▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2022明治安田生命J1リーグ第14節、埼玉スタジアム2002で浦和レッズと対戦した。開始早々にカイキのゴールで先制に成功したものの、不運な形で献上したPKから同点に追いつかれ、1-1のドロー決着に終わった。
YBCルヴァンカップのグループステージ最終節 G大阪戦は、リーグ戦からメンバーを大きく入れ替えながらも、3-1で勝利。チームはより一段と自信を深め、次の浦和戦へ意識を切り替えた。
浦和戦の先発は、GKがスンテ、最終ラインは常本、関川、三竿、安西、中盤から前線は、樋口、ピトゥカ、和泉、カイキ、上田、優磨が入った。ベンチには、沖、溝口、ミンテ、アラーノ、土居、中村、染野が座る。
独特な緊張感が漂うなかで、試合が始まった。3バックを採用し、後方からボールを繋ぐことを試みてきた浦和に対し、アントラーズは高い位置から積極的にプレスをかけ、シンプルな戦いを徹底する。
3分には和泉が明本からボールを取り、上田がこの試合のファーストシュートを放つ。
すると、開始早々の6分に試合が動いた。左サイドに流れた優磨がサイドチェンジのパスを送る。これを和泉が上手く胸でコントロールすると、バックステップでボールを呼び込んだ上田の足元へ、パスを差し込む。上田はキックフェイクで相手を一人滑らし、スペースをつくってから、右足を振り抜く。強烈なシュートは、相手GK西川に弾かれたが、これをカイキがダイレクトボレーでうまくミートし、ゴールへたたき込んだ。立ち上がりからの勢いそのまま、先制に成功する。
得点後も、攻守の切り替えや球際とセカンドボールの予測で相手を上回る。主導権はアントラーズが握った。浦和に後方でボールを支配される時間帯も長かったが、素早く全体が連動してスペースを圧縮。中央の危険なエリアへの進入は許さない。ピッチに立つ全員がチームへの献身を尽くし、託された役割を一人ひとりがしっかりとこなした。
しかし、不運な形で失点を喫してしまう。ゴールライン際から明本にクロスを上げられると、これを防ごうとスライディングした関川の腕に当たった。一度は流されたが、VARの介入があり、オンフィールドレビューの結果、判定はPKに覆った。
このPKを蹴るのはショルツ。短い助走から放たれたシュートに、うまくスンテが反応するも、わずかに防ぐことはできず、44分に1-1の同点に追いつかれた。
前半はこのまま互いに譲らず、同点でハーフタイムに突入した。
後半も開始直後から白熱した。均衡した展開ではあるが、立ち位置に変化を加えてきた浦和に、スペースをうまく使われ、ボールの前進を許す場面が目立つようになった。やや浦和のペースで試合が進む。ただ、守備のスタートポジションが低くなってきた中で、優磨が1人で流れを変える。猛烈な勢いでプレスをかけ、それをきっかけに味方が連動。そして、優磨が自ら高い位置でボールを奪うと、ゴール前でのチャンスをつくった。傾きかけた流れを引き戻す。
しかし、時間の経過とともに運動量が落ちてしまい、ボール保持者へのプレスが緩くなる。最終ラインが下がり、自陣深くまで攻め込まれる場面が増えていった。それでも、68分にチャンスをつくる。常本がクロスを入れると、ゴール前で上田がヘディングシュート。枠を捉えたが、惜しくも相手GK西川の正面に飛び、得点には至らなかった。
チャンスのあとには、ピンチが訪れる。70分、フリーキックを岩尾が蹴ると、明本にバックヘッドで合わせられ、ゴールネットを揺らされる。ただ、ヘディングした明本の前で、常本が岩波に後ろから倒されており、これがファウルの判定となった。得点は認められず、1-1のまま試合は再開した。
その後も、一進一退の攻防が続く。75分にはアントラーズのチャンス。和泉が華麗なターンで前を向き、前方へパスすると、これを上田が潰れながら落とし、カイキがシュートする。際どいコースに飛んだが、相手GK西川の好セーブに阻まれ、惜しくも得点にはならなかった。
白熱した展開のなか、80分に疲れの見えたカイキとの交代で土居を投入する。さらに、82分にはピトゥカとの交代で中村をピッチへ送った。
時計の針が進むにつれて、疲労の色が濃くなり、浦和に押し込まれてしまうアントラーズ。87分には、足をつった和泉に代えてミンテを投入し、守備の強度を補った。
すると、88分にチャンスが生まれる。常本のパスを受けた樋口がカットインから強烈なシュートを放った。これは相手GK西川の正面に飛び、得点には至らなかったが、苦しい展開で味方に勇気を与えるシュートを放つ。その後、終盤は強度が落ち、オープンな展開になった。浦和に再三の決定機をつくられ、失点覚悟の場面が続く。ただ、それでも11人全員が献身的に体を張り、ゴールを守る。スンテの好セーブやクロスバーにも助けられ、失点を許さなかった。
そして、試合終了のホイッスル。激闘は1-1で決着し、アウェイで勝ち点1を獲得した。次は中3日でホーム鳥栖戦に臨む。限られた時間で疲労を回復し、またチーム一丸で準備を進めていく。
【この試合のトピックス】
・カイキが今季リーグ戦4得点目
・溝口が初のリーグ戦ベンチ入り



・前半のような強度を保つこと。
・後半開始からギアを上げて勝ちにいこう!
・オフェンスもそのまま続けていこう。
Q.この結果をどのように評価する?また、交代枠を2枚残した理由は?
A.最初の質問は、得点を決めきる部分が足りなかったと感じている。効果的にゴールを決めきることができれば、勝利に近づいたと思う。前半の終了間際にPKを与えてしまい、厳しい状況ではあった。
二つ目の質問は、良い流れで、良い感覚も持っていた。交代枠は5枚あるが、3枚しか使わなかったというだけ。
Q.今日のCKはすべて樋口選手のキックだった。もっとCKからゴールにつなげることができたのではないか?
A.課題は常にチームとして持っている。アウェイでCKが数多くあったことはプラスにとらえている。浦和のDF陣には、ヘディングではじき返す能力も高い選手がいた。少しの運も必要になってくると思っている。今日はCKから得点につながらなかったが、課題をもって日々のトレーニングから取り組んでいく。
Q.選手たちが疲労を感じているように見えた。来週も2試合あるが、同じような戦いをしていくことができると感じている?
A.ここまで連戦を戦ってきたが、これからも試合は続いていく。その部分は、克服しなければいけない部分の一つ。ただ、我々は11人だけで戦っているわけではない。うまく選手を入れ替えながら、マネジメントしていかなければいけない。
ハーフタイムでいくつか修正をした。後半は前半よりも良かったと感じている。両チームともに点が入ってもおかしくない場面があり、どちらが勝利を掴んでもおかしくないような試合展開となった。途中から入ってきた選手たちが活躍してくれたことは良かった点だと思う。
前線には良い外国籍選手がいて、CBの裏を狙ってくることが予想される。そこを守ることが重要だと思う。(アウェイということで)相手はサポーターの人数も多いし、力も強いと思う。ただ、僕らもサポーターの皆さんとの間でいい関係性がある。相手は相手、自分たちは自分たち。良い準備をして、試合に臨みたい。
【安西 幸輝】
相手はACLに出場しているチームだし、リーグ戦ではあまり良い結果が出ていないが、良い選手が揃っている。難しい試合となることが予想される。連戦の影響がないわけではないが、気にするほどではない。しっかりと元気にプレーしていきたい。
【三竿 健斗】
浦和には大量得点する力があると思うし、個の能力も高いと思うので、まずは各局面で目の前の相手に負けないことが重要になる。埼スタに乗り込んでいく立場なので、いつも以上にパワーを出して、試合の入りから相手を圧倒したい。
【樋口 雄太】
立ち上がりからしっかり試合に入る。対人で負けないことはもちろん、連係で相手を崩すことは有効になると思うので、攻撃の仕掛け方を工夫していきたい。相手も粘り強いチームだとは思うが、みんなでプレーしていきたい。
【鈴木 優磨】
長いシーズンの中での1試合だと考えているし、どの試合も絶対に勝たなくてはいけないと思っている。ただ、昔から浦和との試合を見てきた者として、ファン・サポーターの皆さんにとって、特別な試合であることも理解している。必ず勝ち点3を持ち帰れるように頑張りたい。
ゴールの場面は、優磨から竜司へ非常に良いパスが通り、綺世に良い形でパスが渡った。練習時から、綺世がシュートを打てば何かが起こると話していた。それを信じてゴール前へ走り込んだ結果、自分のところにボールがこぼれてきた。ただ、その得点を勝利に繋げることができなかった。チャンスを多く作り、守備陣も頑張ってゴールを守ってくれていたので、勝利で終えることができず、非常に残念に思っている。
【関川 郁万】
前半の終了間際に与えてしまったPKだったので、ハーフタイムを含め、気持ちを切り替える時間は多くあった。周りの選手も声をかけてくれた。少しずつ、いつも通りのプレーをすることができた。自分たちが思い描いていたような試合展開ではなかったが、負けなかったことが今日の一番の収穫だと思う。ただ、優勝するチームはこのような試合で勝利できると思っている。今後、勝ち点をこぼさない戦い方やゲーム運びが大事になっていく。