。兄を見て自分もサッカーを続けてきたので。友達や学校の先生、このアントラーズに関わるすべての人に優勝を伝えたいと思います。
【MF 6 小枝 源馬】
クラブユース選手権でベスト4で負けてしまって、悔しい思いをバネにしてきました。高円宮杯では「優勝する」とチームで目標を掲げていたので、優勝できてとてもうれしいです。ずっと一緒にボランチを組んできた大貫選手と、今日は勝利を分かち合いたいです。家族や、携わってくれているアントラーズのスタッフ、アントラーズファミリー全員にこの優勝を届けたいです。
【MF 10 平島 大悟】
苦しい展開になりましたが、タイトルを獲ることができてよかったです。鹿島アントラーズは必ずタイトルを獲らなければいけないチームなので、トップチームがなかなかタイトルを獲れない中、アカデミーの自分たちが一つタイトルを獲れてよかったと思っています。3年生を中心に、誰ひとりとしてサボることなく、全員が「チームのために戦う」という意識をすごく強く持っているチームです。みんなには感謝の思いしかありません。3年生には「ずっと一緒に戦ってきてくれてありがとう」という気持ちですし、1、2年生には来年、必ず連覇してほしいです。
【MF 11 大川 寛翔】
同点の状況で、監督から「点を取れ」と言われて試合に入りました。結果的に僕は得点は取れませんでしたが、(3点目の場面のCKにつながる)FKをもらい、そこから平島選手が点を決めてくれたのでうれしかったです。優勝はめちゃくちゃうれしいです。