第102回天皇杯3回戦、NACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャと対戦した。前半に仲間のゴールで先制に成功すると、後半に優磨が追加点を決める。そして、終盤に途中出場の上田がさらに追加点を決めて、3-0で勝利。ラウンド16への進出を決めた。
リーグ第17節、京都戦は苦戦を強いられたが、リーグ戦4試合ぶりの勝利を飾り、公式戦11試合ぶりのクリーンシートを達成した。チームとしての自信を深めて、次の中3日で臨む天皇杯3回戦への準備を進めた。
大宮戦の先発は、GKが沖、最終ラインは広瀬、三竿、ミンテ、溝口、中盤から前線は、舩橋、ピトゥカ、仲間、土居、優磨、エヴェラウドが入った。ベンチには、早川、林、安西、アラーノ、松村、中村、上田が座る。
試合前には、6月18日(土)に逝去された試合運営スタッフの2名に哀悼の意を示し、黙とうが行われた。また、この試合では選手およびスタッフが喪章を着用して試合に臨んだ。
高い強度で試合に入ったアントラーズは、開始早々から立て続けにチャンスをつくる。5分には仲間、7分には土居とエヴェラウドがゴール前で決定的なシュートを放った。得点には至らなかったが、積極的な姿勢で立ち上がりの主導権を掌握した。
すると、16分に試合が動く。溝口のスローインをエヴェラウドがうまくフリックし、土居にボールが渡る。土居が右サイドへ展開すると、広瀬は仲間へスルーパスを供給。仲間が後ろから来たボールをうまくダイレクトでシュートすると、ゴールネットを揺らした。仲間のゴールでアントラーズが先制に成功する。
得点後も、攻撃の勢いを落とすことなく、果敢にゴールを狙う。ボールポゼッションでも圧倒し、試合を優勢に進めた。
40分には左サイドから抜け出した土居がシュート。44分にはピトゥカのアーリークロスが相手選手に当たってゴールポストに直撃するなど、決定機をつくった。
しかし、前半はこのまま1-0で終了。素早い攻守の切り替えでピンチの芽は未然に防いだが、再三のチャンスをものにできず、1点差のままハーフタイムに突入した。
後半も立ち上がりから攻勢に試合を進めた。右サイドを起点に厚みのある攻撃を仕掛け、大宮に圧力をかけていく。
すると、52分に追加点が生まれた。左サイドから供給されたピトゥカのクロスは合わなかったが、右サイドで土居がこぼれ球を拾うと、そのまま精度の高いクロスを入る。これをファーサイドで優磨がダイレクトで合わせ、ゴールネットを揺らした。2-0とリードを広げることに成功する。
追加点が決まった後も、アントラーズのペースで試合が進む。66分には、仲間と優磨をベンチに下げ、アラーノと松村を投入した。
ただ、時間の経過とともに、大宮がボールを保持する時間が長くなった。そこで78分に土居と溝口をベンチに下げ、上田と安西を投入。さらに85分には、舩橋との交代で中村をピッチへ送った。
試合終盤は大宮に攻め込まれる場面が目立ったが、90分に追加点が生まれる。右サイドでボールを受けた松村がドリブルで中央へ進入。松村はエヴェラウドへパスし、エヴェラウドからペナルティエリア外左寄りの位置にいた上田へパスが渡った。ボールを受けた上田はトラップからシュートフェイントを入れて、もう一度持ち出し、右足を鋭く振り抜く。強烈なシュートは低い弾道でゴール左隅に突き刺さった。
上田のダメ押し点が決まり、このまま試合は終了。
3-0で快勝し、天皇杯ラウンド16への進出が決定した。
次もまた中3日。リーグ戦に戻り、アウェイで名古屋と対戦する。チーム一丸で準備を進め、勝利のみを目指して戦う。
【この試合のトピックス】
・仲間、優磨、上田が今大会初ゴール



・守備の集中力を切らさず、2点目を奪いにいこう。
・後半のスタートから力を出しきろう。
・相手のボールホルダーにしっかり寄せること。
・セカンドボールを拾った後に前へ出て行こう。
A.まず、選手たちには複数のポジションでプレーできるようになって欲しいと思っている。全てのポジションが連動して動いているので、お互いがどのような役割をしなければいけないのかを理解しなければいけない。ただ、一番の目的としては、今日の勝利だった。今日この結果がついてきたことを嬉しく思う。
Q.2試合連続での無失点勝利。タイトルを落としたあとの選手たちの変化は感じている?
A.2試合連続のクリーンシートは自信がつくと思う。苦しんでいた中で、このような形で勝利につなげることができたことは、彼らの自信へとつながる。選手個々の評価としては、良い出来だったと思う。ただ、長い期間の中で選手たちを評価していきたい。
Q.天皇杯という大会の難しさを感じる?
A.カテゴリーが違うチーム同士との対戦の時は相手はモチベーション高く挑んでくる。リーグ戦以上のモチベーションで戦ってくる。もちろん、難しさを感じている。
選手たちが良く戦ってくれたと思っている。ただ、先制されてはいけない中で、立ち上がりのピンチは防ぐことができたが、その後失点してしまった。0-1でいけば可能性はあったと思うが、その後も失点してしまった。その部分はリーグ戦においても同じことが言える。選手にはもっと意識を高めていかなければいけないと伝えた。
今日は試合から離れていた選手たちも非常に勇気を持ってプレーしてくれた。今日試合に出なかった選手にとっても刺激になる。次に繋げていけるようにまた準備していきたい。
しっかり自分のパフォーマンスを発揮したい。大宮は数年前までJ1にいたチームだし、J1で実績を残した選手もたくさんいる。個人のクオリティは高いので、警戒して試合に臨みたい。
【広瀬 陸斗】
もうタイトルを一つ失っているので、絶対に負けられない。(エヴェラウド選手をはじめ、全員と)良い練習ができているので、あとは自分のクロスの質が問われると思う。チームの勝利に貢献するプレーをしたうえで、個人としてはゴールやアシストといった目に見える結果を求めて戦う。
【溝口修平】
まずは、目の前の相手にやられないことを一番に考えて、守備から試合に入りたい。前線の選手とうまく連動して、攻撃を仕掛けていくことも求められる。試合に勝つことを最優先に考えたうえで、自分のプレーを出して、チームの勝利に貢献したい。
【土居 聖真】
天皇杯はリーグやルヴァンカップと違って、独特な難しさがある。足元をすくわれないようにチーム全員で戦っていかないといけない。チームのためにできることをしっかり考えてプレーしたい。
【エヴェラウド】
勝つか負けるかの一発勝負となる。試合に勝たなければ次に進むことができない。1つのタイトルを失ってしまったので、タイトルは残り2つ。目の前の試合に勝つことだけを考えて戦う。
リーグ戦でなかなかチャンスがない中で、チームとしても、個人としても、結果を残すことができた。自分の色が出せた部分もあったが、後半は少しギアが落ちてしまったので、そこは今後の課題になってくる。
【舩橋 佑】
チームが勝利できたことは良かったが、個人的にはボールに関わる回数やゲームをつくる力が、まだ足りないと感じたし、攻撃参加や守備の貢献度も高めていく必要がある。後半になると、自分の良さや存在感が消えてしまう部分があるので、攻守両面で改善していきたい。
【仲間 隼斗】
常に背後を狙っていた中で、広瀬選手から良いパスが来たので、うまく逆サイドに流し込むことができた。カテゴリーが下の相手に対しての先制点は重要になると思っていた。全力を出し切って、3-0で終えられたことは、チームとしての収穫だと思う。
【鈴木 優磨】
ゴールの場面は良いパスが来たし、自分の前でミンテ選手が潰れてくれたので、当てるだけだった。サイドハーフでプレーした経験は今後に活きると思う。これからも大事な試合が続く。先に負けるわけにはいかないので、試行錯誤しながら、勝ち点を積み重ねていく。
【上田 綺世】
途中出場の役割は果たすことができた。試合状況を読んで、気の利くプレーや流れを変えることができる一発を狙っていた。ルヴァンカップは敗退してしまったが、リーグ戦と天皇杯が残っているので、チームとしてもっとパフォーマンスを上げていきたい。