アカデミーレポート
ジュニアユース ブラジル遠征 Supported by mercari
2025.09.20(土)
8月26日(火)から9月7日(日)まで、ジュニアユース3校がブラジル遠征を行いました。
ブラジル遠征は毎年、ジュニアユースの中学3年生を中心とする選手たちが参加しています。
ジーコクラブアドバイザーが主催する、ブラジル国内でもU-15世代最大の大会である「第25回日伯友好カップ」に参加し、ブラジル国内の強豪クラブと対戦するとともに、サッカーを通じた異文化交流を行っています。
遠征初日、全参加選手が集合し、鈴木修人アカデミーマネージャーから今回の遠征の意味や大切にしたいことについて話がありました。行動ルールや体調管理の大切さも再確認し、遠征へ出発しました。
成田よりトランジットを含めて約26時間の移動を経て、無事にリオデジャネイロに到着しました。
到着後はホテルへ移動し、ブラジル遠征をサポートしてくださるスタッフの紹介や遠征中の注意点に関する説明を受け、翌日からのブラジルでのトレーニングに備えます。
トレーニング初日の朝は、朝食後に近くのビーチまで散歩しました。
午後は3チームでのトレーニング後に、フラメンゴUー14とトレーニングマッチを行いました。長時間移動の影響を受けている選手が多く、海外遠征の難しさを実感させられましたが、トレーニングマッチを通じてブラジルのサッカーに対する姿勢を体感し、海外遠征でのコンディションの作り方を学ぶことができました。
「日伯友好カップ」前日は、Zico Football Centerで練習を行いました。紅白戦を行い、お互いに負けたくない気持ちが出たプレーも多く、大会に向けていい準備ができました。
8月31日(日)より「第25回日伯友好カップ」が開幕しました。8月31日(日)から9月2日(火)まで行われたグループリーグでは、アントラーズジュニアユースは3つのチームがそれぞれの組でブラジルの強豪クラブの育成組織と戦いました。
参加チーム
・グループA:CRフラメンゴ、クルゼイロEC、クイアバEC、鹿島アントラーズノルテジュニアユース
・グループB:CRヴァスコ・ダ・ガマ、グレミオFBPA、ECヴィトーリア、鹿島アントラーズつくばジュニアユース
・グループC:フルミネンセFC、アトレティコ・ミネイロ、バングー、鹿島アントラーズジュニアユース
・グループD:ボタフォゴFR、サントスFC、コリチーバFC、U-15Jリーグ選抜
グループリーグ 結果
グループA:ノルテジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs クイアバ 1-3(得点者:茂呂)
第2節 9月1日(月)vs フラメンゴ 0-6
第3節 9月2日(火)vs クルゼイロ 0-1
グループB:つくばジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs グレミオ 1-3(得点者:高橋)
第2節 9月1日(月)vs ヴィトーリア 2-3(得点者:高橋、草野)
第3節 9月2日(火)vs CRヴァスコ・ダ・ガマ 0-7
グループC:鹿島ジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs フルミネンセ 1-1(得点者:槐)
第2節 9月1日(月)vs アトレティコ・ミネイロ 5-5(得点者:柿沼、土井×3、中村)
第3節 9月2日(火)vs バングー 2-2(得点者:柿沼、土井)
ブラジルの強豪との戦いで、どのチームもはじめはグラウンドコンディションや体格差に圧倒される場面も見られましたが、徐々に順応し、自分たちらしいプレーを表現できる場面もありました。
ただし、フィジカルや突出した個の存在から、まだ世界との差があることを実感させられました。選手たちは最後まで気持ちを切らさずにプレーしていましたが、一瞬の隙、一つのミスをブラジルの選手たちは見逃さず、確実に点を取ってくることを学んだのではないでしょうか。
グループリーグは3日間連続で試合が行われる日程で、選手たちの疲労も蓄積する中、3チームそれぞれが異なるスケジュールで動く、せわしない状況でした。それでも、各チームで仲間をリードし、準備や声かけを積極的に行う選手の姿が見られ、成長を感じられました。
3チームともグループリーグで敗退となりましたが、世界の基準を知った選手たちは、敗退の悔しさを日本に帰ってからも忘れずに今後の活動に活かしてくれることでしょう。
なお、「日伯友好カップ」の決勝戦は、CRフラメンゴとCRヴァスコ・ダ・ガマの顔合わせに。両チームの高い技術と強度あるプレーが随所に見られた一戦となりました。ジュニアユース3校の選手たちも観戦し、自身が今大会で対戦した選手のプレーを確認しながら、互いに意見交換を行うなど真剣な眼差しをピッチに送っていました。
試合は拮抗した展開の末、PK戦にもつれ込み、フラメンゴが優勝を飾りました。選手たちは大会を締めくくるにふさわしいハイレベルな試合から多くを学んでいました。
決勝戦の表彰式終了後には、アントラーズ3校による閉校式が実施されました。式典にはジーコCAも出席し、全体に向けて激励の言葉を送ってくれました。さらに、選手一人ひとりがジーコCAとの記念写真に納まるなど、大きな励みとなりました。選手たちはその経験を胸に、帰国後のさらなる成長を誓いました。
また、大会参戦の合間には、マラカナンスタジアムで本場ブラジルのサッカーを観戦する機会もありました。8月30日(土)に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第22節 フラメンゴ vs グレミオを観戦。選手たちは世界最大規模のスタジアムに圧倒され、白熱した試合に興奮していました。
9月4日(木)にはマラカナンスタジアムで行われたFIFAワールドカップ2026南米予選 ブラジル代表 vs チリ代表を観戦しました。世界トップレベルのプレーを間近で見て、選手たちはウォーミングアップから大興奮でした。
試合観戦だけでなく、ブラジルの文化に触れる目的として、リオデジャネイロ市街の観光も行いました。リオデジャネイロにある標高約710mの丘「コルコバード(Corcovado)」では、テレビで見たことのあるキリスト像の前で選手たちはうれしそうに写真を撮ったり眺めたりしていました。
南米最大級のショッピングモールでは、家族や友人へのお土産を探す時間も楽しみました。
ブラジルでの全行程を終えた選手たちは、リオデジャネイロ国際空港にバスで移動し、日本への帰路につきました。空港では現地でお世話になった方々へ感謝を伝え、別れを惜しみました。
合計約25時間の長いフライトを経て成田空港に到着し、遠征は終了となりました。
約2週間におよぶ遠征で、選手たちは同年代のブラジル選手と戦い、最高峰の試合を観戦し、世界基準を体感するかけがえのない経験を積むことができました。「日伯友好カップ」で味わった悔しさも手ごたえも今後の活動の糧にして、9月以降の活動に臨みます。
ブラジル遠征は毎年、ジュニアユースの中学3年生を中心とする選手たちが参加しています。
ジーコクラブアドバイザーが主催する、ブラジル国内でもU-15世代最大の大会である「第25回日伯友好カップ」に参加し、ブラジル国内の強豪クラブと対戦するとともに、サッカーを通じた異文化交流を行っています。

遠征初日、全参加選手が集合し、鈴木修人アカデミーマネージャーから今回の遠征の意味や大切にしたいことについて話がありました。行動ルールや体調管理の大切さも再確認し、遠征へ出発しました。

成田よりトランジットを含めて約26時間の移動を経て、無事にリオデジャネイロに到着しました。
到着後はホテルへ移動し、ブラジル遠征をサポートしてくださるスタッフの紹介や遠征中の注意点に関する説明を受け、翌日からのブラジルでのトレーニングに備えます。



トレーニング初日の朝は、朝食後に近くのビーチまで散歩しました。

午後は3チームでのトレーニング後に、フラメンゴUー14とトレーニングマッチを行いました。長時間移動の影響を受けている選手が多く、海外遠征の難しさを実感させられましたが、トレーニングマッチを通じてブラジルのサッカーに対する姿勢を体感し、海外遠征でのコンディションの作り方を学ぶことができました。


「日伯友好カップ」前日は、Zico Football Centerで練習を行いました。紅白戦を行い、お互いに負けたくない気持ちが出たプレーも多く、大会に向けていい準備ができました。

8月31日(日)より「第25回日伯友好カップ」が開幕しました。8月31日(日)から9月2日(火)まで行われたグループリーグでは、アントラーズジュニアユースは3つのチームがそれぞれの組でブラジルの強豪クラブの育成組織と戦いました。
参加チーム
・グループA:CRフラメンゴ、クルゼイロEC、クイアバEC、鹿島アントラーズノルテジュニアユース
・グループB:CRヴァスコ・ダ・ガマ、グレミオFBPA、ECヴィトーリア、鹿島アントラーズつくばジュニアユース
・グループC:フルミネンセFC、アトレティコ・ミネイロ、バングー、鹿島アントラーズジュニアユース
・グループD:ボタフォゴFR、サントスFC、コリチーバFC、U-15Jリーグ選抜
グループリーグ 結果
グループA:ノルテジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs クイアバ 1-3(得点者:茂呂)
第2節 9月1日(月)vs フラメンゴ 0-6
第3節 9月2日(火)vs クルゼイロ 0-1

グループB:つくばジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs グレミオ 1-3(得点者:高橋)
第2節 9月1日(月)vs ヴィトーリア 2-3(得点者:高橋、草野)
第3節 9月2日(火)vs CRヴァスコ・ダ・ガマ 0-7

グループC:鹿島ジュニアユース
第1節 8月31日(日)vs フルミネンセ 1-1(得点者:槐)
第2節 9月1日(月)vs アトレティコ・ミネイロ 5-5(得点者:柿沼、土井×3、中村)
第3節 9月2日(火)vs バングー 2-2(得点者:柿沼、土井)

ブラジルの強豪との戦いで、どのチームもはじめはグラウンドコンディションや体格差に圧倒される場面も見られましたが、徐々に順応し、自分たちらしいプレーを表現できる場面もありました。
ただし、フィジカルや突出した個の存在から、まだ世界との差があることを実感させられました。選手たちは最後まで気持ちを切らさずにプレーしていましたが、一瞬の隙、一つのミスをブラジルの選手たちは見逃さず、確実に点を取ってくることを学んだのではないでしょうか。
グループリーグは3日間連続で試合が行われる日程で、選手たちの疲労も蓄積する中、3チームそれぞれが異なるスケジュールで動く、せわしない状況でした。それでも、各チームで仲間をリードし、準備や声かけを積極的に行う選手の姿が見られ、成長を感じられました。
3チームともグループリーグで敗退となりましたが、世界の基準を知った選手たちは、敗退の悔しさを日本に帰ってからも忘れずに今後の活動に活かしてくれることでしょう。
なお、「日伯友好カップ」の決勝戦は、CRフラメンゴとCRヴァスコ・ダ・ガマの顔合わせに。両チームの高い技術と強度あるプレーが随所に見られた一戦となりました。ジュニアユース3校の選手たちも観戦し、自身が今大会で対戦した選手のプレーを確認しながら、互いに意見交換を行うなど真剣な眼差しをピッチに送っていました。
試合は拮抗した展開の末、PK戦にもつれ込み、フラメンゴが優勝を飾りました。選手たちは大会を締めくくるにふさわしいハイレベルな試合から多くを学んでいました。

決勝戦の表彰式終了後には、アントラーズ3校による閉校式が実施されました。式典にはジーコCAも出席し、全体に向けて激励の言葉を送ってくれました。さらに、選手一人ひとりがジーコCAとの記念写真に納まるなど、大きな励みとなりました。選手たちはその経験を胸に、帰国後のさらなる成長を誓いました。


また、大会参戦の合間には、マラカナンスタジアムで本場ブラジルのサッカーを観戦する機会もありました。8月30日(土)に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第22節 フラメンゴ vs グレミオを観戦。選手たちは世界最大規模のスタジアムに圧倒され、白熱した試合に興奮していました。


9月4日(木)にはマラカナンスタジアムで行われたFIFAワールドカップ2026南米予選 ブラジル代表 vs チリ代表を観戦しました。世界トップレベルのプレーを間近で見て、選手たちはウォーミングアップから大興奮でした。
試合観戦だけでなく、ブラジルの文化に触れる目的として、リオデジャネイロ市街の観光も行いました。リオデジャネイロにある標高約710mの丘「コルコバード(Corcovado)」では、テレビで見たことのあるキリスト像の前で選手たちはうれしそうに写真を撮ったり眺めたりしていました。


南米最大級のショッピングモールでは、家族や友人へのお土産を探す時間も楽しみました。


ブラジルでの全行程を終えた選手たちは、リオデジャネイロ国際空港にバスで移動し、日本への帰路につきました。空港では現地でお世話になった方々へ感謝を伝え、別れを惜しみました。

合計約25時間の長いフライトを経て成田空港に到着し、遠征は終了となりました。
約2週間におよぶ遠征で、選手たちは同年代のブラジル選手と戦い、最高峰の試合を観戦し、世界基準を体感するかけがえのない経験を積むことができました。「日伯友好カップ」で味わった悔しさも手ごたえも今後の活動の糧にして、9月以降の活動に臨みます。