
この試合でJ1出場100試合を飾った西が、自らの記録を祝う今季初ゴールで鹿島を勝利に導いた。前半は何度かピンチもあった鹿島だったが、後半は大宮をほぼ圧倒し、リーグ前半の最終戦を勝利で飾った。
序盤、出足が鈍く引き気味の布陣となった鹿島は大宮に押される場面が目立つ。大宮の前線を張るチョと長谷川へ最終ラインの深谷、そして中盤のカルリーニョスらがロングフィードを放り込む度にラインをずるずると下げてしまい、相手に主導権を握られた。特に危なかったのは14分、チョのポストプレーから東が抜け出したシーン。東が完全にフリーで曽ヶ端と一対一になったため失点も覚悟した場面だったが、この絶体絶命のピンチに曽ヶ端が見事なセーブを見せ、チームを失点から救った。
その後、鹿島も大宮の隙を突き、カウンターで何度か攻め込む。39分、40分にはツートップの興梠、大迫がそれぞれ小笠原、遠藤のラストパスを受け得点機を迎えたが、シュートはいずれもクロスバーの上を行き、先制点は取れずに前半を終えた。
後半に入るとそれまでの戦いぶりとは打って変わって、鹿島は前線からアグレッシブにプレスをかけ続ける。ハーフタイム中、前半の体たらくに憤ったジョルジーニョ監督が「勝利への執念を表に出せ」と激しい檄を飛ばしたのが効いたのか、ボールを支配し続け、大宮ゴールに迫った。
そして74分、ついに鹿島が先制点を決める。中央でドゥトラのパスを絶妙のポストプレーでさばいた大迫が右サイドを駈け上がる西へラストパス。これを受けた西は豪快にファーサイドへ蹴り込み、自らのJ1出場100試合を祝う今季初ゴールを上げた。
その後、鹿島は安定したプレーでこの1点を守り抜き、1-0と大宮をねじ伏せた。7月7日は19年前、駒場競技場(現浦和駒場スタジアム)でJリーグ元年のファーストステージであるサントリーシリーズを制した特別な日。「1993サントリーシリーズ優勝記念試合」と銘打ったこの試合で1-0と完封勝利を飾れたことは、後半戦での巻き返しを誓う選手たちにとって大きな意味を持つことだろう。ここから鹿島は一歩一歩、上へ歩みを進めていく。


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・いつもの鹿島はどこにいった?勝利への執念を表に出せ。
・相手への寄せは早く厳しく!息をする間も与えるな。
・攻撃はボールを動かしてサイドチェンジにいこう。
・長いボールをDFの背後に出していこう。
西の先制点は本当に素晴らしいゴール。1970年のワールドカップでブラジル代表キャプテンのカルロス アウベルト トーレスが決めたゴールを思い出させるようなシーンだった。西にはサイドバックとして必要なスピード、攻撃力、パワーが備わっている。今日のゴールは西が絶え間なく続けている日々の努力の賜だったと思う。また山村が私にとっては今日のMVP。空中戦でも寄せのプレーも強かったし、ビルドアップもしっかりと出来ていた。
(アシストした大迫選手について)関塚監督が誰を選ぶのかは彼の権利であって、尊重しなければいけない。私は間違った選択と言ったが、関塚監督と仲が良くて親友だから言えることだし、私の意図を彼も理解していると思う。大迫を我々に残してくれたのはチームにとっては喜ばしいことであり、今日のようにまた勝利のために貢献してくれると確信しているし、(落選という)経験が彼にとって後々大きな意味を持つことを信じている。
今の順位は、選手たちの能力を考えればふさわしくない順位だ。責任を押しつけるわけではないがレフェリングなど色々なことがあって、勝点9か10は失っていたかも知れない。また相手よりも主導権を握りながら自分たちのミスで勝てなかった試合もあった。それらの試合をもっと確実に勝っていれば、さらに上位にいたと思う。しかし私は悲観的ではない。選手たちも私のやり方を理解しつつあるし、集中の持続もできるようになってきている。残りの17試合、今日の後半のような姿勢を選手たちが見せてくれれば、きっといい結果が待っていると思う。
(ゴールの場面は)ボールが出て来たらいいなと思っていた。サコがいいタメを作ってくれた。いつもだとシュートは入らないので今回も入らないだろうなと思ったが、今日はちょっと狙っていた。
【本山 雅志】
前半はセカンドボールを取れなかった。アントラーズの良さを上手く消されていたと思う。後半は良かった。ドゥトラが引いてプレーしていたので、もっと前でプレーさせるようにという指示で入った。今は勝つことが一番大事。
【大迫 勇也】
大伍さんのシュートが良かった。ラッキーなアシスト。今はチームが優勝するために戦っている。でも今日のままじゃ駄目。決めたかった。
【小笠原 満男】
勝って良かった。足は大丈夫。良い時間帯も悪い時間帯もあるが勝ちに持っていけたことは良い事。90分通して良いサッカーをしたい。
山村選手、曽ヶ端選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。