レオのPK弾で1-1に持ち込むも、PK戦の末、勝ち点1に終わる。
▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド EAST 第9節、アントラーズはケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックと対戦した。
J1の舞台で初の茨城ダービーとなった、この試合。花冷えとなる雨となったが、舞台のケーズデンキスタジアム水戸は双方のファン・サポーターの熱気で、試合前からボルテージは最高潮に上がった。
試合は立ち上がりから水戸の勢いを受ける展開となる。3分にはマテウス レイリアにフリーでシュートを打たれるが、ここは代表から帰ってきたばかりの早川が見事にセーブ。難を逃れた。
苦しい序盤ではあったが、アントラーズは落ち着いて対応し、徐々にボールを握る時間を増やしていく。15分には濃野の上がりから優磨がクロスを送り、荒木がヘディングで合わせ決定機を作るが、これはポストを直撃。さらにエウベルもこぼれ球に反応したものの、あと一歩のところで得点には至らなかった。
すると34分、渡邉に決められ先制を許す。結局、前半は1点ビハインドで折り返した。
この状況を打開すべく、鬼木監督は後半開始から松村と田川を投入し、前線の推進力を高める。59分にはその田川を倒したダニーロにこの日2枚目のイエローが出され、アントラーズは数的有利の立場を得た。
ここからアントラーズは水戸ゴールへ圧力をかけ続ける。75分には昨年5月31日のアウェイG大阪戦以来、約10カ月ぶりの公式戦復帰となる安西がピッチに立ち、ゴール裏のボルテージはMAXに達する。しかし、水戸の粘り強い守備を前になかなかフィニッシュに持ち込めない。後半アディショナルタイムに入り、このまま試合が終わるかと思われたが、レオ セアラのクロスが相手選手の手に当たり、PKとなる。
自ら得たPKをレオ セアラが落ち着いて決め、ギリギリで1-1のドローに持ち込む。この勢いでPK戦も乗り切りたいところだったが、最後は水戸の執念にも押され、PK戦は2-4で敗れた。
冷たい雨のなか、悔しい勝ち点1に終わったアントラーズ。だが最後の最後まで諦めずに戦い抜いた選手たちには試合後、ゴール裏から温かいコールが飛んだ。この悔しさを胸に、チームは前を向いて進んでいく。



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歴史的な試合の日でしたが、非常に残念な内容、結果の試合をしてしまいました。両チームのサポーターがこれだけ盛り上げてくれたなかで、勝敗は自分の責任であり、受け止めなければいけないですが、戦う姿勢や積み上げてきたものを出せなかったことが一番悔しさが残っています。相手は一人退場していましたし、勝ちまでもっていかなければいけなかったと思います。
Q.ゴール前に行くプレーが少なかったように見えた。流れのなかから得点を取れなかったことについては?
A.前半に関しては、非常に後ろ向きなプレーが多かったですし、前に(パスを)つけられるところでつけなかったり、前を向けるところで向かなかったりとか、そういったプレーが多かったです。外から観ているともっと前進できるタイミングがあるように思えますが、見えていてやめているのか、見えていないのか、といったことはありますが、そういう部分が大きかったと思います。「攻守でコンパクトにやろう」と言っていたなかで、選手の距離感が非常に遠かったと思います。
Q.水戸の右サイドの連係に対する守備の修正に時間がかかって失点してしまったように見えたが、修正が効かなかったのか?
A.スカウティングのなかでも、あのパターンは言ってきていたところでした。自分たちがアグレッシブに行く部分とやめる部分のジャッジが今日は非常に良くなかったと思います。あの(失点の)場面も(相手のやり方を)わかっていたなかでのスライドの距離だったり、コンパクトになっていないのであれば行ってはいけない場面だということだったり、逆に押し出すことができるシーンも何度もありました。試合のなかで、こちらもそうですし、選手のなかでも解決しなければならないことです。アグレッシブに行く部分と構える部分の難しさが出てしまったかなと思います。失点に関しては自分が修正しなければいけなかったと思います。
Q.安西選手の復帰について、このような競った展開での起用をイメージしていたのか?溝口選手にイエローカードが出たことも関係しているか?
A.タイミング的にはそうなったが、(溝口選手の)イエローなどは関係なく、攻撃的に出るという意味で幸輝の起用は考えていました。もちろん、試合勘という意味ではやらなければならないことは多いですが、攻撃に関してはもともともっているものもありますし、テンポという意味では、1年間試合に出ていなかったので、スピード感というものはありますけど、試合のなかでやっていくしかないかなと思います。クオリティーやアイデアというものは非常に発揮してくれたと思いますし、これからだと思います。
Q.水戸との対戦は昨年のプレシーズンマッチ以来だったが、印象は変わったか?
A.印象は変わらず、ハードワークをしてきますし、攻めの形もしっかりともっています。ただ、自分たちのアプローチというか、いろいろなところで緩さが出てしまった試合かなと思います。相手ももちろん良いチームですが、自分たちの問題が多かったと思います。
J1で初めてのダービーということで、内容云々ではなく結果にこだわろうという話をして選手たちを送り出した。勝ち点3を取れるチャンスもあったので悔しさも残るが、PKであろうとダービーで勝ち切れたことは非常に価値があると思っている。今まで、茨城県でアントラーズの2番手という構図があったなか、この1勝でそれが大きく変わるわけではないが、自分たちの価値を大きく上げることができたと思う。危ない場面もあったが、前半から準備してきたことを出せた。狙い通りの攻撃から得点を奪うことができたし、プレッシングや良い守備からの良い攻撃も出せたので、非常に良かったと思う。後半に退場者が出てからも非常に粘り強い守備で選手たちがしっかりとがんばってくれた。この試合に限らないが、1試合ずつ成長しているし、次につながる試合だったと思う。
【関川 郁万選手】
うまくいかない時間帯をもっと短くしたり、修正したりすることが必要だった。ただ、後半は相手に退場者が出たが、いい時間帯が増えて攻め込めた45分だったと思っている。ファン・サポーターは今日も変わらず、相手チームよりも大きな声援を送ってくれた。試合が終わった後のブーイングだったり、皆さんの意見もたくさんあると思うが、それを含めて僕たちのファン・サポーターなので、皆さんの存在に改めて感謝したい。
【知念 慶選手】
前半から相手の圧力に押されて、結構押し込まれる展開だった。相手に退場者が出てからは、逆に自分たちがチャンスを多く作ったけれど、もっとチームとしてひとつになって攻撃も守備もできたらよかった。(次節の川崎F戦は)チームとしてもっとアグレッシブに戦っていかなければいけない。個人的にも今日はとても悔しい思いをしたので、次の試合でしっかりと取り返せるように準備したい。