PRE-MATCH VOICE
柏戦へ向けて 植田 直通
——久しぶりの代表活動はどうだった?
色々、刺激を受けた活動期間だった。チームとして結果を残すことができたので、そこは良かったと思います。
——対戦は実現しなかったが、テヒョン選手もいる韓国代表との試合はどのように感じた?
アントラーズから代表が出ることはいいことだと思う。アントラーズには若くていい選手がたくさんいる。そういった選手たちがもっと絡んでいくこと。それがチームをもっと良くしていくことにつながっていく。アントラーズを背負っている選手が代表で戦えるようになっていくといいと思う。国際舞台でチームメートと戦えるということもなかなかないこと。そういう舞台でテヒョンと会えたことも嬉しかった。一緒にプレーする機会はなかったが、こういう機会を増やしていきたいと思います。
——チームは天皇杯で勝利して、いいきっかけをつかんだ。試合を見てどう感じた?
難しい試合だったと思うが、勝ち切って帰ってきたことはすごくいいこと。リーグ戦で最近結果が出ていなくて、次は首位の柏と対戦する。自分たちが首位から遠ざかるのを防ぐとともに、優勝するという気持ちを見せなければいけない。
優勝争いをしているチームに対しても勝利していくことが必要。長崎に勝った勢いを持って戦いたいと思います。
——柏の印象は?
すごくいいチーム。前半戦は序盤で戦ったので、またその時と状況も違うと思う。お互いがあの試合からどれだけ成長したかを見せる試合になると思う。多くのサポーターもスタジアムに来てくれる。ホームの力も借りながら戦っていきたいと思います。
——ボールを保持するチームに対して、いかに焦れずに戦っていくかが重要になる。そこはどのように考えている?
どの相手とやっても同じ。この夏を乗り切るためには、ボールを持っていないときにプレスをかけに行くのか行かないのかを見極める必要がある。行くときのパワーの使い方、行かないときのパワーの使い方、そこは大事になると思う。行くと決めたときには一体感を持っていかなければいけない。柏もスタイルのあるチームなので、ボールを持たせるところは持たせて、行くときにはしっかりと奪い切る。そういうところをはっきりとさせていきたいと思います。
——柏戦は、「720たぎる!男祭り」が開催される。そこへの思いは?
刃牙が好きといっているなかで、コラボレーションもしてもらって、非常にうれしく思っている。男祭りと掲げた試合で、首位の相手と戦えるのは個人的にうれしい。何が何でも負けられない試合。しっかりと全員が男を見せて勝ちたいと思います。
——東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会を経験したことによって、来年のワールドカップへの意欲は高まった?
そこまで欲はない。もちろん、ワールドカップに出たいという思いはある。ただ、僕はアントラーズで何ができるかだと思っている。アントラーズを優勝に導いて、結果を出したからこそ、選ばれていくものだと思っている。
今は、このチームで結果を出したいという欲のほうが強い。それができれば、おのずとついてくるものだと思う。今の環境で結果を出し続けることが大事だと思っています。アントラーズでしっかりと戦っていきたいと思います。
——今回の代表活動を経て、チームにもたらしていきたいことは?
代表は代表でのやり方があって、全員がJリーグを代表している選手だと思うし、チームの中心の選手たちが集まっていた。そういう選手たちから向上心やギラギラした気持ちを感じ取ることができたし、自分のなかにもそういう気持ちがまだあるんだという気づきもあった。個人的にはいい刺激を受けたと思っています。
——柏にも代表に選ばれていた選手がいる。代表に選ばれていた選手たちがチームに戻って活躍していくことでさらにJリーグが盛り上がっていくと思う。そこはどのように考えている?
今回の大会はテレビでも放送されていて、Jリーグを代表する選手たちで優勝することができた。それがきっかけでJリーグを見てくれる方がいるかもしれない。Jリーグを盛り上げることによって、日本のチーム力が上がっていくと思う。
Jリーグには若くていい選手がたくさんいる。頑張っている選手たちを見てもらえるきっかけにもなると思う。しっかりとJリーグを盛り上げていくことが大事。そういう方を増やしていくのも自分たちの仕事。そういうきっかけになればいいと考えています。
——「チームの底上げは上の選手が引っ張っていくことが大事」だと鬼木監督が話していた。植田選手はどのように考えている?
僕も同じ考えです。若い選手の突き上げを期待するというよりも年齢が上の選手が突き抜けていくほうがいいと思っている。それで若い選手たちについてきてもらう。それが底上げになっていく。それはずっと思っている。
上の選手たちが成長することをやめてしまうのは、チームとしてダメだと思う。トレーニングに取り組む姿勢だったり、個人の能力を上げることにフォーカスして取り組んでいくこと。そういう姿勢を見せていくことも大事になる。年齢が上の選手たちが引き上げていくことが重要になってくると思っています。
——代表には垣田選手もいたが、コミュニケーションは?
特にない。また週末にという話をしたぐらい。試合になれば敵同士。リスペクトを持ちつつ、しっかりと自分の仕事を全うしたいと思います。