▼▼MATCH HIGHLIGHTS▼▼
2025明治安田J1リーグ第2節、カシマスタジアムで東京ヴェルディと対戦した。
これがホームでの開幕戦となるアントラーズは、前節のアウェイ湘南戦から先発メンバーを3人入れ替えた。濃野が右サイドバックに入り、ボランチには樋口、そして左サイドハーフには松村が入った。
試合は序盤からアントラーズのペースとなる。全員がボール奪取への強い意識を持ち、東京Vに攻撃の余地を与えない。また攻撃面でも、左サイドの松村が相手の裏を狙い、右サイドではこの日、サイドハーフに入った小池が濃野をうまく使うなどバリエーションが多く、東京Vを圧倒する。
そして待望の先制点が22分に生まれる。左サイド、古巣との対戦に闘志を燃やす安西がゴール前にクロスを上げる。これをレオ セアラが相手DFを背負いながらも、見事なヘディングシュートに持ち込む。これが東京Vゴールに吸い込まれ、レオ セアラのアントラーズでの初ゴールとなった。
さらにその3分後、高い位置で相手のボールを奪取し、最後はレオ セアラが左足を振り抜く。瞬く間に、レオ セアラがアントラーズでの2ゴールを決め、試合は完全にアントラーズのものとなった。
42分にはレオ セアラが得たPKを優磨がしっかりと決め、3点目。これで両エースがしっかり今シーズン初得点を決め、前半を3-0と折り返した。
後半に入ると、後がない東京Vがロングボールを使い、前に出てくるシーンが多くなる。しかし、ここでも中盤の柴崎、そして樋口がゲームをしっかりとコントロールし、相手をいなす場面を作る。また前線の優磨、レオ セアラが激しいプレスバックを見せれば、右サイドの小池が逆サイドまで相手ボールを追いかけるなど、全員が守備から攻撃、攻撃から守備への素早い切り替えを徹底し、東京Vを抑え込んだ。
そして師岡、徳田がピッチインした直後の75分には優磨が豪快な右足シュートでこの日2点目を奪い、そのリードを4点に広げた。終盤に入ると鬼木監督は舩橋に続き、溝口、さらにこれが公式戦デビューとなる佐藤をピッチに送り出し、しっかりとクロージング。90分を戦い終え、4-0と東京Vからほぼ完璧といっていい形での勝利を収めた。
これで昨シーズンから続くホームでの無敗記録をまた伸ばし、次は4日後、再びここカシマで新潟と対戦する。今日の試合で見せた姿を継続し、さらに進化させることができるか。2025シーズンの戦いはまだ始まったばかりだ。
【この試合のトピックス】
・佐藤が公式戦デビューを飾る。
・レオ セアラがアントラーズでの初ゴールを決め、LIXIL賞を受賞。




前節の反省から気持ちの部分や戦う部分をしっかりとみんなでやっていこうというなか、前半から非常にアグレッシブにやってくれた。その結果が形に現れた。選手たちの努力に感謝している。また、本当に心強いファン・サポーターの皆さんから後押しを受けているなと感じた試合だった。
ここからは連戦となる。しっかりと切り替えてやっていこうと選手たちに伝えた。
Q.アントラーズの指揮官としての初勝利。今の気持ちは?
A.この勝利にホッとしたとか、嬉しいとかというよりも、自分が求めているものに恐れることなく取り組んでくれている選手たちが非常に頼もしかった。それが非常に嬉しかった。
Q.今日は特に守備の部分で、強気で前からいくところやボールを失った後の対応も良かった。そこへの評価は?
A.そこは前節の反省点だった。選手たちとスタッフたちとの話し合いのなかで、どのように進めていくかというところを話し合った。みんなで作り上げている段階。そういうコミュニケーションのなかから生まれた結果だと思っている。とにかく、全員で底上げしていきたい。
Q.優磨選手とレオ セアラ選手がそれぞれ結果を残した。チームにとって相当大きなものだと思うが、どのようにとらえている?
A.彼らが公式戦で点を取ることは非常に重要なことだと思っていた。FWは、結果がすべての世界。この1試合でプレッシャーから解放されるということではないと思うが、勢いに乗れるような形だった。
Q.今日の試合ではアントラーズの良さを活かしつつ、新しいことにチャレンジしているように見えた。どのように取り組んできた?
A.選手がよくやってくれた。攻撃も守備でも狙いをシンプルにはっきりとすることで、選手たちが思い切ってプレーすることができた。ある程度絞ったなかから、取り組んでいる形が出せればいいかなと思っていた。そういう意味では、非常によくやってくれた。
Q.湘南戦からスタメンを数人入れ替えた。その意図は?
A.スタートのところはコンディションなども含めて、代えたところはある。あとは、得点。東京Vに対しての狙いの部分もあった。
Q.両サイドバックの2人が非常に効果的な働きをしていた。2人の評価は?
A.攻守においてハードワークができるというところで、非常にチームの助けとなった。そのなかで、2人とも自分の特長を出していた。それがチームへエネルギーを与えてくれていたと思っている。2人だけではなく、チーム全体としてやるべきことをやりながら自分の特長を出していくというところは、求めていた。チームの狙いをしっかりと理解したうえで自分の特長を出してくれた。非常に良かったと思っている。
Q.試合前に鬼木監督のコールがファン・サポーターから送られていた。そこについての思いは?
A.すみません、それは集中していたので気づかなかったです。こんなにも心強い声援はないなと、改めて感じた。鳥肌が立った。次はしっかりと聞きたい。
Q.佐藤選手が公式戦デビューとなった。彼を起用した理由と期待するところは?
A.トレーニングとトレーニングマッチから、結果を残していた選手の1人だった。色々な形で、今回メンバーに入ることになった。チームの底上げという意味でいうと、まだ17歳だがハードワークができたり、チームに必要な要素は持っている。起用する側としても、楽しめる。そういう気持ちで送り出した。幸輝のフル出場の考えもあったが、これからのチームの底上げだったり厚みを出していくというところでは、色々な選手たちが出てくることも必要だった。あとは、できればカシマスタジアムでデビューさせてあげたかった。それができて良かった。
Q.ビルドアップで狙いを絞ったということだったが、非常にシンプルにやっているように見えた。そのあたりの変化は?
A.つなぐ意識がないわけではない。相手との兼ね合いの部分。相手のストロングが必ずしも脅威になるわけではない。それを利用しながら自分たちも狙いを持っていくこと。相手のストロングを出させないということが必要だった。なおかつ、自分たちが味方をうまく使いながら戦ってくれた。ボールを握ることをやめたということは、決してない。
アントラーズのインテンシティの高さは分かっていた。前線では局面局面でしっかりと戦ってくれた。ただ、失点のところだけを見ると、最後の寄せであったり、人数が足りているのに合わせられてしまうというところもあった。これはもう個人の問題になってくる。チームとしてやるべきことと、個人の最大値が出せたのか。そこの局面で現段階では優勢に進めることができていない。特に、FW、ボランチ、CBの中心となるところ。そこでしっかりと戦える選手たちを選んでいくことが大事だと感じている。
今日は入りから全員で意思統一ができて、気持ちのこもったゲームになったと思う。(PKキッカーは)決まっていないが、今シーズンが始まってちょっとしたときに、レオとは状況によってどっちが蹴るかを決めようと話していた。今日、僕は点を取っていなかったのでレオに言ったら、普通にいいよと。FWはそうやって関係を築いていくもの。僕が2点を取っていてレオが取っていなかったら、僕も譲る。そこはうまくストライカー同士、いい形で今日を終われて良かった。
【松村優太】
前節はなかなか前線に動きがなかったので、裏に抜けたり走るところをやり続けたことで、相手にとって面倒臭い存在になれたかなと思う。気持ちの面でまずはホームだし、タイトルを狙っていく以上、連敗だけは避けなければいけないと話していた。しっかりと4ゴールを取って勝つことができた。それも1点で満足するのではなく、2点、3点を取りに行くと話していたなかで、今日の結果になったこと、無失点で終われたことは大きい。チームとして負けを引きずらずに1週間やれたことが結果につながった。
【佐藤海宏】
自分が憧れていた舞台で、思い描いていたよりも早くデビューすることができた。本当に嬉しい気持ちでいっぱいだし、小さい頃のことを考えれば、今は考えられない姿でプレーできている。今日はまだデビューしたばかりなので、これからもっとチームの勝利に貢献できるような選手になっていければいいと思う。
【樋口雄太】
練習から自分のところでテンポを出せたシーンがあった。それが今日はうまくできたかなと思う。やはりチームとして攻撃の時間を長くすることが、強みが出る戦い方の一つ。セカンドボールなど、一つひとつにこだわってマイボールにしながら、二次攻撃、三次攻撃という時間を増やすことが得点につながっていくと思う。そういった時間を増やせるようにしていきたい。今日は完勝できたが、次もできるというわけではない。しっかりと準備して次を戦いたい。
【レオセアラ】
(1点目は)安西選手からものすごくいいタイミングで、とてもいいクロスが上がってきた。相手DFの前にうまく体を入れることができたので、自分の特長であるヘディングでゴールを決めることができた。(PKは)もちろん譲った。もし3点目を決める運命だったら、3点目はPKでなくても決めていたと思うので、また次に向けてやっていきたい。ホームでのゴールは個人的に大きなものになった。