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2020年07月26日(日)

FREAKS Vol. 298(2020/7)より 〜すべてはファン・サポーターの 笑顔のために〜

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いよいよJリーグの再開が近づいてきた。今シーズン、新たな一歩を踏み出したアントラーズは、この先どのような戦いぶりを見せるのだろうか。チームを指揮するザーゴ監督に、中断期間に取り組んだことや、チーム作りの現状、リーグ再開の7月4日以降の展望について話を聞いた。そのなかで、「スタジアムでの再会が待ち遠しい」と語るファン・サポーターに向けてメッセージを送るとともに、より成長したチームの姿を披露することを誓った。

活動休止期間中は心が
ずっとウズウズしていた

──長かった活動休止期間を経て、いよいよ公式戦の再開が間近に迫ってきました。
「日本国内において、新型コロナウイルスの感染患者数が非常に増えたことで、政府の指示や関係者の判断により、Jリーグや各クラブは活動を中断しました。そのなかで、日本で暮らすすべての人々が、健康的な社会を取り戻すために協力し合い、一人ひとりが自粛に対して全力を尽くしていました。その姿はとてもすばらしいものがありましたね」

──ザーゴ監督の長いキャリアのなかでも、このような形でサッカーから離れることは特異なケースだったと思います。
「そうですね。日本で生活するすべての人にとって、自粛が必要不可欠であることは当然理解していました。ただその半面、やはりサッカーを行うことが我々の仕事なので、チームの活動休止期間中は心がずっとウズウズしていました。今は、一日でも早く試合に臨みたいという気持ちでいっぱいです」

──アントラーズは4月7日から活動を休止しました。それに際して選手たちにはどのようなメッセージを伝えたのでしょうか?
「中断期間に入るタイミングにあたっては、完全に休養するのではなく、自宅や運動のできるスペースを活用して、できるだけ体を動かし続けてほしいというリクエストを出しました。トレーニングを再開できる日が来たら、体に急激な負荷がかかることなくメニューをこなせるよう、心身ともに準備しておいてほしいと要求したのです」

──練習再開後、監督の目に選手たちのコンディションはどのように映りましたか?
「注意深く選手たちの動きをチェックしましたが、すべての選手が私のリクエストを忠実にこなしてくれていたとすぐにわかりましたね。一人ひとりがフィジカル的にいい状態で合流してくれましたし、そのおかげでチームとしてトレーニングの質や強度を高く保つことができています」

──チーム練習が行えない期間には、スタッフで映像を見ながら綿密なミーティングを行っていたそうですね。
「目的は二つありました。一つ目は、私自身が日本のサッカーやJリーグ各チームの特徴を把握することです。今後対戦することになるチームの映像を数多くチェックすることができましたし、コーチ陣からもさまざまな意見をもらうことができ、かなりの量の情報をインプットすることができました。二つ目は、チームコンセプトの確認です。中断前までにできていたこと、これからもっと改善しなければならないことなど、チームの戦い方における全体的なイメージをスタッフ全員で共有しました。いま一度チーム作りに取り組んでいくにあたり、選手たちに要求する内容やテーマをコーチ陣のなかで統一したのです。そのおかげで、活動再開後は非常にいいトレーニングをこなすことができており、監督である私も心から公式戦の再開が待ち遠しい思いです」

──選手たちともオンラインでのミーティングや分析映像を通して、イメージの共有を図っていました。
「目指すサッカーのモデルケースが大きく変わったうえ、今シーズンは選手の入れ替えも非常に多く、スタッフ陣の顔ぶれも変わりました。なおかつ、1月初旬の始動から宮崎キャンプまではイレギュラーな形で活動していたため、選手全員がそろってトレーニングを積む時間が短く、開幕当初は私の求めている戦い方や理想とするプレーがチーム全体に浸透していませんでした。そのような状況のなか、選手たちに身につけてほしいことを映像に落とし込んで可視化することにより、戦術に対する理解を深め、全員が共通認識を持った状態でトレーニングに臨みたいと考えたのです。選手たちの理解が進んでいることは一目瞭然でしたね。戦術的な動きが求められる場面での選手個々の意識がとても高まっていますし、それが積み重なってチーム全体のパフォーマンスも向上しています」

──選手へのアプローチの仕方を一つとっても、ザーゴ監督には規律を重んじ、綿密な準備を整える印象があります。
「私は日常生活においても規律を順守するタイプの人間であり、監督としてチームを率いる立場においては、なおさら重要視すべきことではないかと考えています。チーム全体が規律を守り、紳士的な言動をするのはとても重要なことですからね。そのためにも、日々ミーティングを開いて、チーム内のことやロッカールーム内のことで改善できる部分があれば積極的に議論し、よりよい姿を求めることに努めています」

──意識的に意思疎通を図っているんですね。
「特に今シーズンは、昨シーズンまでやっていたサッカーとは異なるスタイルを志向しているので、普通の努力ではなく、より高いレベルの努力が必要になってきます。そのためにも、選手とスタッフ全員の意思疎通が求められますし、そのベースになるのが規律です。チームとして規律を大切にし、新しいサッカーに関する情報を共有しながら、理解度と浸透度を深められるよう、引き続き準備を進めていくつもりです」

アントラーズの選手たちは
スーパープロフェッショナル

──活動を再開するうえで、選手一人ひとりがいい状態でグラウンドに集まってくれたことは、監督にとっても大きなポイントですね。
「もともと非常に高い意識と意欲を持って日々のトレーニングに取り組んでくれる選手たちでしたが、活動再開のタイミングで彼らを目にしたときは、『アントラーズの選手たちは〝スーパープロフェッショナル〟だ!』と思ったものです。特に気温が急激に上昇していくこの時期は、体力が消耗し、普段以上にケガのリスクが高まります。しかし、選手たちは万全の準備を整え、健全な状態で激しい競争を繰り広げています。彼らの姿勢を見て、監督として非常にうれしく思いますね」

──公式戦再開に向けては、どのようなアプローチでチームをもう一度作り上げていこうと考えたのでしょう?
「選手たちがコンディションを整え、さらに戦術面における理解を深めた状態で集合してくれたおかげで、早いタイミングから積み上げてきた部分をより高めていくこと、足りない部分や改善すべき部分に積極的に取り組んでいくことを目指しました。さらには、練習試合の有効活用ですね。チームとして個人として、実戦のなかで何ができて、何ができないのかという部分を確認し、特にできなかった部分についてはすぐに修正する。これを繰り返しながら、チームの完成度を上げていくプロセスを明確にしたのです。また選手たちには、トレーニング中の一つひとつのメニューに対し、どのような目的を持って取り組むべきかを常に説明していますので、練習中の意識やプレーのレベルが非常に高まっていますね。今後もこの雰囲気を継続させ、微調整を施しながらチームを作っていきます」

──現時点のチームの完成度については、どのように評価されていますか?
「今シーズンは、自分たちからアクションを起こし、相手を動かしながら試合の主導権を握るようなスタイルを目指しています。昨シーズンまでのリアクションを主体としたサッカーとは大きく異なりますので、練習メニューや映像分析を通じて多角的にアプローチしています。その過程で、私がチームの完成度を指して『100%に達した』と表現することは一生ないでしょう。満足することでチームの成長は止まってしまうし、プロのアスリートである以上、常に向上心を持ち、さらによくすること、より完璧を目指すことを追求しなければなりません。そういった意味で、『100%』という状態はないと思っています」

──常に満足せず向上心を持つことは、さらなる進化につながりますね。
「同様に、チームの完成度を『50%』や『80%』と数字で示すのは難しいですね。人間がプレーするスポーツである以上、今日の試合ではいい出来だったとしても、翌週の試合では調子を落とすケースも十分にあり得ますから。とはいえ、間もなく訪れるJリーグ再開のタイミングにおいては、シーズン開幕当初よりも連係面で成長した姿をファン・サポーターの皆さんにお見せできると思っています。選手たちの戦術理解や考え方もさまざまな部分で高まってきているので、チーム全体として新たな一面を示せるはずです」

サッカーの根本的な部分を
ピッチで表現していきたい

──アントラーズを支える多くのファン・サポーターが、Jリーグの再開を待ちわびていました。
「もちろん私も同じ気持ちでいました。公式戦の再開が確定したときには、ウイルスの猛威が落ち着いてきたという安堵感とともに、『いよいよだな』という高揚感がありました。スポーツイベントの開催が認められ、サッカーだけでなく野球やその他の競技も再開していくなかで、スポーツを通して日本の人々に少しでも多くの喜びや感動を与えることができればと改めて考えました」

──7月4日以降は、どのような展開をイメージしていらっしゃいますか?
「何よりも大切なのは、アントラーズのファン・サポーターの皆さんへできるだけ多くの喜びを届けること。そのためにも我々は一つひとつの試合で全力を尽くし、皆さんの期待に応えられるような結果を追い求めていきます。再開直後は無観客や入場制限があるなかでの開催となりますが、個人的にもそれは正しい判断だと思いますし、社会情勢を把握しながら、ファン・サポーターとともに日常の姿へと戻っていきたいと思います」

──これから高温多湿の時期を迎え、週に2試合が組まれるケースもあります。試合を進めていくうえでは、5人に増えた交代枠の使い方もカギを握りそうですね。
「気温と湿度の上昇、過密日程という条件のもと、間違いなく選手たちには普段以上の疲労が蓄積します。5人分の交代枠が使えるというのは、選手のコンディションを保つのに有効な手段ですし、監督という立場においても歓迎すべきルールです。もっとも、私にとっては監督として初めて迎える日本の夏になります。酷暑のなかで、試合スケジュールがタイトになっていったとき、選手たちがどのような反応を示すのかを的確に見極めたいと思っています。特に夏場の試合は徐々にテンポが落ちていくので、適切なタイミングで起用する選手を選択し、交代枠を最大限に活用しながら再び試合のテンポを上げていくようなイメージを持っています」

──選手構成という面において、現在のアントラーズはベテラン、中堅、若手がそれぞれの役割をこなしながら、とてもいいバランスを保っているように見えます。
「ベテラン、中堅、若手、それぞれの年代がうまく融合できれば、チームに非常に大きな相乗効果が生まれます。アントラーズには曽ケ端、山本、内田、遠藤のような選手がいますが、彼らはクラブの象徴でありながら、同時に若手の成長を促す重要な役割も担っています。試合に出場しながら若手に気を配るのはとても大変なことですが、彼らは、自分の立場をわきまえ、同時に他の選手のことを尊重しながらピッチ内外で振る舞ってくれます。私自身、これまで指揮を執ったチームでもそのような雰囲気作りを意識してやってきましたし、アントラーズでも同じように選手たちにアプローチしています」

──ザーゴ監督の手法がチームにいい雰囲気をもたらしているように見えます。
「スタッフ全員がブラジル人特有の明るさを生かして選手たちと交流しています。アントラーズには数多くのブラジル人たちが築き上げてきたすばらしい歴史があるので、それに恥じないように、むしろこれまで以上の成果をあげることを目指して、チーム作りに取り組んでいます。特にアントラーズというクラブにおいて、日本人とブラジル人はお互いの特徴を知り尽くしているので、いい雰囲気のなかで楽しく明るくサッカーをすることを大切にしています。やはりサッカーは明るく楽しくやらなければいけないスポーツですし、我々のスタイルとして、そういったサッカーの根本的な部分もピッチ上で表現していきたいと思っています」

──熱いファン・サポーターが、ザーゴ監督率いる新生アントラーズのリスタートを楽しみにしています。
「カシマスタジアムで皆さんと初めてお会いしたのは1月28日のメルボルン戦でした。イレギュラーなスタートを切り、準備期間が短かったとはいえ、残念な結果になってしまい、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです。7月4日以降の試合では、よりよい状態のアントラーズをお見せしますので、引き続き応援をよろしくお願いします。もっとも、ここからシーズンの最後まで、ずっと笑顔でいられればベストなのですが、難しいシーンに直面する時期もあると思っています。そういったときこそチームと皆さんが一体となり、難局を乗り越えていければと思っています。選手は努力しますし、我々スタッフも全力を尽くします。すべては皆さんの笑顔のために。どうかシーズンの最後まで声援を送り続けてもらえたらと思います」

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