▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ 第28節、カシマスタジアムで浦和レッズと対戦した。カイキの2ゴールでリードを奪ったが、前半のうちに1点差に迫られると、後半に同点弾を許し、2-2と悔しいドロー決着に終わった。
前節の川崎F戦後、新たに坪井コーチと鈴木コーチがチームに合流。新たな対戦で浦和戦への準備を進めた。

なお、この試合は「メルカリスペシャルマッチ~All for One すべては勝利のために~」として、さまざまなイベントが開催された。
浦和戦の先発は、GKが沖、最終ラインは広瀬、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、ピトゥカ、和泉、仲間、カイキ、優磨が入った。ベンチには、スンテ、ブエノ、小田、荒木、舩橋、中村、エヴェラウドが座る。
立ち上がりからアントラーズは高い強度で試合に入った。前線からアグレッシブにプレスをかけ、攻守の切り替えも迅速に遂行。攻撃面でも、緩急も状況に応じてうまく使い分け、遅攻においても、常に背後を狙いながら、良い距離感でボールをつなぎ、相手陣内でのプレーを続けた。
良い流れのなかで、16分に先制点が生まれる。樋口が左サイドからクロスを供給すると、ペナルティエリア内でカイキが高い打点でヘディングシュート。これがゴールネットに吸い込まれ、カイキのゴールでアントラーズが先制に成功した。
得点後も試合の主導権は明け渡さない。浦和にボールを動かされる時間帯となったが、我慢強く連動した守備を続けた。
すると、27分に追加点が生まれた。沖のロングフィードをカイキが競ると、こぼれ球を優磨がダイレクトでカイキに戻す。カイキはドリブルで前方のスペースに進み、ペナルティエリア手前から右足を振り抜いた。シュートはゴール右隅に飛ぶと、相手GKが弾いたボールはゴールネットに吸い込まれた。早い時間帯で2-0とリードを広げる。
しかし、得点の興奮が冷めやらぬ中、不運な形で失点を喫してしまう。30分、岩尾のダイレクトパスを受けた松尾に振り向きざまのシュートを許すと、関川に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれてしまった。2-1と1点差に迫られる。
失点後はより一層、緊張感のある展開となり、一進一退の攻防が続く。攻撃面では緩急をうまく使って攻撃を仕掛けることができたものの、ファイナルサードでの精度を欠いて、決定機はつくれない。一方、守備では前線からのプレスを剥がされる場面も目立ったが、ミドルゾーンで粘り強く守備を行い、失点は許さなかった。
前半終盤は試合をスローダウンさせて、時計の針を進める。そして、このまま2-1でハーフタイムに突入した。
後半も緊張感のある攻防が続く。立ち上がりはややオープンな展開となり、両チームともに縦に早いカウンター攻撃が目立った。
それでも時間の経過とともに、アントラーズが試合をコントロールする。選手間の距離を近く保ち、中と外をうまく使いながら、ボールを動かしていく。ボールロスト後の攻守の切り替えも早く、リスクマネジメントも徹底して試合を進めた。
しかし、アントラーズは浦和の守備を動かしてボールを支配するが、なかなかチャンスらしいチャンスはつくれない。64分に仲間との交代で中村を投入した後も、流れは変わらず、67分にはピンチが訪れる。松尾に決定的なシュートを放たれ、沖のビッグセーブでなんとか失点を免れた。
ピンチを凌いだアントラーズだが、69分にセットプレーから失点を喫してしまう。フリーキックを岩尾が蹴ると、ニアで岩波に先に触られ、コースが微妙に変化する。ボールはゴールネットに吸い込まれ、2-2の同点に追いつかれてしまった。
勝ち越しを目指すアントラーズは、72分に和泉との交代でエヴェラウド、78分に広瀬、樋口、カイキをベンチに下げ、ブエノ、舩橋、荒木をピッチへ送る。
しかし、思い通りにボールを前進できず、攻撃が停滞してしまう。浦和のカウンターの脅威にさらされ、失点覚悟のピンチが続いた。
そしてこのまま最後まで勝ち越し点を奪えず、2-2という悔しい結果に終わった。
次は、中3日で天皇杯の準々決勝。限られた時間で最善の準備を尽くし、ノックアウト決着の勝負に臨む。
【この試合のトピックス】
・カイキが2ゴール(今季リーグ戦通算8点目)



・ボールを保持する時間を大切にしよう。
・この良いゲームを勝ちにつなげよう!
・守備はクロス、空中戦に気をつけよう。
・みんなで戦っていこう。
A.悔しい思いが強い。
Q.前半は良いプレーを見せていたと思うが、後半に失速した原因は?
A.このハイペースなサッカーを90分間できるとは最初から思っていないし、まだ僕たちが進んでいる道の途中というだけだと思っている。
Q.現在、チームで取り組んでいることで、どのようなところが良い部分としてピッチに表れていると感じる?
A.立ち位置を整理したところも一つ。それによって(選手たちが)見えやすい景色を作れたというのが一番大きい。トレーニングで絵が見えるような練習ができていることで、選手たちは手応えをつかんでいる。結果として勝ち点1は悔しいが、選手たちが取り組んでいることが先週からの2週間でここまで行くんだという手応えに関しては、思っていた以上のものが得られている。
Q.試合内容に手応えを得つつも、勝利を手にすることができないジレンマのようなものをどうとらえている?
A.結果が出ていないとは思っていない。ピッチで見せている景色はあると思っている。
Q.後半は選手たちの見ている絵が曖昧になったように感じるが、課題は?
A.もちろん課題はあるが、ここですべてを話せることでもない。いろいろな課題はこの2試合で見えてきていると思う。(後半の内容が悪くなった)一つの要因は、リカルド・ロドリゲス監督がシステムを5バックにしてきたこと。これに対しての準備はしていないし、そこまですべてのことにすぐに対応できるわけでもなかった。こういうことが一つずつ出てきたときに、それに対して自分たちがまた課題を見つけて取り組むことの段階を踏んでいくだけ。いずれにしても、相手が5バックにしてきたということは、相手のプレスをかけさせなくでき、ボールをキープさせるところまでいったということなので、そこからどのように(攻撃で)入り込んでいくかは次の段階。最初から「4バックはこうで、5バックはこうで」という準備を2週間でできるわけではない。ただ、選手たちがトライしてくれたことによって材料がそろったということは言える。当然、疲れが出てくると、やろうとしていたことができなくなったり、交代選手が入ると少し絵が見えなくなったりもするが、それは2週間で解決できることではない。そんなにたくさんのメンバーでいろいろな組み合わせを試しながら練習できているわけではないのだから。これも次の段階のことで、例えば取り組んできたことができなければ振り出しに戻ったりもするが、今はそうではない段階にまで持ってこられたと思っている。
Q.前節の川崎F戦と今節の浦和戦で見せた選手たちの立ち位置について。
A.すべて自分のオリジナルで作っている。それがどのようになるかというのは、選手たちと少しずつバリエーションを作っていって、ここからどのように変化していくのかも選手たちと作っていく考えでやっているので、面白いやり方だと自分でも思っている。その成果も見えてきているので、そのなかで相手が対策してきたことにどう対応していくかというのはまた次の段階のこと。(相手の対策を)どう外していくのかという作業に入っていく。いずれにしても、この2試合で見せたかったことが見せられた。それは特に今日の前半、思っていた以上に選手たちが示してくれた。これを続けるためにはどうするか、相手が対策してきてもどうつづけていくか、そして、メンバーを変えてもどのように続けるかということも、また次の段階に進めればいいと思っている。まずは中3日ですぐに大事な試合があるので、その試合にどうやって勝つかということにフォーカスしたい。
Q.セットプレーからの失点が続いていることについて?
A.FKをゾーンで守っているなかで、ニアサイドの一番前のところで相手に少しだけボールに触れられてゴールを決められることは、(攻撃側の)常套手段ではある。相手のプレー精度が高かった。ただ、僕が率いてから5失点中4失点がセットプレーからなので、そこは明確な課題として今日も試合前に訴えていたが、訴えれば守り切れることでもない。対策もしているが、そんなに簡単に解決できることでもない。(今日の失点は)相手のプレー精度が高かったと思っている。
試合に出場できない期間があったから、今があると言えるよう、常に取り組んできたつもり。久々のリーグ戦の出場だが、気負うことなく普段通りプレーしたい。
【広瀬 陸斗】
どこが相手だろうと、特別な意識をすることはない。長いシーズンの中の1試合だと思って、目の前の1試合に集中して戦いたい。勝利のために戦う。
【安西 幸輝】
確実にサイドの1対1が大事になる。ACLでも浦和はサイドの連係から相手を崩していた。そこをしっかりと気をつけてプレーして、勝利に貢献したい。
【和泉 竜司】
浦和はしっかりとボールをつなぎながら、連動して中間スペースをうまく使って、崩してくる印象がある。いろいろな攻撃のバリエーションを持っているチーム。警戒してプレーしたい。
【鈴木 優磨】
自分たちはこれから強くなるチーム。どの試合も大事になる。相手よりも自分たちが成長していくところに焦点を当てている。いい試合をすることに集中して、勝利したい。
1点目も2点目も練習通りだった。雄太から良いパスが来るのはわかっている。駆け引きをしてエリア内に入り、良い形で決めることができた。2点目も優磨がしっかりおさめて、そこから仲間が走り込んだことでシュートコースができてミートはしなかったが、GKは予想できていなかったのではと思う。
ただ、チームとして求めた結果は勝利だったので残念。勝ち点2を失ったが、同時に前半の強度を示せたのは良かった。良いところに目を向けながら、次に活かしていきたい。
【沖 悠哉】
チームとして2点先取したなかで追いつかれるのは不本意な結果だと思うし、ファン・サポーターの皆さんも選手も望んでいた結果ではない。セットプレーだけでなく、ゲームの流れのなかでの失点もあったので、しっかり反省しないといけない。
(今季初出場だったが)練習でも手応えはあったが、それが試合に変わっただけ。連係のところもそうだし、自分の特長を出さないと生き残っていけない。得点につながったのは良かったが、失点して結果的に引き分けになっているので、そこは改善しないといけない。
【和泉 竜司】
悔しい。ホームでこれだけファン・サポーターの皆さんが来てくれたのに申し訳ない。前半は準備してきた分、入りから圧倒できた。2-0で前半を終えればべストというなか、失点はもったいなかった。勝ち切らないといけない試合だった。川崎F戦もそうだったが、準備したことをやれば圧倒できる。つかみかけているので、結果が出ていないがやり続けることが大事になる。
【仲間 隼斗】
前半は自分たちのやるべきことを徹底してできていたが、後半は後手になった。守備が自分たちの形でできなかったのが問題点。今はチャレンジの時期なので、前半にできたことを90分やり通せるように試行錯誤しながら、日々向上心を持って全員で会話しながらやっていきたい。
【樋口 雄太】
新しいコーチが入って攻撃のバリエーションがいろんな選択肢が増えているなか、今日のようなゴールはチームとして収穫だと思う。ボールをコントロールして顔を上げた瞬間、カイキが見えた。ヘディングが強いので、良いボールを蹴れば決めてくれると思っていた。3試合連続でアシストできていて、それも自分の引き出しをもっとチームに還元できればと思う。