2020明治安田生命J1リーグ 第5節

2020年07月18日(土)  18:03 Kick Off

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鹿島アントラーズ

  • 4' 上田 綺世
  • 58' 上田 綺世
  • 67' エヴェラウド
  • 82' 白崎 凌兵

試合終了

4-2

1前半1
3後半1

横浜F・マリノス

  • 12' マルコス ジュニオール
  • 70' マルコス ジュニオール

試合経過

上田 綺世 ゴール 4'
12' ゴール マルコス ジュニオール
46' 交代 エジガル ジュニオ → 遠藤 渓太
46' 交代 チアゴ マルチンス → 伊藤 槙人
51' 交代 エリキ → オナイウ 阿道
三竿 健斗 → 永木 亮太 交代 53'
上田 綺世 ゴール 58'
エヴェラウド ゴール 67'
69' 交代 扇原 貴宏 → 天野 純
70' ゴール マルコス ジュニオール
ファン アラーノ → 土居 聖真 交代 71'
遠藤 康 → 白崎 凌兵 交代 71'
上田 綺世 → 伊藤 翔 交代 80'
エヴェラウド → 和泉 竜司 交代 80'
80' 交代 マルコス ジュニオール → 水沼 宏太
白崎 凌兵 ゴール 82'
怒涛の4ゴール!待望の今季初勝利!

▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼





明治安田生命J1リーグ第5節、カシマスタジアムで横浜F・マリノスと対戦した。前半4分に上田のゴールで幸先よく先制したアントラーズだが、その8分後に同点ゴールを決められてしまう。それでも、58分に上田が2ゴール目を決めて勝ち越しに成功すると、67分にはエヴェラウドが追加点を決める。70分、マルコス ジュニオールに2点目を決められ、1点差に迫られるも、82分に白崎が追加点を決めて、4-2で勝利した。

6日前、アントラーズはアウェイの埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦した。立ち上がりから両チームともに守備意識が高く、決定機の少ない展開となったが、試合が動いたのはセットプレーからだった。52分、フリーキックからエヴェルトンに流し込まれ、浦和に先制を許す。その後、アントラーズは猛攻を仕掛けたが、最後まで同点に追いつくことはできず、0-1のまま試合を終えた。

試合後、指揮官は「あれだけ多くのチャンスをつくりながら決めきることができなかった」と、決定力不足を悔やんだ。それでも、今季公式戦無敗と好調の浦和相手に試合を支配し、決定機は数多くつくった。チームがみせた確かな成長の証といえる。「チャンスを作ることは非常に重要なことであり、特に後半は自分たちがやろうとしているサッカーを表現することができていた」と指揮官はポジティブに語った。

試合翌日に1日のオフを挟み、火曜日から再び横浜FM戦に向けた準備を進めていった。「選手たちは自信をもって戦っているし、トレーニングから(課題に)取り組み続けてくれている。下を向く必要はない」指揮官は変わらぬ自信を覗かせた。

そして、迎えた試合当日。約半年ぶりに聖地へファン・サポーターが集う。新型コロナウイルス感染症の対策に超厳戒態勢が敷かれる中ではあるが、フットボールのある日常が戻ってきた。

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キックオフ2時間前にスタメンが発表された。ゴールマウスはスンテが守る。最終ラインは右から広瀬、犬飼、町田、永戸が入り、ボランチは三竿とレオがコンビを組んだ。サイドハーフは右にアラーノ、左にエヴェラウド、前線は遠藤と上田が入った。ベンチには、曽ケ端、奈良、永木、土居、和泉、白崎、伊藤が座った。カシマスタジアムには薄い霧が立ち込めたため、オレンジボールが使用されることになった。

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18時03分、アントラーズのキックオフで試合が始まった。

前半立ち上がり、横浜FMにボールを支配される展開となったが、アントラーズはアグレッシブな守備からリズムを掴む。高いラインでコンパクトな陣形を保ち、前線から積極的に相手選手を捕まえに行った。

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すると開始早々4分、いきなり歓喜の瞬間が訪れた。三竿が激しいプレスでボールを奪うと、パスを受けたエヴェラウドが縦に突破して左足でクロスを送る。これにファーサイドで待つ上田がワントラップから右足を振り抜き、ゴールネットへ突き刺した。

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しかし、12分に守備を崩されてしまう。松原からボールを受けたエジガル ジュニオがペナルティエリア右へパスを出すと、ボール受けた仲川がグラウンダーのクロスを入れる。これを走り込んだマルコス ジュニオールにダイレクトで押し込まれてしまった。先制点からわずか8分後に試合を振り出しに戻された。

アントラーズは同点に追いつかれた後も、高い位置からのプレスを緩めず、アグレッシブな守備を続ける。中盤では三竿とレオのコンビが絶大な存在感を発揮し、相手のキーマンであるマルコス ジュニオールに自由を与えなかった。

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互いにゴール前まで攻め込むスリリングな展開が続く。時間の経過につれて、横浜FMに押し込まれていったが、選手達はスタジアムに駆け付けたサポーターからの拍手を受け、粘り強くアグレッシブな守備の姿勢を貫いた。

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すると前半終了間際、アントラーズに決定機が訪れる。高い位置でボールを奪うと、アラーノが上田へ決定的なラストパスを送る。GKと一対一となった上田は、ゴールに狙いすましてダイレクトシュートするも、惜しくも枠を捉えることができなかった。

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後半に入ると、試合の主導権はアントラーズが握る。最初のチャンスは50分、右サイドでアラーノが起点をつくりスルーパスを送ると、パスを受けた上田はドリブルで持ち運び、鋭いシュートを放った。しかし、これは相手GKに阻まれた。

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勝ち越し点を狙うアントラーズは、53分に選手交代を行う。三竿をベンチへ下げて、永木をピッチへ投入した。

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立て続けにチャンスをつくり、ゴールへの機運が高まっていた58分、ついにアントラーズがチャンスをものにする。レオがセンターサークル内から右サイドでフリーになった広瀬へ展開する。広瀬はダイレクトでゴール前へ絶妙なクロスを送り、上田が見事なワンタッチでゴールへと流し込んだ。2-1と勝ち越しに成功した。

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ここから試合は徐々にオープンな展開となる。目まぐるしく攻守が入れ替わり、互いにゴール前まで攻め入る場面が増えていった。

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すると、67分に再び歓喜の瞬間が訪れる。カウンターから中央で遠藤がタメをつくると、右でフリーのアラーノにパスを出す。アラーノがファーサイドから走り込んだエヴェラウドへラストパスを送り、これをエヴェラウドが冷静に押し込んだ。アントラーズがリードを2点差に広げる。

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しかし70分、アントラーズは失点を喫してしまう。コーナーキックのクイックリスタートからマルコス ジュニオールにコントロールシュートを決められ、一点差に迫られた。

点差を縮められたアントラーズは2人同時に選手交代を行う。71分、アラーノ、遠藤に代えて、土居、白崎を投入した。さらに80分にも、ゴールを決めた上田、エヴェラウドにかえて、伊藤、和泉をピッチへ送った。

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試合終盤に突入しても、アントラーズは前線からのプレスを緩めず、強度の高い守備を続ける。すると、この選択が功を奏す。82分、ハードプレスを続けていると、相手選手のパスミスを誘発。ボールが転がった先にいた白崎は、相手GKが高い位置にいたことを見逃さず、ダイレクトでループシュートを放つ。美しい放物線を描いてゴールネットを揺らした。アントラーズが再びリードを2点に広げた。

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サポーターの拍手に後押しされた選手たちは、このまま最後まで集中を切らさず戦い抜いた。そして、ついに歓喜のホイッスルが鳴った。4-2のスコアで試合終了を迎えた。

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苦しんで、苦しんで、掴んだ一勝は格別に嬉しい。だが、ゆっくりと喜びに浸る時間は残されていない。次は中3日でアウェイ湘南戦だ。気持ちを切り替え、また明日から湘南戦の勝利に向け、準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・上田、白崎が今季初ゴール
・エヴェラウドが加入後初ゴール
・レオがJリーグ通算200試合出場
・上田がLIXIL賞を受賞

スタッツ

鹿島アントラーズ 横浜F・マリノス
15 シュート 13
11 GK 8
1 CK 5
17 直接FK 13
4 間接FK 4
3 オフサイド 4
0 PK 0

試合データ

入場者数
3,090人
天候
雨、無風
気温 21.7℃ / 湿度 90.0%
ピッチ
全面良芝
主審
西村 雄一
副審
聳城 巧
赤阪 修
第4の審判員
森川 浩次